麻布大学は獣医学の学校から始まり、現在では環境にも取り組む大学になりました。大学で研究を行うと標本をはじめとする学術的に価値のある資料が生まれます。また、教育のための教材もあります。これら学術資材を博物館で長年保管することは、大学の使命のひとつで、麻布大学にとっても長年の夢でした。その博物館が、創立125 周年に本学の目的を象徴する「いのち」の博物館という名前で設立されることは、大きな喜びです。麻布大学いのちの博物館では、先人が残された貴重な遺産を継承するとともに、①研究内容、②動物標本、③歴史資料を広く社会に紹介します。




館内のご案内

正門を入ると左側に馬場があり、その奥に薄茶色の半円形の建物があります。これが麻布大学いのちの博物館です。


展示室は半円形で天井が高いため、これを活かしてキリンやゾウの全身骨格標本を展示し、半円の弧にあたる壁にテーマごとのケースを並べました。


ゾウの全身骨格を展示した場所には巨大草食獣の頭蓋骨とイルカなどの全身骨格を並べました。ポイントはゾウの前にネズミの全身骨格を置いたことです。ゾウとネズミを見比べることで、哺乳類の大きさに違いを実感してもらい、その意味を考える解説を置きました。また本来同じだった骨が生活の必要に応じて「変形」していったことがわかる標本も展示しました。


博物館の中央に、同窓会から寄贈された與倉先生の胸像、中村先生、藤岡先生のレリーフが配置されています。先生方もこうして近くでお会いになって、麻布の思い出話をされるのではないでしょうか。



■博物館へのいざないコーナー
このコーナーでは、館内の展示全体をご案内します。入口すぐのケースには、全体の展示を代表する展示物があります。壁面には、学術展示のポスターを紹介しています。また、現在、麻布大学で行われている研究の成果を紹介しています。そのほか、家畜の全身骨格標本などもあります。


展示場に入ってすぐのところに12の展示物があります。これは展示物全体を象徴する標本類を選んでいます。


これまで17回おこなってきた学術展示のポスターを壁に配置しました。手前はオオカミとそれを改良したイヌの全身骨格。


イヌに関連して、獣医学部動物応用科学科の菊水教授たちが米国の雑誌「サイエンス」に公表した内容を動画で紹介しています。学生の教育目的で英語で紹介しています。


本学の卒業生である折坂金弘氏が収集研究された馬具を紹介するコーナーです。このコレクションは民間馬のとくに治療具が充実しています。折坂氏は江戸時代の民衆が馬具にオリジナリティーを発揮し、改良を重ねたことを力説しました。馬蹄、馬鈴なども展示しています。江戸を連想する赤い壁にしました。


■獣医学コーナー
多様な獣医学研究の中から、家畜の品種改良の例としてイノシシとブタ、オオカミとイヌを比較しました。また、寄生虫の液浸標本、血管を表現するプラスティネーション、家畜の模型教材などを紹介します。






■動物に学ぶコーナー
動物の「いのち」を学ぶために、動物の大きさをとりあげました。アフリカゾウは地上最大の哺乳類ですが、驚くことに小さなネズミと基本的には同じ体のつくりをしています。長い進化の間に、生活の違いによって、これほどの大きさの違いが生まれたのです。キリンも大きい動物ですが、大きさというより「高さ」が特徴です。それでも首の骨は7本、これはほとんど首のないイルカでも同じです。イルカは水中生活にふさわしく、マグロなどと似た形になりました。このように、このコーナーでは、動物の大きさと形を学ぶ場としました。







■生命・環境科学部コーナー
20世紀後半、公害による環境汚染が大きな社会問題となりました。そうした動きを受けて麻布大学は、人の環境について学際的な知識をもつ実践力のある人材育成をめざし、1965年に麻布公衆衛生短期大学を発足。その後、環境汚染の複雑かつ多様さから四年制大学昇格となり1978年に環境保健学部を開設し、2008年に生命・環境科学部に改称しました。このコーナーでは、本学部を象徴する分析機器などを紹介します。



■歴史コーナー
麻布大学の125年の歴史を通覧し、トピックを写真で紹介します。麻布大学は1890年、東京獣医講習所としてスタートしました。その後、次第に充実し、学生数も増えましたが、1945年に空襲により校舎が全焼、幾度かの移転を経て、現在の相模原に「復興」、今日につながっています。このコーナーでは、歴史的な遺品や、増井光子先生の業績などを紹介します。





■ハンズオン・コーナー
「作業室」にはハンズオン・コーナーを設けました。これは「触ってみよう」という意味で、通常、博物館では展示物は見るだけですが、ここではホンモノの骨に触ってもらうことにしました。ただし、このコーナーは原則土曜日限定です。詳細は「いのちの博物館開館日」をごらんください。

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ご利用案内

開館日時:火曜日〜土曜日 10:00〜16:00(入館は15:30まで)
休館日:月曜日、日曜日、祝日、そのほか大学の休日に準ずる
入館料:無料

[お問い合わせ先]
麻布大学いのちの博物館 受付
電話:042-850-2520(直通)
E-Mail:museum@azabu-u.ac.jp

アクセス


JR横浜線「矢部駅」北口から徒歩約5分
※駐車場はございません。ご来館の際は、公共交通機関をご利用ください。
※JR横浜線の快速電車は「矢部駅」には、停車いたしませんので、ご注意ください。

■JR横浜線「矢部駅」まで
・八王子から約20分
・新横浜から約30分
・東神奈川から約40分
・長津田から約15分
・橋本から約6分

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