麻布大学

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平成27年度

平成27年度 - 入学式における学長告辞

新入生の皆さん、麻布大学へのご入学、まことにおめでとうございます。また、ご家族をはじめ、関係者の方々にも心よりお祝い申し上げます。
麻布大学は1890年(明治23年)、東京の麻布に、当時の東京農林学校獣医学部長の與倉東隆先生が東京獣医講習所を開学したところから始まり、今年は創立125周年を迎える特別な年となります。
また生命・環境科学部にとりましても、その前身である麻布公衆衛生短期大学が昭和40年に開学して今年で50年を迎えることになります。両学部にとって記念すべき節目の年にみなさんは入学されたわけです。こうした本学の長い歩みの中から、これまでに多くの有為な人材を社会に送り出し、その方々は現在も全国各地で活躍されております。本学の校風を一言で申し上げれば、同じ学舎の卒業という同窓意識が伝統的に強いという事です。このことは卒業後、皆さんが実際に社会で活躍する場に立った時に、思わぬ形で役に立ってくることがあるかと思います。

さて、本日の入学の告辞では、皆さんに、入学の心構えとして2つのことをお話しようと思っています。
ひとつは、大学に入学したら、人としても成長するよう、努めて下さい、ということです。皆さんの入学した「大学」とはどういうところか、日本の教育基本法というものに、大学は学術の中心として、高い教養と専門的能力を培う、と明記されています。つまり大学は教養と専門的な知識を身につける所だと言っています。麻布大学ではこれから皆さんに高度な専門教育を提供していきますが、この法律では学生は、専門を学ぶだけではなく、その能力を生かすための教養、つまり人間力も養って下さいと導いています。どんなに学問に秀いで、専門的な知識が豊富であっても、他者の信頼を得る豊かな人間性、いわゆる教養がなければ、知識や技術を充分に発揮することはできません。そして「教養」を身につけるという事は机上で勉強し「知識」を増やすことと同じではありません。人間としての倫理観を育て、身につけるには、他者の意見に耳を傾け、また文学や優れた芸術に触れるなど、多様な文化を知ることも学生時代の大切な過ごし方です。みなさんはこれから専門以外の幅広い分野にも興味と関心を持って学生生活を送り、豊かな「教養」を身につけ、その上に「専門」を育てていきましょう。

もうひとつの心構えです。大学に入学したら何事にも、自らの意志で、前向きに取り組んでいただきたいということです。みなさんは本学が何を学ぶところかを、充分に理解された上で入学をされています。みなさんが学ぶ学問は理系であり、技術系ですから、講義あり、実習あり、演習ありで、今まで以上に忙しい毎日になります。ましてや、本学は建学の精神である『学理の討究と誠実なる実践』の言葉の通り、『確かな知識の吸収とそれを裏付ける確かな技術の修得』、つまり『実学主義』を貫いています。そうした忙しい中にあっても、常に意欲的に、そして常にチャレンジする心を持って取り組んで頂きたいと思います。学部や研究科で教育の目的やその方法論はそれぞれ違っていても、学生生活の限られた期間をいかに充実したものに出来るかどうかは、みなさんの過ごし方にかかっています。いつの間にか目標を忘れそうになったら、その時は、『自分は何を学びに大学に入ってきたか』を自問することです。『初心、忘るべからず』と言う言葉がありますが、得てして『初心は、忘れやすいもの』です。みなさんは自らが選んだ学びについて常に主体的に考えてください。

ここには、みなさんを指導し、サポートする本学自慢の優秀な教授陣と、恵まれた教育研究環境が整っています。皆さんはそれらをフルに活用し、自らの持てる能力を開花させ、大きな付加価値を付けて来るべき巣立ちに備えましょう。

麻布大学が教育と研究の領域とする「人・動物・環境」は地球共生系として世界につながっています。日本はもちろん、世界で活躍できる教養、専門知識、技術を身につけ、みなさんには可能性に向かって挑戦し続けていってもらいたいと思っています。皆さんが、ここを卒業されるときに、『自信と誇り』を持って社会に巣立っていく事ができるよう、充実した学生生活を送られることを願って、学長の告辞とさせて頂きます。

本日は誠におめでとうございます。

平成27年4月2日 本学 麻布獣医学園アリーナにて