【内容】
本書は、かれこれ30年以上に渡ってキツネの研究に取り組んできた筆者が、キツネのことは知っているけど、詳しくは理解できていない人や、キツネに興味があるけど、どんな動物なのかをもっと知りたい人に向けて、キツネという動物に関する情報をわかりやく解説したものです。キツネに接する機会があるけど、どのように付き合っていけばよいか戸惑っている人にとっては、その答えを考える手がかりにもなるでしょう。美しい写真やわかりやすいイラストが盛り沢山なので、パラパラと眺めていただくだけでも楽しめる一冊です!
【主要目次】
第1章 キツネのイメージ考
1 キツネの昔ばなしと化けるキツネ
2 なぜキツネは〝化ける〟のか
3 キツネと稲荷
4 西洋のずるがしこいキツネ
5 映画になったキツネ
コラム「キツネ憑きとは?」
第2章 キツネのキホン
1 キツネってどんな動物?
2 キツネの住むところ
3 キツネの一生
4 キツネの毎日
5 キツネのからだ
6 キツネの感覚
コラム「キツネの年齢はどうやってわかる?」「黒いキツネは日本にいるの?」
第3章 キツネの食事
1 キツネが食べるもの
2 狩りの方法
3 同じ食事を狙うライバル
コラム「キツネの食べものはどうやって調べる?」「キツネはなぜ靴を盗むの?」
第4章 キツネの社会
1 恋するキツネ
2 キツネの家族生活
3 子別れの儀式
4 キツネの旅立ち
5 キツネのなわばり
第5章 キツネと人とエキノコックス
1 エキノコックス症とは
2 なぜ問題になったのか
3 エキノコックス対策と成果
4 新たな心配
コラム「エキノコックスにかかっているかを調べるには?」
第6章 現代のキツネと人
1 害獣としてのキツネ
2 キツネと交通事故
3 餌付けと観光ギツネ
4 キツネと人のこれからを考える
コラム「毛の抜けた、お化けギツネの正体は?」「キツネはペットになるか?」
<関連情報>
]]>本協定は、神奈川歯科大学とともに、相互の教育・研究の一層の進展を図り、それによって有為な人材の育成、学術の発展、および専門技術による社会貢献に寄与することを目的とします。
●連携協力の内容
また、締結式終了後には、麻布大学いのちの博物館を島津館長の引率の下、神奈川歯科大学の皆様方に見学いただきました。博物館では様々な動物の骨格標本の歯を観察できるため、皆様方とても楽しみにされていたらしく、「ヒトと動物における歯周病原性細菌の交差感染メカニズム」を主な研究テーマとしている島津館長と交えて、今後の連携内容も含めて、大いに盛り上がる時間となりました。
いのちの博物館での見学の様子は、以下よりご覧いただけます
麻布大学いのちの博物館ホームページ:神奈川歯科大学の皆様方が来館されました
<関連情報>
神奈川歯科大学ホームページ
本学のお問い合わせ先<広報部門の連絡先> | |
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担当部署 | 総務部渉外課:磯野、中山 |
koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。 |
本協定は、特色ある活動を行う本学と相模原市獣医師会が相互の連携の下で、実践的な教育研究活動及び人的交流を通じて学術研究の振興を図り、それによって社会貢献に寄与することを目的とします。
また、締結式終了後には、増改築工事がいよいよ終盤に差し掛かっている本学附属動物病院を、折戸謙介病院長と高木哲副病院長の引率の下、相模原市獣医師会の皆さんに視察いただきました。
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1月初旬にも関わらず最高気温は15℃を超え、天候にも恵まれたため、多くのご来場者様にお越し頂きました。ご愛犬をお連れの方も、お連れでない方も、出店ブースや各種イベントをお楽しみ頂けたようです。当日の様子は写真ギャラリー「PHOTOアーカイブ」に掲載しましたので文末のリンクよりぜひご覧ください。
また、本イベントは研究活動の一環として行われたため、ご来場者様にはお帰りの際にアンケートのご記入にご協力頂きました。本アンケートの調査結果はこれから学生が取りまとめて解析を行いますので、後日結果をご報告させて頂きます。
【来場者数】6470名
<内訳> 6日(土):2643名、7日(日):3827名
【ドッグラン利用者数】2480名
<内訳> 6日(土):980名、7日(日):1500名
会場内3ヵ所に「令和6年能登半島地震災害義援金」の募金箱を設置させて頂き、1月10日(水)付で相模原郵便局を通じて義援金を送金させて頂きました。改めまして、お亡くなりになられた方々、そのご家族、ご親族、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
【寄付額】159,147円
<内訳> 6日(土):67,994円、7日(日):91,153円
【寄付先】
日本赤十字社令和6年能登半島地震災害義援金
(ゆうちょ銀行口座記号番号:00150-7-325411)
また、会場内のドッグランを運営して下さった株式会社ドッグラン・ラボ様からは、出店料の全額に当たる10万円を麻布大学・わんわんマルシェとの連名で「石川県令和6年能登半島地震災害義援金」へ直接ご寄付頂きました(銀行名:北國銀行県庁支店 口座番号:普通0028593)。
本イベントは、研究課題「ヒトイヌ共生によるWell-beingの向上―身体・向社会性・社会ネットワークの強化との関連」(令和5(2023)年度科学研究費助成事業「基盤研究(S)」、代表:菊水健史)の調査研究の一環として実施されました。イベントの詳細は<関連情報>のプレスリリースをご参照下さい。
【研究協力】
相模原市中央区役所
一般社団法人 相模原市獣医師会
にこにこ星ふちのべ商店会
株式会社ドッグラン・ラボ
株式会社エアープランツ・バイオ
わんわんマルシェ【麻布大学公式】Instagram
わんわんマルシェ公式サイト
<麻布大学写真ギャラリーPHOTOアーカイブ>
<関連情報>
プレスリリース:麻布大学と立教大学が相模原市中央区、相模原市獣医師会の協力のもと、地域のつながりと住民の幸福度を高めることを目指した「わんわんマルシェ」を開催
]]>麻布大学は、桐蔭学園高等学校及び桐蔭学園中等教育学校とともに、それぞれの教育内容の充実、学生及び生徒の資質向上を図り、社会に貢献する人材の育成に寄与することを目的として協定を締結しました。また、この締結を機に、本学の「麻布出る杭」プログラム*と、桐蔭学園高等学校及び桐蔭学園中等教育学校の「未来への扉(探究)」とコラボレーションを行い、連携及び協力をより深めていく所存です。
<連携事業の内容>
「麻布出る杭」プログラム*
本学は「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」が文部科学省の令和2 年度大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』に全国の大学で唯一採択されました。ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のために世界をリードできる人材の育成を目指します。学生の研究意欲を高め「出る杭」を引き出すため、高大接続により高校生のうちから大学の教育・研究をサキドリする、いのちと共生のプログラムを推進していきます。
・麻布大学について
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
本学は、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2学部5学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教育体制に、学部生、大学院生が学んでいます。
また、2024 年度からは新たに獣医保健看護学科を開設し、ヒトと動物のよりよき関係をつなぐ専門性の高い人材育成を進めていきます。
麻布大学の概要
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麻布大学生命・環境科学部食品生命科学科の守口徹教授、原馬明子特任教授、独立行政法人地域医療機能推進機構 相模野病院(神奈川県相模原市)及び太田油脂株式会社(愛知県岡崎市)の研究グループは、女性の産後のメンタルヘルスとさまざまなオメガ3系脂肪酸(※1)の摂取の関係性に関する観察研究および介入研究を行い、妊娠中にα-リノレン酸(※1)を摂取することで産後のメンタルを安定させる可能性を見いだしました。
本研究成果は2023年10月13日、栄養学に関する学術誌Nutrientsに掲載されました。
<研究のポイント>
・世界的な調査で、妊婦の10~20%が産後うつを経験していると報告されています。
・オメガ3系脂肪酸を多く含むエゴマ油や魚油を妊娠中の女性に12週間摂取してもらい、産後1ヶ月時に母親の産後うつ状態に関するメンタルヘルススコアを調査しました。
・オメガ3系脂肪酸の一種であるα-リノレン酸を摂取したエゴマ油群では、産後うつに関するメンタルヘルススコアが一般的なスコア(historical control: 既存試験において得られたデータ)に対して、良好な値を示しました。
<背景と目的>
日本でも、ライフスタイルの変化に伴い、産後うつなどの周産期(妊娠期から授乳期)のメンタルヘルスの予防が課題となっています。
胎児の発育のために、妊娠前からのサプリメントとして葉酸は広く認識されていますが、実は、母親は胎児の脳の成長のために、胎盤や母乳を介して十分量のオメガ3系脂肪酸(DHA)とオメガ6系脂肪酸(アラキドン酸)を供給しなくてはなりません。特に、オメガ3系脂肪酸を含む食材は魚介類や一部の植物油に限られるので、母親の摂取量が少ないと新生児の成長・発達だけでなく、母親自身の脳機能に影響を与え、メンタルヘルスが不安定になると考えられます。
そこで、妊娠中にオメガ3系脂肪酸を摂取した母親のメンタルヘルスへの影響を検討しました。
<結果と考察>
脂肪酸研究では、魚介類のEPAやDHAに着目した検討は多くありますが、植物油由来のα-リノレン酸を評価したものは世界でも少数です。今回、妊娠中期から後期にかけて12週間、エゴマ油を摂取した群で産後のメンタルヘルススコアが良好となりました。また、症例対照研究でも、母親の赤血球α-リノレン酸が低いと産後のメンタルヘルスが不安定になる関係を示しました。今後、オメガ3系脂肪酸の代謝産物や生理活性物質を測定し、メカニズムを検討する必要があります。また、日本人は魚食民族としてEPAやDHAは世界の中でも多く摂取していると思われていましたが、今回測定した妊婦の赤血球Omega-3 index(EPA+DHA)は、欧米並みに低いことが示されました。日本の妊婦も自身のメンタルヘルスの安定と胎児へのDHA供給のために、葉酸と同様にオメガ3系脂肪酸の摂取を意識してもらいたいと考えています。
<本研究成果について守口教授のコメント>
この試験は、出産と育児の経験のない初産婦を対象に、現在の妊婦の状況を把握する観察研究と、2種類のどちらかのオメガ3系脂肪酸摂取していただく介入試験を組合わせて実施しました。近年の世界的なオメガ3系脂肪酸の摂取不足が問題となっている中、日本も例外ではなく、特に妊婦のオメガ3系脂肪酸の摂取状況が欧米並みになっていることがわかりました。介入試験により、新しい生命を育む周産期の母親の健全なメンタルヘルスの維持にオメガ3系脂肪酸の必要性が明らかとなった重要な結果であると考えています。これまで実験動物で確認できていた周産期のメンタル問題がヒトにおいても証明できたことは、画期的であると考えています。
※1 オメガ3系脂肪酸とは、体のさまざまな機能に必要な脂肪酸の一種で、エゴマ油やアマニ油に多く含まれるα-リノレン酸(ALA)や、魚介類に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)がある。体内で合成されないため、食物から摂取する必要がある。
<掲載論文>
論文名:Effects of Varied Omega-3 Fatty Acid Supplementation on Postpartum Mental Health and the Association between Prenatal Erythrocyte Omega-3 Fatty Acid Levels and Postpartum Mental Health
和訳:産後のメンタルヘルスに対するさまざまなオメガ3系脂肪酸サプリメントの効果、および出生前赤血球オメガ3系脂肪酸レベルと産後のメンタルヘルスとの関連性
掲載誌:Nutrients
著者:Akiko Harauma, Hajime Yoshihara, Yukino Hoshi, Kei Hamazaki and Toru Moriguchi
DOI:10.3390/nu15204388
URL:https://doi.org/10.3390/nu15204388
<参考情報>
教授 守口 徹
麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科
生命・環境科学部 食品生命科学科は、3つの学び「食の情報」「食の機能」「食の安全」を軸として食の専門家教育を行っています。 食に関する情報の収集解析に必要なスキル(食のデータサイエンス)を身につけ、食の機能と食の安全に関する知識と経験を実践に生かすことができます。 3つの分野から自分の「やりたい!」を通して、人と社会の健康に貢献する人材を育てます。 法律で義務化された HACCPによる食品衛生管理について、食品安全マネジメント協会(JFSM)による承認を受けた食品安全研修の修了証を在学中に取得できる国内唯一の4年制大学です。
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麻布大学はこのたび、株式会社ティーアンドエス(代表取締役社長:斉真希、本社:埼玉県越谷市)と「ヒトとイヌの共生を促進する社会学調査」に関する共同研究契約を締結しました。これに伴い、同社と獣医学部動物応用科学科・介在動物学研究室の菊水健史教授による共同研究を開始、同社のスーツケース型ペットキャリー「iCO(イコ)」を使用し、ペット連れでの買い物や飲食を可能にする仕組みを組み込むことで地域社会や地域経済の活性化につながるかどうかを調査します。
麻布大学介在動物学研究室では、動物、特にイヌの介在によるヒトとヒトのつながりの変化や信頼、安心の醸成効果の調査を行っています。現在は、科学研究費補助金基盤研究(S)に採択された「ヒトイヌ共生によるWell-beingの向上―身体・向社会性・社会ネットワークの強化との関連」において、イヌが介在することで、ヒトの安心や信頼が高まり、向社会行動を介してヒトとヒトのつながりが深まるかの社会心理研究を推進しています。また、これらの心理変化が実社会において地域のネットワークや社会関係資本の強化につながるかについて調査しています。
株式会社ティーアンドエスは2021年、ペットとのお出かけをより楽しく快適にしたいという想いからペットモビリティーブランド「PETiCO(ペチコ)」を立ち上げ、スーツケース型ペットキャリー「iCO(イコ)」を発売しました。同製品は小型~中型サイズのイヌに対応した2サイズがラインナップされており、乗車するイヌの乗り心地と使うヒトの使用感を考え抜いた設計です。普段の外出だけではなく、帰省や旅行、災害などのもしもの時の避難用品としても活用でき、イヌと''いつも一緒''にいることができます。このたびの共同研究においても、この「iCO(イコ)」が使用されています。
<研究の概要>
今回の共同研究では商店街や街角におけるヒトとペットの共生、特に外出時におけるペット連れの買い物や飲食を可能にする仕組みを組み込むことでの、地域社会や地域経済の活性化を調査します。また、地域活性化が最終的に住民のウェルビーイングにつながるかの解析も射程にいれた研究を展開します。
<今後の展開>
核家族化や地域社会の崩壊が進んだ日本において、人々の信頼や安心を形成することは生活の質の低下のみならず、不寛容、不信感による経済の萎縮や、ウェルビーイングを悪化させることに繋がると考えられています。本共同研究によって、ペットとヒトとの関わりを高め、地域のつながりや信頼が醸成されれば、日本社会の抱える社会課題の解決の一助となる可能性があります。
<参考情報>
株式会社ティーアンドエス
2002年創業の、スーツケースをはじめとする旅用品を企画・販売する総合メーカー。"旅をもっと身近に"を企業理念に掲げ、あらゆる人々が旅を通じて人生を豊かにするための商品づくりにこだわっています。デザイン・品質・機能にこだわったスーツケースブランド「LEGEND WALKER(レジェンドウォーカー)」、ペットといつも一緒をかなえるペットモビリティーブランド「PETiCO(ペチコ)」を日本国内、海外10か国で展開しています。
プレスリリース:麻布大学と立教大学が相模原市中央区、相模原市獣医師会の協力のもと、地域のつながりと住民の幸福度を高めることを目指した「わんわんマルシェ」を開催(2023.10.24)
プレスリリース:麻布大学と立教大学が相模原市中央区の協力のもと、「イヌの飼育と地域のつながり」と「住民の幸福度の関連」についての調査を開始(2023.06.09)
麻布大学 獣医学部
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。
また、動物応用科学科では、動物のさまざまな生命現象を、遺伝子などの分子、細胞から個体、群集までの多様なレベルで理解する動物生命科学分野、人と動物のより良い共生を追求する動物人間関係学分野の総合的な教育と質の高い研究を実施しています。
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同コンソーシアムに参画している企業、大学関係の審査員が様々な視点から審査を行い、最優秀賞、準優秀賞のほか、企業賞を決定しました。本学からは生命・環境科学部数理・データサイエンス研究室の西脇准教授が審査員として出席しました。企業賞はコンソーシアム参画機関の企業や大学が賞を設け、企業賞ごとに審査を分けて行い、本学からの企業賞として麻布大学賞の受賞者を決定しました。なお、企業賞の受賞者には、参画機関から副賞が贈られました。
【麻布大学賞授与者】
電気通信大学 情報理工学研究科 基盤理工学専攻 修士2年
牧野哲直 さん
【テーマ】
「食材の未来を変える ~持続可能なフードロス削減~」
カメラを用いて冷蔵庫の中身や購入レシートの情報を自動的にデータ化・解析し、食材の効率的な管理や料理レシピの提案によってフードロスを削減するというアイディアでした。データサイエンスの力で食品廃棄物の問題を解決し、持続可能な未来を実現しようという素晴らしいテーマで、本学が目指している「人・動物・食・環境」を通じたSDGsへの取り組みと合致するものでした。
(※1)「データアントレプレナーコンソーシアム」は、「データアントレプレナーフェロープログラム(文部科学省 科学技術人材育成費補助事業 データ関連人材育成プログラム 代表機関:国立大学法人電気通信大学)」の目的や事業内容に賛同した分野を越えた多様な機関で形成し、各機関のネットワークを通じてそれぞれの知見の相乗効果により、人材の発掘、育成、活躍促進を進めています。麻布大学は2020年度からコンソーシアムの学術会員となりました。
プレスリリース:「麻布大学、データサイエンス人材の育成強化に向けて」
(※2)「データアントレプレナー実践論」(データアントレプレナーの活躍、データから価値の創造、ピッチコンテストの実施)は、様々な分野において第一線で活躍される研究者、技術者、経営者からデータサイエンスを業務で扱うためのビジネス理論を中心に学習します。研究や実業での現実的な実例を学んだ後、講師と受講生において双方向のディスカッションを行い、グループワークでその理解を深めます。組織の具体的な事業やロールモデルに触れることで、それぞれの持つポテンシャルをイノベーションに昇華させる方法を学びます。
]]>麻布大学ではこれまでに、イヌとのかかわりがヒトに信頼と安心にかかわる身体変化を生じさせること、また、イヌの存在によってヒトとヒトの間の信頼ネットワークが強化される可能性があることを見出してきました。これらは、イヌがヒトと街のつながりに貢献し、それを介して最終的には個人の幸福度を向上させる可能性を示唆しています。
そこで今回の社会実装研究では、相模原市中央区ならびに相模原市獣医師会の協力のもと、イヌの飼い主さん同士の繋がり、またイヌの飼い主さんと地域住民のつながりを強化することを目的とし、わんわんマルシェを開催いたします。わんわんマルシェに来場いただいた方の中で、飼い主さんネットワークが形成されるのか、地域の商店街や住民との間にも接点を設け、これらの接点が次第に強化、拡張され、最終的には数年度の地域住民のウェルビーイングが向上するかを明らかにします。具体的にはアンケート調査によって、わんわんマルシェ開催前後(数年単位)における地域のつながりと住民の幸福度に違いがあるかを明らかにします。
この研究によって、現在の日本が抱える課題である先進国最下位のウェルビーイングや、児童や家庭の孤立、地域社会の崩壊などの問題解決にもつながることが期待されます。
本調査研究は、研究課題「ヒトイヌ共生によるWell-beingの向上―身体・向社会性・社会ネットワークの強化との関連」(令和5(2023)年度科学研究費助成事業「基盤研究(S)」、代表:菊水健史)の研究として実施します。
【研究者】
菊水 健史 麻布大学獣医学部・教授 (代表)
永澤 美保 麻布大学獣医学部・准教授 (共同研究者)
石黒 格 立教大学現代心理学部・教授(共同研究者)
【研究協力】
相模原市中央区役所
一般社団法人 相模原市獣医師会
にこにこ星ふちのべ商店会
株式会社ドッグラン・ラボ
<関連情報>
<参考情報>
麻布大学 獣医学部
2025年に学園創立135周年を迎える麻布大学は、動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科を設置。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。
動物応用科学科では、動物のさまざまな生命現象を遺伝子などの分子、細胞から個体、群集までの多様なレベルで理解する動物生命科学分野および、人と動物のより良い共生を追求する動物人間関係学分野の、総合的な教育と質の高い研究を実施しています。
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担当部署 | 総務部渉外課:白石、磯野 |
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Food Habits of Feral Dogs and Red Foxes in a New Endemic Area of Echinococcus multilocularis
<研究のポイント(本研究で新たに分かったこと)>
・牛の胃と腸内の細菌叢、血液中の栄養成分について、BLV感染による影響を調べました。
・BLV感染によって消化管が形成する共起ネットワーク※が変化していることを明らかにしました。
・BLVはリンパ腫発症以外に健康に深く関係する腸内細菌叢を変化させていることがわかり、その被害の全容解明に役立てられることが期待されます。
<背景と目的>
BLVは、感染してもすぐにリンパ腫を発症することはなく、発症したとしても全体の数%と非常に低いため、これまで大きな問題として取り上げられていませんでした。しかしながら、BLVの国内の感染率は30〜40%と非常に高いことに加え、牛乳の生産量や繁殖成績の低下、健康状態の悪化などが指摘されていました。それにもかかわらず、これまでBLVがどのようなメカニズムで牛の生産性を低下させているかは不明であったため、近年注目されている細菌叢と血液中の栄養成分(揮発性脂肪酸;VFA)に着目し、BLV感染により細菌叢や栄養状態がどのように変化しているのかについて研究を行いました。
<結果と考察>
本研究は、国内の農場で飼われている42頭の乳用牛を対象に、血液中の栄養成分、第一胃(ルーメン)と腸内の細菌叢の解析を行いました。その結果、BLVに感染していない群とBLV感染群の間には血液中の栄養成分の差がありませんでした。また、ルーメンの細菌叢では主要な差は認められませんでした。しかしながら、腸内細菌叢においてはBLV感染牛で微少な変化が認められました。次に、細菌と細菌の関連性を観察するために、共起ネットワーク分析※を行いました。その結果、感染していない群とBLV感染群のルーメンおよび腸内の共起ネットワークが異なることが示されました。この変化は小さいものではありますが、BLV感染してもすぐに症状が出ないことと一致しており、長期間に渡る小さな変化が、長期的に牛の健康に影響を与えていることが考えられます。この結果は、BLV感染して生涯無症状の牛でもBLVが牛の健康に悪影響をもたらしている可能性を示すものとなりました。
※共起ネットワーク分析:ある集団中に存在する細菌種間の関連性を分析する手法で、その結果をネットワークグラフ(図参照)としてわかりやすく表示することが可能。
<掲載論文>
論文名:Exploratory study of volatile fatty acids and the rumen-and-gut microbiota of dairy cows in a single farm, with respect to subclinical infection with bovine leukemia virus
邦題名:牛伝染性リンパ腫ウイルスの不顕性感染に関する乳牛の揮発性脂肪酸とルーメンおよび腸内細菌叢の探索的研究
掲載誌:Annals of Microbiology
著者:Takehito Suzuki, Hironobu Murakami, Jumpei Uchiyama, Reiichiro Sato, Iyo Takemura-Uchiyama, Masaya Ogata, Kazuyuki Sogawa, Hiroho Ishida, Apichart Atipairin, Osamu Matsushita & Makoto Nagai
DOI:10.1186/s13213-023-01737-4
URL:https://annalsmicrobiology.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13213-023-01737-4
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10月2日に加瀨講師がスタジオ出演した「クローズアップ現代:拡大"イノシシの脅威" 知られざる被害の実態」の続記事として、なぜイノシシが身近にやってくるのか、生活環境の見直し等、生命・環境科学部の江口祐輔教授が詳しく説明しています。
私たちにもできる人身被害対策の決定版です。ぜひお読みください。
]]>本交流・連携に関する協定は、東京都利島村と麻布大学とが相互に包括的連携のもと、所有者の判明しない猫の個体数管理、また動物や自然環境に関する研究の推進を通じて、人と自然の共生を探求し、相互に有する知的資源、人的資源及び物的資源の活用により地域社会の持続的発展に資することを目的とします。
台風シーズンを避けての両者念願の対面によるセレモーにより情報交換が活発に行われ、セレモニー終了後には、島内の施設を見学しました。
今年は、養豚産業の哲学から実地教育まで、計9日間(9月11日~13日、11月15日~17日、2月21日~23日)を通して、次代の養豚産業・地域産業を担う「人づくり」をめざし、再生産可能な養豚経営を実践するための講義・実習が行われます。
]]>「野生動物のロードキル」は、麻布大学獣医学部動物応用科学科 塚田 英晴教授が編者の一人となり、分担執筆した書籍となります。
]]>麻布大学獣医学部動物応用科学科・介在動物学研究室の菊水健史教授は株式会社BIOTAと「環境・動物・ヒト社会における細菌叢の解析」に関する共同研究を開始します。
本共同研究によって、ペットとヒトとの関わりをマイクロバイオームの観点で解き明かし、その共生関係に新たな価値を見出すことができると期待されます。また、ペットによってヒトの免疫を向上させ疾患リスクを低減させるなど、ヒトの心身の健康と細菌叢の関係解明の糸口が見つかれば、公衆衛生等の観点で社会課題の解決にも繋がる可能性があります。
<研究開始の背景>
麻布大学介在動物学研究室では、動物の腸内細菌叢と社会行動の関係を調べてきました。例えばマウスの社会性に細菌叢が関わることや認知脳に関わることを見出してきました。現在、科学研究費補助金基盤研究Sにて、東京ティーンコホート研究に参加し、イヌの飼育児童のウェルビーイングの向上と細菌叢の関連の解析を開始し、ヒトの心身の健康と細菌叢の関係の解明に取り組んでいます。
BIOTAではこれまでに住居やオフィスなどの様々な建造環境におけるマイクロバイオームがヒトの健康に与える影響の大きさを研究によって見出してきました。建造環境のマイクロバイオームの構成要素や変動要因は複雑であり、様々な環境要因に依存することがわかっています。
伊藤 光平, 建造環境における微生物叢の特徴と人体に及ぼす影響の理解に向けて, 室内環境, 2023, 26 巻, 1 号, p. 29-42, doi: https://doi.org/10.7879/siej.26.29
また、建造環境内で飼育されている犬猫などのペットに存在する常在菌も建造環境のマイクロバイオームの重要な構成要素となっています。そしてペットとヒトとが建造環境内で共生することで、ペットからヒトへの直接・間接的な常在菌の移動が生じ、ヒトの免疫発達を促進している可能性もいくつかの研究で示唆されてきました。
<研究の概要>
本共同研究では建造環境におけるヒトとペットにおける微生物相互作用とその健康への影響を調べることを目的に、ペット・ヒト間における直接的な微生物の移動と共有、建造環境を通じた間接的な微生物の移動と共有を調査します。また、移動・共有された微生物群がヒトにどのような効果をもたらすか、全ゲノムシーケンスや比較ゲノム解析、培養法による表現型の確認試験によって探索します。
<関連情報>
教授 菊水 健史
株式会社BIOTA
IOTAは、生活空間の微生物の多様性を高めることで健康で持続性のある暮らしの実現を目指して研究活動や事業に取り組んでいます。
弊社のコア技術であるマイクロバイオームのゲノム解析は、生活空間を中心に発酵食品やヒトマイクロバイオームなど多様な分野で用いられ、大学、企業、公共機関と連携し共同研究を進めています。(https://biota.city/news/)BIOTAでは、本取り組みを通して微生物多様性の価値向上と認知拡大を図り、より良い社会実現に活かすために研究開発と社会実装をより一層加速していきます。
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※1 マイコトキシンとは、植物病原菌であるかびや貯蔵穀物などを汚染するかびが産生する化学物質で、人や家畜の健康に悪影響を及ぼす
※2 「日本マイコトキシン学会 第89回学術講演会」
<研究の背景と目的>
食品中のマイコトキシン汚染は、人間や家畜に健康被害を及ぼすことが報告されています。例えば、マイコトキシンの一種であるデオキシニバレノールは食欲不振や免疫毒性、オクラトキシンAは腎毒性や腎臓がんの原因物質として知られています。同じ食品中から複数のマイコトキシンが検出されるケースも多く、マイコトキシンの複合汚染による相乗的な毒性作用が危惧されており、汚染リスク管理と同時に解毒作用もしくは吸収を阻害する素材の探索が求められています。
これまでの研究において、微細藻類の一種であるクロレラの摂取が、鉛、メチル水銀、カドミウム等の重金属に対して、排出促進、解毒作用をもつことが報告されているほか、マイコトキシンの一種であるアフラトキシンに対しても吸収抑制作用があることが、ヒトやウズラの試験で示唆されています。今回は、ヤエヤマクロレラの摂取によるデオキシニバレノールおよびオクラトキシンAに対する毒素排出効果について検証を行いました。
<研究の内容と結果>
①ヤエヤマクロレラの摂取が、血漿および尿中のマイコトキシンを排出することが示唆されました
マイコトキシンの一種であるデオキシニバレノール、オクラトキシンAとヤエヤマクロレラを混合した溶液をそれぞれ絶食後のマウスに摂取させ、投与後30分、2時間、24時間の血漿および尿を採取し、各種マイコトキシン濃度を測定しました。その結果、血漿中のデオキシニバレノール濃度がヤエヤマクロレラの混合により有意に減少しており、ヤエヤマクロレラがデオキシニバレノールの吸収および代謝を阻害している可能性が示唆されました(図1)。また、オクラトキシンAも同様に血漿中および尿中濃度がヤエヤマクロレラ投与群で有意に減少しており、ヤエヤマクロレラがオクラトキシンAの吸収阻害に有効であることが示唆されました(図2)。
②ヤエヤマクロレラとマイコトキシンが結合することが確認されました
マイコトキシンの一種であるデオキシニバレノール、オクラトキシンAとヤエヤマクロレラをそれぞれ試験管内で一晩混合し、混合後に遠心分離し、上清中のマイコトキシン濃度をヤエヤマクロレラ非添加群と比較しました。その結果、デオキシニバレノールはヤエヤマクロレラ混合により顕著に上清中の濃度が減少し、デオキシニバレノールとヤエヤマクロレラの強い結合が示唆されました(図3)。オクラトキシンAにおいても上清中のオクラトキシンA濃度の減少傾向が認められました(図3)。
以上のことから、ヤエヤマクロレラの摂取がマイコトキシンの直接的な吸着によって、吸収が阻害され、マイコトキシンの排出を促進することが示唆されました。今後も麻布大学はユーグレナ社とともに、ヤエヤマクロレラの機能性の解明を目指し、研究に取り組んでいきます。
<参考情報>
・ヤエヤマクロレラについて
クロレラは、淡水に自生する単細胞緑藻類の一種です。そのなかでもユーグレナ・グループの八重山殖産が手がけるヤエヤマクロレラは、石垣島の亜熱帯気候のもとで生産されています。葉緑素の高い含有量とバランスの良い栄養分が特徴で、世界30か国で愛用されています。ヤエヤマクロレラは、SDGsの目標14の達成に最も有効な方法の一つである「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」を2019年1月に世界で初めて取得しています。
<関連情報>
・准教授 福山 朋季
・株式会社ユーグレナ
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の生産に向けた研究、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年より行っている、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」の対象商品を、2019年4月より化粧品を含む全グループ商品に拡大。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。
株式会社ユーグレナ
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<背景と目的>
肥満は遺伝的、環境的、心理的要因に起因する世界的な健康問題であり、さまざまな健康障害と関連しています。そのため、肥満と関連疾患の予防に対する関心が高まっています。腸内細菌叢は肥満症において重要な役割を果たしており、治療のターゲットとなっています。研究チームはこれまでに、3-ヒドロキシ酪酸(ケトン体)のポリエステルであるPHBが、腸内細菌により分解を受け、抗大腸炎作用を示すことを報告しています。ケトン体は脂質代謝の改善作用が報告されているため、本研究ではPHBを用いて肥満症に伴う脂質異常症が改善されるかを検討しました。
<結果と考察>
PHBを混合した飼料を肥満マウスに投与した結果、皮下脂肪が減少し、血液中の中性脂肪とコレステロールの数値が低下しました。また、腸内細菌叢において酪酸菌などの有益な細菌が増加しました。さらに、肝臓における脂肪代謝の改善と酸化ストレスの抑制が観察されました。PHBは肥満に関連する腸内細菌の変化を調整し、脂質異常症を効果的に抑制することから、肥満関連疾患の治療に用いるサプリメントとしての可能性があることが示唆されました。PHBは有益な腸内微生物群を増加させ、肥満関連脂質異常症の緩和をもたらすことが示唆されました。この研究成果は、肥満とその関連疾患の治療への新たなアプローチとなることが期待されます。
<掲載論文>
掲載誌:The FASEB Journal
論文リンク:https://faseb.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1096/fj.202301191R
原題: Prebiotic effect of poly-D-3-hydroxybutyrate prevents dyslipidemia in obese mice
和訳: PHBはプレバイオティクス作用により肥満マウスの脂質異常症を改善する
責任著者:永根 大幹(獣医学部生化学研究室、ヒトと動物の共生科学センター)
<参考情報>
●麻布大学 獣医学部について
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。
麻布大学獣医学部
●ヒトと動物の共生科学センターについて
「ヒトと動物の共生科学センター」は、文部科学省・私立大学研究ブランディング事業「動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現」の後継事業として位置づけ、麻布大学 附置生物科学総合研究所内の研究部門に、プロジェクト研究の発展型として本センターが立ち上がりました。研究を基軸として、それにかかわる学生の教育、そして社会とのつながりを深めることで、ヒトと動物・環境の新しい共生の形を探求し、実現することを目指します。
●アニコム先進医療研究所株式会社について
アニコム先進医療研究所株式会社は、2014年に設立されたどうぶつの医療分野における基礎研究の推進、先進医療の開発と研究を行う会社です。アニコムグループの強みを活かし、グループの保有するビックデータから得られる研究成果を、再生医療等を通じて病気に苦しむどうぶつに還元し、健康寿命を延ばすことで、どうぶつと飼い主の笑顔を創造することを目指しています。
アニコム先進医療研究所株式会社
●日本ペットフード株式会社について
日本ペットフード株式会社は、1960年に国内初の国産のドッグフードを発売しました。企業理念として、私たちは心のふれあいを大切にし、ペットフードを通して家族とペットの生活に、憩いと潤いを提供します。ペットとその家族の一番の願いを受け止め、ペットの健康と長寿を追求するために努力を惜しまず、新たなペットフードの開発に積極的に取り組んでいます。
日本ペットフード株式会社
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会期 | 2023年7月5日(水)~7日(金) 10:00~17:00 |
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会場 | 東京ビッグサイト 東展示棟 第4ホール ブースNo.A-54,A-56,A-58 |
今回は、獣医学部 久末教授、福山准教授、永根講師より3課題ご紹介させていただくとともに、そのほかの学内シーズ(研究成果)についても併せて紹介します。是非、本学ブースにお立ち寄りください。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。
]]>東京都檜原村は、都心からわずか2時間ほどで行ける場所に位置し、面積のおよそ8割が秩父多摩甲斐国立公園に指定され、都内であることを忘れるほどの豊かな自然が残り四季折々の魅力的な自然風景が楽しめます。急峻な土地はジャガイモの栽培に適しており、畑一面にジャガイモの花が咲き誇る様は檜原村に短い夏の訪れを告げる風物詩になっております。檜原村の豊かな自然は多くの動植物を育み、希少植物の自生地も多く、大型の野生動物も数多く生息しています。
昭和20年には人口も7,000人余りを数えかつては林業や農業が盛んに行われ、山では仕事をする威勢の良い大人衆の声、里では野を駆け回る子どもの姿があり活気溢れる村でした。しかしながら時代の流れと共に昭和55年以降は林業・農業から離れる若者が増え人口の減少、里山に聞こえていた子どもたちの声も聞こえなくなり、全国や東京都の平均を大幅に上回るスピードで少子高齢化が進んでおります。かつては里と山の境界が明確にあり、人間の住むエリアに近づかなかった野生動物が今では里山に侵入し畑の作物を荒らす獣害に悩まされております。そして高齢化や担い手不足により農作業の継承が困難になってきていることに加え、近年益々深刻な影響を及ぼしている獣害により不耕作の畑が増加することが懸念されています。
麻布大学としては、学術的支援や学生も地域に加わり、獣害防除の対策や課題抽出等地域住民と共に考え、野生動物と共存する地域社会の実現に繋げます。
◎問合せ先:檜原村産業環境課農林産業係:森田・藤原
TEL 042-598-1011(内129・130)
Email sangyou@vill.hinohara.tokyo.jp
FAX 042-598-1009
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麻布大学は、本学教員による高校教諭対象の「理科実験技術研修会」を2023年8月10日(木)、10月24日(火)、11月13日(月)に開催します。
本研修会は、2013年に始まり今年で10年目を迎えます。実習を通して、高校理科の授業で活用し得る技術を紹介、また参加者から高校の教育現場におけるニーズをヒアリングすることで今後の研修会の資料として活かしつつ、高校の授業に還元していただけるコンテンツとなることを目指すものです。理科のおもしろさ、特に「生命」のすばらしさを生徒さんへ伝えるために、本研修会をお役立てください。
■顕微鏡標本作製シリーズ 9「胃・小腸」
■ゲノムDNAの抽出からPCRまで ~DNAの基本的技術を実体験するための授業を考える~
■「口腔粘膜からのDNA抽出とPTC味覚試験を用いたヒトの遺伝的多様性」
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麻布大学生命・環境科学部の島津教授が「ヒトと動物の歯周病」をテーマにお話をします。
相模原市立博物館×麻布大学いのちの博物館 記念講演会 | |
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日時 | 2023年7月9日(日)14:00~16:00(開場:13:30) |
場所 | 相模原市立博物館大会議室 |
定員 | 200名(当日先着順) |
プログラム | 14:00 フィールドサイン発見!都市の動物の生態を探る 秋山幸也(相模原市立博物館学芸員) 15:00 ヒトも動物も健"口"な社会へ ~"歯周病"からヒトと動物の共生を考えるよい歯(418)プロジェクト~ 島津德人(麻布大学教授・いのちの博物館館長) |
クロトシン市の市長からは、日本の首都圏にある大学が地方と深く結びついて、美郷町独自の経済活動にも貢献していることを高く評価していただきました。
]]>麻布大学(学長:川上泰、本部:神奈川県相模原市)獣医学部動物応用科学科・介在動物学研究室の菊水健史教授ならびに永澤美保准教授と、立教大学現代心理学部心理学科の石黒格教授らは、相模原市中央区において、「イヌの飼育と地域のつながり」と「住民の幸福度の関連」についての調査を開始します(主催:麻布大学及び立教大学)。この調査研究は、研究課題「ヒトイヌ共生によるWell-beingの向上―身体・向社会性・社会ネットワークの強化との関連」(令和5(2023)年度科学研究費助成事業「基盤研究(S)」、代表:菊水健史)の研究として実施します。
麻布大学ではこれまでに、イヌとのかかわりがヒトに信頼と安心にかかわる身体変化を生じさせること、また、イヌの存在によってヒトとヒトの間の信頼ネットワークが強化される可能性があることを見出してきました。これらは、イヌがヒトと地域のつながりに貢献し、それを介して最終的には個人の幸福度を向上させる可能性を示唆しています。
そこで今回の研究課題においては、相模原市中央区の協力のもと、イヌの飼育によって住民の地域とのつながりや幸福度が高まるかどうかを調べます。具体的にはアンケート調査*によって、イヌの飼育の多い地域と少ない地域では、地域のつながりと住民の幸福度に違いがあるかを明らかにします。
この研究によって、現在の日本が抱える課題である先進国最下位のウェルビーイングや、児童や家庭の孤立、地域社会の崩壊などの問題解決にもつながることが期待されます。
本調査研究は、研究課題「ヒトイヌ共生によるWell-beingの向上―身体・向社会性・社会ネットワークの強化との関連」(令和5(2023)年度科学研究費助成事業「基盤研究(S)」、代表:菊水健史)の研究として実施します。
アンケート調査*
相模原市中央区が市民を対象とした「地域のつながりと住民の幸福度」アンケートはこちらから。ぜひご協力ください。
アンケート「地域とのつながりとウェルビーイングの調査」はこちらから
【研究者】
菊水健史 麻布大学獣医学部・教授 (代表)
永澤美保 麻布大学獣医学部・准教授 (共同研究者)
石黒格 立教大学現代心理学部・教授 (共同研究者)
【研究協力】
相模原市中央区
<参考情報>
教授 菊水健史
麻布大学 獣医学部
2025年に学園創立135周年を迎える麻布大学は、動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科を設置。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。
動物応用科学科では、動物のさまざまな生命現象を遺伝子などの分子、細胞から個体、群集までの多様なレベルで理解する動物生命科学分野および、人と動物のより良い共生を追求する動物人間関係学分野の、総合的な教育と質の高い研究を実施しています。
<関連記事>
プレスリリース:麻布大学の菊水健史教授らによる研究が科学研究費助成事業「基盤研究(S)」に採択 ~「ヒトイヌ共生によるWell-beingの向上 -- 身体・向社会性・社会ネットワークの強化との関連」
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NOSAI北海道の八木沢拓也 係長と岡山大学学術研究院医歯薬学域の内山淳平 准教授、北海道大学大学院獣医学研究院の市居修 准教授、片桐成二 教授、麻布大学獣医学部の村上裕信 准教授の研究グループは、ウシの子宮内細菌叢(注1)と受胎との関連性を見出しました。
これらの研究成果は令和5年4月26日、アメリカ微生物学会の雑誌「Microbiology Spectrum」のResearch Articleとして掲載されました。
受胎性の低下は、ウシが分娩して搾乳がまた可能となるまでの期間が延長することで飼養コストの増大につながり、酪農家への経済的負担を大きくします。今回、農場の飼養管理の違いで子宮内細菌叢が異なること、また、受胎性に関連して子宮内細菌叢が変動することを明らかにしました。この研究成果は、ウシの低受胎を早期診断できる技術を開発できる可能性があり、受胎性の改善に向けた飼養管理方法の提案など、酪農の繁殖における諸問題の解決が期待されます。
◆研究者からのひとこと
八木沢 係長(NOSAI北海道):
繁殖の仕事をしていると、牛の状態は臨床的には問題ないにもかかわらず、受胎しない個体が少なからずいます。「受胎しない牛はなぜ受胎しないのか?」この、畜産に関わる人間にとっての永遠の課題に対して、今回の研究では、農場ごとの飼養管理の違いで個々に形成された子宮内細菌叢が受胎に関係するという、新たな可能性を見出すことができました。この成果を形にしてくださった内山先生をはじめとする各大学の先生方、そして、快く研究に協力していただいた農家の皆様に改めて感謝申し上げます!
内山 准教授(岡山大学):
この研究は、3年前冬の北海道での学会の後の飲み会で、臨床獣医師である八木沢先生と熱く語り合ったのがきっかけでスタートしました。これまでに、多くの先生方の支援があり、ようやくここまで辿り着きました。関係者の方々本当にありがとうございました。
最近、ヒトを含む動物種の間での子宮細菌叢の共通点や相違点が見えてきています。ワンヘルス的な観点からヒトや動物の生殖学と微生物学が融合し、新たな科学が切り開ければと考えています。共同研究に興味がある先生・医療関係者・獣医療関係者の方、お話を頂ければ幸いです。
◆発表内容
<現状>
卵巣・子宮に異常がなく、発情周期も正常であるにも関わらず、人工授精を3回以上繰り返しても受胎しないウシ(以下、リピートブリーダー(注2))は、分娩間隔の延長をきたし、1日700円/頭もの経済的損失を酪農家に与えています。リピートブリーダーの占める割合は5 ~ 24%とされており、我が国では対策が求められています。
リピートブリーダーの中には子宮に異常が認められないにもかかわらず、低受胎となるウシが数多く存在します。しかしながら、これらのウシは子宮内膜炎などの検査可能な臨床的な異常を検出しているだけであって、本当に子宮に異常がないかは不明です。近年、解析技術の進歩により、これまで無菌とされてきた子宮において子宮内細菌叢の存在が明らかにされ、低受胎の新たな原因として注目されています。ヒトにおいては、臨床上、子宮に異常が認められない不妊患者でも子宮内細菌叢の変化が不妊の原因と成り得ることが示され、子宮内細菌叢検査が不妊治療に実用化され始めています。一方、ウシにおいては、議論はされているも、子宮内細菌叢と受胎性の関連性に関しては十分な研究が進められていません。子宮内細菌叢検査の有用性がウシにおいても示されればリピートブリーダー対策の一助となると考え、研究を行いました。
図.ウシの受胎性に関連した子宮内細菌叢解析で明らかになったこと.(A)給餌管理、飼養形態により子宮細菌叢の形成は異なる.(B)低受胎になると子宮内細菌叢において悪玉菌群が優勢となる.
<研究成果の内容>
NOSAI北海道の八木沢拓也 係長と岡山大学学術研究院医歯薬学域 内山淳平 准教授、北海道大学大学院獣医学研究院の市居修 准教授、片桐成二 教授、麻布大学獣医学部の村上裕信 准教授の研究グループは、リピートブリーダー発生減少のための新規技術の創出を目指して、ウシの受胎性に関連した子宮細菌叢の解析を行いました。
この研究では、
(結果1)農場の飼養管理で子宮内細菌叢が変動すること、
(結果2)子宮内細菌叢と低受胎の関連性
を明らかにしました(図)。
(結果1)
飼養管理が異なる4つの農場のウシ計69頭の子宮内細菌叢の解析を行いました。農場、給与飼料、飼育方法に関して子宮内細菌叢の相違を検討しました。その結果、農場、給与飼料、飼育環境が子宮内細菌叢に影響を与えていることが明らかとなりました。
(結果2)
1つの農場における31頭を対象に子宮内細菌叢と低受胎の関連性を解析しました。はじめに、人工授精の回数に関して細菌種の存在量解析を行いました。その結果、特定の細菌(Arcobacter菌)が低受胎との関連性を見出すことができました。加えて、共起ネットワーク分析(細菌同士の協力体制を見出す解析)を行い、低受胎に関連する細菌間の正と負の関係性を見出しました。これらの結果から、NG農場において低受胎に関連する細菌群の検出ができました。
<社会的な意義>
今回の私たちの研究成果により、低受胎に関連したウシの子宮内細菌叢解析を行い、低受胎のウシの診断に向けた新たなアプローチ方法として期待される子宮マイクロバイオーム検査(注3)の基礎データが得られました。今後、新たな早期診断技術や対策を提供できるように研究開発を進めていきます。
■論文情報等
論文名: Metataxonomic analysis of the uterine microbiota associated with low fertility in dairy cows using endometrial tissues prior to first artificial insemination
邦題名「初回授精前の乳牛における低受胎に関連した子宮内細菌叢の解析」
掲載誌: Microbiology Spectrum
著者: Takuya Yagisawa, Jumpei Uchiyama, Iyo Takemura-Uchiyama, Shun Ando, Osamu Ichii, Hironobu Murakami, Osamu Matsushita, Seiji Katagiri
DOI: 10.1128/spectrum.04764-22
発表論文はこちらからご確認できます。
https://journals.asm.org/doi/10.1128/spectrum.04764-22
■研究資金
本研究は、令和2年度伊藤記念財団研究助成(研究代表:内山淳平)の支援を受けて実施しました。
■補足・用語説明
(注1)細菌叢・マイクロバイオーム
共生する微生物(特に細菌)の総体
(注2) リピートブリーダー
卵巣・子宮に異常がなく、発情周期も正常であるにも関わらず、人工授精を3回以上繰り返しても着床しない低受胎なウシ
(注3)子宮マイクロバイオーム検査
子宮内の微生物環境が胚の着床に最適かどうか判断する検査
<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域 病原細菌学分野
准教授 内山 淳平
(電話番号)086-235-7158 (FAX番号)086-235-7162
(メール)uchiyama@okayama-u.ac.jp
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ぜひご覧ください。
<関連情報>
プレスリリース:麻布大学、イヌが飼い主との再会時に情動の涙を流すことを発見
プレスリリース:麻布大学の菊水健史教授らによる研究が科学研究費助成事業「基盤研究(S)」に採択 ~「ヒトイヌ共生によるWell-beingの向上 -- 身体・向社会性・社会ネットワークの強化との関連」
動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム(麻布出る杭プログラム)
基盤研究(S)は、独創的、先駆的な研究を格段に発展させるために設けられている研究種目。研究期間が原則として5年間、研究費の申請総額は5,000万円以上2億円以下としており、4区分ある基盤研究の中でも最も大規模で先駆的な内容を扱う。
本研究によって、現在の日本が抱える先進国最下位のウェルビーイングや、児童や家庭の孤立、地域社会の崩壊などの問題解決にもつながることが評価され、科学研究費助成事業「基盤研究(S)」の助成を受け、研究費を獲得した。
菊水健史教授は、主に動物行動学を研究。所属する介在動物学研究室では、イヌを代表とする動物とヒトがいかに共生を成り立たせているのかというテーマのもと、共生を介したヒトと動物の心身への影響を研究している。このたび採択された研究内容は以下のとおり。
◆基盤研究(S)採択課題
「ヒトイヌ共生によるWell-beingの向上―身体・向社会性・社会ネットワークの強化との関連」
【研究内容】
約20万年前に誕生したヒトは、その歴史の5分の1程度をイヌと共に歩んできた。菊水教授らは、これまでヒトとイヌが異種でありながらも、オキシトシン神経系を活性化させるような共進化を経たことを見出した。この身体変化はイヌ飼育者のウェルビーイングを高めると考えられる。一方、イヌの存在は、ある時空間の「場」においてヒトとヒトをつなぐ媒介効果が知られている。
このことから、イヌの存在がヒトに信頼と安心をもたらし、そこから生じる向社会行動が、飼育者においては心身の変化を介した信頼関係の構築を、また「場」におけるヒトとヒトの間の信頼ネットワークを強化する可能性が考えられた。そしてそのヒトとの繋がりを介して、最終的には個人のウェルビーイングが向上すると考えた。
そこで今回の研究課題においては、内分泌学や行動・生理学に加え、社会心理学、IoT技術を駆使した社会行動の調査を実施することで、これまで未踏であった、イヌの存在から創発されるヒトの信頼社会ネットワークの動態とウェルビーイングの向上の関係を明らかにする。
これらの研究は、現在の日本が抱える諸問題の解決の糸口となるといえる。
【共同研究者】
永澤美保 麻布大学獣医学部・准教授
西田淳志 東京都医学総合研究所・社会健康医学研究センター長
清成透子 青山学院大学社会情報学部・教授
香川秀太 青山学院大学社会情報学部・准教授
石黒格 立教大学現代心理学部・教授
宮内栄治 群馬大学生体調節研究所・准教授
<参考情報>
教授 菊水健史
麻布大学 獣医学部
2025年に学園創立135周年を迎える麻布大学は、動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいる。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されている。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践している。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っている。動物応用科学科では、動物のさまざまな生命現象を、遺伝子などの分子、細胞から個体、群集までの多様なレベルで理解する動物生命科学分野、人と動物のより良い共生を追求する動物人間関係学分野の総合的な教育と質の高い研究を実施している。
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WEB版は以下よりお読みいただけます。
・リクルートカレッジマネジメントvol.236(p65~67):デジタルと専門知識の掛け合わせで次世代教育へのパラダイムシフトを図る
〈関連情報〉
プレスリリース:VR技術で子宮内を可視化した「牛の分娩介助」の学習が可能に~麻布大学・あまた・EDUWARD Pressが獣医療VR教材 第2弾となる「VETS VR~牛の分娩介助~」を共同開発
麻布大学は、相模女子大学中学部・高等部(校長:武石輝久、本部:神奈川県相模原市)と連携事業に関する協定を締結しました。協定書の締結式を両校関係者の出席により、2023年3月29日(水)に相模女子大学中学部・高等部校舎の多目的教室にて実施いたしました。
また、締結式終了後は、学園内にある「百年桜」という桜の大樹を御案内していただきました。
本学は、相模女子大学中学部・高等部と相互に連携し、教育・研究の進展と地域社会の発展に向けて寄与することを目的として協定を締結しました。また本学の推進する「麻布出る杭」プログラムの特色を活かして、高大連携による研究強化の推進も含めて、SDGs時代に対応する科学人材の育成で協力していきます。
【連携事業内容】
【麻布出る杭プログラム】
本学は「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」が文部科学省の令和2 年度大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』に全国の大学で唯一採択されました。ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のために世界をリードできる人材の育成を目指します。学生の研究意欲を高め「出る杭」を引き出すため、高大接続により高校生のうちから大学の教育・研究をサキドリする、いのちと共生のプログラムを推進していきます。
本学が、文部科学省令和2 年度大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ:出る杭を引き出す教育プログラム)(※1)』として全国で唯一採択されました。その「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム(通称:麻布出る杭プログラム、ジェネプロ)」は、ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のため「専門コア力」「広範展開力」「実践力」を備えた世界をリードする人材の育成を目的としています。
今回の中間評価では、学部1年次学生から最先端研究に参加できる「ジェネプロ研究プロジェクト」を通じて、参加学生が「出る杭」として大きく成長している点が高く評価されました。さらに高校生を受け入れ高校生が大学教員から指導を受けながら研究にチャレンジする「いのちと共生の研究プログラム」を積極的に展開するなど高大接続が進んでいる点、加えて学生の学修状況可視化の実装化が進んでいる点等が評価されました。
令和5年度からは、新たに高校生対象の取組として「いのちと共生の研究プログラム」に加え、高校生が大学の講義を受講し、単位を修得できる取組を開始します。このプログラムへの参加校の拡大に向けて、興味のある高等学校からの問合せに積極的に対応していきます。
(※1)「メニューⅡ:出る杭を引き出す教育プログラム」は、特定の分野で特に優れた資質を有する学生に早期から更に高い水準の教育を受ける機会を提供し、その才能を一層の伸長を図ることで、知識集約型社会において我が国を牽引していく人材を養成するカリキュラムを構築し、学内及び他大学に普及・展開するプログラムを対象としています。
<関連情報>
文部科学省Webサイト「知識集約型社会を支える人材育成事業」中間評価結果
麻布出る杭プログラムについて
本学のお問い合わせ先<広報部門の連絡先> | |
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担当部署 | 総務部渉外課:磯野、野鶴 |
koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。 |
(番組ホームページより引用)
今回は、人類が初めて自然に手を加えた1つ「家畜」。自らの都合で野生動物を作りかえ利用する試みは、実は、自分たち人類の遺伝子をも変えていく驚くべき実験でもあった。
今回開発した「VETS VR~牛の分娩介助~」では、VR技術を用いて子宮内を可視化し、「牛の分娩介助」の流れを再現しました。実際には見えない子宮内の様子を可視化させることにより、失位整復における「手技」「手順」の理解を深め、一連の流れの学びを向上させる効果が期待されます。複数パターンの失位と整復をVRにより可視化することで、子宮内での胎児の状態による整復方法の違いについて理論的に学習できます。また、外陰部から見える脚の向きにより、子宮内における胎位の推論を行うことで「想像」する力の向上をサポートします。2023年4月1日より大学の授業で利用開始されます。
なお、本取り組みは、文部科学省より採択された「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」の助成を受けたものです。
■ 「VETS VR ~牛の分娩介助~」「牛の分娩介助」サンプルムービー
■ 獣医療VR教材「VETS VR」とは
獣医療に関する学術知識を有する「麻布大学」と最新のVR技術をもつ「あまた」、教材開発のノウハウをもつ「EDUWARD Press」が共同で開発した、獣医療トレーニング用VRソフトウェアです。高い操作性とリアルな質感により、初めてVRを操作する人でも理解しやすく、ストレスを最小限に抑えプレイすることができます。
また、高画質バーチャル空間内での高い臨場感をもって学習者の「手技」「手順」への理解をサポートするとともに、実習対象となる動物の代替をVRが担うことでアニマルウェルフェアを実現します。
■ 獣医療VR教材「VETS VR~牛の分娩介助~」とは
今回新たに開発した「VETS VR~牛の分娩介助~」は、実際の現場と同じように「失位の推論」や「失位の整復」から「出産」までのプロセスを学習できるソフトです。
複数パターンの失位を、外陰部から出ている足先の向きをもとに推論し、可視化された状態で失位パターンに合わせた胎位の整復をガイドに沿って行います。さらに、母牛と胎児の骨盤が引っ掛かり母体から娩出できない状態である「ヒップロック」の解除も体験することができます。
本ソフトは、本来は見ることができない子宮内における胎児の様子を忠実に再現することで、VR教材ならではの体験と学びを可能にしました。
■ 「VETS VR~牛の分娩介助~」の特徴
01.実際の現場で行われる「胎位の推測」を体験
02.VR技術により「見えない」を「見える」に
03.実際に胎児を動かし、整復のプロセスを理解
[全体監修] 麻布大学獣医学部獣医学科 教授 高木 哲(Satoshi Takagi)
北海道大学獣医学部卒業。北海道大学大学院獣医学研究科獣医外科学教室助手、助教、准教授を務める。その後、麻布大学獣医学部准教授を経て、現在は麻布大学獣医学部小動物外科学研究室教授。日本獣医麻酔外科学会認定日本小動物外科専門医。
■ 麻布大学
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
本学は、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2学部5学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教育体制に、学部生、大学院生が学んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。
麻布大学獣医学部獣医学科
■ あまた株式会社
あまた株式会社は、大手企業のスマートフォンゲームの開発を多数手がけるゲーム開発会社です。『世界を、もっと面白く。』をMISSIONとし、業界キャリア20年以上のベテラン開発者が多数在籍し、その豊富な経験を生かしてゲームの企画、開発、運営を行っています。ゲーム開発を軸に、VR、映像、コミック、メディアなど、エンタテインメント領域における新規事業への取り組みも積極的に行っています。
あまた株式会社
■ 株式会社EDUWARD Press
株式会社EDUWARD Press(エデュワードプレス)は、昭和62年創業の獣医療出版社です。
「最先端の獣医療教育を、すべての場所に。すべての人に。」という私たちが掲げるこのビジョンには、新しい学習体験の創造や学習方法の再編集によって、獣医療の発展に貢献していくという強い気持ちを込めています。
信頼し得る情報をより多くの獣医療従事者にお届けするために出版事業に留まらず、動物医療最大の教育プラットフォーム構築を目指しています。
株式会社EDUWARD Press
<関連情報>
プレスリリース:麻布大学・あまた・EDUWARD Pressが獣医療VR教材 「VETS VR」を共同開発
<本プレスリリース及びVETS VRに関する問合せ先>
株式会社EDUWARD Press 担当: 稲葉
電話:042-707-6137 FAX:042-707-6136 e-mail:digital@eduward.jp
本学のお問い合わせ先<広報部門の連絡先> | |
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麻布大学は、出る杭を引き出す教育プログラムの一環として、高校生と大学教員がともに研究へチャレンジする「いのちと共生の研究プログラム」を昨年より開始しました。
本学と高大連携協定を結んだ3校の「新渡戸文化高等学校」、「明星高等学校」、「神奈川県立横須賀高等学校」(五十音順)各校が半年~1年にわたり進めてきた研究の成果を、3月25日(土)に本学オープンキャンパス内で発表します。
また、本学の動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム研究プロジェクト所属学生も、現在進行中の研究内容について中間発表をする予定です。
自身の好奇心とまっすぐに向き合う、若き研究者たちの発表を一般公開しますので、その勇姿をどうぞご覧ください。
日時 | 2023年3月25日(土)10時~12時 |
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場所 | 麻布大学8号館7階百周年記念ホール |
参加費 | 無料 |
参加方法 (直接会場にお越しの方) |
直接麻布大学までお越しください(交通アクセス) |
参加方法 (オンライン視聴希望の方) |
事前登録が必要ですので以下のフォームよりご登録ください |
ほか、3題発表予定(麻布出る杭サイトにて順次公表します)
麻布出る杭サイト:いのちと共生の研究プログラム研究成果発表会のお知らせ
<参考情報>
●出る杭を引き出す教育プログラムについて
高校生から学部生、院生まで有機的な連携体制を構築し、個々の能力を更に活かせる、すなわち「出る杭を伸ばす」教育プログラムです。「答えのない実践経験」を中軸に掲げ、高校生から大学低学年、さらに高学年に至るまで、「真の研究」に取り組むことで、問題発見力や解決力などのサイエンスリテラシーとグループワークを通したコンピテンシーの向上につなげることを目的としています。
本プログラムに含まれる活動として、高校生向けの「いのちと共生の研究プログラム」、低年次学部生向けの「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」などがあります。
麻布出る杭特設サイト
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冊子は、まち・みどり公社本社(けやき会館内)をはじめ、市内の市立公園や公民館、図書館等に配架されている他、以下のサイトでもダウンロードいただけます。ぜひお読みください。
さがみはらグリーンVol.68
「地域に求められる行動目標生物多様性を守ろう!「昆明・モントリオール生物多様性条約」
~ 地域に求められる行動目標 (麻布大学 特任助教 新田 梢 氏)」
福岡 NEWS WEB 大浴場の湯 年2回しか交換せず 二日市温泉 大丸別荘が謝罪
<関連情報>
教授 古畑 勝則
菊水教授初のエッセイ、今なら試し読みができますので是非ご一読ください。
【まえがき】
私は小さいときから田舎で育ち、周囲の環境は鳥と魚と動物、そして森であった。そこには当然のように大きな自然があり、自分がその一部であることなど、考えもせずに体に染みついていた。自然の中で、このまま死を迎えるかもという場面、、、(もっと読む)
第1章 はじまり
第2章 成長
第3章 新しい世界へ
第4章 イヌの世界
第5章 ヒトとイヌ
第6章 絆の形成
第7章 おわり
あとがき――その後のできごと(永澤美保)
WEB記事でもお読みいただけます。
人から感染? 動物むしばむ歯周病
<関連情報>
クラウドファンディング「ヒトも動物も健"口"な社会へ。動物園・水族館動物の歯周病菌を調査!」のご支援ありがとうございました
ヒトと一緒に暮らし始めた動物の中で、その歴史がもっとも古いのがイヌであり、イヌはヒトの"最良の友"ともいわれています。
永澤先生は、ヒトとイヌの絆はどのようにつくられてきたのかを生命科学の観点から研究しており、これまで「競争」の原理で語られることが多かった「進化」を、ヒトとイヌの「共生」「協力」という新しいアプローチで解き明かそうとしています。
以下の特集記事より、詳細をぜひご覧ください。
生命科学DOKIDOKI研究室
「ヒトとイヌの「絆」を生命科学から読み解く~麻布大学介在動物学研究室 永澤美保先生に聞く~」
麻布大学 学生広報スタッフと川上泰学長が本音トーク!
獣医 動物 健康 食 環境のスペシャリスト育成の魅力と麻布大生のリアルあるあるが明らかに
麻布大学に脈々と続く「ここだけの魅力」獣医学部だけじゃない
スゴい学部学科を川上学長と学生広報が本音トーク! 学生が新たな SNS 発信も!
放送後は、オンデマンド配信サイトにて1年、間配信される他YouTube公式チャンネルでも配信が予定されています。
<参考>
]]>本学では研究室単位で外国人を受入れ、知識と技術の供与による国際貢献と、国際交流に取り組んでいます。
麻布大学と公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)は、包括的連携協定を2022年3月8日に締結しました。今後、獣医診療と動物看護分野における教育研究の強化を図っていきます。
また、今回、伴侶動物のこれまでとこれからの関係、そしてその中における獣医療・愛玩動物看護師の果たす社会的役割と人材育成に関してのシンポジウムを共催します。奮ってご参加ください。
JAHA共催シンポジウム当日のスケジュール | |
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13:00 | 開会の挨拶 JAHA会長 川田睦 |
13:10 | ヒトと伴侶動物のこれまでとこれから 麻布大学 獣医学部准教授 永澤美保 |
13:50 | 人類の宝もの伴侶動物の社会参加 -1986年JAHA CAPP活動のスタートから- 赤坂動物病院 柴内裕子 |
14:30 | 子犬子猫とその家族の幸せな未来のためにすべきこと もみの木動物病院 村田香織 |
15:10 | 休憩 |
15:25 | 動物保護活動における大学の役割 麻布大学 獣医学部教授 高木哲 獣医学部講師 久世明香 |
16:05 | 愛玩動物看護師に期待される事〜臨床現場とそれ以外の分野において〜 JAHA副会⻑ 市川陽一朗 |
16:45 | 獣医臨床の未来、チーム医療 JAHA専務理事 上野弘道 |
17:25 | コメンテーター 富山大学医学部 今井彩子 日本獣医生命科学大学 獣医学部 小野沢栄里 |
17:30 | 閉会のご挨拶 麻布大学 学長 川上泰 |
<参考情報>
●麻布大学 獣医学部について
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科に加え、2024年4月に獣医保健看護学科(仮称)の設置を構想しています。獣医保健看護学科(仮称)では、本学の創立以来130年以上におよぶ獣医学教育の実績とノウハウを生かし、患者(伴侶動物)に寄り添い、飼い主に信頼される獣医療チームの要となる愛玩動物看護師を養成します。
獣医学部
獣医保健看護学科(仮称)特設サイト
●公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)について
日本動物病院協会(JAHA)は、動物病院を中心とした公益社団法人です。全国の約700の動物病院とそのスタッフ、活動をサポートするボランティアの方等が加盟しています。
JAHAとその会員動物病院は「人と動物の共生社会の実現に向けて」の理念の下、常に最新の獣医学を学び、家庭動物医療の充実、動物病院による地域社会貢献、「人と動物のふれあい活動(アニマルセラピー)」の推進など、さまざまな角度から人と動物双方の幸せを願って活動しています。
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)
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NHK総合テレビ「ダーウィンが来た!」』に獣医学部動物応用科学科の菊水健史教授が出演します。
皆さまぜひご覧ください。
島津准教授は、今回のテーマでもある動物の歯周病調査「418(良い歯)プロジェクト」でクラウドファンディングに挑戦、成立させたばかり。各方面より取材を多くいただいています。
申込不要ですのでお近くの方はぜひお気軽にご参加ください。
<関連記事>
ご支援ありがとうございました!
麻布大学セミナー詳細 | |
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テーマ |
ヒトも動物も、健"口"な社会へ |
セミナー概要 |
|
日時 | 2023年2月20日(月)14:00~15:30 |
参加方法 | 申し込み 不要 入場料 無料 |
場所 | 島根県美郷町みさと館3階多目的室 |
問い合わせ |
主催:美郷町役場 美郷バレー課 |
<関連情報>
島根県教育庁と県教育委員会が麻布大学フィールドワークセンターを視察
【山陰中央新報デジタル】私の決意-山陰国会議員に聞く 三浦靖参院議員(比例代表特定枠、自民)少子化対策に十分な財源を(一部有料記事)
]]>麻布大学生命・環境科学部 食品生命科学科の島津 徳人准教授(食品生理学研究室)を代表とする研究グループが行っていたクラウドファンディングは、1月27日(金)23:00 をもって終了しました。
プロジェクト名:ヒトも動物も健"口"な社会へ。動物園・水族館動物の歯周病菌を調査!
支援総額:4,740,000円(目標金額 4,180,000円)
支援者:194人
集まった資金は動物園・水族館動物の歯周病菌調査に役立て、ヒトと動物がお互い与える影響を「口の健康」から調査することにより、ヒトと動物の共生のあり方を捉え直し、ヒトと動物が培ってきた本来の豊かな生活を目指していきます。
]]>麻布大学(学長:川上 泰、本部:神奈川県相模原市)獣医学部獣医学科 高木 哲教授の研究グループと、あまた株式会社(代表取締役社長:髙橋 宏典、本社:東京都新宿区)、株式会社EDUWARD Press(代表取締役社長:太田宗雪、本社:東京都町田市)は、獣医療トレーニング用VRソフトウェア「VETS VR」を共同開発しました。
本ソフトウェアの開発により、実習対象となる動物の大幅な負担軽減を可能にするとともに、VRヘッドセットを使用した高画質バーチャル空間内における獣医療の「手技」「手順」トレーニングが実現しました。
なお、本取り組みは、文部科学省より採択された「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」の助成を受けたものです。
■ 「VETS VR ~犬の気管挿管~」編
「VETS VR」ご紹介動画 (https://youtu.be/26IzyDvl5_Q)
「犬の気管挿管」サンプルムービー(https://youtu.be/U75IrdN-_MA)
■ 獣医療VR教材「VETS VR」とは
獣医療に関する学術知識を有する「麻布大学」と最新のVR技術をもつ「あまた」、教材開発のノウハウをもつ「EDUWARD Press」が共同で開発した、獣医療トレーニング用VRソフトウェアです。
高い臨場感をもって学習者の「手技」「手順」への理解をサポートするとともに、実習対象となる動物の代替をVRが担うことでアニマルウェルフェアを実現します。
■ VETS VR「犬の気管挿管」編の特徴
日本小動物外科専門医のきめ細かな監修により、必要な器具の選択から麻酔導入、気管挿管までをVRで忠実に再現しました。反復学習が可能であるため、手技の流れに関する理解度と技術力の向上を図ることができます。
■全体監修・開発者 高木 哲教授が語る「VETS VR」の魅力と意義
「VETS VR」は、動物実習の疑似教育における先駆者である高木先生を中心に、獣医療業界で初めてVRの技術を駆使し開発されたソフトウェアです。
アニマルウェルフェアも大事にしながら獣医師のスキルアップも目指せる「VETS VR」への想いとは。
- 「VETS VR」の開発背景
動物を使った実習は、動物にとって命がけになってしまうことも多いです。さらに、その実習を1人が何回もできるわけではないため、疑似教材の可能性を検討していました。
これまでの教材は、臨場感はあっても自分で考え選択するといった主導性がありませんでした。例えば映像教材の場合、再現性はよくても誰かが行っているのをトラックするような状態になってしまいます。そのため、もう少し先の「自分で体感できるようなもの」が欲しいと考え、VRなどゲームの可能性には注目していました。
今回EDUWARD Pressを通じて、あまたという実力のある会社と繋がることができ、リアリティのある質の高い教材が実現できました。
- 「VETS VR」の魅力
まずは、自分で動かし、実際に手技や手順を覚えることができる。それを繰り返し行えるというのが非常にいいと思っています。
また、いわゆる導入教材としては「面白い」ことが結構大事かなと思っています。さらに、全身麻酔などを実際の動物で行うのは学生や新人獣医師にとってはかなりストレスであるため、そのフラストレーションを下げ、落ち着いて行動することができる、というメリットもあります。
次に、リアルな質感と操作性です。
初めてVRを操作する人でもストレスなく、初心者でも理解できるというところにかなり気を遣いました。
質感については、動物の反応などのリアリティに関する細かい要望も反映していただいたので、他のシミュレーターよりはかなり質の高い動きをすると思います。今回の開発にあたって、自分の中のこだわりやポイントを議論できたのは楽しかったですね。研究グループも含め、開発チームと密にコミュニケーションを取り、満足のいく仕上がりになりました。妥協なく作ってきたその熱量が形になったのはすごく魅力的でしたね。
しかし、本物には敵わないということは事実であり、そこは勘違いしてはいけないと思っています。ただ、麻酔や手術は緊張するような場面だと思うので、VRで予め学習することで臨床を嫌いにならず、できれば臨床に興味を持ってほしいなという気持ちもあります。
教科書に書いてあってもなかなか伝わらない場面もあるので、そのような重要な機会を現場に出る前に体感できる点も魅力の一つだと考えています。
「VETS VR」は操作性が大変よい仕様に作りあげておりますので、実習を担当する教員は、いわゆる勉強の中身以外の部分、例えば教育、臨床、研究などへのヘルプに時間を割くことができ、また教育の強弱を効果的に構築できるチャンスが増えると思います。
特に今回の「気管挿管」は必要物品や挿管までの手順が多い手技なので、VR教材に適している題材だと思い、開発しました。
VR教材と映像教材のような他教材を適切に選択し、教育者側が工夫していけるような時代が来るといいなと思っています。
- 「VETS VR」に興味をもたれた方にメッセージを
メタバースやVRの可能性は大変高いと思いますが、エンタメで終わっているような部分が多いと感じています。これ自体が楽しいというのは前提にありますが、教育や職業人を育てるトレーニングという部分に上手くはめ込めている教材は、現在そんなにないですよね。
教材設計において、何を目的にするか。そこが曖昧だと実際には使えないようなものになってしまいます。
海外の論文では実際にVRを使って学習した学生の方が試験の合格率がいいというデータが出ていますので、今後も検証をしながらアップデートを重ね、技術が進歩することで、VRが実際の臨床現場に+の効果をもたらすようになってくれればいいなと思います。
[高木 哲(Satoshi Takagi)]
北海道大学獣医学部卒業。北海道大学大学院獣医学研究科獣医外科学教室助手、助教、准教授を務める。その後、麻布大学獣医学部准教授を経て、現在は麻布大学獣医学部小動物外科学研究室教授。日本獣医麻酔外科学会認定日本小動物外科専門医。
教授 高木 哲
■ 麻布大学
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
本学は、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2学部5学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教育体制に、学部生、大学院生が学んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。
麻布大学獣医学部獣医学科
■あまた株式会社
あまた株式会社は、大手企業のスマートフォンゲームの開発を多数手がけるゲーム開発会社です。『世界を、もっと面白く。』をMISSIONとし、業界キャリア20年以上のベテラン開発者が多数在籍し、その豊富な経験を生かしてゲームの企画、開発、運営を行っています。ゲーム開発を軸に、VR、映像、コミック、メディアなど、エンタテインメント領域における新規事業への取り組みも積極的に行っています。
あまた株式会社
■株式会社EDUWARD Press
株式会社EDUWARD Press(エデュワードプレス)は、昭和62年創業の獣医療出版社です。
「最先端の獣医療教育を、すべての場所に。すべての人に。」という私たちが掲げるこのビジョンには、新しい学習体験の創造や学習方法の再編集によって、獣医療の発展に貢献していくという強い気持ちを込めています。
信頼し得る情報をより多くの獣医療従事者にお届けするために出版事業に留まらず、動物医療最大の教育プラットフォーム構築を目指しています。
株式会社EDUWARD Press
<本プレスリリース及びVETS VRに関する問合せ先>
株式会社EDUWARD Press 担当: 稲葉
電話:042-707-6137 FAX:042-707-6136 e-mail:digital@eduward.jp
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イヌとヒトがともに暮らせるようになったのはなぜか。今回は遺伝的な解析による発見と、ヒトとイヌの絆形成、イヌが喜びの涙を流す、という最新研究を紹介します。
ぜひ、ご視聴ください。
「視点・論点」テーマ:「ヒトとイヌ『共生』の進化」
菊水健史(麻布大学 教授)
※見逃した方はNHKプラスで1週間視聴できます
ヒトをはじめとした哺乳類では、卵管で受精した後、受精卵(胚)は子宮にたどりつき子宮内膜に着床します(胚着床)。胚着床にはサイトカインによる炎症反応が重要な役割を担うと考えられていますが、その詳細な機構は分かっていませんでした。本研究グループは、子宮の上皮で特定のサイトカイン受容体の遺伝子機能を欠損したマウスを作製し解析を行いました。その結果このマウスでは、胚を受け入れるための子宮の機能的な変化が起こらず、不妊となってしまうことを明らかにしました。
本研究成果は、英国の学術誌「Scientific reports」に2023年1月16日付で掲載されました。
<図:本研究で明らかにした胚着床機構のモデル図>
<研究のポイント(本研究で新たに分かったこと)>
<背景と目的>
ヒトの不妊症や畜産動物の受胎率の低下が大きな社会問題となっていますが、有効な診断法や治療法の確立には至っていません。体外受精や顕微授精等の技術を用いて作製した受精卵 (胚)の約40〜80%は受胎できないことが報告されており、受胎率向上のためには、母体側の環境を妊娠に適した状態へと整えることが重要です。
胚着床は、子宮に到達した受精卵(胚)が子宮内膜の上皮細胞に接触し、その後接着因子により上皮と接着する過程を経て成立します。また、ヒトやマウスでは、その後胚が子宮内膜に浸潤する過程へと続きます。胚着床の過程は、卵巣から分泌されるプロゲステロン(いわゆる黄体ホルモン)とエストラジオール(いわゆる女性ホルモン)の2つのホルモンの作用によって誘起されます。これらのホルモンは、サイトカインなどの分泌を促し、炎症反応を引き起こすことで胚着床を成立させると考えられていますが、その詳細な仕組みは分かっていませんでした。研究グループは、子宮の上皮細胞でインターロイキン6(IL6)ファミリーサイトカインの受容体(Gp130)遺伝子を欠損したマウスを作製し、胚着床に与える影響を検討しました。
<結果と考察>
子宮の上皮細胞でインターロイキン6(IL6)ファミリーサイトカインの受容体(Gp130)を欠損したマウスでは、胚着床に向けた子宮の形態学的な変化は起こるものの、胚接着の不全による完全な不妊となることが明らかになりました。Gp130を子宮上皮で欠損したマウスでは、下流のシグナル伝達が正しく行われず、子宮でのホルモン応答性の低下、免疫細胞の子宮内膜への浸潤、上皮細胞の胚接着に向けたリモデリングの異常が認められることが明らかになりました。
これらの結果から、子宮上皮に存在するGp130を起点としたシグナル伝達が、胚着床の成立に重要であることが示唆されました。本研究結果は、ヒトや産業動物における胚着床機構の解明につながり、不妊症の原因究明に役立つと考えられます。
<掲載論文>
掲載誌:Scientific Reports
論文リンク:https://www.nature.com/articles/s41598-023-27859-y
原題:Uterine epithelial Gp130 orchestrates hormone response and epithelial remodeling for successful embryo attachment in mice.
和訳:子宮上皮のGp130がホルモン応答性と上皮のリモデリングを制御し、マウスの胚接着を成功させる
責任著者:寺川 純平(獣医学部比較毒性学研究室)
伊藤 潤哉(獣医学部動物繁殖学研究室、ヒトと動物の共生科学センター)
<参考情報>
●麻布大学 獣医学部について
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。
本件のお問い合わせ先<広報部門の連絡先> | |
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担当部署 | 総務部渉外課:磯野、野鶴 |
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<背景と目的>
炎症性腸疾患(IBD)は難病として知られており、様々な治療アプローチが検討されています。腸内細菌叢とその代謝物もIBDの病態に関与することが知られており、特に短鎖脂肪酸が重要な役割を持ちます。酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸は揮発性が高いため、IBDが生じる大腸に送達することは困難です。そのため、酪酸菌など短鎖脂肪酸産生菌の生菌剤による治療が試みられています。
そこで、本研究チームでは、短鎖脂肪酸の一種である3-ヒドロキシ酪酸(3-HB)のポリエステルであるポリヒドロキシ酪酸(PHB)に着目しました。PHBは生分解性ポリエステルであり、土壌中の微生物により分解を受け3-HBへと変換されます。本研究では、腸内細菌は土壌細菌と同様にPHBを3-HBへ分解できるか、また、PHBがIBDマウスモデルの病態を抑制する可能性を検討しました。
<結果と考察>
PHBの経口投与は糞中および血中の3-HB濃度を上昇させ、IBDモデルの病態を抑制しました。また、組織中における抗炎症性の免疫細胞である制御性T細胞を増加させました。培養細胞系においても3-HBは制御性T細胞において重要な機能をもつ転写因子FoxP3の活性を増加させました。以上のことから、PHBは制御性T細胞の活性化を介して、IBDを抑制することが示唆されました。
生分解性ポリエステルは持続可能な社会発展のために不可欠な素材です。本研究が示した生分解性ポリエステルであるPHBの応用性は、IBDを含む腸内細菌叢に関連する疾患への新たなアプローチとなることが期待されます。
<掲載論文>
掲載誌:The FASEB Journal
論文リンク: http://doi.org/10.1096/fj.202200919R
原題:The novel sustained 3-hydroxybutyrate donor poly-D-3-hydroxybutyric acid prevents inflammatory bowel disease through upregulation of regulatory T-cells
和訳:ポリヒドロキシ酪酸は3-ヒドロキシ酪酸の徐放により制御性T細胞を活性化し、炎症性腸疾患の病態を抑制する
責任著者:永根 大幹(獣医学部生化学研究室、ヒトと動物の共生科学センター)
<参考情報>
●麻布大学 獣医学部について
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。
麻布大学獣医学部
●ヒトと動物の共生科学センターについて
「ヒトと動物の共生科学センター」は、文部科学省・私立大学研究ブランディング事業「動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現」の後継事業として位置づけ、麻布大学 附置生物科学総合研究所内の研究部門に、プロジェクト研究の発展型として本センターが立ち上がりました。研究を基軸として、それにかかわる学生の教育、そして社会とのつながりを深めることで、ヒトと動物・環境の新しい共生の形を探求し、実現することを目指します。
ヒトと動物の共生科学センター
●日本ペットフード株式会社について
日本ペットフード株式会社は、1960年に国産発のドッグフードを発売しました。「私たちは心のふれあいを大切にし、ペットフードを通して家族とペットの生活に、憩いと潤いを提供します。」を企業理念とし、ペットとその家族の一番の願いを受け止め、ペットの健康と長寿を追求するために努力を惜しまず、新たなペットフードの開発に積極的に取り組んでいます。
日本ペットフード株式会社
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ロードキルとは、野生動物が道路に出没した際に、車に轢かれて死んでしまうことです。こうした不幸なできごとが日本各地のさまざまな動物で報告されています。
本書では、このようなロードキルの実態を、哺乳類を中心として日本で初めて体系的に紹介し、その対策や今後のあり方ついての展望をとりまとめました。野生動物に興味がある方のみならず、道路の維持管理に関わる方々、さらには道路を使われている多くのユーザの方々にお読みいただき、ロードキルの問題を知り、ご自身がどう関われるかを考えるきっかけにしていただければ幸いです。
【内容】
野生動物のロードキル問題とはなにか。最前線に立つ研究者たちが普通種から絶滅危惧種、さらに外来種まで、その実態を詳細に紹介し、今後の対策について展望する。野生動物の保護管理担当者、ロードキル問題に携わる道路関係者や行政担当者の必携書。
【主要目次】
はじめに
序章 「ロードキルという悲劇」――ワイルドライフマネジメントの今日的課題(塚田英晴)
I ロードキル問題とはなにか
第1章 ロードキル問題の歴史的背景
第2章 道路による野生動物への生態学的影響
II ロードキルに遭う動物たち
第3章 エゾシカ――大型動物のロードキル
第4章 キタキツネとエゾリス――普通種のロードキルとその対策
第5章 タヌキ――ロードキルの5W1H
第6章 ハクビシンとアライグマ――個体群管理を介したロードキル
第7章 ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコ――ロードキルとその対策
第8章 アマミノクロウサギ――世界自然遺産の島で多発するロードキル
第9章 ケナガネズミ――樹上性哺乳類のロードキル
第10章 エゾモモンガ――滑空性哺乳類の分断化対策
第11章 ヤマネ――樹上性哺乳類の分断化対策
第12章 野ネズミ――森の分断化が遺伝的分化に与える影響
III ロードキルをどう防ぐか
第13章 ロードキルデータの現状と課題
第14章 ロードキル個体の防疫対応と疫学への応用
第15章 ロードキルの防止と抑制対策
第16章 ロードキルのモニタリングとデータの活用
第17章 ロードキル対策の再考――ワイルドライフマネジメントの視点から(塚田英晴)
終章 これからのロードキル問題――道路生態学への応用(園田陽一)
おわりに(塚田英晴・園田陽一)
<関連情報>
]]>ヒトも動物も健"口"な社会へ。動物園・水族館動物の歯周病菌を調査!
2023年1月27日(金)まで
麻布大学生命・環境科学部 食品生命科学科の島津 徳人准教授(食品生理学研究室)を代表とする研究グループは12月5日からクラウドファンディングを開始しました。これは、動物園・水族館動物の歯周病菌調査の資金調達を目的としたものです。島津准教授らは、ヒトと動物がお互い与える影響を「口の健康」から調査することにより、ヒトと動物の共生のあり方を捉え直し、ヒトと動物が培ってきた本来の豊かな生活を目指しています。クラウドファンディングは2023年1月27日(金)まで、「READYFOR」にて実施中です。
島津准教授は麻布大学獣医学部を卒業後、日本歯科大学で口腔疾患に関する研究を行ってきました。現在は麻布大学生命・環境科学部食品生命科学科でフィトケミカルの口腔疾患予防効果を研究する傍ら、麻布大学いのちの博物館館長や日本歯科大学 生命歯学部 病理学講座の客員教授も兼務しています。
島津准教授がある日、博物館内に展示されているさまざまな動物の骨格標本を見ていると、歯周病を発症した痕跡のある標本がたくさんあることに気づきました。歯周病は感染症であるため、島津准教授は「歯周病菌はどこから来たのだろう」と疑問に思いました。
このことをきっかけに、多くの動物園・水族館施設の飼育動物で調査を実施する「418(良い歯)プロジェクト」がスタートしました。
高齢化が進むヒトの社会では、歯の健康状態と健康寿命の関連が注目されています。動物園で飼育されている動物も同様で、多くの動物で口腔疾患の増加が問題となっています。ペットとして飼育されているイヌやネコも、高頻度に歯周病を患うことが分かっています。
一方で、自然界に棲息する野生動物には、歯周病はほとんど見られないと認識されています。
つまり、自然界に棲息する野生動物たちが、動物園や水族館で飼育されるようになり、ヒトと動物の''距離''が近づくことにより歯周病が発症してしまう可能性が考えられます。
この仮説を検証するために、ある飼育施設で飼育されているアシカと飼育員を対象として歯周病菌の検査を行いました。
結果、すべてのアシカから高病原性と低病原性の歯周病菌が検出。さらに注目される所見として、アシカでの歯周病菌の感染パターンが、飼育員の歯周病細菌感染パターンに類似することがわかりました。
この結果から、アシカと飼育員との間で交差感染、すなわち''人獣共通感染症''が生じている可能性がでてきました。
ヒトが動物に与えている影響、あるいは動物がヒトに与える影響を明らかにするため、島津准教授はさらに多くの動物たちの「口の健康」を調査したいと考えましたが、それには多くの動物園、水族館などの施設と連携した調査・研究が必要です。
そこで、そのための予算確保に向けてクラウドファンディングを利用することにしました。集まった資金は、菌叢解析の費用や歯周病検査機器の整備にあてる予定です。
<関連情報>
プレスリリース:麻布大学、よみうりランドの協力により、アシカの歯周病を研究(2021.11.11)
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※以下リンク先よりお読みいただけます。
月刊フードケミカル12月号「HACCPシステムの管理者を養成し食品産業に貢献」
出典:月刊フードケミカル2022年12月号(発行:食品化学新聞社)
P66,67:≪特集研究所ルポ≫麻布大学生命・環境科学部「HACCPシステムの管理者を養成し食品産業に貢献」
本学では、環境科学科の学生達が結成した使い捨て容器の削減に取り組むプロジェクト『一杯からはじめよう!脱・使い捨てAction』の活動を支援しています。同プロジェクトが2021年11月9日~2022年3月31日に学内で実施したマイタンブラーキャンペーンでは、アンケートに協力するモニターを募集、事前アンケートに回答したモニターにはプロジェクトメンバーがデザインしたオリジナルのタンブラーをプレゼントするとともに、水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」を設置し、タンブラーやマイボトルへの給水を呼びかけました。
キャンペーン終了後、事後アンケートを実施した結果、下記のような結果が得られました。また、2021年11月9日~2022年3月11日までの期間で8,818Lの給水量があり、これを500mlのペットボトルの本数に換算すると17,636本、CO2排出量に換算すると2.1tの削減効果となりました。今後も、ウォータースタンド社と共に使い捨てプラスチックボトル削減を目指していきます。
事前・事後アンケートへの回答者数 211名
Q. 飲料用使い捨て容器をどのくらいの頻度で使用しますか?
♦まとめ
事前アンケートでは「使い捨て容器をどのくらいの頻度で使用するか?」という質問に対し、「使用しないまたは週に1回のみ」と答えた割合は75名(35.6%)にとどまりました。しかし、タンブラー配布とサーバー設置後の事後アンケートでは、同じ質問に対して「使用しないまたは週に1回のみ」と答えた割合は、161名(76.3%)に上昇しました。
<関連情報>
・水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」
水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」は、ボトル不要でいつでもおいしい飲料水が使える利便性の高さと、運搬や使い捨て容器を必要としないエコな給水システムが支持され、子育て世帯を中心とした個人宅や、SDGs達成に取り組む法人、大学などに支持されています。
・ウォータースタンド株式会社ホームページ
コーポレートサイト
サービスサイト
・麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科について
麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科は、1965年に開設された麻布公衆衛生短期大学を前身としており、環境問題を幅広く学べる草分けとして50年以上の歴史と伝統を備えています。気候、水・土壌、動植物、生態系、社会など環境に関わる多彩な分野を凝縮した学びで、人と動物と環境の共生を目指して教育・研究を行っています。
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(図1.事前に撮影した飼い主が他のイヌをなでる動画を壁に投影。その動画をみているイヌの様子。胸部のオレンジ色のバンドは、心電計の電極を固定するために巻いている。)
本研究では、生理指標として心拍変動解析を用いました。その結果、他個体の映像刺激と自己の映像刺激に関しては、イヌの心拍変動の反応に大きな違いはみられませんでした。
しかし、飼い主への愛着の強いイヌでは、他個体の映像刺激と自己の映像刺激との間に心拍変動の反応に違いが認められました。このことは、イヌが過去の自己映像と他個体の映像を異なる刺激として捉えた結果と言えます。
本研究成果は「PLOS ONE」オンライン版に掲載されました。
<研究のポイント(本研究で新たに分かったこと)>
<研究成果の概要>
・背景と目的
イルカやゾウなどさまざまな動物種で、自己を認識する能力が明らかになっています。こうした動物種に共通して言えることは、高度な社会認知能力を有することがあげられます。イヌはヒトと長い間共生し、ヒトと類似した高度な社会認知能力を獲得してきましたが、イヌの自己を認識する能力についてはいまだ明らかになっていません。
本研究では、イヌに自分自身が飼い主と交流している様子と、他のイヌが飼い主と交流している様子を映像で見せることにしました。イヌは、飼い主が他のイヌと交流する様子を見ると嫉妬のようなネガティブな情動が誘起されることは先行研究で示されています。一方で、飼い主と自分との関係については、このようなネガティブな情動は誘起されないと予測できます。従って、もしイヌが自分自身と他のイヌを視覚的に区別できなければ、自分自身が映し出される映像と他のイヌが映し出される映像で同一の自律神経系の反応を示すという仮説を立て、検証しました。
(図3.飼い主が他のイヌと交流しているのを見つめているイヌ)
・方法
本研究では、鏡を通して自分自身の姿を見ることに馴化した12頭の犬を用いて実験しました。実験群として、2種類の社会的な映像刺激を用意しました。1つは、'飼い主が他のイヌと交流する映像'、もう1つは、'飼い主が自分自身と交流する映像'です。これらの映像刺激に対する自律神経系の反応を心拍変動解析を用いて評価しました。心拍変動解析はイヌの自律神経系の活性状態を測定する手法で、イヌの情動状態を反映することが分かっています。
また、イヌの社会的反応は気質によって変化する可能性が高いため、C-BARQ(※2) を用いてイヌの行動特性を評価し、映像刺激に対する反応の個体差を検討しました。
(図3.本研究のイメージ図)
・結果と考察
今回の実験では、'飼い主が他のイヌと交流する条件'と'飼い主が自分自身と交流する条件'間で自律神経系の反応に有意な差はみられませんでした。本研究で用いた他のイヌは、初見による攻撃性や恐怖心を誘発させないために、被検体のイヌが以前から知っているイヌを選択しました。また、映し出される自分自身の姿も以前から鏡を通して見慣れた他のイヌと捉えることも出来ます。従って、この2つの刺激の間で自律神経系の反応に差がないことは、イヌが両刺激を同等とみなしていることを示唆しています。
しかし、C-BARQの飼い主への愛着行動スコアが高いイヌほど'飼い主が他個体と交流する条件'よりも、'飼い主が自分自身と交流する条件'でmeanRRI(※3)のデータが有意に低くなる傾向があり、このことは飼い主への愛着の強さが自己の映像と他のイヌの映像の自律神経系の反応に違いをもたらしていると言えるかもしれません。特に、meanRRIの低下は、心拍数が高くなることを意味し、他のイヌが映っている映像よりも自分が映っている映像に対してイヌが興奮あるいは緊張状態にあることが分かります。
以上のことから、明確には、イヌが自己と他個体を区別することが出来るとは言えないものの、愛着の高いイヌでは、映像刺激の違いに応じて異なる自律神経系の反応を示すことが分かりました。しかし、サンプル数が少ないため、今後のさらなる研究が必要となります。今回の実験デザインは、生理・神経学的手法を用いることで、イヌの特性を生かした新たな自己認知実験の手法としては画期的なものとなりました。
※1 心拍変動解析:自律神経系の生理指標として、心拍変動があります。心拍変動とは、心電図などから算出した自律神経のゆらぎによる心拍周期の変動を表すものであり、交感神経系と副交感神経系のバランスを反映します。心拍変動解析は獣医学や臨床、動物行動学などの幅広い分野で使用される非侵襲的な手法になります。
※2 C-BARQ:イヌの気質を客観的に測定できる質問紙システムです。この質問紙には、一般的な出来事や刺激に対して、イヌがどのような反応を示すのか飼い主に0~4のスケールで尋ねるものです。
※3 meanRRI:RR間隔の平均値です。RR間隔の変動を解析することで、自律神経の緊張状態を評価します。
<掲載論文>
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2022年10月にオープンした「学生食堂さくら」が情報誌タウンニュースに掲載されました。相模原市で大学内に事業所を構えたケースは初めて、とのことで注目となっています。
WEB版は以下よりお読みいただけます。
・タウンニュースさがみはら中央区版
11月17日(木)号 No.1637:大学に就労B型事業所
<関連情報>
プレスリリース:麻布大学の食堂が就労継続支援B型事業所として運営開始~「合資会社さんぽみち」に委託してオープン~
■細胞から元気に!体・心・脳の不調に「オメガ3」の油を使ったレシピや効能を紹介
TORSO JACK
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■今こそ摂取したい毎日小さじ1杯の『オメガ3』!!オススメのレシピも紹介
]]> 「未来共生科学」とは、すでに顕在化した環境問題だけでなく、将来起こり得る環境に関する課題を予測・発見・把握し、課題解決を実践する新しい科学領域です。生態系・地域社会・健康の各視点から、地球共生系において将来的に起こり得るさまざまな課題の解決に向けて、SDGsを見据えた総合的な科学を推進しています。
2019年度後期からは「企業と連携して実社会の課題に基づく学び(PBL)」「生物多様性を体験的に学ぶフィールドワーク」「気候変動の影響と適応策を探るデータサイエンス」の3つを柱とした教育・研究プログラムを展開しています。現実のフィールドを題材とした教育を充実させ、地球規模の環境課題に対応する分野も強化し、現在の課題だけでなく将来的な課題も解決できる人材の育成を目指しています。
① 企業と連携して実社会の課題に基づく学び
実社会の課題を発見・把握する力と課題解決に取り組む実践力を養うことを目指し、社会連携型PBL 科目を実施しています。この科目では、「JR東日本環境アクセス」等の企業と連携し、脱炭素、脱・プラスチックなどの現実の環境課題に向き合い、解決に挑みます。学生がチームを組み、自ら課題を発見し、情報収集・整理・分析を経て、解決策の考案と企業への提案(発表)を行いました。また正課外活動では、環境問題に強い関心をもつ学生たちが集まり、プロジェクトを結成。プロジェクトメンバーは「アサヒグループホールディングス」「ウォータースタンド」の2社と連携し、本学キャンパス内でのマイタンブラー・マイボトルの利用促進に取り組んでいます。さらに、複数の企業・大学と連携しながら、学内のペットボトルキャップや清涼菓子容器の回収も行い、新たな商品へとアップサイクルする活動を行っています。
② 生物多様性を体験的に学ぶフィールドワーク
「生物多様性」や「生態系」を学生が視・聴・嗅・味・触の五感で体感し、環境への興味・関心・意識を高めること、および基礎科目や座学での知識をフィールドで実践的に学ぶことを目指し、大学近隣の身近な地域から箱根や島根県美郷町といった大自然の中まで、さまざまな場所で動植物調査の実習をしています。
島根県美郷町では、麻布大学フィールドワークセンターを拠点に、地域での植物調査や美郷バレー協定企業の協力による食肉加工の体験、野生動物から田畑を守る侵入防止柵の視察、センサーカメラによるイノシシの調査を実施。こうした体験を通して、学生は美郷町の自然と人の関わりを体感しました。
また、近年、環境アセスメントなどの調査現場でも活用されている最新技術である環境DNA分析を授業に導入しています。
③ 気候変動の影響と適応策を探るデータサイエンス
気候変動の多様で複雑な影響を定量的に評価する手法について、実データを用いて学ぶデータサイエンス教育を実施。また、キャンパスでの自動気象観測や定期的な生物季節観測を行い、身の回りの自然・生き物に対する関心を高めるとともに、気候変動の実態把握の方法を学んでいます。
生物季節への影響調査に関しては、国立環境研究所と共同研究を開始。大学での生物季節観測の体制確立に取り組んでいます。併せて、同大の強みである衛生・生物分野を生かし、気候変動と生物季節の関係や熱中症や感染症など健康への影響評価についても取り組んでいます。
【成果と今後の展開・展望】
「実践的な学び」の中で学生は、社会とのつながりの中で重要な環境課題を自分ごととして捉えて行動するようになり、さらに現地調査に基づいて課題解決の提案を行うことで主体性の向上や問題解決力の向上が見られました。また、データサイエンスに基づく気候変動影響評価と適応策にむけた課題抽出力が向上し、確実に定着してきています。
今年度は、企業へのプレゼン経験を生かして就職が決まる事例や、共同研究先に就職が決定する事例も出てきました。「気候変動」「生物多様性」はさまざまな業界で現在注目されている分野であることから、自然・社会フィールドで実践的に学んだ経験と合わせて就職時の大きなメリットとなり、学生の成長だけでなく就職に大きな成果をもたらしています。
同学科は引き続き、学生たちが「実践的な学び」を継続できる教育体制を整え、「未来共生科学」の確立に向けて、さらなる発展に取り組みます。
●環境科学科について
麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科では、生物学や化学を基盤に身近な生活環境から将来の環境課題までを幅広く学び、持続可能な環境を支える技術と専門知識を得る。
実践的な学び:新たな環境教育・研究プログラムが始まりました
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本学から生命・環境科学部食のデータサイエンス研究室の石原教授が審査員として出席し、厳正な審査の結果、最優秀賞、準優秀賞のほか、企業賞を決定しました。企業賞はコンソーシアム参画機関の企業や大学が賞を設け、企業賞ごとに審査を分けて行い、本学からの企業賞として麻布大学賞の受賞者を決定しました。
【授与者】
電気通信大学 情報理工学研究科 基盤理工学専攻 修士2年
高野莉奈 さん
【テーマ】
「大学食堂混雑の緩和に向けた店舗陳列の提案」
多くの大学生に身近な大学食堂に関わる課題を丁寧に分析し、解決につなげるという提案でした。身近な問題意識が、データサイエンスの力で解決できることについて、学生ならではの視点で発想が評価され受賞につながりました。なお、企業賞の受賞者には、参画機関から副賞が贈られました。
(※1)「データアントレプレナーコンソーシアム」は、「データアントレプレナーフェロープログラム(文部科学省 科学技術人材育成費補助事業 データ関連人材育成プログラム 代表機関:国立大学法人電気通信大学)」の目的や事業内容に賛同した分野を越えた多様な機関で形成し、各機関のネットワークを通じてそれぞれの知見の相乗効果により、人材の発掘、育成、活躍促進を進めています。麻布大学は2020年度からコンソーシアムの学術会員となりました。
プレスリリース:「麻布大学、データサイエンス人材の育成強化に向けて」
(※2)「データアントレプレナー実践論」(データアントレプレナーの活躍、データから価値の創造、ピッチコンテストの実施)は、様々な分野において第一線で活躍される研究者、技術者、経営者からデータサイエンスを業務で扱うためのビジネス理論を中心に学習します。研究や実業での現実的な実例を学んだ後、講師と受講生において双方向のディスカッションを行い、グループワークでその理解を深めます。組織の具体的な事業やロールモデルに触れることで、それぞれの持つポテンシャルをイノベーションに昇華させる方法を学びます。
]]>江口センター長が1時間半に渡りセンターを案内しながら、島根県内の高等学校との連携、イノシシの性格や行動、美郷町との連携した取組みなどを説明し、これまでの研究について紹介しました。
また、島根県教育庁様から、「山の上と下でイノシシの習性が違うことは驚きでした。」と御礼のメールを頂戴しました。麻布大学フィールドワークセンターを通して、島根県教育界での認知度を少しずつですが、高めております。
少子化の進行により、大学入学者の人口減少が本格化する中、学生募集が厳しくなると予想されます。大学の学生募集において、認知度向上とブランド力の強化に向けた広報活動の重要性が高まっています。また受験生の大学選びにおいて、自分にとって相応しい大学を適切に選んで入学するために、大学の様々な活用方法をわかりやすく、発信することが望まれます。
本学は、この数年情報発信力を強化してきましたが、学長のリーダーシップのもとに、全学的なマネジメント強化の一環として、事務職員を対象にした広報スキルアップ研修を新たに実施し、全学の事務職員が、各担当業務に関してメディアやネットを活用して広く社会へ情報発信する上で必要な広報の基本知識とスキルを学びます。広報業務部門だけが情報発信を担当するのではなく、事務職員が担当業務に関して自ら主体的に情報発信できることを目指します。(写真:広報研修会の様子)
本研修会は効果的な情報発信を実現するための基本となる知識とスキルを、【基礎・基本編】として、対面形式(一部オンライン参加)で開催しました。【基礎・基本編】は、全事務職員の必須コースとして、プレスリリースの作成を中心に広報活動の基本知識とスキルを学びました。更に【応用・上級者編】として、【基礎・基本編】を修了し、理解した上で、より実践的な応用知識やノウハウを学ぶ機会を予定しています。本研修は、長年広報活動に携わり、複数の大学にて広報アドバイザー職を担当するPRクエスト株式会社の菊池泰功氏が講師を担当します。
麻布大学では、広報スキルアップ研修会の実施により、広く全学の事務職員が広報活動に対応できるスキルを習得することにより、大学全体の広報力強化を推進していきます。
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この学生食堂〝さくら〟が就労継続事業所となったことで、通常の事業所に雇用されることが困難な障がいを持った方に、就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会を通じて知識及び能力の向上のために必要な訓練を行うことが可能となります。そして、学生食堂としてオープンしたことで、学生さんにとっては単に食事をとる場所だけではなく、障がいのある方と接することで社会経験を積むことができます。また、合資会社さんぽみちにとっても、これまでの就労継続支援事業所が、駅から遠い場所であったり、狭い場所であったりと問題が多かったのですが、駅から近くで、作業所スペースも確保されているというメリットがあります。
<関連情報>
●就労継続B型事業所とは
障がいのある方が一般企業への就職が不安、あるいは困難な場合に、雇用契約を結ばないで軽作業などの就労訓練をおこなうことが可能な事業所を言います。障がいや体調にあわせて自分のペースで働くことができるため、一般就労や就労継続支援A型事業所への移行に必要なスキルを習得することが期待できる障害者総合支援法に基づく福祉サービスです。
<参考情報>
●合資会社さんぽみちについて
合資会社さんぽみちは、「すべての出会いに感謝し、ひとり一人の思いに寄り添い貢献する」を経営理念とし、目標を持つ、相手の気持ちを考える、何事を楽しむ、気持ちを伝える、迅速な行動、柔軟な思考、実直に取組むことを掲げ、以下のような事業を行っています。
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当施設は、延床面積が413㎡の平屋建てで、キャンパスの本学動物管理区域内において、学生の実習で利用することを目的としています。新牛舎は最新のアニマルウェルフェア(動物福祉)に対応し、牛が自由に動くことが可能な「フリーバーン」区画を設け、また暑さに弱い牛のために高温対策の設備など各種の新機能を有しています。アニマルウェルフェア(動物福祉)に対応した大学の実習用施設はまだ少なく、先進的な取り組みとなります。
本学は首都圏の獣医系大学として、キャンパス内にて産業動物の充実した飼育実習が経験できるため、教育効果の向上が期待できます。
<アニマルウェフェア(動物福祉)への対応>
<牛舎概要>
<関連情報>
●アニマルウェルフェアについて
アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながることから、農林水産省としては、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。
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今年は、養豚産業の哲学から実地教育まで、計9日間(9月19日~21日、11月16日~18日、2月20日~22日)を通して、次代の養豚産業・地域産業を担う「人づくり」をめざし、再生産可能な養豚経営を実践するための講義・実習が行われます。
]]>麻布大学は、明星中学校・高等学校と相互に連携し、教育・研究の進展と地域社会の発展に向けて寄与することを目的として協定を締結しました。また本学の推進する「麻布出る杭」プログラム*の特色を活かして、高大連携による研究強化の推進も含めて、SDGs時代に対応する科学人材の育成で協力していきます。
●連携協定の内容
●明星中学校・高等学校
麻布大学との連携事業に関する協定の締結式を行いました
●「麻布出る杭」プログラム*
本学は「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」が文部科学省の令和2 年度大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』に全国の大学で唯一採択されました。ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のために世界をリードできる人材の育成を目指します。学生の研究意欲を高め「出る杭」を引き出すため、高大接続により高校生のうちから大学の教育・研究をサキドリする、いのちと共生のプログラムを推進していきます。
出る杭を引き出す教育プログラム
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 渉外課 担当:磯野、野鶴
・電話:042-769-2648
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
■江口教授による基調講演
■麻布大学フィールドワークセンター見学
詳細は以下よりご覧ください。
]]>冊子は、まち・みどり公社本社(けやき会館内)をはじめ、市内の市立公園や公民館、図書館等に配架されている他、以下のサイトでもダウンロードいただけます。
]]>麻布大学は、2024年4月に獣医学部 獣医保健看護学科(仮称)の設置を構想しています。
本学の創立以来130年以上におよぶ獣医学教育の実績とノウハウを生かし、患者(伴侶動物)に寄り添い、飼い主に信頼される獣医療チームの要となる愛玩動物看護師を養成します。
新学科については特設サイトを開設し、学科の特徴や学べる専門分野等を紹介していきます。
今後、本学ホームページ及び特設サイトにて、随時新たな情報を発信していきます。
<獣医保健看護学科(仮称)のポイント>
●伝統のチーム獣医診療
4年間獣医学科の学生と同じ環境で学び、獣医診療チームの一員として、飼い主の期待にこたえ、動物のアドボカシー(自分の意思を伝えることができない動物にかわり、意思を伝えるものの意味)となりうる専門性と人間性を兼ね備えた人材を育成します。
●最先端の獣医療と実践教育
国内の獣医学系大学の動物病院としてはトップクラスの規模を備え、最新の医療機器や分析機器を完備した獣医臨床センター(附属動物病院)で高度な臨床経験を重ねることができます。そのほか、産業動物臨床教育センター(LAVEC)や博物館など、多様で充実した教育施設で獣医学に関連する多くの専門性と教養を培います。
●専門性+αを培う幅広い学び
獣医診療のみならず、動物の行動特性や社会性、ヒトとの共生や相互作用など幅広い学びを提供します。
●学びを深める充実した施設
麻布大学は130年以上の長い歴史を持ち、獣医学科は計16,968名(2021年度までの実績)の卒業生を輩出しています。全国にいる麻布OB・OGの獣医師ネットワークを生かし、着実に動物病院に就職して、活躍できる支援体制があります。
※設置計画は予定であり、内容を変更する可能性があります。
●本件のお問い合わせ先 <広報部門の連絡先>
入試広報課 担当:河野
nyushi(a)azabu-u.ac.jp
※(a)を@に変更してください。
このイベントは、FC町田ゼルビアホームゲーム会場にて試合が行われる際に開催される大人気の謎解き宝探しイベントで、今回村山准教授はSDGsをテーマに問題作成を手掛けました。
<参考情報>
准教授 村山 史世
プレスリリース:麻布大学、FC町田ゼルビアとのオフィシャルクラブパートナー契約締結
【8/27横浜FC戦】ゼルビアクエストⅣ 開催のお知らせ
<研究のポイント(本研究で新たに分かったこと)>
<研究成果の概要>
イヌは最も早く家畜化され、ヒトとの共生の歴史が長い動物です。その歴史の中でイヌはヒトに対する共感性を含め、卓越したコミュニケーション能力を身に付けてきました。ヒトとイヌの共生や絆の背景には、快情動の共感性の存在があると考えられます。またイヌとその飼い主の間には、ヒトの親子間で見られるようなオキシトシンを介した絆が形成されることがわかっており、分離がストレスになり、再会が喜びであると想像されます。今回、村田・永澤らの研究チームは飼い主とイヌの再会場面に着目し、その時のイヌの変化を行動生理学的に調べました。
その結果、飼い主との長時間における分離後の再会時において、イヌの涙液量の増加が認められました。また涙液の増加は他人との再会時には認められず、飼い主との分離後の再会時にのみ涙液量の有意な増加が見られました。涙液の増加はイヌと特別な関係性のある飼い主との分離後の再会のようにイヌの情動が激しく変化する場面において認められることがわかりました。これは動物における情動性の涙の存在を示した最初の成果といえます。
さらに、オキシトシンは飼い主とイヌを含む特別な関係を築く上で、重要なホルモンであると考えられていますが、オキシトシンの点眼によって、涙液量の増加が認められました。このことから、飼い主との分離後の再会によるイヌのオキシトシン分泌が上昇したことで、涙液量が増加した可能性が示されました。
最後に、イヌが涙を呈することによる、ヒトへの社会的な作用を調べるため、イヌに人工涙液を点眼して顔写真を撮影し、人工涙液点眼前と点眼後の2種の画像に対してイヌの写真を見たヒトがどのような印象を持つかを比較しました。その結果、点眼後の画像の方がポジティブな印象を与えることがわかりました。
以上のことから、イヌは強い情動の変化に伴って涙液量を増加させること、視線を用いたヒトとのコミュニケーション能力を高度に進化させてきたイヌにとって、涙はヒトからの保護行動や養育行動を引き起こすような機能があり、オキシトシンが関与していることが示唆されました。このようなイヌの情動による涙はヒトとの共生の歴史において有利に働いた可能性が考えられます。
<掲載論文>
掲載誌:Current Biology(Cell系列の国際科学誌)
DOI: 10.1016/j.cub.2022.07.031.
原題:Increase of tear volume in dogs after reunion with owners is mediated by oxytocin.
和訳:飼い主との再会はイヌの涙量を増加させ、それにはオキシトシンが関与している
著者名:村田香織1,2, 永澤美保1, 尾仲達史3, 印牧 信行1,4, 中村 滋5, 坪田一男6,茂木一孝1, 菊水健史1,7
1 麻布大学獣医学部, 2 もみの木動物病院, 3 自治医科大学医学部, 4 DVMsどうぶつ医療センター横浜, 5 慶應義塾大学医学部, 6 株式会社 坪田ラボ, 7 ヒトと動物の共生科学センター
<関連情報>
●麻布大学 獣医学部とは
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。また、動物応用科学科では、動物のさまざまな生命現象を、遺伝子などの分子、細胞から個体、群集までの多様なレベルで理解する動物生命科学分野、人と動物のより良い共生を追求する動物人間関係学分野の総合的な教育と質の高い研究を実施しています。
●麻布大学 ヒトと動物の共生科学センターについて
「ヒトと動物の共生科学センター」は、文部科学省・私立大学研究ブランディング事業「動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現」の後継事業として位置づけ、麻布大学 附置生物科学総合研究所内の研究部門に,プロジェクト研究の発展型として本センターが立ち上がりました。研究を基軸として、それにかかわる学生の教育、そして社会とのつながりを深めることで、ヒトと動物・環境の新しい共生の形を探求し、実現することを目指します。
●DVMsどうぶつ医療センター横浜
DVMsどうぶつ医療センター横浜は、農林水産省獣医師臨床研修指定施設であり、麻布大学と包括協定を締結しています。「心地よさ、健やかさ、そして精神の癒し」を基本理念とし、動物や飼い主様たちに安らぎを提供するだけではなく、獣医医療従事者にまで癒しと安らぎを提供することを目的としています。
イヌやネコはヒトのかけがいのない家族になってきました。それに伴い、獣医診療やそれにかかわる研究も大きく発展しています。ペットのゲノム医療や再生医療は到来するのか?ペットが手術するときの輸血はどうしてできているのか?イヌやネコって新型コロナウイルスに感染するのか?飼い主さんが感染したらペットのケアはどうしたらいいの?
第1部では、ペットの健康に関するみなさまの日常の疑問に関して、専門の先生方から最新の研究成果をご紹介いただきます。
そして、第2部では産業動物獣医療と獣医学教育におけるIoT活用事例をそれぞれご紹介いただきます。
産業動物獣医療では、個体診療はもとより、牧場の動物たち全体を健康に保つため、集団として捉えた疾病予防や生産・飼養管理がとっても大切です。畜産農家の方が安心して健康な動物を育てられるよう、IoTを活用した先端的な事例をお話いただきます。
公開講座の最後の講演は、本学獣医学科の高木哲教授によるVRを用いた先端的な獣医学教育についてのお話です。本学ではアニマルウェルフェアに配慮した獣医学教育の改革に取り組んでおり、2018年より積極的に代替法(実際の動物を使わない方法)を取り入れています。高木教授はVR技術を獣医外科実習に活用し、生きた動物を使うことなく、高い臨場感をもって体験できる教育システムを開発しました。
IoTを上手に使って、動物や人の負担を軽減することができ、アニマルウェルフェア&ヒューマンウェルフェアの向上につながります。
皆さんのご参加をお待ちしています!
市民公開講座 開催内容 | |
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テーマ | 動物と人の健やかな ーウェルビーイングなー 未来へ |
開催日時 | 2022年9月8日(木)13:00~ |
開催形式 | zoomによるライブ配信 ※参加は無料です。事前に登録をお願いします。 8/18より登録可能です>>>登録はこちらから |
プログラム |
■第1部 13:00~
テクノロジーで変わる獣医療と獣医学教育
|
MC:大久保佳代子さん
ゲスト:寺田心さん
小池徹平さん
<関連情報>
]]>江口教授は島根県美郷町に令和3年4月に開設した麻布大学フィールドワークセンターのセンター長を兼任し、地域と連携して野生動物と人との共存を目指す研究に取り組んでいます。学生たちは、フィールドワーク実習の中で美郷町内の獣害対策の現場を見学し野生動物との共存について学んでいます。
ぜひご覧ください。
本研究では、ネコがテストステロン値やコルチゾール値が低くなることにより、同じ空間を共有して集団生活が可能となるものの、オキシトシンの機能は仲間に対する親和的なものとは異なり、ネコは同じ空間で生活している他個体を仲間とみなしていない可能性を世界で初めて明らかにしました。
本研究成果は「PLOS ONE」オンライン版に2022年7月28日に掲載されました。
<研究のポイント(本研究で新たに分かったこと)>
図1.本研究結果のイメージ図。テストステロンやコルチゾール値が低くなることで同じ空間で生活ができるものの、オキシトシンの機能は内集団に対する親和的なものとは異なるため、他の個体を内集団とみなしていない可能性が示された。
図2.集団で生活するネコの写真。寄り添って仲良しのように見えるが、実際は仲間じゃないのかもしれない。
<研究成果の概要>
○背景と目的
ネコが集団で生活するか、または単独で生活するかは、餌の分布など、その種を取り巻く生態学的要因によって進化します。野生のネコ科動物の多くは排他的な縄張りを持ち単独で生活していますが、イエネコ(以下ネコ)は餌が豊富なところでは高密度で、互いに交流しながら生活しています。ネコが集団生活を可能にするためには、他の個体が身近に生活しても気にしない寛容性や衝突を避けるための行動戦略を持ち合わせていることが予想されます。このような寛容性といった気質や行動はテストステロン※1、コルチゾール※2、オキシトシン※3などのホルモンや腸内細菌叢によって調節されます。
本研究では、ネコが集団生活を可能にしたメカニズムと、また現在どのような集団を形成しているのかを明らかにするために、同室内にて生活するネコの社会行動と尿中テストステロン、コルチゾール、オキシトシン値、腸内細菌叢の相関関係の解明を目指しました。
○方法
3つのネコの集団(血縁関係のない、避妊去勢済みの雌雄混合の成ネコ5頭/集団)を対象に2週間の夜間行動観察と糞尿の採取を行いました。採取した糞尿を用いて尿中のテストステロン、コルチゾール、オキシトシン値、糞便中の腸内細菌叢の測定を実施し、ネコの社会行動との相関を調べました。
○結果と考察
社会行動とホルモンの相関解析により、テストステロン値が低いネコの個体は他の個体から逃げる回数が少なくなり、テストステロン値が低くなることで他の個体との空間の共有が可能になっていることが考えられます。また、コルチゾール値が低い個体は探索行動や遊び、フードシェア(他個体と一緒にご飯を食べる行動)が増え、他の個体との関わりをもつ集団を形成することが示されました。また、霊長類などの親和的集団において、オキシトシンは集団内個体に対しては親和的に機能し、オキシトシン値が高いと内集団個体とのアログルーミングは多くなります。しかし、ネコではオキシトシン値が高い個体はアログルーミングが少なかったことから、オキシトシンの機能は集団内個体に対するものとは異なることが示されました。
腸内細菌叢については、腸内細菌叢の構成要素と行動やホルモンに相関がみられ、腸内細菌叢がネコの社会行動やホルモンに影響を与える可能性が示されました。今後、サンプル数を増やし、社会行動やホルモンと関連のみられる細菌種特定や無菌マウスを用いた実証実験を行うことにより、ネコの社会行動やホルモンに影響を与える腸内細菌が明らかになることが期待されます。
今回、同室にて生活するネコにおける社会行動とホルモン、腸内細菌叢の関連性の研究により、ホルモンシステムや腸内細菌叢の変化によって社会行動の変化が生じたことから、ネコは集団生活を可能にしていることが考えられます。ネコはテストステロンやコルチゾール値が下がることによって同じ空間で他の個体と関わりながら生活できるものの、オキシトシンの機能が内集団に対するものとは異なることから他の個体を内集団個体とみなしていない可能性を示しました(図1)。
しかし、今回実験に参加したネコは保護された成ネコであり、彼らが生活してきたバックグラウンドは不明でした。集団の形成やその構造には、生態学的要因のみならず、幼少期経験などの社会環境的要因が大きな影響を与えます。今後は様々な条件の下で実験を行うことにより、ヒトを含む動物の集団形成メカニズムの解明に繋がることが期待されます。
※1 テストステロン:精巣や副腎で産生される性ステロイドホルモンで、男性生殖器の発育と発達を促す。攻撃行動や競争に関与し、いくつかの種では縄張り防衛行動の関係性も示されている。
※2 コルチゾール:副腎で産生されるステロイドホルモンの一種。エネルギー代謝を制御し、生体の恒常性維持において必須のホルモンである。このエネルギー生産は、動物が何らかの脅威に直面したときに必要となり、攻撃性や恐怖反応に関与する。
※3 オキシトシン:脳下垂体後葉から分泌されるペプチドホルモンの一種であり、出産時の子宮収縮、母乳分泌などに関わる。個体識別にも関与し、集団内に対しては親和的に、集団外に対しては敵対的に機能する。
<掲載論文>
掲載誌:PLOS ONE
論文リンク:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0269589
原題:Correlations between behavior and hormone concentrations or gut microbiome imply that domestic cats (Felis silvestris catus) living in a group are not like 'groupmates'
和訳:ネコの行動とホルモン、腸内細菌叢の相関は集団で生活していても仲間ではないことを示す
著者名:子安ひかり、高橋宏暢、米田萌香、那波俊平、坂和夏美、笹尾郁斗、永澤美保、菊水健史(全メンバー:麻布大学獣医学部介在動物学研究室所属)
<参考情報>
●麻布大学 獣医学部について
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。また、動物応用科学科では、動物のさまざまな生命現象を、遺伝子などの分子、細胞から個体、群集までの多様なレベルで理解する動物生命科学分野、人と動物のより良い共生を追求する動物人間関係学分野の総合的な教育と質の高い研究を実施しています。
麻布大学獣医学部
<お問い合わせ先>
・担当:渉外課 磯野、野鶴
・koho(a)azabu-u.ac.jp
※(a)を@に変更してください。
この講座では、本学生命・環境科学部食品生命科学科講師の山本純平が『シニアが摂るべき食事とは』をメインテーマに講演します。健康の維持・増進のためには何を食べるべきか、ライフステージと食事との関わりなどを紹介します。プログラムは、「歴史に学ぶ食事・栄養と身体の関係」(第一部)と「シニアが摂るべき食事とは」(第二部)の構成で、各講演終了後に質疑応答します。シニア以外のご参加もウエルカムです。
麻布大学生涯学習講座 詳細 | |
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開催日時 | 2022年7月13日(水)13:30 ~15:30 麻布大学構内 大教室 |
参加方法 | 「講座参加希望」と記載し、氏名、年齢、住所、電話番号、FAX番号の必要事項をご記入の上、FAXまたはメールにてお申し込みください。 FAX:042-754-7661 e-mail:sotsugo(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。 |
プログラム | <第一部> トクホなど健康食品に関する市場は1兆円に届く規模になりつつあり、現代は食べ物の機能をかしこく利用する時代といえます。一方、食品の機能に関する研究の歴史は意外なほど浅く、20世紀初頭のビタミンB1発見がその第一歩です。食品・栄養の機能に関する研究がどのように発展していったのか、その歴史的背景を交えて紹介します。 <第2部> シニア期に摂取すべき食事について、成人期(中年期)との違いや脳機能・身体機能の維持の観点から最新のデータを基に紹介します。 |
演者紹介 |
麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科 講師 山本 純平 <プロフィール>
|
ご案内チラシ |
※画像をクリックするとPDFが開きます |
【施設紹介】食品加工実習室
加工食品の製造原理やHACCP*システムによる衛生管理を学べる施設です。学生はジャムやロールパン、冷凍餃子などの加工食品を実際に作りながら食の安全性や保存性について理解し、HACCPによる衛生管理について学んでいます。
*HACCP・・・
「Hazard Analysis and Critical Control Point」
NASAで宇宙食を製造する際に考案された衛生管理手法。
食品衛生法改正によって、食品を扱う事業者は2021年からHACCPに則した衛生管理をすることが義務化されました。
<参考情報>
●麻布大学生命・環境科学部
麻布大学生命・環境科学部は、人の暮らしに密接な学問を探究することで、さまざまな問題を解決する力を培っていく人材育成に取り組んでいます。
病気の検査を通じて人の健康に貢献していく臨床検査技術学科。食の安全・安心と食品の機能性を学び、普段の生活に実践していくことをめざす食品生命科学科。環境衛生、環境分析、環境評価を中心に学ぶことで、複雑な環境問題を正確に把握し、対策を講ずるスキルを身につける環境科学科。これら3学科の学びを通して、社会で活躍できる人材を育成していきます。
生命・環境科学部
<お問い合わせ先>
・担当:渉外課 磯野、野鶴
・koho(a)azabu-u.ac.jp
※(a)を@に変更してください。
令和4年6月18日に金子総務大臣御一行が、本学フィールドワークセンターの取り組んでいる内容を視察されました。
当日は、金子総務大臣のほか、三浦政務官、丸山島根県知事、福井島根県議会議員が視察され、嘉戸美郷町長、麻布大学 小倉理事長、江口フィールドワークセンター長、株式会社おおち山くじら 森田社長らがフィールドワークセンターにて出迎えました。
その後、センターロビーにて江口センター長が当該施設の概要を説明し、同センター長のイノシシのコレクションを紹介しました。また、美郷バレーに参画している企業展示の説明を行いながら会議室へ移動し、その際にも金子総務大臣は、会議室前に並べられた山くじら商品(イノシシ缶詰、カレーなど)を凝視され、多くの質問をされていました。商品に関しては、森田社長が説明を行い、イノシシの行動生態に基づいた夏イノシシ(駆除個体)の捕獲・処理・解体システムの開発については、江口センター長が説明を行いました。
会議室内では、小倉理事長が麻布大学について説明、引き続き江口センター長が、20年間に及ぶ美郷町と麻布大学のつながりによって今日に至ることを説明しました。嘉戸美郷町長からは、長年の連携について補足いただき、丸山島根県知事をはじめ、島根県庁にもバックアップいただいていることを説明されました。
これらの各方面からの繋がりに、金子総務大臣はとても良い連携であることを実感していただきました。また、森田社長から、利活用の取り組みについてもさらに詳しい説明があり、金子総務大臣からは、会社の雇用形態などの関連について質問され、丁寧に説明されていました。
金子総務大臣から、大学についても更なる地域との連携の発展と、より親密な関係(キャンパス構想)への期待をしているとのことでした。
視察終了後、江口センター長が丸山島根県知事とお話をする時間をいただき、島根県第三の大学として、今後のいっそうの御支援をお願いしました。
]]>麻布大学は6月19日に行われた「さがみはら環境まつり」に協賛しました。
さがみはら環境まつりは、新型コロナウイルス感染拡大を受け2年続けて中止となっていましたが、今回3年ぶりに開催することができました。当日は環境に取り組む団体の活動紹介ブースや参加団体によるイベント企画・ゲームなどが催され、多くの人で賑わっていました。
さがみはら環境まつりは、相模原市の自然環境保全・環境教育に貢献することを目的とした事業を実施しているエコパークさがみはら(環境事業センター)が主催するイベントです。
<関連情報>
]]>麻布大学は、昨年に続き、オープンキャンパスを2022年7月3日(日)10時~15時に麻布大学フィールドワーク(島根県美鄕町)にて開催します。
今回のオープンキャンパスは、美郷町役場や美郷バレー関連企業のご協力の下、本学生命・環境科学部の紹介や模擬授業、教員に相談できる個別相談会に加え、美郷バレー関連企業の取組み紹介があり、産学官民による地域交流型イベントとなります。中国地方の高校生・受験生が安心して麻布大学へ進学できるように、本学への理解を深める機会となることを目指します。
主な開催内容は次のとおり予定しています。(模擬授業は午前・午後の2回開催予定)
なお、詳しい開催内容は、下記URLの情報を参照願います。
生命・環境科学部 オープンキャンパス
<参考情報>
●麻布大学生命・環境科学部
麻布大学生命・環境科学部は、人の暮らしに密接な学問を探究することで、さまざまな問題を解決する力を培っていく人材育成に取り組んでいます。
病気の検査を通じて人の健康に貢献していく臨床検査技術学科。食の安全・安心と食品の機能性を学び、普段の生活に実践していくことをめざす食品生命科学科。環境衛生、環境分析、環境評価を中心に学ぶことで、複雑な環境問題を正確に把握し、対策を講ずるスキルを身につける環境科学科。これら3学科の学びを通して、社会で活躍できる人材を育成していきます。
生命・環境科学部
●麻布大学フィールドワークセンターについて
麻布大学フィールドワークセンターは、令和3年4月、島根県美郷町に開設され、動物や植物を含む自然環境への理解を深め、人と環境との共生について学び、実践を通じて研究に取り組む施設です。
本学フィールドワークセンターがある美郷町は、長年にわたって本学と連携してきた歴史があり、野生動物による農作物被害を逆手に取った「美郷バレー構想」を中心に、産官学民が自発的に集い、互いが刺激し合って地域活性化を実現し、人と動物の共存を目指す環境が整っています。そんな美郷町の環境を活かし、本学は、持続可能な地域づくりの実践的な教育の場として本センターを活用していきます。
フィールドワークセンター
●縁結び入学試験(島根県特別入学試験)について
縁結び入学試験(島根県特別入学試験)は、令和3年4月に島根県美郷町において、本学フィールドワークセンターを新設したことに伴い、令和4年(2022)年度から新たな入試制度として実施しております。募集を行う学科は、本学の生命・環境科学部の3学科(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)です。
<お問い合わせ先>
・担当:渉外課 磯野、野鶴
・koho(a)azabu-u.ac.jp
※(a)を@に変更してください。
会期 | 2022年7月13日(水)~15日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17時まで) |
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会場 | 東京ビッグサイト 西展示棟 4階 ブースNo.A-66,A-67,A-68 |
今回は、生命・環境科学部 三宅 教授、獣医学部 相原 講師、獣医学部 金井 講師より3課題ご紹介させていただくとともに、そのほかの学内シーズ(研究成果)についても併せて紹介します。是非、本学ブースにお立ち寄りください。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。
]]>麻布大学獣医学部動物応用科学科の外池亜紀子博士、永澤美保准教授、菊水健史教授、茂木一孝教授の研究成果(プレスリリース6月10日掲載)が、6月19日付日本経済新聞の「Every Science」に掲載されました。600頭以上の様々な犬種の行動や遺伝子を調べ、ヒトと交流しコミュニケーションをとるためのイヌの社会的認知能力に関連する遺伝子多型を見出しました。
・日本経済新聞web版
「人に慣れる遺伝子がイヌに? ~麻布大、家畜化の謎を追究」
<関連情報>
]]>本研究成果はNature系列の国際科学誌「Scientific Reports」オンライン版に掲載されました。
<研究のポイント(本研究で新たに分かったこと)>
<研究成果の概要>
イヌの家畜化には、社会的行動に影響を与えるホルモンを制御するさまざまな遺伝子の変化が関与していると考えられていますが、どのような遺伝子の変化が起こったのか、正確なことは明らかにされていませんでした。
外池らの研究チームは、624頭の一般家庭で飼育されているイヌを対象に、2つの課題を用いて社会的認知能力を調査しました。最初の課題では、イヌは実験者からの視線、指差しなどの合図をもとに、餌の隠し場所を探しました(指差し選択課題)。これは、ヒトの身振りやコミュニケーションに対するイヌの理解度を測るためのものです。2つ目の課題では、自分では開けられない、餌の入っている容器に対するイヌの行動を調べました(解決不可能課題)。この課題は、イヌが実験者を見る頻度と時間を測定し、ヒトへの依存の程度を測ります。犬種によってAncientグループ(秋田イヌやシベリアンハスキーなど遺伝的にオオカミに近いとされる犬種)とGeneralグループ(オオカミから遺伝的に遠いその他の犬種)に分け、2つの課題の結果を比較し、遺伝子多型との関連を調べました。
その結果、本研究では、Ancientグループは、解決不可能課題中に実験者を見る回数がGeneralグループよりも少なく、ヒトへの依存の程度が薄い可能性を見出しました。家畜化に関連していると考えられている遺伝子(オキシトシン、オキシトシン受容体、メラノコルチン2受容体の遺伝子、ヒトのウィリアムズ・ビューレン症候群関連遺伝子(WBSCR17、高社会性行動が特徴))と課題の結果との関連を調べたところ、メラノコルチン2受容体遺伝子の2つの多型が、指差し選択課題ではヒトのジェスチャーを正しく解釈すること、解決不可能課題では実験者を見つめる頻度が高くなることの両方と関連していることがわかりました。他の遺伝子多型は解決不可能課題でのヒトを見る頻度に関連していました。
以上のことからイヌの家畜化において、メラノコルチン2受容体遺伝子はイヌが強いストレスを感じずに、ヒトのそばにとどまり、ヒトと交流することを促進する役割を果たしたていることが示唆されました。
<掲載論文>
掲載誌:Scientific Reports(Nature系列の国際科学誌)
DOI: https://www.nature.com/articles/s41598-022-11130-x
原題:Identification of genes associated with human‑canine communication in canine evolution.
和訳:イヌの進化におけるヒトとイヌのコミュニケーションに関連する遺伝子の同定
著者名:外池亜紀子*1, 大滝賢一*1, 寺内豪*1, 小川美里*1, 片山真希*1, 坂田日香里*1, 宮迫史奈*1,茂木一孝*1, 菊水健史*1,2, 永澤美保*1
*1 麻布大学獣医学部, *2 ヒトと動物の共生科学センター
<関連情報>
●麻布大学 獣医学部とは
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。また、動物応用科学科では、動物のさまざまな生命現象を、遺伝子などの分子、細胞から個体、群集までの多様なレベルで理解する動物生命科学分野、人と動物のより良い共生を追求する動物人間関係学分野の総合的な教育と質の高い研究を実施しています。
麻布大学獣医学部
●麻布大学 ヒトと動物の共生科学センターについて
「ヒトと動物の共生科学センター」は、文部科学省・私立大学研究ブランディング事業「動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現」の後継事業として位置づけ、麻布大学附置生物科学総合研究所内の研究部門に,プロジェクト研究の発展型として本センターが立ち上がりました。研究を基軸として、それにかかわる学生の教育、そして社会とのつながりを深めることで、ヒトと動物・環境の新しい共生の形を探求し、実現することを目指します。
ヒトと動物の共生科学センター特設サイト
<お問い合わせ先>
・担当:渉外課 磯野、野鶴
・koho(a)azabu-u.ac.jp
※(a)を@に変更してください。
江口教授は島根県美郷町に令和3年4月に開設した麻布大学フィールドワークセンターのセンター長を兼任し、地域と連携して野生動物と人との共存を目指す研究に取り組んでいます。
ぜひご覧ください。
NHK NEWS WEBでは、麻布大学フィールドワークセンターのある島根県美郷町の鳥獣対策について掲載され、その中で江口教授の取り組みや環境科学科のフィールドワーク実習の様子が紹介されました。併せてお読みください。
NHK NEWS WEB:獣害を転じて福となす元気な過疎の町 ~島根県 美郷町~
ユニコムプラザさがみはらで行われる「オーサーズカフェ」にて、麻布大学と共に「脱・使い捨て」に取り組んでいるアサヒユウアス(株)の古原氏が登壇されます。
本学は、2020年からアサヒビール、2021年からアサヒグループHDと学術指導契約を締結し、環境科学科の学生が中心となって、アサヒビールとパナソニックの共同開発品「森のタンブラー」を活用しながらプラスチック等使い捨て容器の削減に取り組んでいます。
今回の講演では、本学との連携して取り組んでいる活動について、具体例を交えて紹介される予定です。お近くの方はぜひ足をお運びください。
詳細は以下よりご覧ください。
]]>『バーチャルいのちの博物館』は、博物館の展示標本をご自宅などの好きな場所から好きな時に鑑賞できるよう、最新のVR技術の採用によって、展示室の様子や動物の標本を高画質の3DビューとVR映像で公開しています。VR映像としての鑑賞には専用ゴーグル(Oculus Quest2推奨)が必要ですが、3Dビュー映像はPCやスマートフォンで楽しむことができます。
この約2年間、新型コロナウイルスの感染拡大による感染予防対策のための入場制限や、外出自粛の拡大により、博物館を訪れる機会が減少していました。そのため自宅に居ながら、安心・安全に展示標本を鑑賞しているように楽しめるバーチャル展示を始めました。一般の方の鑑賞だけでなく、本学の学生教育にも活用しています。
麻布大学いのちの博物館は、アジアゾウやキリン、ヘビなどの全身骨格を中心に、約500点もの動物標本を展示しています。骨格標本については、レプリカではなく全て本物の骨による展示が特長です。本物の標本による迫力のある展示により、肌で感じ、いのちの大切さを学んで、楽しむことができます。本館は2015年9月に開館し、これまで延べ約33,000人の方が来場されました。
幼稚園児、小中学生からご年配の方まで幅広い世代の方々が来館され、地域の身近な博物館として親しまれていると同時に、最近では遠方よりお越しいただく方も増えてきました。
今後、新型コロナウイルスの感染状況に応じてリアルの来館制限を緩和しながら、『バーチャルいのちの博物館』の併用により、遠方で来場するのが難しい方への利用も推進して、来館者のニーズに対応して、より多くの方々に博物館鑑賞の機会を提供していきます。また、いのちの博物館を手軽に楽しめるように公式Twitterでも情報を配信しています。
●麻布大学いのちの博物館
いのちの博物館は、麻布大学創立125周年を記念して2015年に大学キャンパス内に設立されました。本学が獣医系、生命環境系の大学として長い歴史の中で蓄積してきた多種多様な動物標本を中心に、歴史的に貴重な資料等を展示し、一般に公開しています。学術的であり、来館者にわかりやすくインパクトのある展示を心がけ、大学らしさを大切にしています。先人が残された貴重な遺産を継承するとともに、「1.研究内容、 2.動物標本、 3.歴史資料」を広く社会に紹介しています。館内は、複数のコーナーが設けられています。博物館へのいざないコーナー/獣医学コーナー/動物に学ぶコーナー/生命・環境科学部コーナー/歴史コーナー/ハンズオンコーナー 〜骨に触ってみよう!〜
麻布大学いのちの博物館専用サイト
【動画】麻布大学いのちの博物館の紹介
麻布大学いのちの博物館【公式】Twitter
●来館に関して
現在は、事前予約制で一般の方の来館を受け付けています。来館に際しては、感染拡大防止へのご協力をお願いしています。
●いのちの博物館へのお問い合わせ
042-850-2520(受付・直通)
<広報担当問い合わせ先>
・担当:麻布大学 渉外課 担当:磯野、野鶴
・電話:042-769-2648
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
本連携及び協力に関する協定は、特色ある活動を行う麻布大学及び株式会社DVMsが、相互の連携の下で、実践的な教育研究活動及び人的交流を通じて学術研究の振興を図り、もって社会貢献に寄与することを目的とします。
これを機に活発な交流により連携及び協力を深めていきます。
<関連情報>
●株式会社DVMsについて
DVMsとはDedicated(献身的な) Veterinary(獣医師) Members(集団)の略です。DVMsの基本理念は 「心地よさ、健やかさ、そして精神の癒し」です。地域で暮らす動物達、その動物達と一緒に生活している飼い主様に安らぎを提供するだけではなく、獣医医療従事者にまで癒しと安らぎを提供することを目的としている組織です。
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 渉外課 担当:磯野、野鶴
・電話:042-754-7111
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
本連携により、「麻布出る杭」*プログラムとスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の特色を活かし、高大連携の研究の強化などにより、SDGs時代に対応する科学人材の育成で協力します。
本学は「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」が文部科学省の令和2 年度大学「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』に全国の大学で唯一採択されました。ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のために世界をリードできる人材の育成を目指します。学生の研究意欲を高め「出る杭」を引き出すため、高大接続により高校生のうちから大学の教育・研究をサキドリする、いのちと共生のプログラムを推進していきます。
横須賀高校は、平成28年度に文部科学省から「 スーパーサイエンスハイスクール」に採択され、神奈川県教育委員会から「学力向上進学重点校エントリー校」「STEAM教育研究推進校」の指定も受けています。SSHにより、未知の課題を科学的に解決できる人材の育成を目指して生徒の能力を育む高大連携の研究などを取り組んでいます。また、科学部が学校付近で発見されたトウキョウオオサンショウオの研究に取り組んでおり、環境科学分野における教育・研究に特色のある麻布大学との連携により、高大連携研究をさらに強化していきます。
●連携協定に関する概要
1)本学から、神奈川県立横須賀高等学校へ講師の派遣
2)神奈川県立横須賀高等学校の生徒の大学教育の早期履修体験、本学による「生徒の能力をさらに伸長できるような高度なカリキュラの構築に向けた連携と協力」です。
この協定を機に、活発な交流により、連携及び協力を深めていくこととしています。
●横須賀高等学校について
神奈川県立横須賀高等学校は明治41年に県立第四中学校として発足しました。
約30,000名の卒業生には、ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊(中32期)、文化功労者の島田章三(高5期)、オリンピック金メダリストの猪熊功(高8期)、元内閣総理大臣の小泉純一郎(高12期)など優秀な人材を多数輩出しております。現在も「自学自習・自主自律」の伝統の下、文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受け、神奈川県より「学力向上進学重点校エントリー校」、「理数教育推進校」の指定を受けました。現在、高い能力を持った生徒達が日々学習に励んでおります。
神奈川県立横須賀高等学校 学校概要
*麻布出る杭
文部科学省の「出る杭を引き出す教育プログラム」で採択された「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」の略称です。
出る杭を引き出す教育プログラム
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 渉外課 担当:磯野、野鶴
・電話:042-769-2648
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
<関連情報>
]]>【内容】
ヒトとキタキツネの関わりを、私が調べてきたことを中心に紹介しました。野生動物とヒトとの共存・共生に興味のある方に是非読んでもらいたいです!
【主要目次】
はじめに
第1章 キタキツネはアカギツネ――キタキツネのバイオロジー
第2章 子別れの儀式をめぐる生態――キツネファミリーの直接観察
第3章 北海道のキタキツネ――繁栄と受難
第4章 都市ギツネ――アーバンフォックスという存在
第5章 エキノコックス問題――獣医学の視点
第6章 キタキツネとヒト――多様な関係
終 章 これからの「キタキツネ物語」――餌付けからワンヘルスへ
おわりに
もっと詳しく見る
<関連情報>
]]>獣医系大学として、国内で二番目に長い歴史のある本学は、これまでも産業動物の実習において、牛や馬のレプリカを利活用する等、動物への負担を減らす教育・研究を実施してきました。この度、新牛舎の着工に当たって、飼育時のストレスを配慮し、アニマルウェルフェアに対応した快適な環境を整備します。
新牛舎におけるアニマルウェルフェアの具体的な特長は、次のとおりです。
●物件概要
<参考情報>
●アニマルウェルフェアについて
感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方です。欧州発の考え方で、日本では「動物福祉」や「家畜福祉」と訳されてきました。
1960年代のイギリスでは、工業的な畜産のあり方を批判した、ルース・ハリソン氏の『アニマル・マシーン』が出版され、大きな関心を呼びました。イギリス政府が立ち上げた委員会は、「すべての家畜に、立つ、寝る、向きを変える、身繕いする、手足を伸ばす自由を」という基準を提唱します。こうした動きを受け、家畜の劣悪な飼育環境を改善させ、ウェルフェア(満たされて生きる状態)を確立するために、次の「5つの自由」が定められました。
今では、「5つの自由」は家畜のみならず、人間の飼育下にあるペットや実験動物など、あらゆる動物のウェルフェアの基本として世界中で認められています。
(一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会の公式HP引用:http://animalwelfare.jp/)
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
本学は環境科学科の学生や教員が中心となって、キャンパスにあるサクラの開花やイチョウの黄葉などを指標とする生物季節の全国モニタリングの試行調査(実施主体:気象庁・環境省・国立環境研究所)に2021年から参加しています(写真1)。この試行調査では市民参加による全国的な観測ネットワークを構築し、データを活用する仕組みづくりを目指しており、麻布大学と国立環境研究所の共同研究では、大学キャンパスにおいて学生の参加を基盤とした観測体制を構築・維持する手法を検討します(図1)。教育機関がこの観測モニタリング事業と連携する形で教育に取り入れる試みは、全国でも初の取り組みです。
「生物季節」とは植物や動物が季節の変化に対して応答を示す生物現象で、毎年継続的に観測することで季節の遅れや進み、気候の違いなどを総合的に知ることができます。気象庁では60年以上にわたり数多くの動植物(57種目64項目)を対象として全国(最大102地点)で生物季節観測を行ってきました。その記録は、徐々に進行する温暖化などの気候変動が私たちの生活や生態系に及ぼす影響を知るための重要な基礎データです。しかし、気象庁は近年の生物生息環境の変化によって、観測の継続が困難になり、「生物季節観測」の対象種目を変更し、2021年1月から植物6種目9項目に縮小しました。この観測対象種目の変更に対応し、2021年6月に国立環境研究所気候変動適応センターが事務局となって長年の貴重な記録を継続・発展させることを目指して生物季節モニタリングの試行調査を立ち上げ、これに麻布大学も参加しました。
麻布大学構内にはイチョウ並木をはじめとして、四季折々の変化を感じることのできる動植物が数多く生息しています。生物季節の観測では,特定の地点や樹木を継続して定期的に観測することが重要です。麻布大学ではできるだけ周囲の人工物や局所的な環境の影響を受けにくい場所に生育している個体を「標準木」としてキャンパス内で選定し、学生と教員が協力して、2021年9月から第一段階としてイチョウ、カエデ、ウメ、サクラ、ヒガンバナの開花や紅黄葉などの観測しています。2021年は、麻布大学でのイチョウの黄葉が12月7日で(写真2)、気象庁による横浜市での観測結果(12月9日)とほぼ同じでした。カエデの紅葉は12月6日となり(写真3)、気象庁による東京都千代田区での観測結果(11月27日)と横浜市での観測結果(12月24日)の間になりました。麻布大学での観測結果は、これまでの気象庁による観測に神奈川県中西部平野部のデータを加えることになります。
2022年以降はこの取り組みを動物にも広げ、発足60年を迎える麻布大学野鳥研究部の協力により、構内でウグイス、モズなど鳥の初鳴の観測も行います。さらに、構内の草地を調査域に加え、セミやチョウ、カナヘビやカエルなど昆虫や爬虫類等の観測方法も模索する計画です。多様な生物グループを俯瞰することによって、気温や日照など気候変動の複数の要素が様々な生き物に与える影響について、それらの相互作用も考慮しながら把握することにつながります。また、これらの観測結果は、過去の長期にわたる観測データと合わせて、データサイエンス教育にも活用することができます。
個人ボランティアや市民団体の参加を得て、生物季節の観測ネットワークを構築する試みは、20世紀後半から欧米を中心に進められてきました。麻布大学が参加している生物季節の試行調査は、同様のネットワークを日本で構築し、気候変動対策や生物多様性保全の観点から、これまでの気象庁による観測を発展的に継続して、データを活用する仕組みづくりを目指しています。麻布大学ではこの試行調査への参加と共同研究によって、学生が観測に参加しながら、気候変動や生態系への影響についてキャンパスの身近な環境を例に学ぶ機会を拡充していきます。
<関連情報>
国立環境研究所気候変動適応センター 生物季節モニタリング調査員調査事業
気象庁「生物季節観測」の発展的な活用に向けた試行調査の開始について
環境省「生物季節観測」の発展的な活用に向けた試行調査の開始について
ヨーロッパでの生物季節観測ネットワークEuropean phenology network
米国での生物季節観測ネットワーク US National Phenology Network
<環境科学科について>
環境科学科は、生活環境や都市環境のレベルから環境問題を捉え、高度化・多様化する社会からの需要に科学的なアプローチで対応できる人材を育成します。これまで、様々な環境問題について分析・評価、衛生、保全・教育などの観点から教育・研究を行ってきましたが、一昨年、今後おこり得る環境課題にも対応すべく新しい科学領域「未来共生科学」を提案し、社会連携型プロジェクト学習・フィールドワーク・気候変動の3つの教育・研究プログラムをスタートさせました。持続可能な開発目標SDGsを見据えた総合的かつ実践的な科学を推進します。
環境科学科
環境科学科 特設サイト
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
麻布大学は、大学改革推進等補助金(デジタル活用高度専門人材育成事業)「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」に採択されました。
本学の事業「最先端ICTによる動物・生命系デジタルデータを活かす産業界フロントランナー育成のための教育推進事業」は、様々なバイオデータを取得し、生産性、疾患、栄養管理などの教育研究をけん引してきた実績を踏まえ、開発が急激に進んでいるデジタルセンサを最大限に活用し、学生とともにデジタル化、データベース化を進めつつ、それらの知識と経験を有する学生を輩出するものです。
獣医学分野においては、全身麻酔や手術操作等の処置を録画したVR映像及びシミュレーターでスキルを学習・習得・向上できる実習教育を実施し、これらの経験を介して育成される職人的人材の育成に加え、人材不足が続く産業動物領域におけるデジタル支援を担うとともに、家畜や環境評価分野においては、大規模な時系列データを省力化、自動化、高度化しながら取得し、正確に分析・活用する高度なデータサイエンスマインドを身につけた人材を育成し、これらの分野の社会・産業価値を高めることを目的とするものです。
同事業には、国公私立大学、短大、高専から合わせて99件の申請があり、うち39件(私立大学は11件)が採択されました。詳細は、文部科学省のサイトをご参照ください。
]]>詳細は、以下をご覧ください。
]]>今年の3月オープンキャンパスは、2022年3月24日(木)から27日(日)までの4日間連続で開催します。同期間中の3月25日(金)をスペシャル・デーとして、本学初となる学生による企画・運営でオープンキャンパスを限定開催します。
2022年3月オープンキャンパス・学生主催イベント
この新イベントでは、高校生全学年を対象として、本学の学科(2学部5学科)を問わない内容で紹介することにより、大学での学びを高校生に近い目線で気軽に、身近に知ってもらうことを目的に実施します。今後の進路選択に役立てほしいという学生たちの想いを反映した、新たなアイデアと創意工夫による新プログラムで構成されます。
【動画】麻布大学・学生広報スタッフ発足!オープンキャンパスに向けての意気込み
加えて、当日は自由見学として、麻布出る杭プログラムの研究内容パネル展示、いのちの博物館見学、フォトスポット(3カ所3種類)設置があります。さらに、本オープンキャンパスに関連して、学生に密着したオープンキャンパスのCM動画を放映予定です。
学生広報スタッフ制度の導入は、学生自らが高校生に近い目線を活かして広報活動を展開し、本学の魅力を分かりやすく伝えることを目的としています。参加学生は、この活動を通じて、主体性・協調性・企画力・対応力・コミュニケーション能力を身につける機会を経験し、大学での専門的能力に併せて、社会で活躍する人材へと成長することが期待されます。
また、学生広報スタッフによる本オープンキャンパスへの意気込みは、次のとおりです。
自身の参加経験を活かして、高校生にとって最高のオープンキャンパスを届けたい!
高校生に身近に感じて、気軽に聞いてもらえるように紹介したい!
大学教員と違い、高校の授業に合わせた学びをわかりやすく説明したい!
麻布大の推しである、学内の動物を実際に見てもらいたい!
<参考情報>
●麻布出る杭プログラムについて
「麻布出る杭」は、文部科学省の令和2 年度大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』で採択された「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」の略称です。
このプログラムでは、高校-大学-大学院をシームレスにつなぎ、学生のやる気を見出し「出る杭」をさらに伸ばすことを目指しています。詳細は以下のリンクから特設WEBサイトをご覧ください
プレスリリース:プ麻布大学、知識集約型社会を支える人材育成事業 「出る杭を引き出す教育プログラム」採択(2021/1/21)
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
【内容】
寄生虫の生態学および進化学的に重要な研究例を体系的にまとめあげ、分野における研究レベルを押し上げた革新的な教科書"Evolutionary Ecology of Parasites(Second edition)"の待望の邦訳。原著出版から10年以上が経過した現在においても,本書は世界各国の専門家に影響を与え,研究の手引きとして,あるいは分野を俯瞰するためのスタンダードな情報源として利用され続けている。
【主要目次】
第1章 はじめに
第2章 寄生の起源と生活環の進化
第3章 宿主特異性
第4章 生活史戦略の進化
第5章 宿主利用戦略
第6章 寄生虫の分布様式:原因と結果
第7章 個体群動態と集団遺伝
第8章 種間関係と寄生虫のニッチ
第9章 宿主個体内群集の構造
第10章 宿主個体群内群集および寄生虫相
第11章 総論
もっと詳しく見る
ヒトの歯周病等の歯周疾患の総患者数が約400万人とも言われる中で、ペットなどの飼育動物でも歯周病が確認されております。本研究では、よみうりランドアシカ館のご協力の下、アシカの歯周病研究を通じて、飼育動物における歯周病の感染状況を調べています。
島津先生の本研究のきっかけから研究経緯等の詳細は、下記掲載記事よりご覧ください。
]]>【内容】
あなたはだれですか?――そんな問いかけから始まる生物学がある。人間と同じようにシカにも1頭1頭に個性がある。その個性に徹底的にこだわって、誕生、成長、そして最期のときまで、その一生を追う。30年以上にわたる行動観察にもとづく貴重なシカの記録。
【主要目次】
第1章 そんなに違う? シカの顔――個性に迫る
第2章 雌のためならなんでもします?――雄の闘い
第3章 お母さんと一緒がよいけれど――誕生と成長
第4章 婆ちゃん、母ちゃん、姉ちゃん、女系家族のいろいろ――家族関係
第5章 子どもを残すのはたいへん――雌の生涯・雄の生涯
第6章 人との長いおつきあい――シカと人間の関係
第7章 ひとりでは生きられない――個体から個体群、そして環境との関係
第8章 シカに教えてもらったこと――野生動物の研究とはなにか
もっと詳しく見る
東京理科大学
国立感染症研究所
お茶の水女子大学
麻布大学
<研究の要旨とポイント>
麻布大学獣医学部/ヒトと動物の共生科学センターの紙透伸治准教授、東京理科大学理工学部応用生物科学科の倉持幸司教授、友重秀介助教(現:東北大学 大学院生命科学研究科)、大金賢司助教(現:お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系/理学部化学科)、国立感染症研究所治療薬・ワクチン開発研究センターの渡士幸一 治療薬開発総括研究官(兼任:東京理科大学大学院 理工学研究科応用生物科学専攻 客員教授)、大橋啓史博士らの研究グループは、ネオエキヌリンBと16種の誘導体(うち15種は新規化合物)の合成および合成法の確立に成功しました。また、これらの化合物の多くが、C型肝炎ウイルス(HCV)または新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して抗ウイルス活性を示すことを実証しました。本研究を発展させることで、様々なウイルスに対して有効な抗ウイルス剤開発への貢献が期待されます。
ネオエキヌリンBは肝臓X受容体(LXR)のはたらきを抑制することで、一部のRNAウイルス複製に共通して必要な二重膜小胞(DMVs)の形成を阻止します。そのため、複数のウイルスに対する抗ウイルス活性が期待される重要な化合物です。また、その誘導体も抗ウイルス活性が期待できるリード化合物として注目されてきました。一方で、ネオエキヌリンBの合成例は非常に少なく、広く使用可能な合成法が確立されていないことが課題でした。そこで、本研究グループはネオエキヌリンBおよびその誘導体の合成法の確立と抗ウイルス活性の評価を目的として、研究を行いました。
様々な検討の結果、2段階の反応を用いることで、ネオエキヌリンBと16種の誘導体の合成に成功しました。得られた化合物の抗HCV活性を調べたところ、16種すべての誘導体がネオエキヌリンBよりも高い活性を示しました。また、ネオエキヌリンBと6種の誘導体が抗SARS-CoV-2活性を示すことを実証し、うち5種の誘導体はネオエキヌリンBよりも優れた活性を有することがわかりました。今後のさらなる研究の発展によって、多くの感染症に効果のある新たな抗ウイルス薬の実現が期待されます。
本研究成果は、2021年12月30日に国際学術誌「Journal of Natural Products」にオンライン掲載されました。詳細は、東京理科大学ニュースページをご覧ください。
東京理科大学ホームページプレスリリース:
ネオエキヌリンBおよび16種の誘導体の新規合成法の確立に成功~C型肝炎ウイルスや新型コロナウイルスの抗ウイルス薬の開発に寄与~
本学獣医学部動物応用科学科菊水健史教授が、NHK「サイエンスZERO」に出演します。
ぜひご覧ください。
<関連情報>
]]>記事内容:NHK首都圏ナビ 2022年2月2日
千葉でキョンが大量出没!都市部に迫る野生動物の意外な潜伏場所
麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科は、2021年4月に開設された島根県美郷町にある麻布大学フィールドワークセンターを拠点とした実習を2021年12月16日~20日に実施しました。
本学は、2021年4月に、麻布大学フィールドワークセンター(センター長:生命・環境科学部教授 江口祐輔)を島根県美郷町に開設し、環境科学科の授業科目「生物多様性フィールドワーク演習(コーディネーター:生命・環境科学部特任助教 新田梢)」において、本学の学生14名(学部学生12名、大学院学生2名)がはじめて美郷町で実習を行いました。
学生たちは、様々な実習を通して、野生動物の性質を生かした対策の実践について学び、美郷町の自然と人とのつながりの重要性について実感しました。
今回は野生動物に関する実習として主に、センサーカメラ(赤外線自動撮影装置)を動物の痕跡を探して設置・回収して行動と調査法を学び、また食肉解体処理施設で捕獲されたイノシシの解体処理作業を見学して屠殺個体が食肉となる過程を学びました。さらに鳥獣害対策を実施している農家を訪問し、イノシシやサルから農地を守るための対策を視察後、周辺の植物調査などのフィールドワークを短期間に集中して実施しました。
・地元で捕獲され、美郷町独自の生体輸送システムで搬入されたイノシシの解体処理作業をタイガー株式会社(美郷バレー協定企業)食肉解体処理施設において見学し、屠殺個体が食肉になるまでの過程を学んだ。
・野井地区において鳥獣害対策を熱心に実施している農家を訪問し、イノシシやサルから農地を守るための対策(侵入防止柵)を視察後、農地および周辺の植物調査を実施した。
・野生動物実習として、センサーカメラ(赤外線自動撮影装置)の使用方法を学び、学生がフィールドワークセンター周辺で野生動物の痕跡を探してセンサーカメラを設置した。
・乙原地区の鳥獣害対策実証圃場(乙原サロン畑)において農家が地域ぐるみで行う鳥獣害対策の説明を聞き、捕獲に頼らない対策の考え方を学んだ。また、株式会社おおち山くじら(美郷バレー協定企業)でイノシシ肉の缶詰加工の過程について学んだ。
・乙原公民館において婦人会の方々による青空クラフトの活動について説明を聞き、イノシシの皮を活用した革製品の製作過程などの婦人会の活動を実際の革製品を見ながら学んだ。
・野生動物の餌場や潜み場所となっていた茂みと放任果樹を伐採したことで、林間学校と呼ばれる地元の子どもたちも学べるようになった場所で、総合的な鳥獣害対策における環境管理について学んだ後に、植物調査を実施し、前日の植物調査結果と比較した。
・フィールドワークセンターに設置したセンサーカメラを回収し、江口教授から野生動物の行動と調査法について詳しく説明を受けた。
・美郷町の山くじらブランド推進課の安田亮課長から、美郷町における獣害を逆手にとって住民が地域づくりに生かしてきた20年余の歴史と麻布大学との取組み(美郷バレー構想)について講義を受けた。
・学生が二人一組で実施した植物調査の結果をまとめた。調査で気がついたことを発表し、最後に美郷町での実習全体の感想を述べ合った。
本学は今後も、地域と連携し、フィールドワークセンターを教育・研究に活用していきます。
<関連情報>
プレスリリース:「麻布大学、フィールドワークセンターの開設式を3 月24 日に開催(2021/3/17)」
<島根県美郷町について>
麻布大学フィールドワークセンターのある島根県美郷町は美郷バレー構想を掲げています。美郷バレー構想とは、「鳥獣害対策と住民の取り組みに関しては島根県美郷町に行けば、新しい技術や情報が入り、人脈も広がる」という思いから、日本をリードする「鳥獣害対策版シリコンバレー」、すなわち、産官学民が自発的に集い、互いが刺激し合って地域活性化の革新につなげていく場です。麻布大学は美郷町のおおち山くじら研究所とともに美郷バレー構想の連携の中核を担っています。
<環境科学科について>
環境科学科は、生活環境や都市環境のレベルから環境問題を捉え、高度化・多様化する社会からの需要に科学的なアプローチで対応できる人材を育成します。これまで、様々な環境問題について分析・評価、衛生、保全・教育などの観点から教育・研究を行ってきましたが、一昨年、今後おこり得る環境課題にも対応すべく新しい科学領域「未来共生科学」を提案し、社会連携型プロジェクト学習・フィールドワーク・気候変動の3つの教育・研究プログラムをスタートさせました。持続可能な開発目標SDGsを見据えた総合的かつ実践的な科学を推進します。
環境科学科
環境科学科 特設サイト
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
麻布大学では、環境科学科を中心とした、環境問題に強い関心をもつ学生たちがプロジェクトを結成し、複数企業と連携して本学キャンパス内でのマイタンブラー・マイボトルの利用促進を2021年11月から展開しました。実施後1か月弱で約3500本のペットボトルの消費削減を達成しています。
本キャンペーンでは、プロジェクトメンバーが、マイボトルの利用状況等に関するアンケート調査に協力する形でモニターを募集し、623名の応募を得ました。モニターとなった学生・教職員には、アサヒグループホールディングス株式会社の協力を得て、プロジェクトメンバーがデザインしたオリジナルロゴ入りの森のタンブラーをプレゼントしました。また、それと同時に、ウォータースタンド株式会社の協力の下、学内各所に4台のウォーターサーバーを設置し、マイタンブラーやマイボトルを利用しやすい環境を整えました。
ペットボトル使用量の削減効果は、毎月1回、各ウォーターサーバーの給水量を計測し、その量を500mlのペットボトルの本数に換算することで確認しています。 すでに、12月2日(木)に第1回の計測が行われ、1か月弱で約3500本のペットボトル消費を削減していることが分かりました。
今後は、モニターへの再アンケート調査も行い、環境問題への意識・行動の変化を検証しながら、学内の「脱・使い捨て」を推進と学生・教職員のライフスタイルの変化を目指します。
本学は2020年にアサヒビール株式会社と学術指導契約を締結(現在は、アサヒグループホールディングス株式会社と連携を継続)し、「脱・使い捨て」の浸透に向けた産学連携プロジェクト「一杯からはじめよう!脱・使い捨てAction」を開始しました。
プロジェクトメンバーの学生はプラスチック等の使い捨て容器の削減に向けて、アサヒビール株式会社とパナソニック株式会社が共同開発した何度でも使える植物由来のエコカップ「森のタンブラー」を活用しながら、「使い捨て」という消費行動の見直しとリユースカップの普及に取り組んでいます。
そして今年度は、本学での対面授業が再開されたことから、学内でのマイタンブラーキャンペーンを実施し、ペットボトル使用の削減に取り組みました。
●マイタンブラーキャンペーンを実施した学生のコメント
たくさんの方が脱炭素を目的とした活動に興味を持ってくださったこと、そして、目標数を大きく上回る方々にアンケートを答えていただき、森のタンブラーを配布できたことを大変嬉しく思います。また、タンブラーの配布後、森のタンブラーやマイボトルを使ってくださっている様子を頻繁に目にしています。これから更に、マイタンブラーやマイボトルが普及したら嬉しいです。今後も「使い続けるを当たり前にする」活動を積極的に行なって行きたいと思っています。
<参考情報>
●森のタンブラーについて
森のタンブラーは、何度でも使える植物由来のエコカップです。材料に植物繊維(セルロースファイバー)を55%(一部65%)使用し、製造時のプラスチック使用量を減らすだけでなく、繰り返し使用できるので、CO2の排出も減らすことが可能です。
企画・製造はアサヒビール株式会社、素材・成型技術はパナソニック株式会社で、2社の共同開発によって生まれました。
麻布大学は、「使い捨て」の消費行動を見直す目的で、アサヒビール株式会社(現在は、アサヒグループホールディングス株式会社と連携を継続)と学術指導契約を締結しており、環境科学科を中心とするプロジェクトメンバーは、森のタンブラーを活用しながら「脱・使い捨て」の動きを広める取組みを行っています。
●ウォータースタンド株式会社について
水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」は、ボトル不要でいつでもおいしい飲料水が使える利便性の高さと、運搬や使い捨て容器を必要としないエコな給水システムが支持され、子育て世帯を中心とした個人宅や、SDGs達成に取り組む法人、大学などに支持されています。ウォータースタンド株式会社は使い捨てプラスチックボトル30億本の削減をミッションに掲げ、全国25の地方公共団体・教育委員会と「ボトルフリープロジェクト」を推進しています。当社の「ボトルフリープロジェクト」は、誰もがアクセスできる水道水を活用し環境負荷が少ない給水スタンドを整備し、マイボトル活用を推進することで使い捨てプラスチック削減・CO2排出抑制・水分補給による熱中症予防・健康増進を目指すものです。2021年10月には「令和3年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」においてリデュース・リユース・リサイクル推進協議会会長賞を受賞しました。
ウォータースタンド株式会社企業情報サイト
●環境科学科について
生命・環境科学部 環境科学科では、人と動物と環境の共生を目指し、汚染物質の分析から動植物の生態系の保全まで環境を幅広く学びます。気候変動、外来種による生態系へ影響、野生動物による農作物被害、河川・土壌汚染など、環境を取り巻く問題は、近年ますます多様化しています。本学科では、身近な生活環境から将来の環境課題までを幅広く学び、持続可能な環境を支える技術と専門知識を学びます。
環境科学科
<関連情報>
プレスリリース:「麻布大学、アサヒビールと連携し『脱・使い捨て』の浸透に向けて取り組みを開始」
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
麻布大学は、全国の大学で唯一採択された、文部科学省令和2年度大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』(※1)を積極的に推進します。
このたび、大学院修士課程1年次において開講している特定科目(講義・演習・実験実習科目)を対象として、学部4年次に早期履修可能な制度を開始しました。
学部在学中に履修、取得できるサキドリ単位数は、大学院が定めた修士課程2年分の30単位のうちの半分に相当する15単位です。これを取得すると、通常2年間の大学院修士課程を1年短縮して修了することも可能です。大学院修士課程を1年早く修了すると、いち早く社会で活躍することができ,生涯年収を増やすことが期待できます。
獣医学部動物応用科学科では、2019年度後期から国内の獣医学系大学に先駆けて「動物実践的ジェネラリスト」の育成に向けた独自の「実践的ジェネラリスト育成研究プログラム」を開始しています。2020年度からはこのプログラムを全学的に発展させ、学生の特徴や、やる気を引き出すことを支援するために、高校から大学への接続、さらに大学院を連携させ、学年に縛られず学び、そして最先端の研究に高校生からチャレンジすることが可能な「出る杭を育てる」プログラムを国内で先駆けて実施しています。このように、ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のために世界をリードできる人材を育成する「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム(通称、麻布出る杭プロジェクト)」に取り組んでいます。
今回、大学院科目のサキドリ履修を開始することにより、麻布出る杭プロジェクトを積極的に推進していきます。
(※1)『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』は、特定の分野で特に優れた資質を有する学生に早期から更に高い水準の教育を受ける機会を提供し、その才能を一層の伸長を図ることで、知識集約型社会において我が国を牽引していく人材を養成するカリキュラムを構築し、学内及び他大学に普及・展開するプログラムを対象としています。
<参考情報>
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麻布大学とMeiji Seika ファルマ株式会社は、寄附講座設置に関する協定書を締結し、調印式ならびに記者説明会が、2021年12月14日に執り行われました。
調印式では、小林代表取締役社長(Meiji Seika ファルマ株式会社)と小倉理事長による協定書への調印、本寄附講座担当教員の河合教授による寄附講座概要説明(記者との質疑応答)を行いました。
本寄附講座の詳細については、以下の<関連情報>をご覧ください。
麻布大学獣医学部獣医学科の河合一洋教授は、Meiji Seika ファルマ株式会社(代表取締役社長:小林大吉郎、本社:東京都中央区京橋、URL:)と寄附講座AMR Surveillance Laboratory (AMRSL)を開設し、薬剤耐性に関する研究を行うことで成果を社会に還元し、貢献していきます。
近年、世界的に薬剤耐性(AMR)への関心が高まっており、世界保健機関(WHO)の「AMRに関する世界行動計画」でも抗菌薬使用の最適化が目標の一つとされています。また、日本の「薬剤耐性に関する国内行動計画」では、畜産・水産・獣医学分野における抗菌薬の適正使用、責任ある慎重使用を主な目標・戦略としています。特に、畜産農場での抗菌薬の慎重使用は、獣医学やヒトの医療分野における薬剤耐性の世界的な広がりへの対策として強く求められています。ただその現状の把握と対策は道半ばであり、さらに調査を進めていくことによりAMR対策の一助にしていかなければなりません。
本寄附講座では、全国の家畜疾病または飼養環境由来の検体を収集し、分離菌株の薬剤感受性傾向や薬剤耐性遺伝子の保有状況などを調査して基礎データを蓄積し、アンチバイオグラムを作成することでAMR抑止の方策を模索することを目的とします。
またMeiji Seika ファルマより、マイコプラズマ培養・薬剤感受性試験技術、および大量検体処理技術の技術提供と、国内遍くアクセスできる顧客とのネットワークの提供などの協力を得て研究を展開します。
具体的には、まず初めに牛の肺炎、乳房炎、豚の腸炎由来の菌株を中心に収集し、収集した菌株に対する抗菌薬の最小発育阻止濃度(MIC)を測定しながら、薬剤感受性ディスクの阻止円との関係を調査します。さらに国の関係機関とも連携し現場で利用できる抗菌薬選択のためのディスク法の判定基準の策定を行っていくことを考えています。
河合教授の研究チームは、これまでも農林水産省の委託事業を受け、牛乳房炎のディスク法の判定基準を策定した実績があり、引き続きこの問題に対し意欲的に取り組んでいく方針です。
また次のようにSDGsを意識した活動を続けていきます。
<SDGsへの取り組み>
<参考情報>
●麻布大学 獣医学部について
獣医学部には獣医学科と動物応用科学科が設置されています。獣医学科では、全国共通のモデル・コア・カリキュラムと参加型臨床実習に対応した獣医学教育はもちろんのこと、臨床教育に適した施設・設備(麻布大学附属動物病院、麻布大学産業動物臨床教育センター、牛舎、豚実習場など)を整備して充実した教育を実践しています。さらに、多くの研究室において動物に関して多様な研究活動を行っています。また、動物応用科学科では、動物のさまざまな生命現象を、遺伝子などの分子、細胞から個体、群集までの多様なレベルで理解する動物生命科学分野、人と動物のより良い共生を追求する動物人間関係学分野の総合的な教育と質の高い研究を実施しています。
麻布大学獣医学部
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このたび、麻布獣医学園記者交流会を12月2日(木)に開催しました。
第Ⅰ部では、小倉弘明 理事長による挨拶から始まり、川上泰 学長による挨拶、大学の近況報告等、村山史世 准教授、坂西梓里 特任助教及び参加学生による本学のSDGs取組紹介を行いました。
第Ⅱ部では、写真撮影を行った後、情報交換会を行いました。
今回は、理事長及び学長が新しく就任され、川上学長は、本学園創立以来131年の歴史の中で、獣医学部以外の初めての出身者です。
また、世界的にSDGsへの関心が高まる中で、本学のSDGsへの取組として、本学環境科学科が学内における森のタンブラーキャンペーン活動を中心に紹介されました。
11月21日(日)に町田市立芹ヶ谷公園で開催されたFuture Park Lab 2021 Autumnにて、環境科学科を中心とした使い捨て容器削減を推進する学生プロジェクト、「一杯からはじめよう!脱・使い捨てAction」のメンバー、および「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」のメンバーの一部が集まり、マイタンブラーの推進を目指し、出展しました。
出展のテーマは、「まちだエコ探偵団!探してみよう!マイカップ・エコタンブラーを使えるお店」という来場者参加型の企画です。来場者の方々に「なぜマイタンブラーやマイボトルを使うと環境に優しいのか?」を考えてもらうととともに、町田市役所3R推進課の発行する『マイボトルOK店ガイドブック』で紹介されている町田駅周辺のお店のPRを行いました。また、今回の出展にあたり、学生たちはマイボトルOK店に事前の訪問取材を行い、本イベントにご理解・ご協力いただける仕組みづくりを行いました。
本企画には、森のタンブラーを開発されたアサヒビール株式会社、会場にウォーターサーバーを設置してくださったウォータースタンド株式会社の他、町田市商店街連合会及びFC町田ゼルビア等多くの方々にご協力をいただきました。
参加学生たちは、この経験を活かし、引き続き同取組を積極的に推進する中で、自身の学びを社会や環境に還元していきます。
会期: | 2021年12月8日(水)~10日(金) 10:00~17:00 |
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会場: | 幕張メッセ 2ホール ブースNo.A-19,A-20,A-21 |
今回は、生命・環境科学部 守口教授、獣医学部 坂上教授、福山講師より3課題ご紹介させていただくとともに、そのほかの学内シーズ(研究成果)についても併せて紹介します。是非、本学ブースにお立ち寄りください。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。
]]>川上学長から「本学における速やかなワクチン接種の実施は、貴社のご尽力のおかげです。学生・教職員一同を代表して御礼申し上げます。」と、株式会社DVMsの代表取締役 藤井 康一様、取締役社長 吉池 正喜様、取締役副社長 葉山 俊様へ感謝の言葉を述べました。
今回の職域接種は、第5波の感染が続く中、9月から開始され、多くの学生、教職員にワクチン接種ができたことは後期の授業や大学の諸活動に向けての一助になりました。
本学では、ワクチンの接種が済んでも気を緩めることなく、引き続き新型コロナウイルスの感染対策を講じていきます。
11月15日(月)、本学と長年の交流から2019年3月に包括連携協定を締結している島根県邑智郡美郷町から、嘉戸隆 美郷町長、福島教次郎 美郷町議会議長、井原武徳 美郷町議会事務局長が、川上泰学長を表敬訪問されました。
また、麻布大学いのちの博物館を見学後、本学のサテライト施設であるフィールドワークセンターの更なる活用等について、意見交換を行いました。
麻布大学生命・環境科学部食品生命科学科の島津德人准教授(食品生理学研究室)の研究グループは、よみうりランド・アシカ館(神奈川県・川崎市)と共同で、アシカの歯周病の研究を展開しています。
高齢化が進むヒトの社会では、歯の健康状態と健康寿命の関連が注目されています。最近の研究から、高齢者の歯の残存数が少ないと認知症になりやすいことや糖尿病や心臓疾患・脳血管疾患と歯周病との関係性が明らかになってきています。また高齢化はヒトだけではなく、動物園で飼育されている動物も同様で、多くの動物で口腔疾患の増加が問題となっています。
島津准教授は、口腔疾患の研究経験を活かして、"食"と"口腔"に関わる研究に取り組む中、口腔細菌感染症である歯周病に注目して、ヒトと動物の共生科学に係わるユニークな研究に取り組んでいます。歯周病に罹患した動物園動物の歯周病原性細菌の由来を明らかにするために、ヒトの歯周病原性細菌のDNA検査を動物園動物にも応用して、人獣共通感染症としての歯周病の実態を調査し、研究を展開しています。
<写真:よみうりランドのアシカの歯周病の検査>
本研究では、口の中を観察しやすい動物としてアシカに注目して、よみうりランド・アシカ館の協力によりアシカショーに登場しているカリフォルニアアシカを対象に研究を始めました。よみうりランドではアシカたちに定期検診をして、腎臓、心臓、肝臓、胃、消化管、膀胱のエコー検査なども実施して健康管理に努めています。
歯周病原性細菌の解析を実施するためには動物の口腔内から歯肉溝滲出液を採取する必要があるため、十分なハズバンダリートレーニング*が行われている動物園の協力が必要です。歯周病原性細菌がヒトとイヌとの間において交差感染を示唆する研究報告がありますが、動物園の動物と飼育員との間でも交差感染が生じるのか、その実態はまだ不明です。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う対策により大学の研究活動が制限される中、令和2年度〜3年度にかけて、よみうりランドのアシカ7頭のサンプリングを完了し、細菌検査を継続しています。この検査結果を分析して、歯周病の感染状況を解明していきます。
麻布大学は、「地球共生系~人と動物と環境の共生をめざして~」を教育理念として動物の共生関係を科学的に解明する教育・研究に取り組んでいます。
また、本学の食品生命科学科では、食の情報・機能・安全分野から、人と社会の健康に貢献する人材育成を目指す中で、食品と健康に係わる様々な問題を解明する研究にも取り組んでおり、研究室の学生も参加して、本研究を展開しています。
*ハズバンダリートレーニング
エサなどのご褒美をあげることで動物が自主的に移動する、採血のために手足を出す、口を開けるなど動物が健康管理に必要な行動をとれるようにするための訓練(受診動作訓練)。麻酔など動物に負担をかけずに、治療や健康管理ができるよう、ストレスなく自主的にいろいろな体制をとる訓練のことです。
●動物の歯周病
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。歯周病の元となるのは、「歯周病原性細菌」とよばれる細菌群です。歯周病原性細菌とは一種類の菌の名称ではなく、「歯周病を起こす原因となる細菌群」の総称です。
野生動物には、歯周病が見られません(ごく少数と考えられています)が、ヒトによる飼育環境下では動物に歯周病が発見されており、動物の歯周病は、人からの感染が考えられます。ヒトは進化の過程で動物と共に歩んできたことにより、ヒトと動物が共生する機会も多くなり、歯周疾患が人獣共通感染症のひとつとして認識されるようなってきています。しかし、歯科診療に精通した動物園獣医師は少なく、多くの飼育施設では長年の経験に頼る対症療法がおこなわれています。
<関連情報>
よみうりランドアシカショー
よみうりランドアシカ館ブログ
よみうりランドYouTube動画【おうち遊園地】バックヤード見学!「バックヤード体験」
<参考情報>
食品生命科学科【公式】特設サイト
麻布大学食品生命科学科【公式】YouTubeチャンネル
麻布大学食品生命科学科【公式】Twitter
麻布大学食品生命科学科【公式】Instagram
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
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麻布大学獣医学部動物応用科学科の永澤美保講師、菊水健史教授、茂木一孝教授は、公益社団法人 日本盲導犬協会(理事長:井上幸彦、本部:横浜市港北区)と包括協定を締結し、実施している共同研究で、盲導犬の育成過程におけるグルココルチコイド(※1)分泌の分析から、出生後に母イヌから十分に養育を受けると、盲導犬訓練センターへの入所などの環境変化に適切なストレス反応を示しながら早く順応し、日常の恐怖反応も少ないことを明らかにしました。本研究成果は米国行動神経内分泌学会の公式論文誌「Hormones and Behavior」オンライン版に2021年9月15日に掲載されました。
麻布大学と財団法人日本盲導犬協会は連携協力に関する包括協定を2008年8月に締結し、共同研究や相互交流をおこなっています。
図1:母イヌの良質な養育により、5週齢時のコルチゾール基礎値が上昇し、1歳時には新規環境にストレス反応が高まるものの、ストレス耐性も向上する
哺乳類の気質形成には幼少期の環境が大きな影響を与えます。イヌでも、母イヌからの早すぎる分離が、仔イヌの成長後の行動や気質に悪影響を及ぼすといわれていますが、これまで母イヌの養育行動と仔イヌのグルココルチコイドの分泌、成長後のストレス耐性との関連は解明されていませんでした。そこで、イヌのストレスに対する応答性の発達過程を明らかにするために本研究を実施しました。
本研究では、日本盲導犬総合センター(静岡県富士宮市)にて出生した425頭(63胎)の仔イヌを対象とし、そのうちの21胎の母イヌについて養育行動を記録しました。盲導犬の候補となる仔イヌは通常、8週齢時にパピーウォーカー(盲導犬候補イヌを約10カ月間育てるボランティア)に委託され、1歳時に盲導犬育成訓練のため、訓練センターに入所します。
母イヌについては出産後5週目までの授乳行動、仔イヌを舐める行動、仔イヌとの接触などの養育行動を記録し、定期的な採尿を行いました。仔イヌについては5週齢と7週齢時、および、1歳の訓練センター入所後2週間目に採尿を行い、訓練開始後に行われる稟性(ひんせい)評価※2の結果を個体特性として解析に用いました。また、母イヌと仔イヌの尿中コルチゾール値を測定し、ストレス反応の指標としました。コルチゾールはグルココルチコイドの一種です。
解析の結果、出産経験が多い、コルチゾール値が高い、養育行動を多く示すといった特性を持つ母イヌの仔は、5週齢時のコルチゾール基礎値が高いことがわかりました。また、この5週齢時コルチゾール基礎値が高い仔イヌは、訓練センター入所時の環境変化に対してコルチゾール値が高くなるものの、比較的早く低下し、恐怖反応が少ないこともわかりました(図1)。
以上のことから、母親にしっかり養育されると5週齢時のコルチゾール基礎値が高くなり、5週齢時のコルチゾール基礎値が高いと、成長後のストレスからの回復力が高くなることが示唆されました。なお、7週齢時のコルチゾール基礎値は、母イヌの養育行動との関連は見られず、成長後の環境変化に対するストレス反応とも関連しませんでした。一般に、母親の養育行動の質が高いと仔のグルココルチコイドの分泌は低下し、成長後の攻撃性や恐怖反応が弱まるといわれていますが、本研究では逆の結果となりました。
動物が攻撃などのストレスを受けると、脳の視床下部からの指令で下垂体から副腎皮質を刺激するホルモンが分泌され、副腎皮質からグルココルチコイドが分泌されます。グルココルチコイドは血流にのって脳に到達すると、副腎皮質刺激ホルモンの分泌を低下させ、過剰な分泌を抑制します(ストレス応答システム)。本研究での母イヌの養育行動と5週齢時のコルチゾール基礎値の高さとの関連については、母乳からの脂質の摂取量や吸乳のための労力の増加等、様々な要因が考えられますが、私たちはストレス不応期※3によるストレス応答システムの未成熟によるものではないかと考察しました。私たちはすでに、イヌの出生後4週間はストレス不応期であり、ストレスを受けてもコルチゾール濃度は上昇しないこと、また不応期の終了直前にコルチゾール基礎値が上昇することを見出しています※4。そのため、本研究での5週齢時でのコルチゾール基礎値の上昇は、母イヌの質の高い養育行動に伴うストレス不応期の延長を示唆していると考えられます。
グルココルチコイドは、過剰な分泌は心身に悪影響を与えますが、生物が生きていくうえで必要なホルモンです。そのため、本研究における成長後の環境変化時のコルチゾール値の上昇は、不測の事態における適切な反応であり、直ちにネガティブな状態を示すものではないと考えられます。
イヌの発達過程はヒトに類似しており、ヒトにもストレス不応期が存在することが示唆されています。そのため、本研究の結果はイヌの健全な発達のみならず、ヒトの発達についても重要な示唆をもたらすものであるといえます。また、これらの結果は、生物におけるグルココルチコイドの役割についても再考を促すものであるといえます。
※1 グルココルチコイドは副腎皮質で産生されるステロイドホルモン。ストレス応答の制御にかかわり、生体の恒常性維持に不可欠である。ストレス時に上昇することから、ストレスの指標として用いられることが多い。コルチゾールはグルココルチコイドの一種である。
※2 本研究では、訓練を始めてから3か月の時点で行われるTask Performance1での評価を用いた。
※3 ストレス不応期は、幼若動物にみられる「ストレスを受けてもグルココルチコイドが上昇せず、嫌悪学習が成立しない」時期をいう。その意義は不明であるが、養育環境において過剰な嫌悪学習をしないためや、グルココルチコイドの過剰分泌による中枢への悪影響を防ぐためなどと考えられている。ストレス不応期は母親の存在によって延長されることがわかっている。
※4 Nagasawa et al. The behavioral and endocrinological development of stress response in dogs.2014. https://doi.org/10.1002/dev.21141
<掲載論文>
掲載誌:Hormones and Behavior(米国行動神経内分泌学会誌)
DOI: https://doi.org/10.1016/j.yhbeh.2021.105055
原題:Basal cortisol concentrations related to maternal behavior during puppy development predict post-growth resilience in dogs.
和訳:イヌの成長後のレジリエンスは、母イヌの母性行動に関連した成長期のコルチゾール基礎濃度から予測される
著者名:永澤美保1, 柴田曜2, 米澤暁子3, 高橋智子3, 金井政紀3, 大塚春菜3, 末永陽介3, 矢花由希子3, 茂木一孝1, 菊水健史1
1 麻布大学獣医学部
2 麻布大学獣医学部博士前期課程
3 公益財団法人日本盲導犬協会
<参考情報>
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実社会のリアルな課題を知り、その課題解決に挑戦することで学びの動機を引き出すとともに、「問題を発見する」能力を磨き、チームで相互に知識を共有しながらコミュニケーションをとることで、「チームでの課題解決力」を高めます。
今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、第1回の10月15日(金)は、Zoomによるオンライン講義を行っていただき、学生達は廃棄物を回収・処理し、再資源化する静脈産業の重要性を改めて実感したようです。
本件の詳細は、環境科学科のブログをご覧ください。
]]>本学から生命・環境科学部食のデータサイエンス研究室の石原教授が審査員として出席し、厳正な審査の結果、最優秀賞、準優秀賞のほか、企業賞を決定しました。企業賞はコンソーシアム参画機関の企業や大学が賞を設け、企業賞ごとに審査を分けて行い、本学からの企業賞として麻布大学賞の受賞者を決定しました。
【授与者】
コニカミノルタ株式会社 山口剛さん
【テーマ】
「食品の鮮度予測~食品ロス削減~」
本学の目指す「人・動物・食・環境」を通じたSDGsへの貢献にデータサイエンスを通じて取り組む提案に進呈することといたしました。山口さんの提案はその趣旨にあったテーマと内容であったため受賞につながりました。
なお、企業賞の受賞者には、参画機関から副賞が贈られました。
(※1)「データアントレプレナーコンソーシアム」は、「データアントレプレナーフェロープログラム(文部科学省 科学技術人材育成費補助事業 データ関連人材育成プログラム 代表機関:国立大学法人電気通信大学)」の目的や事業内容に賛同した分野を越えた多様な機関で形成し、各機関のネットワークを通じてそれぞれの知見の相乗効果により、人材の発掘、育成、活躍促進を進めています。麻布大学は2020年度からコンソーシアムの学術会員となりました。
プレスリリース:「麻布大学、データサイエンス人材の育成強化に向けて」
(※2)「データアントレプレナー実践論」(データアントレプレナーの活躍、データから価値の創造、ピッチコンテストの実施)は、様々な分野において第一線で活躍される研究者、技術者、経営者からデータサイエンスを業務で扱うためのビジネス理論を中心に学習します。研究や実業での現実的な実例を学んだ後、講師と受講生において双方向のディスカッションを行い、グループワークでその理解を深めます。組織の具体的な事業やロールモデルに触れることで、それぞれの持つポテンシャルをイノベーションに昇華させる方法を学びます。
]]><関連情報>
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]]>麻布大学は教育改善のための新たな方策として、ティーチング・ポートフォリオ(以下、「TP」)を導入し、本学ホームページで公表しました。
麻布大学は、本学の教育理念「地球共生系One Health」を軸として、実践的な教育・研究を長年展開しています。昨年度、創立130周年を迎えた本学は、更なる教育の質の向上及び改善を目指し、TPの作成を組織的な取り組みとして、全教員が着手し、大学ホームページの教員一覧において、各教員が研究内容やプロフィールに加えて、TPを掲載しています。
麻布大学 教員一覧
●麻布大学のティーチング・ポートフォリオの対象項目
(1)教育の責任、(2)教育の理念、(3)教育の方法、(4)教育方法の改善の取り組み(授業改善の活動)、(5)学生授業評価、(6)学生の学修成果、(7)指導力向上のための取り組み、(8)今後の目標、(9)根拠となる資料名
本学では、TPを全教員が作成することにより、各教員が自己の教員活動を振り返ることになるため、教育に対する理念や行動の更なる向上や改善に繋がると期待しています。
そして、毎年、FD研修によって、TPの作成をサポートすることで、継続的な教員の教育能力の向上及び改善が図られると考えます。
また、TPの活用は、教育に関して、ステークホルダーへの説明責任を果たすとともに、外部に向けて、本学の教育の質を保証することにも繋がると期待しています。
本学では、TPの公開により、各教員が、研究者としての専門分野や研究業績の公表とともに、教育への取組みを自ら明確に紹介することで、教育と研究を両輪にした高等教育の質の向上及び改善を目指して強化していきます。
<お問い合わせ先>
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動物愛護管理功労者表彰は、動物の愛護とその適正な管理の推進に関し、顕著な功績があった者に対して、その功績を讃えるために、平成13年度から環境大臣表彰を行っているものです。
<功績概要について>
放送日時:2021年9月22日(水)
番組名:ORANGE(夕方の情報番組)の「#逸品」というコーナー
出演内容:共同研究を実施したペット用スプレーに関するコメント(2:00~)
YouTube配信:#逸品 焼津の恵みがいっぱい 犬用ミスト
麻布大学の生命・環境科学部と横浜創英中学・高等学校は、教育連携及び協力に関する協定を締結しました。協定書の調印式が、両校の関係者の出席により、2021年9月21日(火)に執り行われました。
本連携及び協力に関する協定は、本学生命・環境科学部と横浜創英中学・高等学校の教育の充実及び発展を図り、もって社会に貢献する有為な人材の育成に寄与することを目的とします。
これを機に活発な交流により連携及び協力を深めていきます。
<関連情報>
●横浜創英中学・高等学校について
横浜創英中学・高等学校では、3つのコンピテンシー「自律・対話・創造」を会得するために、生徒に身につけて欲しい具体的な資質・能力として「創英9つのスキル」(PDCA・メタ認知能力・セルフコントロール・リスペクト・パブリックリレーションズ・コラボレーション・クリエイティビティ・クリティカルシンキング・情報リテラシー)を掲げています。このスキルの育成のために、本校では独自のカリキュラムを構築し、充実した授業、生徒を主体とした学校行事や個性豊かな部活動など、様々な学びの場を提供しています。これからの学校が社会で活躍する準備の場としての役割を担っていることを重くとらえ、進路実現のための学力と社会貢献につながる能力を育てるとともに、「自分で考え、判断し、決定し、行動できる」という生徒の自立した力を伸ばすことを目指す学び舎です。
横浜創英中学・高等学校ホームページ
●本件のお問い合わせ先 <広報部門の連絡先>
・担当:麻布大学 広報課 有嶋・檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
JICAは,開発途上地域等の経済・社会の開発,日本及び国際経済社会の健全な発展のために,日本の政府開発援助(ODA)の一元的な実施機関として,開発途上国に対する協力を行っています。
JICAが発行する債券への投資は,開発途上地域の貧困削減・持続可能な経済成長支援を後押しする観点,また,地球規模の環境問題・社会課題の解決に貢献することで持続可能な国際社会造りにつながるという観点から,サステナブルなESG投資としての性格・意義を有しています。
JICAは,国際資本市場協会(ICMA)が公表する「ソーシャルボンド原則」に適合したソーシャルボンドを国内市場で初めて発行しており,2016年9月以降,JICAが国内市場で発行する全ての債券はソーシャルボンドとして発行されています。加えて,2019年12月に改定された,日本政府の「SDGs実施指針改定版」の本文においては,「社会貢献債としてのJICA債の発行など社会的リターンを考慮するファイナンスの拡大の加速化が,SDGs達成にむけた民間資金動員の上で,重要である。」としてSDGsを達成するための具体的施策のひとつとして位置づけられています。
学校法人麻布獣医学園は,かねてより安全性の高い有価証券に分散投資を行い,その資産運用収益を学生への支援や教育活動の向上のために活用しております。今回のSDGs債購入は開発途上地域の経済・社会の発展及び環境配慮や社会問題の解決の実現に貢献することを目的としています。
発行体 | 第61回独立行政法人国際協力機構(R&I格付け:AA+,S&P格付け:A+) |
---|---|
年 限 | 10年(2031年9月30日償還) |
発行総額 | 100億円 |
<本件に関するお問い合わせ先>
学校法人麻布獣医学園 総務部経理課
TEL:042-754-7111(内2302)
FAX:042-769-2024
]]>
麻布大学の生命・環境科学部、食品生命科学科は、北陸テクノ株式会社(本社:富山県射水市、社長:釣 雅広)との産学連携により、植物由来シリカ(二酸化ケイ素)*1を飼料に活用して食品のおいしさを向上させる共同研究を開始します。本共同研究は、経済産業省中小事業庁の補助事業に「もみ殻循環プロジェクト」が採択されたことによる産学連携活動です。
今回の共同研究では、もみ殻*2の燃焼を最適化することで得られる植物由来の高品質シリカ灰を添加した配合飼料を利活用することで、養殖魚、食肉、鶏卵などの食味や機能性の向上を目指します。第一弾として、北陸テクノ株式会社のもみ殻処理炉で生産されるシリカ灰を飼料に配合することにより、鶏や養殖魚など食品の味の付加価値化を試みます。
本学食品生命科学科は、養殖魚や産業動物のシリカ灰配合飼料の開発および食品科学的評価を担当します。また、北陸テクノ株式会社は自社開発のもみ殻専用大型燃焼炉の特性を生かし、高品質な植物由来シリカ灰を産出・供与します。
同学科の学科長良永裕子教授(食品分析化学研究室)を中心とする研究グループが、鶏肉や鶏卵など食品の味とケイ素との関連性について、国内で先行して研究を進めています。これまでに、鶏関連企業の協力を得て、シリカ配合飼料により鶏肉・鶏卵の味の向上や機能性成分増加などが認められることを明らかにしてきました。ブロイラーに出生直後からシリカ(ケイ酸ナトリウム)水溶液を飲み水に加えて飼育したところ、シリカを投与しない群(対照群)に比べ、ササミ肉のうま味や甘味の遊離アミノ酸、さらに機能性成分のアンセリンが増加することなどが示されました。同様に産卵鶏にシリカを給与することで、卵黄中のうま味が向上するなどの結果を得ています。
北陸テクノは、2011年度から同社の本社所在地である富山県射水市が推進するバイオマスタウン構想*3に加わり、もみ殻を循環利用するバイオマスビジネスに取り組んできました。その一環として新たに開発したもみ殻専用の大型燃焼炉は、燃焼温度を厳密に制御することで再生可能エネルギーと高品質な植物由来シリカ灰を産出可能です。シリカ灰の活用先を広げることでSDGsを推進し、地域資源のさらなる循環に取り組んでいます。
*1 ケイ素は骨密度の維持、コラーゲン形成等に関わるなど、生体の微量必須元素として知られている。また近年、健康食品、化粧品などの分野でシリカの有用性が注目を集めている。
*2 もみ殻は国内で年間200万トン発生します。約20%(重量比)ものケイ素化合物(シリカ=SiO2)を含み、燃焼灰として残るため、廃棄物量の削減や有効活用が課題になっている。
*3 域内において、広く地域の関係者の連携の下、稲わら、家畜排泄物、林地残材などのバイオマスの発生から利用まで効率的なプロセスによる総合的な利活用システムを構築し、安定的かつ適正なバイオマスの利活用の実現を目指すもの。内閣府など1府6省が連携したプロジェクト。
<参考情報>
●麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科について
食品生命科学科は、3つの学び「食の情報」「食の機能」「食の安全」を軸として食の専門家教育を行っています。食に関する情報の収集解析に必要なスキル(食のデータサイエンス)を身につけ、食の機能と食の安全に関する知識と経験を実践に生かすことができます。3つの分野から自分の「やりたい!」を通して、人と社会の健康に貢献する人材を育てます。法律で義務化されたHACCPによる食品衛生管理について、食品安全マネジメント協会(JFSM)による承認を受けた食品安全研修の修了証を在学中に取得できる国内唯一の4年制大学です。
食品生命科学科 特設サイト
●本件のお問い合わせ先 <広報部門の連絡先>
・担当:麻布大学 広報課 有嶋・檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
麻布大学は、獣医学部の茂木一孝教授、菊水健史教授、大山瑠泉研究員ヒトと動物の共生科学センターと、ニューヨーク大学医学部生体分子医学研究室のRobertC.Froemke教授、IoanaCarcea氏(現ラトガーズ・ニュージャージー州立大学准教授)らの共同研究により、マウスの子育て教育の実態とオキシトシンが関与する仕組みを解明しました。本研究成果は、2021年8月11日、Nature誌オンライン版に掲載されました。
<本研究成果について本学の茂木一孝教授のコメント>
「群れに属する育児未経験のメスに対して母親が子育てを教える行動は、ヒトや霊長類ではよく知られていますが、新たに、マウスでも同様な教育行動が見られること、その過程に愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンが関与していることが明らかになりました。本学では早くからオキシトシンに注目し、ペットと飼い主など異なる種の間のコミュニケーションにも関与していることを明らかにしています。今後、さらにオキシトシンの重要性について研究を進めたいと考えています」
<研究のポイント>
<研究成果の概要>
母性は、遺伝的にプログラムされた生得的な行動で、交配や出産によって発達します。ヒトを含む霊長類では、育児未経験のメスでも、群れの母親から指導を受けたり、育児を見ることで母性の発達が加速することがわかっています。しかし、他の動物種でこうした経験による母性の発達があるのか、ある場合にどのような神経メカニズムが関与しているのかはこれまで不明でした。共同研究グループは、マウスにおける母性の発達に着目しました。
育児経験のないメスが、一定時間内に子を巣に回収できるかを調べる「子マウス回収テスト」で母性の発達を測定しました。1日に1度このテストを実施したところ、単独で飼育した場合には、3日後に約5割の確率で子を回収するようになりましたが、子育て中の母マウスと一緒に飼育した場合には母性の発達が早まり、1日後には約5割の確率で子を回収するようになりました(図2)。
そこで、未経験メスと母子を同居させ、24時間体制で撮影しました。同時に、母性行動を開始させるホルモンとして知られる「オキシトシン」を産生している脳内視床下部の神経など、未経験メスのいくつかの脳領域の電気信号を測定しました。その結果、母マウスが未経験メスを巣に引き入れる行動が頻繁に行われていることが始めて観察されました。また子が巣から離れた場合、母マウスは時に未経験メスの目の前に子を置き、子マウスを巣へ運ばせるように促す行動も見うけられました。
未経験メスは、巣に引き入れられる回数が多いほど母性が発達しました。巣に引き入れられた際にオキシトシン神経が活性化すること、オキシトシン神経を遺伝薬理学的に抑制すると母性の発達がみられないことも明らかになりました。また、未経験メスと母子を透明な仕切りで隔てて、観察はできるが接触はできない状況にしても、未経験メスの母性は仕切りがないときと同様に発達しました。この結果から、未経験メスの母性は、母マウスの子育てを見る経験だけでも発達することがわかりました。
本研究から、マウスの母性も経験によって発達すること、そのメカニズムにオキシトシンが重要な役割を担っていることがわかりました。また霊長類と同様に、母マウスが未経験メスに積極的に子育てを教えることも初めて明らかになりました。群れの中での共同育児がみられる動物において、オキシトシンを介した母性行動の社会的伝達が普遍的に存在するのか、さらなる研究が期待されます。
<掲載論文>
掲載誌:Nature(オンライン版)
DOI:https://doi.org/10.1038/s41586-021-03814-7
原題:Oxytocinneuronsenablesocialtransmissionofmaternalbehavior
和訳:オキシトシンニューロンは母性行動の社会的伝達を可能にする
著者名:Ioana Carcea, Robert C. Froemke, Regina M. Sullivan, Naomi L o pez Caraballo, Bianca J.Marlin, Joyce M. Mendoza Navarro, Maya Opendak, Veronica E. Diaz, Luisa Schuster, Maria I.Alvarado Torres, Harper Lethin, Daniel Ramos, Jessica Minder, Sebastian L. Mendoza, Chloe J.Bair Marshall, Annegret Falkner, Dayu Lin, Adam Mar, Youssef Z. Wadghiri(ニューヨーク大学)
茂木一孝,菊水健史(麻布大学獣医学部)
大山瑠泉(麻布大学麻布大学ヒトと動物の共生科学センター)
Grace H.Samadjopoulos(ラトガーズ・ニュージャージー州立大学)
Justin S.Riceberg(マウントサイナイ医科大学)
西森克彦,日出間志寿(福島県立医科大学)
<関連情報>
●麻布大学 ヒトと動物の共生科学センターについて
「ヒトと動物の共生科学センター」は、文部科学省・私立大学研究ブランディング事業「動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現」の後継事業として位置づけ、麻布大学附置生物科学総合研究所内の研究部門に,プロジェクト研究の発展型として本センターが立ち上がりました。研究を基軸として、それにかかわる学生の教育、そして社会とのつながりを深めることで、ヒトと動物・環境の新しい共生の形を探求し、実現することを目指します。
<お問い合わせ先>
・担当:麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
近年、環境科学分野では「環境DNA分析」が注目され、現場における迅速な測定手段が求められています。しかし、従来の遺伝子検査装置は大型・高価で検査にも長時間を要するため、教育面での利用は限られてきました。
本学では、この実習の実現に向け、パシフィックコンサルタンツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:重永智之)、株式会社ゴーフォトン(本社:茨城県つくば市、代表取締役:西澤尚文)との産学連携により、モバイル リアルタイムPCR装置を活用した環境DNA分析の教育に関して、昨年度より準備を重ねてきました。
今回、2021年6月の「生物多様性フィールドワーク演習」において、国内に広く生息するメダカ類を対象に、メダカが泳ぐ3つの水槽(キタノメダカ、ミナミメダカ、メダカ2種の混合)を用意し、学生が各水槽から水を採取して、リアルタイムPCR分析によるメダカの種を判別する実験を行いました。50分間と限られた授業時間にも関わらず、授業の直前にマイクロピペットの取扱い説明と練習を行うことで、分子生物学実験の経験のない学生でも、授業時間内で実験を進めることが可能でした。
また、PCRの反応時間が15分間という機器の超高速の分析能によって、反応をリアルタイムに追いながら、授業時間内に実験結果を得ることができ、学習効率の高さも実感できました。環境科学科では、野外で調査をするフィールドワーク教育を充実させています。今後、本実習で実施した環境DNA分析技術を、フィールドでの調査でも活用し、より実践的な教育・研究に活かしていきます。
<参考情報>
●環境DNA分析について
河川や湖沼の水など、環境試料中に存在する生物由来のDNAを検出することで、生物そのものを捕獲や破壊する必要なく、生物種の存在や種類を特定できる画期的な技術です。近年、環境アセスメントなどの現場でも調査に応用する動きが進んでいます。
●モバイル リアルタイムPCR装置を用いた迅速な環境DNA分析手法について
パシフィックコンサルタンツ株式会社と株式会社ゴーフォトンは、日本板硝子(株)製のモバイル型のリアルタイムPCR装置PicoGene® PCR1100を用いた迅速な環境DNA分析手法を開発しました。
パシフィックコンサルタンツ株式会社
株式会社ゴーフォトン
●「生物多様性フィールドワーク演習」について
環境科学科3年次前期開講の科目で、フィールドにおける生物調査の基礎知識と技術を身につけることが目標です。今年度より、麻布大学が島根県美郷町に開設したフィールドワークセンターを拠点に、フィールドワーク実習を実施する予定です。
麻布大学フィールドワークセンター
●環境科学科について
環境科学科は、生活環境や都市環境のレベルから環境問題を捉え、高度化・多様化する社会からの需要に科学的なアプローチで対応できる人材を育成します。これまで、様々な環境問題について分析・評価、衛生、保全・教育などの観点から教育・研究を行ってきましたが、一昨年、今後おこり得る環境課題にも対応すべく新しい科学領域「未来共生科学」を提案し、社会連携型プロジェクト学習・フィールドワーク・気候変動の3つの教育・研究プログラムをスタートさせました。持続可能な開発目標SDGsを見据えた総合的かつ実践的な科学を推進します。
環境科学科 特設サイト
●麻布大学について
麻布大学は、昨年2020年に学園創立130周年を迎えた、獣医系大学として二番目に長い歴史を持つ大学です。私立大学として動物学分野の研究に重点を置くトップクラスの実績を基盤に、新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
本学は、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2学部5学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教育体制に、学部生:2,411名、大学院生:88名が学んでいます(2021年5月1日現在)。1つのキャンパス内(神奈川県相模原市)で、人・動物・環境に関する教育・研究を実施している国内唯一の大学です。
麻布大学の概要
●本件のお問い合わせ先 <広報部門の連絡先>
・麻布大学 広報課 担当:有嶋・檜垣
・住所:〒252-5201 神奈川県相模原市中央区淵野辺1丁目17-71
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に置き換えてください。
麻布大学ホームページ
麻布大学は、今年度から生命・環境科学部分析センター(センター長:伊藤彰英)を設置し、分析機器や医療用生理検査機器等の効率的な運用により、研究・教育の活性化を推進します。併せて、学内の共有利用だけでなく、産業界や地域等の学外連携での利用も推進していきます。
新たに設置した分析センターには、環境分析、食品分析、臨床検査の部門があり、これまでは、生命・環境科学部の各学科や研究室で別々に管理・運営していた機器を集中管理することで、効率的な運用と共有利用が可能となり、学科や研究室間での教育・研究活動の連携強化を図ります。
本分析センターは、理化学的な研究に用いる分析機器と臨床検査実習に用いる医療用生理検査機器の両方を所有している点も特色として挙げられます。さらに、大学が所有する高度で専門的な分析機器を学外への利用を可能とすることにより、民間企業をはじめ、他大学、高等学校、各種研究団体等とも連携を拡げていきます。
一部の民間企業では、高価な分析機器を自社で保有・運用することが難しく、十分な分析や評価ができない状況が見込まれるため、本学の専門的な知見を活かし、科学的な分析・評価を行えるよう支援していきます。また、高等学校との連携では、教育連携校(協定校)の高校生が探究活動の一環として分析機器を活用できるよう支援する計画をしています。
分析センター内の主な機器としては、走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)、誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)、高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS-MS)等があります。実習装置としては、生理検査機器として、脳波計、筋電計、呼吸機能検査装置、超音波診断装置などがあります。
<参考情報>
●麻布大学生命・環境科学部について
麻布大学生命・環境科学部は、人の暮らしに密接な学問を探究することで、さまざまな問題を解決する力を培っていく人材育成に取り組んでいます。病気の検査を通じて人の健康に貢献していく臨床検査技術学科。食の安全・安心と食品の機能性を学び、普段の生活に実践していくことをめざす食品生命科学科。環境衛生、環境分析、環境評価を中心に学ぶことで、複雑な環境問題を正確に把握し、対策を講ずるスキルを身につける環境科学科。これら3 学科の学びを通して、社会で活躍できる人材を育成していきます。
<お問い合わせ先>
●分析センターについて
・担当:兼島 公香(環境生物学研究室)
・電話:042-754-7111(内線2364)
・メール:kanesima(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
●本件について
・担当:麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
参考:いのちの博物館
※画像をクリックしていただくと大きな画像で確認ができます。
]]>the Japan times
絶滅したニホンオオカミについての追跡 ~第三章 動物学的ミステリー~
麻布大学の生命・環境科学部と聖パウロ学園高等学校は、教育連携及び協力に関する協定を締結しました。
協定書の調印式が、両校の関係者の出席により、2021年7月5日(月)に執り行われました。
本連携及び協力に関する協定は、本学生命・環境科学部と聖パウロ学園高等学校の教育の充実及び発展を図り、もって社会に貢献する有為な人材の育成に寄与することを目的とします。
これを機に活発な交流により連携及び協力を深めていきます。
<関連情報>
・聖パウロ学園高等学校について
聖パウロ学園高等学校は、創立70年を越える伝統があり、カトリックの精神に基づいた教育を行っています。1948年に赤坂に創立され、1972年に現在の八王子市に移転しました。全校生徒240名程度の少人数制により、一人一人を大切にする教育が特徴です。また、全国でも珍しい「学校林」を学校敷地内に有し、「パウロネイチャープログラム」や理科の授業に活用しています。
2019年度から英語の力と広い国際的視野の獲得を目指す「グローバルクラス」、確かな学力と将来の展望を手に入れる「セレクティブクラス」のクラス設定を開始。アットホームな校風の中、生徒たちは様々な経験を通して豊かな人間性と学ぶ力を身につけています。
聖パウロ学園高等学校ホームページ
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
【内容】
研究者、防虫用品メーカー、公衆衛生の専門家らによる初めての蚊の入門書!
身近な存在でありながらよく知られていない、蚊の世界。蚊から派生する多面的な世界を"蚊学"として捉え、蚊の生物学、蚊と人間が歩んできた感染症対策の歴史、蚊が運ぶ感染症、さらに飼育方法までわかりやすく解説。人間社会で悪役になりがちな存在ではあるものの、実は不思議で面白い"蚊学"の世界をのぞいてみよう!
【本書のポイント】
<関連情報>
]]>麻布大学の生命・環境科学部と聖セシリア女子高等学校は、教育連携及び協力に関する協定を締結しました。協定書の調印式が、両校の関係者の出席により、2021年7月1日(木)に執り行われました。
本連携及び協力に関する協定は、本学生命・環境科学部と聖セシリア女子高等学校の教育の充実及び発展を図り、もって社会に貢献する有為な人材の育成に寄与することを目的とします。
これを機に活発な交流により連携及び協力を深めていきます。
<関連情報>
・聖セシリア女子中学校・高等学校について
聖セシリア女子中学校・高等学校は、1929年に大和学園女学校として、敬虔なカトリック信者である伊東静江によって創立されました。「信じ・希望し・愛深く」を校訓として、「幸せな人」となるために必要となる「心と力」を育む教育活動を行っています。
多様な価値観や多様な個性を認め合いながら自分らしく生きていくために、今も昔も変わらないものの見方や考え方を備えた心、自分のためだけでなく他者のために役立てることのできる知識や教養(力)を身につけ、自らの意思で行動し、新たな時代を切り開くことのできる女性の育成を目指します。
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
この度、世界標準の食品衛生管理手法であるHACCPが完全義務化となり、HACCPに沿った衛生管理の実施が食品等事業者(製造・加工・調理・販売)に求められることとなりました。
本学生命・環境科学部食品生命科学科では、国内の大学に先駆けて、第三者の専門機関の承認を受けた食品安全研修を2019年から実施しています。すでに2年間で、計144人が食品安全研修を修了して、卒業後食品関連業界や行政・自治体などの食の安全の分野で、即戦力として活躍しています。 また、農林水産省からの依頼で、ASEAN諸国におけるHACCP研修を2020年2月にベトナムを皮切りに実施し計39名が修了しています。
今年度は、食品安全研修の一環であるHACCP管理論を学内の他学科の学生も広く受講できるように展開し、学外からもリカレント教育として社会人研修者を受け入れ、在学生と社会人併せて計110名での実施を目標に、HACCP人材育成を推進していきます。また、HACCP人材育成に向けて、「HACCP管理論」を食の安全の専門家である本学教員チームにより直接指導できる体制を整え、さらに専門のテキストを独自に編集するなど、細かいサポートにも力を入れています。
このように、麻布大学は、日本の食品産業の発展及び国際競争力強化に向けた、食品安全の専門人材の教育を強力に推進していきます。
*HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)とは
HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)は 食品を製造する際に工程上の危害を起こす要因(ハザード; Hazard)を分析しそれを最も効率よく管理できる工程(CCP; 重要管理点)を連続的に管理して安全を確保する管理手法で、NASAで宇宙食を製造する際に考案された方法です。
<参考情報>
・麻布大学のHACCP人材の育成
食品生命科学科の専門科目である「HACCP管理論」は、一般財団法人食品安全マネジメント協会(所在地:東京都中央区、理事長:大羽 哲郎)から、国内の四年制大学および私立大学として初の食品安全研修コースの承認を受けています。麻布大学の学生は、本カリキュラムを履修し試験に合格すると卒業と同時にJFSMと麻布大学が発行する修了証が授与されます。
研修コース・研修機関一覧
・一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)
一般財団法人食品安全マネジメント協会は、食品安全とその信頼確保の取組を広く食品業界において推進するために、食品安全マネジメント規格・認証スキームの構築・運営、標準化及び人材育成等を行う事業主体として、2016年1月に設立されました。
一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)
・食品生命科学科の特長
食品生命科学科は、データサイエンス教育を導入し、食と健康のサイエンスを情報、機能、安全の分野を中心に、特色ある教育・研究で食のエキスパートを育成しています。
HACCP管理論を受講し食の安全分野で活躍している麻布卒業生
食品生命科学科特設サイト
・厚生労働省
食品衛生法が改正されました
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
麻布大学生命・環境科学部と横浜清風高等学校は、教育連携及び協力に関する協定を締結しました。協定書の調印式が、両校の関係者の出席により、2021年6月17日(木)に執り行われました。
本連携及び協力に関する協定は、本学生命・環境科学部と横浜清風高等学校の教育の充実及び発展を図り、もって社会に貢献する有為な人材の育成に寄与することを目的とします。
これを機に活発な交流により連携及び協力を深めていきます。
<関連情報>
●横浜清風高等学校について
横浜清風高等学校は、2023年に創立100周年を迎える高等学校です。仏教精神による「智慧と慈悲」を基盤にした教育をおこなっており、1年次には和歌山県の高野山にて、研修旅行を実施しています。全国レベルの部活動も多数あり、「青春は学びと部活でできている」をスローガンに掲げ、文武両道を達成できる生徒の育成を目指しています。
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:有嶋、檜垣
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
本契約は5年目となり、本学はゼルビアの活動趣旨である「スポーツの啓発普及、地域福祉活動、青少年の健全育成、健康維持増進、地域活性化への貢献」に賛同し、その活動を支援するために協賛します。
また、オフィシャルクラブパートナーとして、2021シーズンのホームタウン活動時に使用するビブスやFC町田ゼルビアレディースの2021シーズン公式ユニフォーム(パンツ)にも広告が掲載され、リーグ戦ホームゲーム時の大型ビジョンやオフィシャルホームページ内のスポンサー紹介ページには、ロゴが掲出されます。
<クラブ概要>
法人名 株式会社ゼルビア
クラブ名 FC町田ゼルビア
代表者 代表取締役社長 大友健寿
所在地 東京都町田市大蔵550
オフィシャルサイト https://www.zelvia.co.jp/
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:栗末、有嶋
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
麻布大学は、株式会社スポーツクラブ相模原が経営する「SC相模原」(J2リーグ所属)と2021年度のクリーンパートナー契約を締結しました。
本契約は今年で5年目となり、麻布大学はSC相模原が取り組む環境活動を引き続き支援していきます。
なお、クリーンパートナー契約の内容は下記のとおりです。
また、その他、本学生命・環境科学部環境科学科を中心に、資源の相互利活用を通して様々なプロジェクトを展開し、相模原の地域活性化に貢献していきます。
<クラブ概要>
法人名 株式会社 スポーツクラブ相模原
クラブ名 SC相模原
代表者 望月 重良
所在地 相模原市中央区相模原5-1-19
ホームスタジアム 相模原ギオンスタジアム (相模原麻溝公園競技場)
SC相模原公式ホームページ https://www.scsagamihara.com/
<クリーンスタジアムプロジェクト>
豊かな自然に恵まれた相模原市をホームタウンとするSC相模原が「地域密着・社会貢献」の理念に基づき取り組む、環境の保全及び向上への活動です。
<参考情報>
プレスリリース:「麻布大学、SC 相模原ホームゲームで『脱・使い捨て』の呼びかけを実施」
環境科学科特設サイト
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:栗末、有嶋
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
本菌は、吸い込むと肺炎を起こす呼吸器系の病原細菌です。温泉水などに生息しています。
本書は、レジオネラ属菌に関する最新の情報を網羅し、わかりやすくまとめたものです。タイトルのとおり、レジオネラ属菌を知るにはもってこいの一冊です。
<関連情報>
]]>詳細は、以下より確認ください。
]]><関連情報>プレスリリース:麻布大学、フィールドワークセンターの開設式を3 月24 日に開催~島根県知事出席の下、式典を開催し、浅利学長の記念講演などを実施~
]]>アースデイ東京は、毎年4月22日のアースデイ前後の週末に合わせて代々木公園で開催される世界規模の環境イベントです。本年は、代々木公園でのフェスティバルと複数会場でのオンラインを掛け合わせた新しい形態で開催されました。オンライントークにおいて、平井さんは、環境科学科の学生を中心とした学生メンバーとアサヒビール(株)の産学連携による「学内・学外での使い捨て削減の取り組み」を紹介しました。もっと読む>>>
]]><関連情報>
]]>本学は、令和2年4月に入学した学生(新2年次)に向けて、令和3年4月5日の在学生ガイダンスの時間の中で、浅利学長が入学者へ祝辞を対面で伝えました。全学(2学部5学科)の新2年次全学生は、各学科別ガイダンスに参加して、学長から目前で、入学歓迎のメッセージを1年遅れで聞く機会を得ました。
今年(令和3年度)の入学式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を講じた上で、4月4日に対面形式にて、入学者のみの参加による式典を開催しました。
新2年次は、令和2年度入学式が開催中止となり、入学式に参加する機会を逸していましたので、本学では、日頃から学生に寄り添う学びを行っており、心からお祝いと歓迎の想いを改めて伝えるために学長が学生の目前で直接伝える機会を設けました。
合わせて、入学式の会場(麻布獣医学園アリーナ)前には、フォトスポットとして看板「令和2年度 麻布大学 祝御入学」を4月7日から2週間ほど設置して、新2年次を歓迎します。
また、令和3年度授業では、前年度の経験を活かしながら、感染拡大防止対策を引き続き講じた上で、面接式と遠隔式の併用で実施していきます。
学長祝辞
ご入学おめでとうございます。昨年は、入学式の準備をして、皆さんに会えることを心待ちにしていたのですが、結局、入学式を開催できず1年間が過ぎてしまいました。まだ新型コロナウイルス感染症の影響もありますので、今回、学科別に行われるガイダンスにおいて、皆さんのお顔がはっきり見えるところで、ご入学のお祝いを伝えに来ました。ぜひとも、一年一年を大切に、充実した学生生活を送ってほしいと思います。
学生の声
・大学生としての実感が持てるようになり、学生生活を有意義に過ごしたい。
・友人と久しぶりに会うことができ、これからの大学生活が楽しみです。
<参考情報>
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:栗末、有嶋
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
麻布大学の生命・環境科学部と横浜高等学校は、教育連携及び協力に関する協定を締結しました。協定書の調印式が、両校の関係者の出席により、2021 年3 月19 日(金)に執り行われました。
本連携及び協力に関する協定は、本学生命・環境科学部と横浜高等学校の教育の充実及び発展を図り、もって社会に貢献する有為な人材の育成に寄与することを目的とします。
これを機に活発な交流により連携及び協力を深めていきます。
●横浜高等学校について
横浜高等学校は、2019 年まで77 年間男子校として歴史を歩んできましたが、昨年、女子生徒の入学を受け入れて、共学校になることに合わせた「グローバル」「深い学び」「ライフデザイン」という3 つの柱を中心に教育改革を推し進めています。
また、プレミア、アドバンス、アクティブ、中高一貫の4つのコースに生徒約1500 名(2020 年4 月現在)が学び、海外大学も含めた幅広い進路と各々の目標の実現に向けたサポートで、「思いやりあふれる青少年の育成」「社会で活躍できるグローバル人財の育成」に努めている学校です。
横浜高等学校ホームページ
<参考情報>
生命・環境科学部
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:栗末、有嶋
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
開設式は、来賓として島根県 丸山達也知事様をはじめ、県議会・町議会関係者が出席し、本学 浅利昌男学長による記念講演などを下記のとおり実施します。
本学生命・環境科学部は美郷町の協力により、フィールドワークセンター(場所:島根県美郷町粕渕)を開設し、動植物のフィールドワーク、野生動物を用いたジビエ料理の加工技術、食品衛生管理の国際基準「HACCP」などの教育・研究を実施します。麻布大学は獣医系・生命科学系大学としての特色を活かし、有害鳥獣被害対策の指導・支援の拠点として、地域連携による新たな教育・研究を展開していきます。
同センターでは美郷町の豊かな自然環境を活かして、フィールドワークに関心のある本学環境科学科の学生の増加に対応し、教育カリキュラムを拡充していきます。また全学的に、学生がオンラインによる遠隔授業を現地から受講できます。研究面では、美郷町が本年2月に開設した「おおち山くじら研究所」(所長:麻布大学客員教授 江口祐輔)の研究活動に参加します。なお本学の各研究室等が、同センターを積極的に利用していきます。
【 報道関係者の参加・取材をお願いします。 】
<開設式のお問合わせ先>
美郷町 山くじらブランド推進課 電話:0855-75-1636 (この発表)総務課 電話:0855-75-1211
麻布大学では、獣医学部 動物応用科学科動物行動管理学研究室と長年にわたり研究交流のあった島根県美郷町と、2019 年3 月27 日に学術研究、研究成果の実用化とその普及啓発、情報発信、人材育成、産業振興、教育・文化の振興を目的に包括協定を締結しています。 現在、卒業論文や修士論文の作成のため、学生が現地に滞在して研究を行っています。 また2020 年12 月23 日に、フィールドワークセンターの新設を決定しました。
・プレスリリース:麻布大学、フィールドワークセンターを新設(2020/12/23)
<関連情報>
●麻布大学について
麻布大学は、2020 年に創設 130 周年を迎えた獣医系大学として二番目に長い歴史を持つ大学 です。私立大学として動物学分野の研究に重点を置くトップクラスの実績を基盤に、新たな人材 育成に積極的に取り組んでいます。 本学は、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食 品生命科学科、環境科学科)の 2 学部 5 学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教 育体制に、学部生:2,492 名、大学院生:82 名が学んでいます(2020 年5 月1 日現在)。1つの キャンパス内(神奈川県相模原市)で、人・動物・環境に関する教育・研究を実施している国内唯一の大学です。
<参考情報>
麻布大学生命・環境科学部
麻布大学生命・環境科学部 環境科学科特設サイト
<本件のお問い合わせ先>
麻布大学 広報課 担当:栗末、有嶋
・電話:042-769-2032
・メール:koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。
現在、ヒトの疾患モデルとなるような遺伝子改変マウスやラットが多く開発され、医学分野をはじめとして様々な分野で用いられています。これらのモデル動物を生体で維持するためには膨大なスペースと費用がかかるため、通常は受精卵の状態で液体窒素中に保存(超低温保存)され、必要に応じて個体へと復元されています。さらに、受精前の未受精卵の状態で保存することが可能となれば、交雑種などを容易に作り出すことが可能となりますが、未受精卵の保存は難しく、保存後の受精能が低下してしまうことが知られていました。またヒト生殖医療においても、未受精卵の保存は、今後さらに重要な技術になると考えられています。
これまでに本研究チームでは、マウス未受精のうち、受精可能なステージである成熟(第二減数分裂中期)卵の超低温保存法(ガラス化保存法)の開発に成功しました(2013 年 発表)。しかし未受精卵のうち、卵巣内に存在する未成熟卵(第一減数分裂前期)の状態での保存に関しては、他のグループにより成功例は報告されているものの、効率は著しく低く、改良が求められていました。
本研究チームは、最小容量ガラス化法による未成熟卵のガラス化保存法の改良・開発を目的とし、ICR 系統のマウスを用いて研究を行いました。その結果、従来の保存液に含まれていたカルシウムを除去し、凍害保護剤としてエチレングリコールを用いた保存液を使用することで、保存した未成熟卵のうち、約半数が受精し胚盤胞まで発生できることを明らかにしました。さらに,その受精卵を代理母に移植したところ、従来は10%程度であった産子への発育率を約35%にまで向上させることに成功しました。これらの成果は、バイオリソースなどの遺伝資源の保存に大きく貢献できると考えられます。またヒト生殖医療における未受精卵の保存にも応用できる可能性が期待されます。この結果はアメリカの科学誌PLOS ONE に発表されました。
◎本件に関する取材申し込み・お問い合わせ先
麻布大学 総務部 広報課 栗末・有嶋 042-769-2032(直通)
<関連情報>
<参考文献>
マウス未成熟卵の効率的ガラス化保存法の開発に成功掲載論文
Highly successful production of viable mice derived from vitrified germinal vesicle oocytes
協定書の調印式が、両校の関係者の出席により、2021 年2 月24 日(水)に執り行われました。本連携及び協力に関する協定は、本学生命・環境科学部と工学院大学附属中学校・高等学校の教育の充実及び発展を図り、もって社会に貢献する有為な人材の育成に寄与することを目的とします。
これを機に活発な交流により連携及び協力を深めていきます。
左:麻布大学生命・環境科学部長 川上泰
右:工学院大学附属中学校・高等学校長 平方邦行
<関連情報>
●工学院大学附属中学校・高等学校について
工学院大学附属中学校・高等学校(校長:平方 邦行、所在地:東京都八王子市)は、「21 世紀型教育」の先駆けとして、双方向・課題解決型の授業、探求型のリベラルアーツ教育、実践的な国際体験などを推進してきました。「挑戦・創造・貢献」を教育の柱とし、AI・IoT のような革新的な技術を駆使し、「THINK、MAKE、SHARE」で社会に貢献する人材の育成を目指します。
工学院大学附属中学校・高等学校ホームページ
<参考情報>
●麻布大学について
麻布大学は、2020 年に創設130 周年を迎えた獣医系大学として二番目に長い歴史を持つ大学です。私立大学として動物学分野の研究に重点を置くトップクラスの実績を基盤に、新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。本学は、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2 学部5 学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教育体制に、学部生:2,492 名、大学院生:82 名が学んでいます(2020 年5 月1 日現在)。1つのキャンパス内(神奈川県相模原市)で、人・動物・環境に関する教育・研究を実施している国内唯一の大学です。
麻布大学の概要
本学は、島根県美郷町に「フィールドワークセンター」を2021 年4 月に開設する準備を進めています。本学生命・環境科学部はフィールドワークセンターを美郷町に設置し、同学部の専任教員がセンター長として常駐し、動植物の生態、食品、環境などの教育・研究を実施する予定です。特に、有害鳥獣被害対策の指導・支援の拠点として、獣医系・生命科学系大学として、本学の特色を活かしながら地域連携による新たな教育・研究を展開する方針です。
本学はこのたび、美郷町の協力・支援の下、新たな教育・研究活動の具体的な準備のため、施設の確認および周辺地域の視察や島根県関係者との情報交換などを行いました。併せて、2 月16 日に共同記者会見を開催し、美郷町の嘉戸隆町長と本学生命・環境科学部の川上泰学部長が出席し、最新の準備状況を現地メディアに紹介しました。
教育面では、環境科学科をはじめフィールドワークに関心のある学生の増加と、今後の教育カリキュラムの拡充に対応するため、本学のキャンパス以外に適切な教育活動の場を増やす必要があります。その際、美郷町の豊かな自然環境にある場所にフィールドワークセンターを開設していきます。また、全学的に学年を問わず、現地からのオンラインによる遠隔授業に適した環境を整備し、学生がリモートから教育に参加できる体制を整えます。
研究面では、イノシシを「山くじら」と名付けて、まちづくりに生かしている美郷町に協力し、本年2 月に開設した「おおち山くじら研究所」の産学官連携による研究活動に参加します。本学の動物行動学や食品衛生学等を学ぶ学生が美郷町を訪れて、獣害対策やジビエの取り組みなどについて現地で調査をしながら研究を進めます。
また全学的に各研究室等において、フィールドワークセンターを積極的に活用していきます。
●フィールドワークセンターの主な活動
●美郷町との連携協定に関して
麻布大学では、獣医学部 動物応用科学科動物行動管理学研究室と長年にわたり研究交流のあった島根県美郷町と、2019 年3 月27 日に学術研究、研究成果の実用化とその普及啓発、情報発信、人材育成、産業振興、教育・文化の振興を目的に包括協定を締結しています。現在、卒業論文や修士論文の作成のため、学生が現地に滞在して研究を行っています。また2020 年12 月23 日には、フィールドワークセンターの新設を決定し、運用の準備中です。・プレスリリース:麻布大学、フィールドワークセンターを新設(2020/12/23)https://www.azabu-u.ac.jp/files/pr_201223.pdf<関連情報>
●麻布大学について
麻布大学は、2020 年に創設130 周年を迎えた獣医系大学として二番目に長い歴史を持つ大学です。私立大学として動物学分野の研究に重点を置くトップクラスの実績を基盤に、新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。本学は、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2 学部5 学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教育体制に、学部生:2,492 名、大学院生:82 名が学んでいます(2020 年5 月1 日現在)。1つのキャンパス内(神奈川県相模原市)で、人・動物・環境に関する教育・研究を実施している国内唯一の大学です。
<参考情報>
]]>内容は、群れから離れ衰弱したライオンの仔を人工哺育で育て別の群れで生活できるようにさせることに成功した、というものです。
ライオンは、一度群れから離れると戻れなくなることが多く治療が必要だがそのタイミングが必要といわれる中、治療や人工哺育で育った仔が群れに戻って生活できるようになったことは奇跡的、とのことです。
<関連情報>
上毛新聞:ライオンの出産 健やか奇跡の「4兄弟」
]]>テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」に食品生命科学科の守口教授が出演します。テーマは今話題の「食用油」。食用油のおどろくべき健康パワーを講義いただきます。
<関連情報>
]]>東京新聞web:白金でも...都心でタヌキの目撃相次ぐ 記者バッタリ遭遇、緑多い公園などねぐら
<関連情報>
]]>視聴後感想をお寄せくださった方には、抽選でアサヒビール株式会社とパナソニック株式会社が共同開発した世界初のエコカップ「森のタンブラー」をプレゼント、という企画もあり。応募方法は相模原市公式ホームページをご確認ください。
SDGs未来都市・相模原市と連携・協働したSDGsの取組は、
<関連情報>
環境科学科の学生がアサヒビール(株)とパナソニック(株)にインタビューを実施 プレスリリース:「麻布大学、アサヒビールと連携し『脱・使い捨て』の浸透に向けて取り組みを開始」
麻布大学×アサヒビール「一杯からはじめよう!脱・使い捨てAction」が始動
<関連情報>
プレスリリース:麻布大学、フィールドワークセンターを新設
島根県美郷町公式ホームページ:麻布大学フィールドワークセンターの来春開設へ向けて(美郷バレー構想)
本事業では、ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のために世界をリードできる人材の育成を目的に、動物共生科学を専門性の基軸とし、周辺領域への展開力を兼ね備え、社会実装や課題解決能力を備えた人材を「動物共生科学ジェネラリスト」とした、新たな認定制度を導入します。
動物共生科学ジェネラリストを育成するためのプログラムについて、具体的な教育体制やカリキュラムの整備を本格的に進めていきます。また、本学の強みである動物共生科学を主軸にデータサイエンスを修学し、さらに関連領域の知識と実践力を習得させます。
近年、SDGs に代表されるような、持続社会の構築への社会的ニーズは急速に高まっています。その中でも、本学がこれまで取り組んできた、ヒト、動物、食品、環境と人間社会の調和的な共生社会で活躍する人材育成が望まれています。それに迅速に答えられるよう、これまでの枠を超えた優秀な人材の育成を目指します。
今回のプログラム「動物共生科学ジェネラリスト」とは、それぞれの学科で掲げる
を身につけることを目標とします。
本プログラム修了者には、COVID19 のような世界規模での感染症の予防や管理、世界各地からの「食」の安全安心利用、グリーンイノベーションなどの領域での活躍が期待されます。
麻布大学いのちの博物館 高槻成紀名誉学芸員の『シカ問題を考える』(2015、ヤマケイ新書)が韓国で翻訳され2020年12月に出版されました。
高槻成紀名誉学芸員より
本書はシカと植物の生態学を基本に、現在日本列島で増加して、農林業に深刻な被害をもたらすと同時に植生に強い影響を与えているシカにどう向き合えば良いかを考えるために書きました。近年になってなぜシカが増えたかは容易に答えは出せませんが、はっきりしているのはシカの増加した時期と農山村の過疎化が進んだ時期とが同調しているということです。そのためシカ問題は生物学の範囲を超え、日本の農業のあり方まで包含すべき内容であることを指摘しました。
<関連情報>
]]>島根県美郷町とは、獣医学部動物応用科学科動物行動管理学研究室と長年にわたり研究交流があり、2019年3月27日に、学術研究、研究成果の実用化とその普及啓発、情報発信、人材育成、産業振興、教育・文化の振興を目的に包括協定を締結しました。現在は、卒業論文や修士論文の作成のため、学生が現地に滞在して研究を行っています。今後は、
を中心に取り組みを進めます。特に、有害鳥獣被害対策の指導・支援の拠点として、獣医系・生命科学系大学としての麻布大学の特色を活かし、地域と連携した新たな教育研究に運用していきます。
プレスリリース:麻布大学、フィールドワークセンターを新設
~島根県美郷町に研究拠点を置き、2021 年4 月から運用開始~
<関連情報>
環境科学科:麻布大学フィールドワークセンターを新設!!
美郷町:麻布大学フィールドワークセンターの来春開設へ向けて
このたび、本学が採択された文部科学省の令和2 年度大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』の取り組みを説明します。
また、創立130 周年を機に、本学の教育理念「地球共生系One Health」を軸とした、新しい時代に対応する人材育成の改革、『麻布未来プロジェクト130』の推進に関して紹介します。
つきましては、お忙しいとは存じますが、何卒ご出席賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。また、参加者の皆様には、新型コロナウイルス感染予防のため、マスクの着用にてご出席をお願いいたします。
開催概要 | |
---|---|
日時 | 2020 年 12 月17 日(木)15:00~16:30 |
会場 | 麻布大学 生命・環境科学部棟 1 階 103・104 会議室 神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71 |
内容 |
・第Ⅰ部(15:00~16:00) 15:00~ 理事長・学長挨拶(浅利昌男 理事長・学長) 15:25~ 「知識集約型社会を支える人材育成事業」への本学の取組に関する説明 ・第Ⅱ部(16:00~16:30) 16:00~ 出席者紹介 |
定員 | 30 人 |
お申込み |
お手数ですが、以下申込書をFAX 又はメールにて事前連絡をお願いします。 |
お問い合わせ | 広報課 栗末、有嶋 Tel:042-769-2032 Fax:042-850-2505 E-mail:koho(a)azabu-u.ac.jp |
麻布獣医学園、創立130 周年記念記者説明会のご案内 知識集約型社会を支える人材育成事業「出る杭を引き出す教育プログラム」の採択 12月17日(木)15時~ 開催
]]>マウスをモデルに、腸内細菌叢が認知機能を障害するメカニズムを明らかにするとともに、認知症のバイオマーカーの探索、予防方法と治療法の確立を目指します。
]]>麻布大学は、獣医学系大学で初の仮想現実(VR)技術を採用した教育を開始しました。
本学獣医学部 小動物外科学研究室の高木哲准教授は、獣医外科学実習の授業においてゴーグル型のVRヘッドセットを用いて360度カメラで撮影したVR動画を視聴することにより高い臨場感をもって体験できるシステムを開発しました。
3D動画では手術や処置の手技を学びますが、全学生がベストポジションの角度で視聴することが可能になるため、非常に効果的な実習の事前学習となり、一般動画では実現できない教育効果が見込めます。VRの活用は学生によるアンケート結果から見ても満足度が高く、教育効果の向上が期待されます。
以下、高木准教授のコメント抜粋
「本学の学生用にオリジナルの動画コンテンツを制作することで、正確な手技の指導ができること以外に指導者の熱意がリアルに伝えられるなどのメリットを感じます。制作に参画するスタッフにとっても貴重な経験となり、若手獣医師の獣医学系教員としてのキャリアパスにもつながることが期待できます。」
(※詳細は以下のPDFをご覧ください)
麻布大学、VRを活用した獣医学教育を実践
~国内初のVR動画により獣医外科学実習の教育効果を向上~
<関連情報>
獣医学部 小動物外科学研究室 高木哲 准教授
本学では獣医系大学として、人・動物・環境の分野に関する教育・研究を展開、今年度より従来の数理統計科目に加えて、全学共通のデータサイエンス発展科目(地球共生系データサイエンス)を新規開講しました。各専門分野の知見に加えて、データサイエンスのスキルを活かせる人材育成に取り組みます。
食品生命科学科では、食のスペシャリストに求められる新たなニーズに対応し、「食の情報」分野に注目して、食のデータサイエンスに対応する人材育成を強化、食品科学に関する深い知識や洞察力のもと、データの収集や解析に必要な知識とスキルを身に付けた食の専門家を育成していきます。
麻布大学、データサイエンス人材の育成強化に向けて
データアントレプレナーコンソーシアムへ参加
<関連情報>
<麻布大学の関連情報>
麻布大学、創立 130 年を機に、「麻布未来プロジェクト130」を開始
プレスリリース:食のデータサイエンティストを育成
食品生命科学科
食品生命科学科特設サイト
食のデータサイエンス研究室
菊水センター長はイヌのカルル君を連れての出演、またイヌ好きで有名なお笑い芸人・ロッチの中岡創一さんをゲストに迎え、話は楽しく盛り上がります。
・犬が人とのコミュニケーションが得意な理由の一つは「●」の構造にあった
・日本犬と洋犬のちがい
・犬も人を選ぶ?ハチが渋谷駅で主人を待っていた訳
・知ってる?「送りオオカミ」の本来の意味
・学校生活を犬と共に送る「動物介在教育」
等々、ぜひご視聴ください。
]]>ウイルスの不活化を検証することにより、この技術の実用化として新型コロナウイルスの不活化機能を搭載した空気清浄機を開発する民間企業へ協力する方針です。
麻布大学、プラズマと触媒による新型コロナウイルスの不活化を検証開始
~新型コロナウイルスの空間不活化機能を実装する空気清浄器の開発へ期待~
9月27日(日)、麻布大学生命・環境科学部環境科学科教員と有志の学生7名が参加して、SC相模原(Jリーグ3部所属)のホームスタジアム(相模原ギオンスタジアム)で、プラスチック等の使い捨て容器ゴミの削減に向けた呼びかけを実施しました。
本学とSC相模原は従来からデポジット制リユースカップの利用により使い捨てカップの削減に取り組んできました。今回、新型コロナ感染拡大防止という側面から本学の学生が主体となってマイタンブラー制の導入を提案し実現に至りました。
学生が考案したチームのキャラクター入りのSC相模原オリジナル森のタンブラー(※1)も2020年10月25日発売予定です。
(※1)森のタンブラーとは
アサヒビール株式会社とパナソニック株式会社が共同開発した、「高濃度セルロースファイバー成形材料」を活用したエコカップです。森のタンブラーは、カップ表面にセルロース繊維由来の細かな凹凸を施すことで、ビールの持続性のあるきめ細かな泡をつくりだす特長も持っています。
麻布大学、SC 相模原ホームゲームで『脱・使い捨て』の呼びかけを実施
プラスチックゴミ削減を目指して
<関連情報>
プレスリリース:「麻布大学、アサヒビールと連携し『脱・使い捨て』の浸透に向けて取り組みを開始」(2020年2月28日発)
プレスリリース「麻布大学、JリーグSC相模原とクリーンパートナー契約締結」
<参考情報>
環境科学科の特長
本学 生命・環境科学部 環境科学科 新田梢 特任助教が、相模原市立博物館の開館25周年記念企画展「神奈川の植物、相模原の植物 植物誌から考える生物多様性」のオンライン記念講演会「科学の眼で植物誌を読み解く」にて、「生物多様性と地域植物誌」について講演しました。講演会の内容が動画にて公開されています。ぜひご視聴ください(11月15日まで)。
新田梢 特任助教は、今回の企画展のテーマである、「神奈川県植物誌2018」の執筆も担当しました。
]]>麻布大学生命・環境科学部 環境科学科 大倉健宏教授が書籍「エンゲージされた空間 - #ペットフレンドリーなコミュニティの条件」を学文社より出版いたしました。
]]>南海日日新聞の記事
]]>高槻成紀氏は,日本哺乳類学会において,理事,評議員,
また1996年からはMammal Studyの編集長を務めるなど日本哺乳類学会の学術的発展を支
論文タイトルは、
「Effects of 137Cs contamination after the TEPCO Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Station accident on food and habitat of wild boar in Fukushima Prefecture.」(福島県のイノシシの食物と環境に及ぼした福島第一原子力発電所事故後のセシウム137の影響)。
来年春、大学受験を目指す高校生や家族、高校教員の方々が、新型コロナウイルスの感染リスクを気にすることなく、WEB会議システムのZoomを使用して、麻布大学の学びや研究活動、また、新型コロナウイルスの影響により立ち入れない施設内をユニークな企画で、わかりやすく紹介します。
尚、参加は事前申し込み制となっています。(申込期日:9月27日)
【各学科の見どころ】
多彩なプログラムの中から、各学科一部ご紹介します。
現在、全国の各大学においてオンライン授業に試行錯誤しながら実施している状況から、本学の取組や経験値を公開することにより、他大学においても参考になるような情報共有として、アンケート内容の概要を公表します。
]]>本学は、創立130周年を機に、教育理念「地球共生系One Health」を軸とした麻布教育改革プロジェクト『麻布未来プロジェクト130』に着手して、新しい時代に対応する人材育成の改革を開始しています。
すでに、本年1月に改革1:「データサイエンス教育の推進」と、本年2月に改革2:「麻布大学の特色を活かした教育の推進」を公表して実施しています。
加えて、今回新たに、次の3つの改革の方針を公表します。
このパートナーシップを通して、FC町田ゼルビアが掲げる、「地域福祉活動、青少年の健全育成、健康維持増進、地域活性化」の活動趣旨に賛同し、町田地域及び相模原地域の活性化に貢献していきます。
]]>兵庫県丹波市春日町黒井区で『民家の軒先から続々と靴やサンダルか゛無くなる』現象について、野生キツネの専門家として出演予定です。
]]>本学は、SC 相模原が相模原ギオンスタジアムにて開催するホームゲームにおいて、スタジアムで販売されるドリンク及び観客が持参するペットボトルや缶の飲料水を移し変えるクリーンステーションの命名権を取得し「麻布大学クリーンステーション」を設置します。
]]>2020年4月19日(日)、アースデイ東京2020オンラインにおいて、アサヒビール株式会社による『森タン ファンミーティング』が開かれ、本学 生命・環境科学部 環境科学科4年次の杉森天真さんと小久保萌さんがパネリストとして参加しました。
本学は、今後も「使い捨て」という消費行動を見直していくことを目的に、アサヒビール(株)との産学連携を積極的に進め、活動の幅を広げていきます。
]]>最新の研究活動として、今回、「ペットの飼育」と「肥満」の関連について、メタアナリシスによる統合的な解析を実施しました。新たに設立した「ヒトと動物の共生科学センター」(代表:菊水健史)との連携により、獣医学部動物応用科学科と連携した研究チームが学術情報センターの協力も得て、学内横断的な研究により専門誌に発表しました。この報告は、ペットの飼育と肥満の関係についての初のメタアナリシスの論文として専門誌に掲載されました。
]]>point 0 marunouchiは、株式会社オカムラ、ダイキン工業株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、ライオン株式会社、株式会社MyCity、アサヒビール株式会社、TOA株式会社、TOTO株式会社、パナソニック株式会社など大手企業の会員型コワーキングスペースです。今回、「Sustainability(持続可能性)」をテーマに、アサヒビール(株)と共に登壇。平井悠誠さんと黒澤拓未さんは、「一杯からはじめよう!脱・使い捨てAction」に参加したきっかけと今年度のプロジェクトの活動内容について、紹介しました。
【関連記事】
プレスリリース:「麻布大学、アサヒビールと連携し『脱・使い捨て』の浸透に向けて取り組みを開始」
]]>大学のリアルな活動をWEB で閲覧でき、オンラインでの個別相談も可能です。
是非ご覧ください!!
関連リンク:
WEB オープンキャンパス 2020:https://fanclub.azabu-u.ac.jp/web_2020.html
オンライン相談室:https://fanclub.azabu-u.ac.jp/online.html
受験生応援サイトLIVE!:https://fanclub.azabu-u.ac.jp/
高槻先生は『唱歌「ふるさと」の生態学』(ヤマケイ新書)のなかでノウサギ、フナ、ススキ、森林、川などについて生態学的な解析をしたことがあり、解説を求められたとのことでした。童謡の歌詞と生物学が意外な繋がりを持つとのことです。
高槻先生のブログはこちらから↓ ↓ ↓
]]>本学園は、2020年4月から施行された改正私立学校法において、役員の職務や責任の明確化,情報公開など、ガバナンス強化の制度改正が図られたことを踏まえ、また、創立130周年を節目に、なお一層信頼される法人運営に取り組んでいきます。
]]>朝日新聞デジタル会員の方は全文を、それ以外の方は記事前半を、朝日新聞デジタルのサイトでお読みいただけます。
]]>全学生向けの経済支援策として、学業に必要な費用に利用できるように資金援助の制度を強化します。「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』(給付)に加えて、本学独自の支援策として、令和2(2020)年度麻布大学緊急特別奨学金(貸与)を特別に実施します。
またすでに、オンラインでの遠隔式授業を実施に伴う環境整備に向けて、学生の学習環境補助(奨学費)として、学生1人あたり一律2万円を7月に支給します。
]]>【論文】
Sett site selection by the Japanese badger Meles anakuma in a grassland/forest mosaic
]]>【論文】
]]>今回、本学獣医学部動物応用科学科の伊藤潤哉教授が、哺乳類の受精メカニズムについて総説にまとめ「Animal Science Journal」に発表しました.
]]>新センターには、獣医学部動物応用科学科の 菊水健史 教授がセンター長に就任し、計8つの研究プロジェクトによる新体制で研究、教育と社会のつながりに重点を置いた活動を推進します。
]]>日本語版:
さくら同窓生からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する各国の現況報告
英語版:
Situation Report of COVID-19 in Various Countries by Sakura Alumni
JST公式ウェブサイト2020年05月22日 トピックス
「さくら同窓生による新型コロナウイルスに関する各国・地域からの現況報告」をオープンしました
キックオフミーティングは、オンラインにより開催。本学の学長、理事長、教職員、学生、アサヒビール株式会社に加えて、SC相模原、消費者庁 消費者教育推進会議委員、株式会社オオスミからもご参加いただき、今年度の目標と活動方針を共有しました。招待講演では、NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット事務局長 鬼沢 良子氏より「みんなで取り組む3R~ひとりひとりの実践に期待!!~」と題して、3R全般の話からEU視察体験談、東京2020マルチステークホルダー会議等、本学の学生プロジェクトの意義を考え、問い直すための情報をご講演いただきました。講演後、学生から活発な質疑・意見が交わされ、非常に有意義な時間となりました。
本学は、2020年2月にアサヒビール株式会社と学術指導契約を締結し、「脱・使い捨て」の浸透に向けた産学連携を開始しました。「森のタンブラー」を開発したアサヒビール株式会社と、本学の環境科学科の学生を中心とした大学生の力を結集させ、「使い捨て」という消費行動を見直していくことを目的に、コト(体験)・モノ(商品)の提案に取り組みます。
]]>【ブログ】
When dogs begin to walk with humans
【論文】
Familiarity with humans affect dogs' tendencies to follow human majority groups
]]> 「アースデイ東京」は、毎年4月22日のアースデイ前後の週末に合わせて代々木公園で開催されている世界規模で広がる環境イベントです。本年は代々木公園での開催は中止となりましたが、オンラインにより様々な環境イベントが実施されました。
『森タン ファンミーティング』では、使い捨てプラスチックの削減を目的にアサヒビール株式会社とパナソニック株式会社が共同開発したエコカップ、森のタンブラーを片手に、パネリストが身近な環境問題から『森のタンブラー』におすすめのカクテルレシピまで双方向で語り合い、一般参加者との交流も行いました。環境科学科の学生、杉森天真さんと小久保萌さんは、『森のタンブラー』のビール以外への活用への広がりについて、独自の視点でコメントを行いました。
本学(学長:浅利昌男、本部:神奈川県相模原市、URL: https://www.azabu-u.ac.jp/)は、2020年2月にアサヒビール株式会社と学術指導契約を締結し、「脱・使い捨て」の浸透に向けた産学連携プロジェクトを開始しました。「森のタンブラー」を開発したアサヒビール株式会社と、本学の環境科学科の学生を中心とした大学生の力を結集させ、「使い捨て」という消費行動を見直していくことを目的に、コト(体験)・モノ(商品)の提案に取り組みます。
]]>高木 特別研究員から:
「日々ネコに翻弄されながらも心理学的手法を通じてわかってきた「ネコごころ」を知りたい方はぜひ読んでみてください。」
放送日時:2020年1月11日(土) 午後7時30分~(全国放送)
再放送日時:2020年1月13日(月) 午後1時05分~(全国放送/東海・北陸地方を除く)
2019年12月24日(火)【菊水教授インタビュー】
「1年次後期から研究に参画できるプログラム、麻布大学 動物応用科学科が国内初導入」
2019年12月25日(水)【学生インタビュー】
「研究好き女子に聞く! 国内初、「1年次後期から研究員」な麻布大学の実践的ジェネラリスト育成研究プログラムのインパクト」
【2019年12月13日付け大学HPニュース】プレスリリース:「麻布大学、学部1年次より研究参加プログラムを開始」
このプログラムに参加している全学生とそれぞれの研究テーマは「実践的ジェネラリスト研究プログラム」特設サイトにて紹介しています。
]]>研究とは、通常の実習とは異なり、答えのない社会課題を解決するための手段であり、これまでは研究室に入室する3年次まで研究に参画することはできませんでした。この新プログラムにより、研究活動に関心が高く意欲的な学生が早期に研究に参加できる機会を提供し、1年次後期から実践的な研究を経験できます。人と動物に関わる様々な領域で活躍できる人材となる「動物実践的ジェネラリスト」を、「真の研究」に1年次から参加することで育成していきます。
]]>大学ジャーナルオンライン「「イヌとの共生」でメンタルヘルス促進 麻布大学などメカニズム研究」
本学HP2019年11月18日付ニュース プレスリリース:「麻布大学、コホート研究によりイヌとの共生による健康向上の解明を推進」
]]>2019年11月25日付 大学HPニュース『「スポーツ栄養」をテーマにSC相模原と特別講演会を共同開催、パネルディスカッションではJリーガーも登壇』
本協定は、島根県美郷町と本学とが、相互に包括的連携のもと、野生動物による被害防止及び地域資源の利活用等に関する研究の推進を通じて、人と動物との共存及び自然環境との調和を探求し、相互に有する知的資源、人的資源及び物的資源の活用により地域社会の持続的発展に資することを目的に締結しました。
同研究チームは、異動物間の細菌叢クロストークに着目し、ヒトがイヌとの共生で健康が促進するメカニズムを解明する研究を進めています。また、東京都医学総合研究所が中心となって実施している思春期のメンタルヘルスに関する大規模疫学調査である東京ティーンコホートに参画しています。これらの研究から、ヒトのメンタルヘルス促進に有効な細菌を探索することを目指しています。このような手法によるヒトの健康促進の解明に取り組む研究は、国内の大学としても前例のない先進的な研究の取り組みです。
]]>日時:11月17日(日)7:00~
番組名:TBS系「健康カプセル!ゲンキの時間」
詳しくは番組ホームページをご確認ください。
]]>大学ジャーナル オンライン 2019年11月12日「麻布大学が「食のデータサイエンティスト」を育成 2022年度から」
科学新聞 2019年11月8日付2面 「食のデータサイエンティスト育成へ 麻布大」
ICT教育ニュース 2019年10月29日 「麻布大学、食のデータサイエンティスト育成のための教育・研究体制を強化」
未来共生科学とは、本学が掲げる教育理念「地球共生系~人と動物と環境の共生をめざして~」に沿って、将来起こり得る環境に関する課題を予測・発見・把握し、課題解決を実践する新しい科学領域です。
プレスリリース:「麻布大学、未来共生科学×SDGsを推進するために環境科学科に新しい教育・研究プログラムを設置」(PDF:585KB)
]]>プレスリリース:「麻布大学、小諸市産鹿肉ペットフードで研究協力」(PDF:443KB)
この取り組みについて、複数のメディアで紹介されました。
まなびジャパン 特集記事「日本犬はオオカミと最も遺伝子が近い? そのルーツを紐解きに、麻布大学教授菊水健史氏を訪ねました。」
]]>本学HPニュース(2019年7月19日付 プレスリリース:「イヌはヒトに共感する能力を有している ヒトの情動変化に応じたイヌの情動変化が観察された」)
]]>日刊工業新聞デジタル版会員の方は、以下のリンクからもお読みいただけます。
]]>大学ジャーナルオンライン 「麻布大学、研究者と直接話せる「動物共生科学」サイエンスカフェを8/4に開催」(2019年8月1日)
]]>本学園創立125周年に設立された「麻布大学いのちの博物館」で、国立科学博物館の協力により実施中の企画展示10「3D プリントレプリカに触れる-フォトグラメトリーの世界-」を本学学生の博物館解説サークル「ミュゼット(Musetto)」が、来場者へ解説を担当します。
]]>【サイエンスカフェ開催概要】
この成果は2019年7月19日(中央ヨーロッパ標準時)に[Frontiers in Psychology]に掲載されました。
]]>放送内容はNHK公式サイト「解説アーカイブス」に掲載されています。番組内で使用された、高槻 上席学芸員によるイラストも併せてご覧いただけます。
]]>富士フィルム和光純薬株式会社HP - 製品情報 「deColorizing Solution 1, deColorizing Solution 2」
<用語解説>
・特願2018-118440
出願人:学校法人麻布獣医学園
発明者:小澤 秋沙(獣医学部 助教)、坂上 元栄(獣医学部 教授)
<お問い合わせ先>
麻布大学 事務局 教務部 学術支援課:守屋、榊田
開所式での協定書調印、写真撮影の後には、本学 獣医臨床センター内に開設された高度先端動物医療研究室前でテープカットを行い、研究室を披露いたしました。
プレスリリース:麻布大学、国内初の四年制大学としてHACCP研修の承認取得 食品安全の専門人材育成に向けて、JFSMの食品安全研修に認定(2019年5月9日)
]]>いのちの博物館企画展示「3Dプリントレプリカに触れるーフォトグラメトリーの世界ー」は、8月31日(土)まで開催しています。
いのちの博物館 企画展示のご案内(2019年5月13日本学HPニュース)
高木さんは「ネコの認知」に関する研究論文をこれまでに複数発表し、高い評価を受けています。
]]>このイベントは、本学 獣医学部 獣医学科の卒業生で、現在は群馬県伊勢崎市で神経・筋疾患を専門とする動物病院を開業する傍ら、本学の研究員でもある獣医師の奥野 征一さん(1992年卒業)らが企画し、動物予防医療普及協会などの協力により実現したものです。奥野獣医師らは、神経外科・整形外科術後、神経・筋疾患、高齢犬のリハビリテーションを支援する活動の一環として今回のイベントを企画・実行しました。
]]>朝日新聞デジタル会員の方は全文を、それ以外の方は記事前半を、朝日新聞デジタルのサイトでお読みいただけます。
]]>2019年5月28日 NetworkNews「【麻布大学】哺乳類の頭部に触れて動かせる3Dプリントレプリカ企画展示を開催中」
]]>本学における文部科学省私立大学研究ブランディング事業「動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現」の研究統括者である、本学 獣医学部 動物応用科学科 菊水 健史 教授が、本研究事業にも関連する研究活動の成果として、「社会の起源ー動物における群れの意味ー」(共立出版)を発刊しました。
本書では、動物が群れて社会を形成する仕組みをひも解いています。群れの基本形が家族によることから、オスメスの関係性がどのように成り立つのか、生まれた仔をどのように擁護するのか、という観点から個体間の関係を見直し、その関係がいかに集団に発展していくのか、という点に着目して解説しています。
最終的には生物としての「ヒト」の特性に言及しています。私たちも人間であると同時に、他の動物と同じく自然の中で共生のしくみを作り出してきた生物学的な「ヒト」でもあります。一部は哺乳類など他の動物と同じ機能を有し、また一部はヒト特異的でもあります。人間が「ヒト」として存在してきたことも、「集団」を理解することによって、その一端が解けることになります。
プレスリリース「本学 獣医学部 動物応用科学科 菊水教授「社会の起源ー動物における群れの意味ー」の発刊」(PDF:428KB)
]]>放送日時:6月9日(日)午後11時30分~午前0時
]]>本学では、2019年度から、学内で開催する各種合同説明会については「麻布大学企業セミナー予約サイト」にて受け付ける手順に変更となりました。
今後の学内説明会(合同動物病院説明会を含む)開催に係る御案内につきましては、4月25日(木)に配信させていただいた御担当者様のメールアドレスあてに送付させていただくため、御担当者様に変更等が生じた場合は、必ず、本学キャリア・就職支援課(shushoku(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。)まで御連絡ください。
また、メールアドレスの登録につきましては、1団体につき1メールアドレスとさせていただきます。
なお、「2019年度 合同動物病院説明会」に係る開催の御案内については、2019年5月20日(月)に登録のメールアドレスあてに配信を予定しております。
御担当者様の登録及び変更等につきましては、2019年5月7日(火)までに御連絡ください。
麻布大学
キャリア・就職支援課
研究事業の詳細は、JRA 畜産振興事業HPをご覧ください。
JRA 日本中央競馬会 畜産振興事業 紹介ページ
開所式では、機能性脂質学研究室前でテープカットを行い、その後、生命・環境科学部食品栄養学研究室の守口徹教授よる、これまでの研究内容の紹介、また6月1日より開設された機能性脂質学研究室の見学を行いました。
詳しくは、以下のプレスリリースをご覧ください。
太田油脂株式会社ホームページ 2018年9月25日付ニュース「寄附講座「機能性脂質学研究室」開所式~麻布大学に開設~」
この成果は2018年8月27日(米国東部時間)に米国科学アカデミー紀要 [Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)]の電子版に掲載されました。
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)
プレスリリース:「ハダカデバネズミ」における協調的子育ての仕組みを解明 ~働きネズミは女王の糞を食べてベビーシッターとなる~(PDF:743KB)
准教授 茂木 一孝
教授 菊水 健史
本製品は、全身性アミロイドーシスやアルツハイマー病などの加齢や神経疾患に関わる研究に有効なツールとして、国内の学術研究向けばかりでなく、製薬会社、臨床検査薬開発会社などの民間企業をはじめ、世界に向けて販売予定です。
詳しくは、以下のプレスリリースをご覧ください。
コスモ・バイオ株式会社『「Kamyloid® FFPEアミロイドタンパク質抽出キット」発売のお知らせ』
<用語解説>
出願人: | 学校法人麻布獣医学園 |
発明者: | 上家潤一(獣医学部 准教授) 坂上元栄(獣医学部 教授) |
本学が持つ本製品技術の登録商標(商願2018-068921) |
<お問い合わせ先>
麻布大学 事務局 教務部 学術支援課:磯野、守屋
詳しくは、以下のプレスリリースをご覧ください。
]]>詳しくは、以下のプレスリリースをご覧ください。
]]>詳しくは、以下のプレスリリースをご覧ください。
]]>「災害救助犬の活性度(情動)を遠隔モニタリングする技術を開発 サイバースーツに搭載し、サイバー救助犬による被災者捜索活動を支援」(PDF:1.43MB)
]]>オスマウスの涙には、ESP1というフェロモンが含まれることが知られています。外に分泌されたESP1は、メスの鼻の下部にある鋤鼻器官を刺激して、メスの性行動を促進させます(Haga et al. Nature 2010)。しかし、他のオスに対してどのような作用があるかは不明でした。本研究では、ESP1が、尿の存在下、オスに攻撃を促す効果があることを見いだしました。さらに、オスは、性成熟とともに分泌が増加するESP1が自分自身にも作用することによって、自身が持つ攻撃性がさらに高まることがわかりました。本研究の成果は、性フェロモンが異性に作用するだけでなく、同性の他個体や、さらには分泌する自分自身にも作用するという、フェロモンの新しい概念を提供する発見です。
本研究は、麻布大学、東京大学、JSTなどによる共同研究で、この研究成果は、著名な学術誌「Current Biology」に発表されます。
【概 要】
1.期間:平成27年5月25日(月)~ 8月21日(金)
2.会場:麻布大学 獣医学部棟1階
(JR横浜線「矢部」駅下車徒歩8分)
3.入場料:無料
研究成果の舞台裏も展示
麻布大学(獣医学部・伴侶動物学研究室)の研究成果が、世界トップレベルのサイエンス誌 「Science」に掲載され、関連の写真が表紙を飾ることにもなったことは、本学にとっても誠に光栄なことです。
今回の学術展示では「動物のココロを探る」展を開催し、研究成果とともに、動物のココロを探る研究が、どのような方法や器具を使用して解明されているかをご紹介いたします。こうした展示をじかに見ることは初学者にとって、あるいは研究に関心のある一般の方々にとって、たいへん貴重な機会になると思いますので、広報にご協力いただければ幸いです。
「ヒトとイヌの絆形成に視線とオキシトシンが関与 ~共生の進化の過程で獲得した異種間の生物学的「絆」の形成を実証~」
本研究は麻布大学、自治医科大学並びに東京医療学院大学の共同研究で行われ、Science(2015年4月16日号)に掲載
〒252-5201 神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71 麻布大学 総務部 経営企画課(入試・広報) 池田・菊池 ,br />TEL:042-769-2032(直通) FAX:042-850-2505 E-mail:koho@azabu-u.ac.jp
本件に関する取材申し込み・お問い合わせ先 総務部 経営企画課 担当:池田 | |
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TEL | 042-769-2032(直通) |
FAX | 042-850-2505 |
koho(a)azabu-u.ac.jp ※(a)を@に変更してください。 |
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住所 | 〒252-5201 神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71 |
プレスリリース:ヒトとイヌの絆形成に視線とオキシトシンが関与:PDF(809KB)
Oxytocin gaze positive loop and the coevolution of human dog bonds(Youtube動画:英語版)
Oxytocin gaze positive loop and the coevolution of human dog bonds JPN(Youtube動画:日本語字幕版)
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