麻布大学

獣医学部

動物応用科学科ANIMAL SCIENCE AND BIOTECHNOLOGY

社会に貢献する動物分野の
ジェネラリストを育成します

自然環境やヒト社会には多くの課題があります。動物応用科学科では、これらの諸問題をヒトと動物の共生という視点から解決できる「ジェネラリスト」を育成し、持続可能なヒト・動物・環境のあり方に貢献していきます。

学びのポイント

多彩な研究を通して
社会課題を解決

なぜ大学にはいるのか、動物が好きだからだけじゃない。「動物の生命力に感動した。だからもっと知りたい」「動物の能力は無限だ。だからもっと動物を活かしたい」「動物を支えたい。だから、動物との共生を成し遂げたい」動物応用科学科はそんなあなたの思いを叶えることができる場所です。

学びのポイント

動物系大学で
初のSTEM型教育プログラム

STEM型教育とは科学・技術・工学・数学の4領域を統合的に取り組むことで、科学技術の開発やビジネス分野での競争力を発揮できる人材を育成することをめざした新しい理系教育の方針です。

学びのポイント

リテラシーと
コンピテンシーの育成

社会人として最も求められている能力は、「科学的思考」、「問題解決力」(リテラシー)・「協力や他者とのつながりの中で活躍できる力」(コンピテンシー)と言われています。動物応用科学科ではこの2つの力を軸に学生を育てていきます

ココが大事!

動物と共に学び、成長する

牛 舎

産業動物に触れながら扱い方を学ぶ

アニマルウェルフェア(動物福祉)に対応し、牛が自由に動くことができる「フリーバーン」区画を設けるとともに、高温対策の設備など新しい機能を有した新牛舎が、2022年8月に竣工しました。延べ床面積413m2のなかで、実際に産業動物に触れ合いながら、適切な管理法や取り扱い方法を学びます。

コンパニオン・ドッグ・ラボラトリ

本格的なトレーニング施設で実践力を修得する

142m2の本格的なトレーニング室や飼育室を有し、犬や猫を対象としたさまざまなトレーニングが行われています。応用動物心理学実習では、保護犬を一時的に預かり、当施設を活用して適切な飼育管理および一般家庭での飼育に適する行動修正プログラムを実施しています。最終的には保護団体と協力し、里親を探して譲渡する取り組みを行っています。

ドッグラン・ラウンジ

開放的な空間で幅広い知識や技術を学ぶ

ペット同伴可能なラウンジ兼セミナー施設で、実習やゼミのほか、犬のしつけ教室やサイエンスカフェなどのイベントを行っています。学生にとっては実習の場であるとともに憩いの場でもあり、コミュニケーション能力などのコンピテンシーを含め、さまざまな能力を培う空間です。

学科の目的

動物にかかわる生命科学を基盤として、人と動物のより良き関係を学び、人と動物の共生をめざして、遺伝子レベルから生態系レベルにいたる動物の保有する諸機能を人間生活に安全かつ効果的に活用するための知識と技術を教授し、人と動物にかかわる諸分野で活躍できる専門技術を備えた人材の養成を目的とする。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

本学科の目的を理解し、自ら学ぶ姿勢を持ち、本学での学習を通して、主体性を持って多様な人々と協働し、人と動物と社会の接点で社会に貢献できる実践的ジェネラリストとしての能力を身に付け、動物応用科学の諸領域で能動的に貢献する強い意志と意欲を持った人物を募集する。中でも次のような人物を求めている。

  1. 問題意識を持ちチャレンジ精神が旺盛である人。
  2. リーダーシップと協調性を有する人。
  3. 動物応用科学の諸領域に主体的に興味を持ち続ける意欲のある人。

上記の人物を求めるため、一般入試・センター試験利用入試を行う。また、思考力・判断力・表現力等の能力、さらに協調性、主体性を持つ人物を選考するため、AO入試、推薦入試を行う。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

本学科の定めた教育課程に在籍し,本学科の目的に沿って設定した授業科目を履修し,基準となる単位数を修得することが学位授与の要件である。修得すべき授業科目は,ICTを活用し講義,演習・実習,フィールドワーク・卒業論文等の科目が含まれる。この卒業要件を満たすことで,「動物生命実践的ジェネラリスト」として,主体的に学び続け、他者と協働してともに成長できる、次のような人物の育成を目標とする。
DP1 知識・技能
(1)動物応用科学における基本的な知識を体系的に理解するとともに,基礎教育等を通じて,広い教養を習得し, 豊かな人間性,社会性を身につけ,生命の尊厳を守り社会の中で生じる多様な課題を解決するために必要な知識や技能を身につけていること。
DP2 思考・判断・表現
(2) 自分の意見を文書や口頭で表現し,それに対する相手の意見を理解することで,さまざまな問題を発見し,他者と良好なコミュニケーションをとりながら解決策を導くことができること。
DP3 態度・志向性
(3) 動物応用科学科で獲得した知識や技能を活用し,自ら学びを深め,価値観や意見の異なるさまざまな人と協働して社会に役立てることができること。
DP4 総合的な学習経験と創造的思考力
(4)獲得した知識・技能・態度等を総合的に活用し,科学的根拠に基づいた人と動物と環境の共生に対する論理思考と実証する方法を身につけており,自らが立てた新たな課題に,それらを適用し解決する能力を有していること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

動物にかかわる職務は世界規模での物資の流通や人間の移動に伴い多様化している。その一方で、業務自体は各々の地域に根ざしたものであることからグローバルな視点を持って地域社会に貢献できることが必要となっている。
本学科ではICTを利用した教育により、主体的・自律的な学習を促す教育によって、専門及び関連分野の幅広い知識力と、地域に根差し現実的課題に対応した実践応用力を備えた「動物生命実践的ジェネラリスト」を育成し、社会で活躍できる人材の輩出を目指す。
そのため、1年次、2年次には、基礎教育的科目群を多く配置する。(DP2、3、4)
同時に、実践的な対応力を養うための専門領域横断的な科目(専門基礎・専門共通)を多く配置し「動物生命実践的ジェネラリスト」の基礎を形成する。(DP1)
3年次、4年次は、研究室に所属しながら動物生命科学系と動物人間関係学系と専門共通系に区分けされた科目群をバランス良く履修することで動物応用科学の研究室に依拠したそれぞれの専門を学びながら領域横断的な科目を学んで「ジェネラリスト」として専門を実践に生かす応用力・問題解決能力を開発する。
動物生命科学系科目群では、遺伝子から、細胞、組織・臓器、微生物、個体、群集、生態系までの種々の段階における生命現象を、保全・増殖、機能解析、利用・開発並びに人と動物に対する安全の観点から、分子から個体までの多様なレベルで総合的に学ぶ。
動物人間関係学系科目群では、伴侶動物、介在動物、野生動物、産業動物を対象に、人の福祉や教育現場に活用できる、動物の特性とその応用及び人と動物と環境の共生について学ぶ。
学年毎には以下のようなカリキュラム進行とした。

  1. 1・2年次は、 動物応用科学が目指す人と動物とのより良い共生のための幅広い科目を配当した。1年次前期から生物学、化学、生態学などで基礎学力を身に付け、その後段階的に専門基礎科目を配当し、動物の形態と機能、動物の特性及び基本的な病態について教育する。また、学科の学問領域を理解するための動物応用科学概論、動物人間共生論、基礎ゼミなどを通じ、動物応用科学の広がりを認識し、修学意欲、社会貢献への意識を高める。
  2. 3年次以降は、拡大・深化した動物応用科学の諸領域を動物の生命活動とその資源利用・開発に関わる動物生命科学系科目群と、人と動物のより良き共生関係を目指す動物人間関係学系科目群、専門共通系科目群に分け、それぞれをバランス良く学ぶことで領域横断的な能力を養う。
  3. 4年次には、卒業論文等によりそれぞれの領域における動物応用科学の専門性の追求と、それを基礎とした人間社会への貢献の在り方を学ぶ。
    具体的には、社会最先端の実験手法、それを基にした動物機能性製品や新たな動物飼育法、社会調査、フィールド・ワークを体験し、そのデータ解析やレポート作成・口頭発表などを通じて、最新の情報を社会へ発信する能力、社会ニーズに対応するための問題発見・解決能力を身に付けてゆく。

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