麻布大学

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免許状取得・教員採用状況と卒業生の声

免許状取得・教員採用状況

1970年(昭和45年)に産声をあげた麻布大学の教職課程は、これまでに多数の学生への教員免許状の授与を実現するとともに、実際に教育界に多くの教員を輩出してきました。

免許状取得状況

  • 2022年度
    獣医学科 1名、動物応用科学科 6名、臨床検査技術学科 1名、環境科学科 6名
  • 2021年度
    動物応用科学科 1名、臨床検査技術学科 4名、食品生命科学科 1名、環境科学科 8名
    動物応用科学専攻 1名、環境保健科学専攻 3名
  • 2020年度
    獣医学部 動物応用科学科 14名、生命・環境科学部 臨床検査技術学科 1名、同 食品生命科学科 1名、同 環境科学科 9名
  • 2019年度
    獣医学部 動物応用科学科 11名、生命・環境科学部 食品生命科学科 5名、同 環境科学科 5名

教員採用状況

以下は、卒業生・修了生の進路の一例です(卒業後に正規採用された者を含みます)。

公立中学校教諭(理科/正規採用):神奈川県、横浜市、東京都、千葉県、茨城県、山形県など
公立高等学校教諭(化学・生物/正規採用):神奈川県、東京都など

上記の他、私立中学校・高等学校や、臨時任用・講師採用を含めると、毎年、複数の学生・大学院生が教職の道に進んでいます。

卒業生インタビュー

松丘 楓
獣医学部動物応用科学科 卒業生
山崎 廉知
生命・環境科学部環境科学科 卒業生

img220107_2.pngどのような授業が印象的でしたか?

山崎
「理科指導法」という講義が1〜3年次にあります。これは、どのように授業を充実させられるのかを、模擬授業などを通してさまざまな学習や経験を重ねる講義です。私もそうですし、他の教職課程の友人もそうだと思うのですが、ここでの経験が、教育実習ですごく活きたことが印象に残っています。たとえば理科の実験の授業では、事前にどんな準備が必要だというところまで頭がまわるようになりました。その結果、他学から来ている学生よりもスムーズに授業を組み立てることができて、より充実した実習を行うことができたと感じています。

松丘
「理科指導法」では、模擬授業後に学生同士であえて辛口で批評し合うのですが、これにはすごく成長させてもらえたなと感じています。話すスピードや息継ぎのポイントなど、友人から指摘されたところを改善できるのはもちろんですが、自分が意見した点も自身が教壇に立ったときに意識するようになりました。実習先でも「松丘さんの授業はすごく細かなところまで目が行き届いている」と評価してもらえました。麻布大学での学びの成果だと誇らしかったです。

教育実習の思い出は?

山崎
教育実習で、ダンゴムシの話をしたら反応がよく、特別授業の機会をいただいたことが印象に残っています。せっかくだからと、学校の周りでダンゴムシを150匹集めて、生徒たちに配りました。雌雄の判別や外来種か固有種かなど、学問的な話をして興味を持ってもらうことができました。

松丘
私は母校で高校2年生を担当させて頂いたのですが、すべての生徒に記入シートを配り、進路や日頃の学校生活での悩みを書いてもらいました。現役の先生に比べて年齢が近いせいか、交換ノートのようにやりとりを重ねるうちに、対面で相談を受けたり、心を打ち明けたりしてくれる生徒が増えたのが印象的でした。

麻布大学の教職課程の強みは?

山崎
学ぶことに対して自由で、幅広く学べることが麻布大学の教職課程の強みだと思います。私は環境科学科ですが、教職課程では同じ学科だけでなく、動物応用科学科など他学科の人たちとも交流の場を持てました。自分の学科は空気や水などが専門なので、他の分野についてはあまり深く触れてきませんでしたが、互いに学び合うことで、微生物学から見る食の安全や、それに関する環境問題など、非常に幅広い知識を得られました。また、獣医学部がある大学だからこそできるような経験もたくさんできました。他の学校では味わえないような学習ができたと思います。

松丘
麻布大学では、すごく熱く語る人が多く、「学ぶとは?」というような議論もよく行われます。世の中には簡単に答えが出ない問題はたくさんあると思います。たとえば「生物の定義とは」といった問題は、大学で専門的に学んでいる人でも、簡単には答えの出ない問題です。そうした問題に対し、さまざまな見方があることを生徒たちに伝えることで、自ら考える力を養う教育ができるようになったと思います。麻布大学で学んだからこそ、考えることが大事だという価値観が得られたと思います。

将来、どんな教員になりたいですか?

山崎
子どもたちを誰一人取り残さない、転んでいる生徒がいたら起こしてあげて背中を押してあげられるような教員になりたいです。

松丘
お花を生ける「器」のような教員になりたいと考えています。教員が主体になるのではなく、生徒の良さを引き出すことができる存在になれたらうれしいですね。

教職課程卒業生・修了生の交流ネットワーク

麻布大学教職課程では、学校等において働いている皆様のデータベースを作成させていただき、今後の様々な取り組みやご案内等に活用していくことを構想しております。
つきましては、ご関心を持たれた卒業生・修了生の皆様は、本件担当の教職課程研究室福井(fukuiアットマークazabu-u.ac.jp)までご連絡をお願いします。

また、2017年度より、教職に就いている方や本学在学生の交流と情報交換をおもな目的として、「教職課程修了生による情報交換会」を毎年開催しております。こちらについても、開催時期は年度によって変わりますので、参加を希望される卒業生・修了生の皆様は、本件担当の教職課程研究室福井(fukuiアットマークazabu-u.ac.jp)までご連絡をお願いします。

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0003.jpg2018年2月24日(土)に開催された第1回情報交換会のようす