麻布大学

学部・大学院ACADEMIC / GRADUATE

大学院の教職課程について

取得できる専修免許状の種類

麻布大学の大学院では、以下の専修免許状が取得できます。なお、大学院での専修免許状の取得は、学部時代に一種免許状を取得した学生(所要資格を満たした学生)が対象となります。また、獣医学研究科 動物応用科学専攻 博士前期課程 動物応用医科学分野では、専修免許状は取得できません。これらの点にご注意ください。

獣医学研究科

獣医学研究科獣医学専攻/動物応用科学専攻

中学校教諭専修免許状 理科
高等学校教諭専修免許状 理科

環境保健学研究科

環境保健学研究科
環境保健科学専攻

中学校教諭専修免許状 理科
高等学校教諭専修免許状 理科

大学院での教職課程への登録方法

大学院において専修免許状の取得を希望する者は、入学時に指定された期日までに、教務課に申請してください。その際、特別受講料は不要です(専修免許状取得にあたり特別な費用は徴収しません)。教育実習などの特別な実習や体験も、義務付けられていません。なお、教員免許状授与の申請時に、神奈川県教育委員会に申請手数料(1件つき神奈川県収入証紙3,300円分)を支払う必要があります。

教職課程に関わる科目の紹介

環境教育学特論

環境保健学研究科で開講される科目ですが、獣医学研究科の大学院生でも受講できます。また、専修免許状の取得希望の有無に関わらず受講できます。環境教育の歴史的な発展過程と各分野における事例の特質について理解すること、科学教育を含む環境教育学の理論的枠組みについて理解することをねらいとして、教職課程の専任教員(小玉・福井)が担当しています。近年の「持続可能な開発目標」(SDGs)も視野に入れた、環境教育・ESDの最新動向を学ぶことができます。

現職教員の皆様へ

大学院の教職課程は、現職教員の皆様の入学を歓迎しております。獣医学研究科・環境保健学研究科の様々な研究室で、最新の科学の知見や手法を学び直すことで、教職としてのレベルアップに活かすことができます。また、環境保健学研究科には、教職課程の専任教員が担当している研究室もあり、環境教育、社会教育、科学教育に直接焦点を当てた修士論文に取り組むこともできます。現職教員の方で入学を希望される方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。

修了生インタビュー

西 愛未
環境保健学研究科環境保健科学専攻博士前期課程 修了生

img220107_1.png自然と「先生のように」

幼い頃から動物が好きなので、動物について学べる大学へ行こうと決めていました。また、母が小学校の教諭で、教員免許が取れる学校を意識していたので、動物の勉強と教職課程が両立できる学校という点で麻布大学を選びました。
学部生の頃は、教職課程で教育について、学部の授業では動物について学びました。どちらの領域でも幅広く知識を深め、勉強を楽しむことができました。麻布大学の先生は単に知識を伝えるだけではなく、こちらの関心を引き出すような講義をしていただけます。徐々に「こういう先生のような授業をしたいな」と思い、自然と教員の道を目指すようになりました。

大学院で深められた自信

教員の道を目指すものの、私は話すことにあまり自信が持てず、このまま教員になっても大丈夫なのかと不安を抱えていました。これを、教職課程研究室の福井智紀先生に相談をすると「もうちょっと大学院で勉強してもいいのでは」と進学を勧めていただきました。大学院に進み、筋道を立てて知識を人に伝えられるようになれれば、もっと自信をもって教壇に立てると思うようになりました。4年次の教育実習で「もっとやれたかも」と感じていた私にとって、大学院で学びを深めたことは、自信を得る良い機会になりました。

なんでも答えられる先生に

大学院で印象に残っているのは、より幅広い知識を深めるために開講されている「大学院特別講義」です。外部の研究機関などから最先端の研究に従事している先生を迎え、講義をしていただきます。どの講義もおもしろく、スライドの見せ方や教え方が上手で、刺激にあふれたものばかりでした。将来、私たちは理科、もしくは農業の教員に進みますが、話は理科だけでおさまりません。たとえば気候変動にしても、社会学的な物の見方や、もしかしたら地域の歴史のような知識も必要かもしれません。そんな風に横断的に科目の知識が連動して、学びが深まっていく体験がすごく楽しく、自分も将来、こんな学ぶ喜びを届けられたらいいなと強く思うようになりました。

卒業後は、自分が中学生のときの担任のように、楽しく会話ができて、なんでも答えてくれるやさしい教師なりたいです。その仕事を通じて自分自身ももっと人間性を高めていけたらいいなと思っています。