毒性試験談話会
まず、毒性試験談話会の大まかな変遷について説明しましょう。
昭和40年代化学産業の発達により、環境汚染問題や薬品ならびに食品のヒトおよび動物に対する安全性の問題が新聞紙上を賑わせていました。毒性試験談話会は、そうした中で毒性学に関する広範な知識を深めることを目的に、その頃、若手といわれていた学内の教員数名(赤堀文昭、神林二男、小林貞男、小林好作、野村靖夫、中村経紀)により昭和49年1月に発足することになりました。
当、国内には毒性学を教育している大学は、本学を除いて他の獣医学、医学、薬学には存在していませんでした。発足当初の本会の活動は、学内の教員ならびに学生を対象とした勉強会的な性格のものであって、講演会や毒性試験施設の見学会などを行なっていました。
平成元年になりさらなる若手教員(政岡俊夫、福岡秀雄、宗宮弘明、山本雅子、堂ケ崎知格、猪股智夫)に世代交代し、 学内教員および学生による勉強会を続ける一方、本会発足当初からの目的の一つであった卒後教育的要素の講演会に取り組むようになりました。 現在は、いまだに若手と言われている教員(池田輝雄、猪股智夫、落合秀治、川上 泰、白井明志、高木敬彦、滝沢達也、和久井 信)が世話人として活動しています。
平成8年度シンポジウム(平成8年11月9日(土))
本会の活動は、当然のことながら本学学生、教員にも広く参加を呼びかけていますが、主眼とするところは、本学、他学を問わず、卒後教育の一環として、広く毒性試験に携わっている人たちに対して勉強の場を提供することにあります。そのため、毒性試験にかかわる諸問題(毒性試験や動物実験におけるヒトへの外挿、毒性試験における感染症)や毒性試験に関するトピック(生殖発生毒性試験や発癌試験の新ガイドライン、環境汚染物質とその毒性)などを話題として提供しています。
また、シンポジウムの内容によっては、本学近隣の地域の人たちにもその門を開いております。とてもありがたいことに大学が年間の活動費を負担して下さっていますので、参加者から会費は取っておりません。
平成2年からの本会への登録者数は、現在500名を越えるにいたっております(ただし、毎年の参加者は150~250名程度)。以下、近年に開催されたシンポジウムの主な演題、演者を紹介します。
平成7年度シンポジウム(平成7年10月14日(土))
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動脈管の閉鎖と化学物質の影響
滝沢 達也 (麻布大学) -
毒性試験と実験毒性学
土井 邦雄(東京大学) -
哺乳類の形態形成とアポトーシス
塩田 浩平(京都大学)
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ヒト及び動物のプリオン病について
吉川 泰弘(国立予防衛生研究所筑波医学実験用霊長類センター) -
化学物質の精子毒性
川島 邦夫(国立医薬品食品衛生研究所) -
ホルモン撹乱作用を持った農薬の繁殖に対する影響
鈴木 勝士(日本獣医畜産大学) -
発がん性リスクアセスメントUSEPA案Defaultの明確化と変更について
長谷川 隆一(国立医薬品食品衛生研究所) -
毒性試験の在り方・人への外挿の問題点
今井 清(食品薬品安全センター秦野研究所)
