「チーターもアルツハイマー病」 朝日新聞 掲載
2008年9月29日 09:16

麻布大学獣医学部病理学研究室は、病理学的分野から希少動物の保護にあたっている。
特に、絶滅の危険性の高いチーターについては、チーターの種の保存委員会(日本動物園水族館協会)の要請を受けて1994年より国内で死亡したほとんどのチーターの病理検査を行っている。
その調査研究の過程で、今回、世界初めて、動物のアルツハイマー病様病変を見出した。
アルツハイマー病は、異常な蛋白質が脳に蓄積することによって、認知障害を引き起こすもので、どのようなメカニズムで異常な蛋白質が蓄積されるのか、まだ、良くわかっていない。そのため、根本的診断法や治療法の開発が遅れている。
このことから、多くの研究者が、ヒトのアルツハイマー病の研究のためのモデル動物を探していたが、今まで発見されておらず、アルツハイマー病はヒト特有の病気でないかとされていた。
今回、チーターで確認された病変は、ほとんどヒトと同じで、さらに認知障害も確認されている。
今回の発見は、ヒトで大変問題となっているアルツハイマー病の研究に一石を投じるものである。
