麻布大学

生命・環境科学部

臨床検査技術学科MEDICAL TECHNOLOGY

基礎から専門までしっかり学べ、
検査技師としての礎を築いた

臨床検査技師

東京医科大学八王子医療センター 中央検査部 生化学検査担当池谷 修平

検査技師の業務を支えてくれる学生時代の学び

私は現在、患者さんの血液や尿を用いて、肝臓・腎臓の機能、糖尿病などの検査を行う生化学検査室に所属しています。ここでの仕事はただ検査を行えばいいというものではなく、正しい検査結果を素早く医師など診療側へ届けることが求められるため、検査項目に関する知識や測定原理、精度管理の知識が不可欠です。例えば機器の不具合で異常値が出た場合や、非特異反応、プロゾーン現象など、臨床検査技師だからこそ気づける検査数値の特異的な推移に関しても、検査の背景にある生命現象の知識を生かして素早く感知し、診療側へ届けることを大切にしています。 詳細はこちら

研究室で心構えをつくり、
現場でさらにスキルアップ

臨床検査技師

国立研究開発法人 国立がん研究センター 東病院中西 愛弓

次第に高まっていった臨床検査技師への興味

臨床検査技師が行う検査は「生理検査」と「検体検査」のふたつに大きく分けることができるのですが、私は心電図や超音波など、患者さんの体を直接調べる生理検査(生理機能検査)全般に携わっています。
臨床検査技師という職種を知ったのは、中学生のころの職業体験でした。看護師の仕事を見るため検査室に入った際、検査を専門に行う職種があることに気づき、興味を持ちました。高校入学後はこれといった将来像はなかったのですが、いくつかの大学のオープンキャンパスで一番興味を持てたのは、やはり臨床検査にかかわる学科でした。麻布大学の臨床検査技術学科の良さを語る友人の勧めもあり、この学科に入学しました。 詳細はこちら

的確な検査と判断力で
輸血の安全性の向上に寄与

認定輸血検査技師

秦野赤十字病院 検査部 検体検査課 主任田代 優也

研究室で細菌に関するテクニックを磨いた

大学時代は「微生物学研究室」に入室し、卒業論文ではヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)について研究しました。そのころ身につけた顕微鏡の見方や、検体から菌が確実に見えるよう培養する方法、菌の一つひとつをきれいに分離する方法など、さまざまなテクニックが現在ローテション業務として携わる細菌検査に生かされていると感じます。
現在はほかにも輸血検査や尿一般検査など、検体検査に従事。微生物の研究に取り組んできたため、当初は細菌検査を専門的にやりたいと思っていました。しかし、臨床検査技師の業界団体の研修会がきっかけで輸血検査の奥深さを知り、認定輸血検査技師の資格を得るまでに至りました。 詳細はこちら

患者を思いやる心構えが
病理標本の質を高めていく

臨床検査技師

東京女子医科大学病院 中央検査部・病理検査室長谷川 嗣業

私が麻布大学に入学したのは、生命・環境科学部の前身である「麻布公衆衛生短期大学」と統合して間もないころでした。その影響で、1 年次から「環境病理学研究室」に入室。フレンドリーな先生方と野球をしに出掛けるなど、勉学以外の場でも楽しめたのが、とても良い思い出です。ちなみに、現在の「病理学研究室」にいらっしゃる荻原喜久美先生は、私の先輩にあたります。
入室した当初は学ぶというよりも、器具の取扱方法を知るのがメインでした。当時のミクロトームは替刃式ではなかったため、組織切片作製用の一本刀を研ぎ、刃を作るところからスタートしました。病理標本を作るための「薄はくせつ切」は、こうした研磨作業ができて初めてさせてもらえるようになりました。 詳細はこちら

自ら進んで学び続けるとともに、
羽ばたく後輩たちを見守りたい

臨床検査技師

独立行政法人国立病院機構 相模原病院井田 貴明

国立病院機構関東信越グループ内で異動があり、検体検査主任としてこちらの「相模原病院」に着任し、半年以上がたちました。28歳で主任になったのは最年少と聞いています。現在は主に、血液検査を担当しています。主任になる前から後進の育成には力を入れており、自分の持つスキルを後輩に教え、その成長を感じるときにもっともやりがいを感じます。血液検査は赤血球や白血球、血小板の数や質を調べたり、血液細胞を顕微鏡で見たりする作業ですが、細胞の形は判断基準が微妙です。その難しいニュアンスを後輩に伝えられたときの達成感たるや、格別です。後輩たちとは比較的年が近いことが、教えやすい雰囲気を醸し出しているのかもしれません。 詳細はこちら

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