入学式における理事長祝辞

　麻布大学を設置します学校法人麻布獣医学園を代表してご挨拶を申し上げます

新入生の皆さん、そしてご父母の皆さん、ご入学おめでとございます。生命科学の教育研究に長い歴史を持ち、今年創立135年を迎える本学に入学頂いたこと、心から歓迎いたします。
　
さて、新入生の皆さんはこれから麻布大学で各分野の学理を学び、
そして大学での生活を通じて様々な人、物事と出会うことになります。ある教育者は、大学とは、知識・技術を備え、思考を繰り返して知性を磨き、理念、善なる意思を求め続ける場だといっています。
社会全体を見れば、持続可能な社会、脱炭素化の実現、デジタル社会への対応が言われ、まさに今の政治、経済情勢がそうであるように不確実性に時代とも言われています。
後に振り返れば、限られた、短い時間として思い出されることになろうかと思いますが、この時間は、皆さんがこれから各分野の専門家、技術者として将来にわたって学び続け、社会、生活者が抱える時々の、様々な課題の解決に当たっていくための能力を身につける大切な時間となります。
　学園の中期目標・中期計画の行動指針には、学生、生徒の成長を第一に考えるとあります。そして、皆さんの思いもしっかりと受けとめ、社会の動きを見つめ、教育研究を実践していくとあります。皆さんの一人一人が、これまでの自分を大切にしながら、新たな学び、新たな経験を身に纏い社会に出て行かれるよう役員、教職員一体となって教育、教育環境の整備に努めていきたいと考えています。

　最後に、本学において、教えを授け将来に導いていく教員、将来にわたり励まし合い高めあう友人と出会われること、そして何よりも健康で充実した大学生活を送られること祈念してお祝いの言葉とさせていただきます

令和7年４月６日
学校法人麻布獣医学園理事長
小倉　弘明