卒業式における理事長祝辞
麻布大学卒業生の皆さまへのメッセージ
学校法人麻布獣医学園を代表し一言お祝いの言葉をのべさせていただきます。
卒業生、修了生の皆さん、ご卒業、修了、誠におめでとうございます。
また、ご父母の方々には、ご子息、ご息女のご卒業、修了のお祝いを申し上げるとともに、これまでの法人、大学へのご支援、ご理解に厚く御礼申し上げます。
本学は、皆さんにとって大切な学び、出会いの場であったわけですが、入学後間もなくコロナ禍に見舞われ、あるいかコロナ禍の影響が色濃く残る中で入学され、不自由な思いもしてこられたと思いますが、教職員の方々が教育の質、環境を維持するべく尽力され所定の課程を終えられて、今日を迎えられたことに、改めて思いをされればと思います。
本学は、生命科学を中心とした教育、研究に長い歴史を刻んできています。多くの皆さんはこの春から新しい世界に進まれることかと思いますが、本学の建学の精神には、学理の討究という言葉とともに、誠実なる実践、という言葉が謳われています。どのような学びも技術も実践しなければ意味はありません。私利私欲なく、真心を込め、本学で修められたそれぞれの分野の知識、技術、課題解決能力にさらなる学びを加え、実社会、生活者を取巻く様々な課題に向き合い、より豊かな社会の実現に向け、人として、専門技術者として役割を果たしていかれることを願っています。
私学、私立大学は、創設者にはじまり、これまで在籍してきた教職員に方々、学生の皆さんに培われて今日があります。皆さんは今日卒業、修了の日を迎えられましたが、これからも生涯にわたって麻布大学は皆さんの大学です。折々、本学での日々を振り返り、ときに訪ねてきていただき、そして後の続く後輩達のためにも様々形で支援をいただければと思います。
最後に、卒業生の一人として話をさせて頂きます。新しい世界に進まれても、当然ではありますがよいことばかりというわけにはいきません。ただ、皆さんのゴールは遙か彼方です。生涯学び続け、失意泰然、得意淡然、そして仁者は憂えず、時に一息入れながら、これから起きるであろう様々な出来事を正面から受け止め、誠実に対応し、皆さん自身も心豊かにお過ごしなることを願って、お祝いの言葉とします。
令和7年3月15日
学校法人麻布獣医学園理事長
小倉 弘明