麻布大学

卒業生メッセージ(ウェブ版)

愛犬との大切な思い出が
入学と入社を後押しした

ペット保険営業

アニコム損害保険株式会社 勤務 大島 実咲

大切にしたいことを重視した、大学選び

大島さん画像「飼い主の皆様の『涙』を減らし、『笑顔』を生みだす保険会社を目指します」という理念に共感し、「アニコム損害保険」に入社しました。ペットが病気やケガをした際の補償はもちろん、年間250万件を超える症例データを基に病気やケガの予防に努めている点も、この会社に決めた理由です。

ちなみに、私が勤務する会社は「アニコムホールディングス株式会社」の子会社です。アニコムグループ全体としては、ペット保険事業を主軸に、病気やケガの予防の概念を広げ、ペットやその飼い主さまはもちろん、すべてのいのちの幸せを追求することをめざしています。純血種人気による遺伝病からペットの死後に至るまで、トータルでサポートできるビジネスモデルの構築を進めています。

会社選びと同じように、大学選びも自分の好きなもの、大事にしたいことを重視しました。現在にいたるまで私が大切にしてきたことは、幼稚園児だったころから13年間飼っていた柴犬との思い出。物心ついた頃から、言葉は通じないけれど、気持ちが確実に通じる愛犬の存在に気づいていました。つらいことがあれば、すぐ柴犬の顔を見に行ったものです。多感な高校生の時期には犬を連れ、泣きながら散歩したこともありました。つらい出来事に涙する私を、言葉もなしに癒してくれたことはありがたく、また不思議でもあり......。この体験が基となり、動物介在活動で実績のある麻布大学を知りました。

基礎の基礎から学べた生物学が楽しかった!

大島さん画像麻布大学の座学でもっとも思い出深いのは、「生物学」の授業です。高校時代はただ漠然と「理系に進みたい」としか考えていなかった私は化学と物理に力点をおき、生物は1年間しか勉強しませんでした。そんな私でも、大学に入ってからの生物学の授業で、基礎の基礎から学ぶことができました。細胞レベルから個体レベルまで内容は多岐にわたり、とても楽しかったです。

疑問点があれば、1年次には「リメディアル授業」に参加。希望者対象の補修として開講されており、私は生物学の授業でわからなかったところを補足してもらいました。また、生物学を教えている佐原弘益先生の研究室を訪れ、教えを請うこともありました。

今も学内には存分に学べる環境が整っていますし、高校時代に生物を専門に勉強してこなかったという人でも、学びたい意欲さえあれば全く問題ないと思います。

「動物の価値向上」のために私ができること

生物学の授業を通して身につけた基礎的知識は、「応用動物心理学実習」で生かされました。この授業では、多くのことを深く考えさせられました。自然災害に見舞われた犬と一緒に過ごし、伴侶動物としてふさわしくなるよう新しい里親が見つかるまでトレーニングするなど、今考えると貴重な体験であふれていたからです。保護された犬がやって来た当初、その犬が急に怒り出す場面がありましたが、過去のトラウマがそうさせていることを皆で理解し、ケアし続けました。やがて、たった半年間で見違えるほど犬の表情が豊かになり、保護犬は本来の個性を取り戻すことができました。

ちまたでは応用動物心理学実習で体験させていただいたような保護活動をはじめ、殺処分を減らすための取り組み、犬や猫を家族の一員として捉える飼い主さまなど、ペットを愛護していこうとする傾向は増えているように感じます。

しかし、ペットに対する意識が高まる一方で、飼育放棄が後を絶たない現実もあり、こうした格差をなくす必要性を感じます。また、私がかつてそうだったように、ペットの去勢や避妊、定期健康診断のメリットをまだ知らない人たちがいるので、飼育における正しい知識についても広く浸透させなければならないと考えます。

今いる会社がさらに大きくなれば、ペットに対する意識の底上げを望む私の願いを、会社が具現化しやすくなるはず。希望をモチベーションに、日々の営業活動を頑張っています。