麻布大学

生命・環境科学部

食品生命科学科FOOD AND LIFE SCIENCE

フード・サイエンスの
最前線を考察

食品生命科学科では、食を取り巻くあらゆる情報の収集・分析・発信に必要なスキルを身につけ、食の機能と安全に関する知識と経験を実践に生かし、豊かな食生活の想像と健康の維持・増進に貢献する人材を育てることを目的としています。

学びのポイント

「データサイエンス」で
食と健康の未来を切り拓く!

食に関わるさまざまなデータを社会に役立てるデータサイエンティストを育成します。食卓の写真からエネルギー量を予測するシステムの構築やデータに基づく機能性表示食品の効果検証など、食品業界のあらゆる場面で活躍できる応用力を養います。

学びのポイント

食の機能を究めて
健康をつくる!

食品成分には、おいしさを生み出すものや体の機能を調節するものがあり、まだわかっていないはたらきがたくさんあります。2024年からは発酵によるものづくり分野が新たに加わりました。最先端の研究を通して、企業が求める食の商品開発力や論理的思考力を養います。

学びのポイント

衛生管理技術「HACCP」で
食の安全のプロになる!

食中毒を予防するため、コンビニのお弁当など全ての食品は、全製造工程で衛生管理を行うこと(HACCP:ハサップ)により安全が確保されています。麻布大学では全国に先駆けてHACCP教育を行っており、卒業生は今日も日本の食の安全・安心を支えています。

ココが大事!

食品開発PBL・同実習

食品開発PBL・同実習は、食品生命科学科の目玉授業の一つです。PBLとは、Project Based Learningの略語です。PBLは「問題解決型学習」とも言われ、実社会における諸問題に対して学生が自ら課題を見つけ、その課題を解決するまでの過程でさまざまな知識やスキル・思考力を得ていくという学習方法です。

授業概要

中華まん専門メーカーの東葛食品株式会社との学術指導契約に基づいて開講される授業科目です。本授業では、中華まんを例に、新商品を一から企画・開発し、これを製造・販売する一連の業務を体験します。食品開発の第一線で活躍している開発担当者との産学連携授業として展開します。

大豆ミートとSDGsについて

2022年度のテーマは、近年代替肉として注目を集める「大豆ミート」でした。大豆ミートをおいしく、楽しく、日々の食生活のワンシーンに組み込むことができれば、地球にやさしい食提案の一つにつながります。加えて、代替肉を活用することは、菜食主義の方や宗教上の理由でお肉を食べられない方の食選択の幅を広げることができ、多様性の理解にもつながります。単なる食品開発の一連の流れを学ぶのでなく、これからの食の在り方を考えた新たな食提案を食品生命科学科で一緒に考えましょう。

学科の目的

健康な社会を維持・発展させるために、人の公衆衛生および保健衛生学を基礎として食品科学・栄養学および衛生学を学び、食の安全・安心にかかわるリスク評価と食品の機能性にかかわる専門性の高い食品衛生、食品科学および公衆衛生分野で活躍する幅広い職業人を養成する。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

食品生命科学科では、生命・環境科学部の理念・目的に基づき、幅広く深い教養とともに、食の安全・安心に関わるリスク評価と食品の機能性に関する専門性を持つ人材をICTを活用して育成することを目的とする。この目的が達成されるため、次のような資質を持つ人材を求めている。

  1. 食品生命科学についての専門的知識を学ぶために、高校までの基礎学力(特に、生物、化学、英語、など)を有する人。(知識・理解)
  2. 食の安全・安心と人の健康に関わる問題に解決に科学的に強い興味を持ち、論理的な判断を行うことができる人。(倫理観、思考・判断)
  3. 食品生命科学に関わる問題を解決するための検証実験や調査に主体的・自律的に取り組むことができる人。(自律性、関心・意欲)
  4. 主体性を持って多様な人々と協働し、能動的に地域や社会における食の安全・安心と食の健康に関わる問題を身につけた知識やプレゼンテーション・コミュニケーション能力をこれらの解決に役立てたいと考えている人。(多様性、理解、態度)(技能・表現)
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
  1. 食品生命科学についての専門的知識と実践力に加え、数理・統計学の知識、情報科学分野のスキルを持ち、食の安全・安心と人の健康の増進に活用し、科学的根拠に基づく情報発信をすることができる。(知識・理解)
  2. 食の安全・安心と人の健康に関わる生物学・化学的分析技術と知識が社会に及ぼす影響を理解し、適切な倫理観を持ち自立的かつ論理的な判断を行うことができる。(倫理観、思考・判断)
  3. 食品生命科学に関わる科学実験やその調査結果を解析・評価するために必要となる専門的知識と技術を自ら修得するために、情報通信技術(ICT)を活用して主体的・自律的に取り組むことができる。(自律性、関心・意欲)
  4. 食の安全・安心と食品の機能性に関わる知識を多様性のある社会において総合的に活用することができ、他者と協働して共に成長できる。(多様性、理解、態度)
  5. 食品生命科学分野において、自らの思考・判断のプロセスを説明伝達するためのプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を持ち、ICTを活用して発信することができる。(技能・表現)
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

食品生命科学科では、生命・環境科学部の理念・目的に基づき、幅広く深い教養とともに、食の安全・安心に関わるリスク評価と食品の機能性に関する専門性を修得し、高い倫理感を身につけた人材を養成する。ICTを活用したカリキュラムの充実を図ることにより、食の安全・安心、食の健康、食の情報に関わる教育の効率化を図り、主体的・自律的な学習を促進する。

  1. 初年度、高等学校までの履修内容の定着が十分でない学生、あるいは高等学校で履修していない科目群を持つ学生に対して、大学教育への円滑な導入を図るための「基礎生物学・同実習」、「基礎化学」、「基礎化学実習」など入門科目群を設置する。
  2. 全ての学生が履修する基礎教育カリキュラムとして、実社会で活躍する企業人の講義を受け、卒業後に活躍できる分野を想起させることを目標した「フレッシャーズセミナー」を配置する。
  3. 食育教育と食の健康・医療分野への応用(フードアプリケーションサイエンス)と行政機関・食品検査機関への応用(フードレギュラトリーサイエンス)分野の両者の専門科目を体系的に学ぶため、順次性に留意し該当する専門科目を設置する(2-3年)。
  4. 大学の教育理念である人、動物、環境の共生について理解を深める「地球共生論」を配置し学科の専門分野を超えて学際的な視点を養う。
  5. 地域社会や産業界との相互作用を通じて、広い視野で対話的な学びの能力を養う科目「インターンシップ」を設置する。 
  6. 卒業論文(3-4年)に取り組むことにより、自らの思考・判断のプロセスを説明し、伝達するためのプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力および自律性を身に付ける。

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