麻布大学

大学概要ABOUT

麻布大学のSDGsへの取り組み

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麻布大学では、教育理念「地球共生系~人と動物と環境の共生をめざして~」と共に、国連が掲げる持続可能な開発目標 (SDGs) に先進的に取り組んでいます。

SDGsパートナーへの登録

SDGsを起点に本学が企業・行政等と連携を深めることを目的とし、神奈川県および相模原市への「SDGsパートナー」への申請を行いました。環境科学科の教育・研究・社会連携でのSDGsへの取り組みが認められ、2019年10月には「かながわSDGs パートナー」に、2021年5月には「さがみはらSDGsパートナー」に登録されました。

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企業と連携した脱・使い捨てプロジェクト

マイタンブラーを活用して
脱・使い捨てのライフスタイルを提案

 麻布大学では、環境科学科を中心とした環境問題に強い関心をもつ学生たちがプロジェクト『一杯からはじめよう!脱・使い捨てAction』を結成し、複数の企業と連携しながらプラスチックごみの削減に挑んでいます。
 同プロジェクトは、2021年11月9日~2022年3月31日に学内で「マイタンブラーキャンペーン」を企画・実施。アサヒビール株式会社とパナソニック株式会社が共同開発した繰り返し使える植物由来のエコカップ「森のタンブラー」とウォータースタンド株式会社の水道直結型ウォーターサーバーを活用し、学内のペットボトル排出量の削減に取り組んでいます。マイタンブラーキャンペーンでは、マイボトルの利用状況に関するアンケート調査に協力した学生・教職員にオリジナルロゴ入りの「森のタンブラー」をプレゼントするとともに、学内各所にウォーターサーバーを設置し、マイタンブラーやマイボトルを利用しやすい環境を整えました。このキャンペーンを通してタンブラーやボトルへの給水を呼びかけたところ、キャンペーン期間中の給水量は8,818Lと500mlペットボトルに換算すると17,636本にのぼり、CO2排出量換算では2.1tの削減効果となりました。
 また、町田市立芹ヶ谷公園で開催されたFuture Park Lab 2021 Autumnでは来場者参加型の企画を出展し、来場者に「なぜマイタンブラーやマイボトルの使用が環境に優しいのか?」を考えてもらうとともに、町田市内のマイボトルOK店の紹介を行いました。学生たちはこの出展にあたり、マイボトルOK店を事前訪問し、企画に協力いただけるような仕組みづくりも行いました。学生自らが行動するだけでなく、学外の人々に向けた「脱・使い捨て」「脱・炭素」につながる活動が広がっています。

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里山でのESD(持続可能な開発のための教育)を実践

市民とともに「あざおね社中」を結成
環境学習やグリーンマップ作成に取り組む

 日本の国土の4割を占める「里山」は、人の手により管理されることで、多様な生物の生息地や豊かな自然環境を維持しています。しかし、近年の少子高齢化や過疎に伴い、里山の荒廃が進行しています。 麻布大学環境科学科の学生と教職員は、神奈川県相模原市緑区の地域住民とともに「あざおね社中」という団体を結成。相模原市緑区の準限界集落「青根」の休耕田を拠点に、生物多様性の調査、環境学習、まちづくり、農業を通じた地域活性化に取り組んでいます。
 青根地区は、環境省が進める「モニタリングサイト 1000 里地調査(重要生態系監視地域モニタリング推進事業)」の一般調査サイトに選定されていることから、アカガエル類、カヤネズミ、水環境、人為的インパクトという4項目の調査も行ってきました。さらに、青根地区の生物多様性や植生図、あざおね社中としての活動をまとめた「あおね里山グリーンマップ」を作成しました。
 こうした取り組みは、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)認定連携事業(第9弾)に認定され、科学技術振興機構(JST)の日本におけるSDGsの取組をまとめた事例集や神奈川県で作成された「SDGsアクションブックかながわ」等に掲載されました。また、朝日新聞主催の「大学 SDGs Action! Awards 2020」において、特別賞「スタディツアー(瀬戸内町×JAL)賞」を受賞しました。

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SDGs(持続可能な開発目標)とは
2015 年 9 月に開催された国連サミットにおいて、「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(通称:2030 アジェンダ)」が採択されました。この中心にあるのが、17 のゴール、および 169のターゲットから成る持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、通称 SDGs)です。SDGs とは、人類及び地球の持続可能な開発のために、2030年までに達成すべき課題とその具体的な目標です。(内閣府地方創生推進事務局資料より抜粋)