麻布大学

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教育実習について

教育実習とは

教育実習は、教職課程の総仕上げとして行われるものです。これまでに学んできたことを、教育実習校において、教育実践を通して実証的に深める機会となります。教育実習は、貴重な教育経験の機会であるだけでなく、この機会を通して「教育とは」「教職とは」「学ぶとは」などについて、真剣に考える機会でもあります。この大切な教育実習の期間を充実した意義あるものとするために、当然のことですが、事前の十分な準備が必要となります。一般教養や教科に関する専門知識・技能および教職教養については言うまでもなく、教育の現場において教員として果たさなければならない、あらゆる実際的な仕事についての理解と、教育実習生として実習に臨む心構えを、しっかりと整えておく必要があります。

教育実習の実施時期と期間

麻布大学の教育実習科目は、4年次(6年生の獣医学科では4年次以上)に設置され、教育実習指導、教育実習Ⅰ、教育実習Ⅱの3つがあります。

教育実習指導は、教育実習前に実施される事前指導と、教育実習を終えた後で実施される事後指導と、両方を含んだ科目です。教育実習Ⅰは、教員免許状取得のために全員が履修する科目です。実際には、教育実習の受入校(本学では通常、母校または教育委員会によって指定された学校となります)で実施されます。教育実習Ⅱも同様ですが、こちらは高等学校に加えて中学校の免許状取得も希望する学生(中高コース)が履修する科目で、高等学校の免許状のみを希望する学生(高校コース)は履修しません。

実習期間は、中学校の免許状取得(あわせて高等学校の免許状取得)を希望する学生(中高コース)は3~4週間、高等学校の免許状取得のみを希望する学生(高校コース)は2週間です。

教育実習にあたって、麻布大学から特別料金を徴収することはありません(1年次の履修登録時の特別受講料のみです)が、教育実習の受入校から教材費・光熱費・給食費や謝礼金等を要請される場合もあります。また、受入校に行く際の交通費も本人が負担することになります。

教育実習の具体的事項については、「麻布大学教育実習実施要領」に定められています。これは、履修登録時に配布される『教職課程履修ガイド』にも掲載されています。最新版は、こちら(教職課程>教職課程履修ガイド)から閲覧できます。

教育実習日誌

教育実習日誌教育実習にあたって、学生は『教育実習日誌』を持参し、期間中の日々の学びや反省を記載していきます。日誌部分には、通常は毎日、受入校の指導教諭によるコメントをいただきます。また、『教育実習日誌』は、教育実習指導においても活用されます。教育実習の記録が集約されることになる教育実習日誌は、最終的に学生に返却されるため、教育実習の貴重な思い出として手元に残ることになります。


教育実習の支援・サポート

教職課程では、教育実習についての前年度ガイダンス、事前・事後の教育実習指導、その他の授業科目などを通じて、受入校(母校または教育委員会など)への依頼方法やその時期、教育実習までの具体的準備、実習中の対応や訪問視察、実習後のフォローなどに関する様々な支援・サポートを実施し、学生が不安を感じずに教育実習に望めるようにしています。一方で、学生の履修状況や学習態度によって、教育実習校およびその生徒に迷惑をかけてしまう恐れがあると判断される場合には、やむを得ず教育実習を辞退していただく場合もあり得ますので、この点をご承知おきください。