麻布大学

卒業生メッセージ(ウェブ版)

環境科学の知識を得て 今後は地元に貢献を

相模原市役所 環境経済局 環境共生部 環境保全課 主事 宮田 舞

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ふたつの修学旅行を通じ、環境に興味を持つ

 環境科学科を選んだきっかけは、ふたつの修学旅行にあります。小学生のときに訪れた足尾銅山では、煙害で荒廃した山に植樹しました。また、高校生のときに訪れた世界自然遺産の小笠原では、外来種を侵入させないよう靴底を洗浄したのが印象に残っています。壊れた自然を元に戻す、あるがままに自然を守る、その両方を体験して環境学に興味を持つに至りました。
 また、麻布大学附属高校にいたため、「地域環境政策研究室」が行う相模原市の休耕田での活動にも参加させていただきました。この体験が、市役所志望の理由へとつながっていきます。

授業や研究室での学びは、今の業務に役立つ

 大学時代は、環境科学の基礎知識はもちろんのこと、測定方法など実践的なスキルを学びました。これらの学びの多くが、現在、私が担う公害苦情相談を支えています。特に、公害に関する知識(事例や関係法令)は、直接役立っています。
 また「環境遺伝子工学研究室」に所属し、「変異原検出用タンパク質遺伝子を導入したヒト培養細胞における蛍光の安定性」をテーマに卒業論文を作成しました。新たな変異原性試験を開発するのは大変でしたが、その分やりがいも大きかったです。

環境保全などを通じ、市のために貢献したい

 相模原市としては「やすらぎと潤いがあふれる環境共生都市―市民と築く持続可能な環境共生都市―」を実現するため、水素を燃料とする燃料電池自動車を公用車として導入しています。私が所属する環境保全課では、エコドライブ(環境に良い運転方法)の普及・啓発を目的として水素自動車からの電気を使い、エコドライブシミュレータを用いてエコドライブ体験を行っています。
 今後は相模原市の職員としてさまざまな知識を習得し、経験を積み、そして私の地元でもあるこの市に貢献したいです。

学びのツール

env202001_13.png授業の内容が他の科目と関連することがあるため、折に触れて資料やノートを見返していました。講義内容を漏らさず書き留められる、書きやすいボールペンも重宝しました。