卒業生メッセージ(ウェブ版)
お客様にご満足いただける
設備や工場を納入するために
工場トータルエンジニアリング営業
株式会社ダイキンアプライドシステムズ 勤務 西野 航平
今の仕事は「日々是勉強」
食品および医薬品メーカーの設備や工場に関する営業を担当していますが、まだわからないことも多く、常に勉強しながら知識を深めています。特に、入社してすぐ食品衛生法が改正され、食品を提供する全事業者に「HACCP※」が義務化されたこともあり、この法律も含めてあらゆることを学ばなければなりません。お客様はセールスパーソンの知識を頼りにしてくださいますので、「日々是勉強」の姿勢で仕事に臨んでいます。やはり知識を身に付けた上でお客様と話すと意思疎通がスムーズになり、良い反応をいただくことができます。お客様から好感触を得たときに、仕事のやりがいを感じます。
※HACCP:原材料の受け入れから最終製品までの各工程において、微生物による汚染、金属の混入などの危害要因を分析(HA)した上で、危害の防止につながる特に重要な工程(CCP)を継続的に監視・記録する工程管理システム。
(出典:「農林水産省」HP http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/haccp/h_about/)
この会社の決め手は、食品以外のジャンルにも携われることです。食品メーカーの営業職も受けたのですが、さらに幅広いフィールドで活躍できる職場環境が自分には合っているのではと考えました。弊社の取引先は食品関連以外にもさまざまな設備や工場がありますので、いろいろな面から学べそうだと感じました。
ちなみに、弊社は元々空調を専門とする会社ですが、より高度な社会ニーズに応える企業であることを、自身の営業活動を通じてアピールしなければならないと考えています。私が所属する事業部は弊社の中で比較的新しく、市況や規制、環境変化など、あらゆるケースに伴って生まれるお客様からのご要望にお応えすることを使命としています。お客様が望む設備や工場を設置するのが、我々の最終目標です。
就職するにあたっても、自己分析は大事
私の職場に限らず、どんな営業職にも幅広い知識は必要です。もし営業職を希望するのであれば、どんなものにも興味を抱ける好奇心があると有利です。
自分自身を分析すると、好奇心旺盛なタイプだと思います。気になったらとことん調べ物に没頭し、ふと我に返ると、かなりの時間がたっていて驚くこともあります。
知識を詰め込むことは、昔から苦ではありませんでした。飲食業を営む父の手伝いをしてきた中でお客様と話す機会が多く、話せるための知識を身につけなければと心掛けていた習慣が、今でも根付いているのだと思います。
調べ物が好き、人と話すことが好き、という自分のキャラクターからしても、今の仕事は私に合っていると思います。就職するにあたっては自分を省みて、「どんな人間なのか?」と問いかけることが大事ですね。
大学で得た幅広い知識を、営業活動に生かす
大学時代、もっとも思い出深かったのは、研究室活動です。所属していたのは、食品衛生に関わる微生物や有害化学物質の相互作用と制御を研究対象とする「食品衛生学研究室」です。細菌は24時間が経過すると次の工程に取り掛からねばならないことから、長期休みでも研究室に通っていました。朝から夜まで研究室にこもっていたこともあり、おかげで朝にはめっぽう強くなりました。また、社会人としての常識についても、深く学べた場でもありました。
研究室では肉を検体としていたため、仲間たちの何人かは食肉の製造・販売会社や食肉専門商社に就職し、品質管理に携わっています。
食品という項目から枝を分岐させ、食品にかかわる学問を幅広く学べるのが、麻布大学の良さ。多岐にわたる学びから得た知識は、仕事でのセールストークにおいても生かされています。
将来の夢は、私の営業活動の下でお客様にご納得いただき、最終的に満足いただけるような設備や工場を納入することです。お客様の喜ぶ顔が見たいのはもちろんのこと、自分の計画がカタチになるまでを見届けてみたいです。そこにはどんな喜びが待っているのかと、今から期待に胸が膨らみます。