麻布大学

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麻布大学 『知的資産の"今"』をお伝えするニュースリリース 2015年5月号

<新発見ハイライト>(本学専任教員(共)著者,掲載誌)
『2014年に我々が新種記載を行ったペット由来のキンカジュー回虫の虫卵をリスザルに実験投与したところ、内臓・脳幼虫移行症を引き起こすことが明らかとなり、人への感染性・病原性が懸念された』
(平・宇根 他、Parasitology International, 第64巻)責任著者:宇根

『市販の生食用馬肉(馬刺し)から分離された142株の腸内細菌科菌群について、14薬剤を用いて薬剤感受性試験を行い、耐性化の傾向を検討した。90%最小発育阻止濃度で比較すると、ABPC(アンピシリン)に最も強い耐性が認められ、MIC90値は>128μg/mlであった』
(古畑・石崎・福山、Biocontrol Science, 第20巻)筆頭著者:古畑、責任著者:福山

『犬の弁輪縫縮術において、簡便、かつ客観性のある手技を開発した』
(青木・藤井 他、International Journal of Applied Research in Veterinary Medicine, 第13巻)筆頭・責任著者:青木

『ヒラメに寄生するクドアセプテンプンクタタは、新しい食中毒病因物質として平成24年に認定された。現在公定法となっている試験法は、スクリーニング法としてリアルタイムPCRを、確認法として顕微鏡法の2つを行う事になっている。しかし、これらの方法は煩雑でかつ費用がかかる欠点がある。そこで、われわれは、より簡便迅速なLAMP法および核酸クロマト法(NASBA法)を開発しその妥当性が公定法と同等であることを明らかにした』
(小西 他、Japanese Journal of Infectious Diseases, 第68巻)筆頭・責任著者:小西

『抗生物質投与によって組織内エルシニア菌が劇的に変形することを報告この現象は病理診断に影響を与えるので注意が必要』
(宇根 他、Veterinary Pathology, 第52巻)責任著者:宇根

『躁うつ病のリチウム治療に関して、リチウムの薬理効果については作用部位のGSK-3βハプロタイプ1(T-A)はリチウムのレスポンダーに有意に高頻度に存在し、ハプロタイプ2(C-A)はノンレスポンダーに有意に高頻度に存在した』
(岩橋・村山・吉原 他、Clinical Neuropharmacology, 第37巻)筆頭・責任著者:岩橋

『犬のTリンパ球表面抗原であるCD3タンパク質を質量分析法で定量する手法を確立し、リンパ腫細胞株のCD3発現量を明らかにした』
(上家・久末・代田 他、Biosciene, biotechnology, and biochemistry, 第78巻)筆頭著者:上家、責任著者:代田

*以上,SCOPUS掲載順


ヒトとイヌの生物学的絆を実証

菊水健史教授らの研究成果がScience(2015年4月16日号)に掲載されました。
詳細は以下を御覧ください。

ヒトとイヌの生物学的絆を実証


発明リスト(本学発明者)

『エルシニア症ワクチン』(宇根)
『非ヒト動物の悪性腫瘍の悪性の評価方法』(川原井)

本学では,産官学連携を積極的に推進しています。
『共同研究』・『受託研究』・『学術指導』,『特許技術のライセンス』等を随時,受け付けています。

お問い合わせ先

麻布大学 学術支援課 角野 由香,根本 拓也