麻布大学

ニュースNEWS

麻布大学 『知的資産の"今"』をお伝えするニュースリリース2016年7月号

【1】〈新発見ハイライト〉(本学専任教員(共)著者,掲載誌)

『BDNFによるメチル水銀神経細胞死促進作用には,BDNFによるグルタチオン減少促進作用が原因であった』
(坂上・山本他、Biological and Pharmaceutical Bulletin, 第39巻)
責任著者:坂上

『犬の培養糸球体足細胞にphospholipase A2 receptor が発現していることを始めて明らかにした』
(菅原・代田他、Journal of Veterinary Medical Science, 第78巻 )
責任著者:代田

『犬の上皮向性T細胞リンパ腫の全身転移病巣において、腫瘍細胞が厳密な上皮向性を示す症例を見出し、罹患犬において全身症状が有る場合には腫瘤の形成が無くても全身転移を考慮すべきであることを示した』
(峰重・代田他、Journal of Veterinary Diagnostic Investigation, 第28巻)
責任著者:代田

 『アライグマ科動物であるキンカジューに新種の回虫を発見し、国内飼育下キンカジューにおける保有状況を調査した報告。過去から現在まで輸入動物を介してしばしば国内に持ち込まれていることを明らかにした』
(常盤・宇根他、Journal of Parasitology, 第102巻 )
責任著者:宇根

『骨折治療のピンニングの後に発生したコザクラインコ初の滑膜肉腫の1例』
(中野・宇根、Journal of Avian Medicine and Surgery, 第30巻 )
責任著者:宇根

 『牛急性大腸菌性乳房炎罹患後分房の泌乳能力完全喪失はその後の生産寿命を短縮させる。本研究は、この現象を引き起こす要因を回顧的に分析したものである。その結果、初回治療時のフルオロキノロン全身投与の有無を有意な関連因子として抽出した』
(篠塚・河合他、Journal of Veterinary Medical Science, 第78巻 )
責任著者:河合

『鶏は、砂浴びには強い行動欲求を持っているが、ケージ飼育下では餌の視覚的・触覚的刺激が砂浴び様行動の発現に重要である。餌の量や位置、および鶏の社会的順と砂浴び様行動の発現との関係を明らかにした』
(諸木・田中他、 Applied Animal Behaviour Science、DOI information:10.1016/j.applanim.2016.05.019)
責任著者:田中

【2】発明リスト(本学発明者)

 『エルシニア症ワクチン』(宇根)

 『ヘリピロンAの男性性機能改善作用』(折戸)

 『新規アレルゲンおよびその使用』(曽川)

 『ヒト唾液細菌叢の検査によるIgA腎症疾患の検出方法』(森田)

【3】文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の成果発表会について
平成23年度から5年間に渡り実施した,文部科学省 私立大学戦略的研

究基盤形成支援事業「犬の遺伝性疾患における原因遺伝子解析のための

遺伝子(DNA)バンク拠点形成」の成果を,以下のとおり麻布獣医学会の特

別講演として発表いたします。


【麻布獣医学会 特別講演】

日 時 : 平成28年11月12日(土) 13:50~14:50
場 所 : 麻布大学 8号館7階 百周年記念ホール
講演者 : 阪口 雅弘 教授(獣医学部/微生物学第一研究室)
印牧 信行 教授(附属動物病院/小動物臨床研究室)
村上 裕信 助教(獣医学部/衛生学第二研究室)
備 考 : 事前申込み不要

当日は,一般市民の方々も参加可能です。専門家以外の方にも分かりやすい発表を行いますので,皆さまの御参加をお待ちしております。
本学では,産学官連携を積極的に推進しています。
『共同研究』・『受託研究』・『学術指導』,『特許技術のライセンス』 等も 随時,受け付けています。

お問い合わせ先

麻布大学 学術支援課
担当:根本 拓也、渡邉 航大