麻布大学

ニュースNEWS

麻布大学 『知的資産の"今"』をお伝えするニュースリリース 2016年8月号

【1】<新発見ハイライト>(本学専任教員(共)著者,掲載誌)

『Diphyllobothrium hottaiは、ミトコンドリアDNAの塩基配列に基づく系統解析によりD. ditremumと同一種であることがわかった』
(川上・秋山他、Parasitology International, 65巻)
責任著者:川上

『犬にも卵アレルギーが存在し、特に卵の中のオボムコイドとオボアルブミンに反応があり、人の卵アレルギーのモデルとしても重要になると考えられる』
(阪口他、Veterinary Immunology and Immunopathology, 177巻)
責任著者:阪口

『BMP応答細胞内シグナル伝達因子であるSmad8/9は、その遺伝子発現が転写レベルでBMP応答シグナル経路(Smad1/5/8/9経路)によって制御されている唯一のR-Smadである』
(村上他、 Journal of Cellular Biochemistry, 117巻)
責任著者:舟場&村上

『烏骨鶏の血漿タンパク質分解物で、DPPHラジカル捕捉力およびFe2+キレート力が強く、 高い脂質酸化抑制作用を示した』
(坂田他、Animal Science Journal, 87巻)
責任著者:坂田

『赤ワインの成分のレスベラトロールが臨床で使用される局所麻酔薬1%リドカインとほぼ同等の麻酔効果を持つことがin vivoの電気生理学的実験により証明された』
(島津他、Brain Research Bulletin, 124巻)
責任著者:武田

『週1回のシャンプーによってアレルギー性皮膚炎の犬の症状緩和と、一過性細菌叢であるメチシリン耐性ブドウ球菌を減少できたことを報告した』
(川原井、印牧、斑目、信田、木内他、Japanese Journal of Veterinary Research, 64巻)
責任著者:川原井

『ヒラメに寄生する新しい寄生虫性食中毒起因物質を迅速に簡便に検査する新しい検査法の妥当性を複数機関で評価した。その結果我々が開発した免疫測定法およびLAMP法に妥当性があることが明らかになった』
(大西・小西他、Biocontrol Science, 21巻)
責任著者:大西

『馬肉に寄生する新しい寄生虫性食中毒起因物質を精度高く検出するLAMP法を開発しその妥当性を評価した。我々が開発した新規LAMP法はサルコシスティスフェイヤーを感度がよく簡便に検出できることが5機関で行った妥当性試験において明らかになった』
(古川・小西他、Biocontrol Science, 21巻)
責任著者:小西

【2】発明リスト(本学発明者)

『エルシニア症ワクチン』(宇根)

『ヘリピロンAの男性性機能改善作用』(折戸)

『新規アレルゲンおよびその使用』(曽川)

『ヒト唾液細菌叢の検査によるIgA腎症疾患の検出方法』(森田)

【3】文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の成果発表会について

 平成23年度から5年間に渡り実施した,文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「犬の遺伝性疾患における原因遺伝子解析のための遺伝子(DNA)バンク拠点形成」の成果を,以下のとおり麻布獣医学会の特別講演として発表いたします。


【麻布獣医学会 特別講演】
日 時 : 平成28年11月12日(土) 13:50~14:50
場 所 : 麻布大学 8号館7階 百周年記念ホール
講演者 : 阪口 雅弘 教授(獣医学部/微生物学第一研究室)
印牧 信行 教授(附属動物病院/小動物臨床研究室)
村上 裕信 助教(獣医学部/衛生学第二研究室)
備 考 : 事前申込み不要
当日は,一般市民の方々も参加可能です。専門家以外の方にも分かりやすい発表を行いますので,皆さまの御参加をお待ちしております。

本学では,産学官連携を積極的に推進しています。
『共同研究』・『受託研究』・『学術指導』,『特許技術のライセンス』 等も随時,受け付けています。

お問い合わせ先

麻布大学 学術支援課 根本 拓也、渡邉 航大