麻布大学

ニュースNEWS

麻布大学 『知的資産の"今"』をお伝えするニュースリリース 2016年9月号

【1】<新発見ハイライト>(本学専任教員(共)著者,掲載誌)

『特定の成長因子のみを含む無血清培地でイヌ肺癌ならびに骨肉腫細胞を浮遊培養することで形成した球状コロニーは,癌幹細胞様の特徴を持ち,さらに放射線に対して強い耐性を示した。ヒト乳癌,前立腺癌,脳腫瘍などでは報告されているが,イヌの癌細胞でも浮遊性球状コロニーが癌幹細胞様の形質を獲得し,放射線に耐性を示すのを証明した初めての論文。』
(佐原他、Veterinary and Comparative Oncology, 14巻)
責任著者:佐原

『ディーゼル排気ガスの揮発成分の一種であるナフトキノンNaphthoquinoneのアレルギー誘発効果がOVA感作マウス由来単核球培養系を用いたサイトカインアッセイ系で確認された』
(島田他、International Journal of Immunopathology and Pharmacology, 29 巻)
責任著者:井上

『UPTCの遺伝子解析の結果,UPTCは酸化ストレスから保護するための能力を有することが示唆された。』
(栗林他、British Journal of Biomedical Science, 73 巻)
責任著者:松田

『人工哺育したマウスは,母獣で育てられたマウスよりも不安様行動が上昇していた』
(守口他、Experimental Animals, 65 巻)
責任著者:守口

『試験管で緑膿菌とファージの共進化実験を行い,前適応ファージの出現機構を遺伝的に解明した。』
(内山、阪口他、Applied and Environmental Microbiology, 82 巻)
責任著者:内山

『発酵食肉製品製造に好適なLactobacillus sakei No.23株およびLactobacillus curvatus No.28株を見出し,それらで製造した製品には抗酸化作用やアンジオテンシン1変換酵素阻害活性を示す生理活性物質が含まれていることが認められた。』
(竹田、坂田他、Animal Science Journal Aug 2. doi: 10.1111/asj.12673.[Epub ahead of print]、)
責任著者:六車


【2】発明リスト(本学発明者)

 『エルシニア症ワクチン』(宇根)

 『ヘリピロンAの男性性機能改善作用』(折戸)

 『新規アレルゲンおよびその使用』(曽川)

 『ヒト唾液細菌叢の検査によるIgA腎症疾患の検出方法』(森田)


【3】文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の成果発表会について

 平成23年度から5年間に渡り実施した,文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「犬の遺伝性疾患における原因遺伝子解析のための遺伝子(DNA)バンク拠点形成」の成果を,以下のとおり麻布獣医学会の特別講演として発表いたします。

日 時 : 平成28年11月12日(土) 13:50~14:50
場 所 : 麻布大学 8号館7階 百周年記念ホール
講演者 : 阪口 雅弘 教授(獣医学部/微生物学第一研究室)
印牧 信行 教授(附属動物病院/小動物臨床研究室)
村上 裕信 助教(獣医学部/衛生学第二研究室)
備 考 : 事前申込み不要
当日は,一般市民の方々も参加可能です。専門家以外の方にも分かりやすい発表を行いますので,皆さまの御参加をお待ちしております。


本学では,産学官連携を積極的に推進しています。
『共同研究』・『受託研究』・『学術指導』,『特許技術のライセンス』 等も随時,受け付けています。

お問い合わせ先

麻布大学 学術支援課 根本 拓也、渡邉 航大