麻布大学

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いのちの博物館 企画展示のご案内

いのちの博物館 企画展示10「3Dプリントレプリカに触れる-フォトグラメトリーの世界-」

2019年5月14日(火)-2019年9月14日(土)

本館では昨年の5月から9月まで「3D模型と獣医学教材」という企画展示をしました。その時は3Dの基本的な原理と、それを獣医学教育に使った例を紹介しました。
今回の展示は同じ3Dですが、前回のCTスキャナーによるものとは違い、写真撮影によるものです。従ってCTスキャンで作る模型のように体内のレプリカはできませんが、その代わりスキャナーに入る大きさに制約はありません。従ってイヌでもウマでも、さらにはゾウでもクジラでも「写し取る」ことができます。

本館ではハンズオンコーナーでゾウの頭骨や下顎骨を触ってもらえる展示をして好評を得ていますが、大きすぎるために「触る」ことはできても、動かしてみることはできません。ところがゾウの頭や顎を小さくして両手で持てるほどの大きさにすれば、頭と顎を合わせてその関係を動かしながら観察することができるので、それで気づくことがいろいろあります。例えば草食獣と肉食獣では、歯の作りはいうまでもなく、下顎の動きも違い、それは食べ物の特性にあわせて適応の結果そのような構造になっていることが理解できます。
この展示を指導いただいた国立科学博物館の森 健人先生は、この3Dプリントレプリカ(模型)の可能性に挑戦しています。従来の博物館は、標本をケースに入れて触ることができません。あるいは本館のようにハンズオンで触ることができても、大きすぎて動かせません。森先生は、それを打開するために、博物館で「触れる展示」をするだけでなく、街頭に出て、いわば「街頭博物館」の試みもしています。

今回の企画展示期間中はハンズオンコーナーで3Dプリントレプリカに触れる展示をしています。土曜日には学生サークルの「ミュゼット」が解説をしますが、それ以外の週日は解説なしではありますが、触っての観察はできますので、ぜひお越しください。

いのちの博物館 企画展示 「3Dプリントレプリカに触れる-フォトグラメトリーの世界-」
休館日、アクセス方法などの詳細は麻布大学いのちの博物館ホームページをご覧ください。
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