麻布大学

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【学長メッセージ①】前期授業について

本学学長から令和2(2020)年度の前期授業についてのメッセージを動画配信いたしました。

【動画】学長メッセージ

動画メッセージ文

新入生、在学生の皆さん、毎日、どのように過ごしていますか。1月の終わり頃から新型コロナウイルス感染症の国内での蔓延の兆しがあり、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、卒業式をはじめ、年度末あるいは新年度初めに予定をしていた様々な学内行事は全て中止となり、授業開始も延期になりました。

本学では新型コロナウイルス感染症が報じられた初期の段階から、「学生・教職員の健康と命を守ることはもとより、学内外への感染リスク低減を最優先する」を基本方針として、新型コロナウイルス感染症に対応してまいりました。
いつもの年なら、4月になり、新入生は入学式で新しい友達に出会い、在学生は大学に戻り友達と再会し、仲間とサークル活動が再開され、授業も始まり、皆さんは新しい学びに出会うはずだったのですが、それらのスケジュールが一変してしまいました。
大学としても4月以降、新型コロナウイルス感染防止対策を十二分に施して、何とか新年度の授業を開始したいと模索してまいりました。
しかし、新型コロナウイルスの急激な感染拡大により、本学の所在地である神奈川県に、4月7日付けで緊急事態宣言が発令されました。これにより大学についても活動休止が要請されました。
また、国の専門家会議は集団感染のリスクを高めるものとして「密室」、「密集」、「密接」の「3密」をあげて、このような状態を避けるように忠告しております。
こうした現状を踏まえ、只今、学生の入構規制が続いています。皆さんもおわかりのように、学内での授業もサークル活動も友達との語らいも、すべてこの「3密」状態となり、これらを行うことは出来ません。

そこで、大学では4月30日から遠隔式授業は開始しますが、当初お伝えしていた、5月13日からの面接式授業(対面式授業)開始については、現時点で終息の兆しが見えない状況のため、皆さんの安全を最優先に考え、令和2(2020)年度前期の全ての期間(9月22日まで)で、オンラインでの遠隔式授業を実施することといたしました。
全学一斉のこの授業形態は、私たち教職員にも初めての経験です。しかし、これらの苦しい状況を克服するために、大学でも今まで整備してきたICT環境整備をいっそう加速させています。また教職員も今、毎日懸命に皆さんに対して、今までに劣らぬ、質の高い授業を、遠隔式授業になっても実施できるよう準備をしています。
今後も新型コロナウイルス感染症対策の基本方針に基づき、皆さまの健康と命を第一に考え、面接式授業(対面式授業)再開の時期を見極めてまいります。なお、緊急事態宣言が解除された場合、まもなく新入生、在学生の入構規制は緩和されます。そうしたら「3密」を避けて図書館、メディアステーション、コンピューター室、アリーナ、研究室などの大学施設の利用は出来るようになりますので、どうぞ、それまでお待ちください。
なお、この間、不安な気持ちを感じたり、悩みを抱えたりなど困ったときには、教務課、学生支援・国際交流課及び健康管理センターに、メールまたは電話で遠慮なくご相談ください。学生の皆さんにはご不便やご負担をおかけしますが、この難局を共に乗り越え、通常の学校生活が一日も早く戻ってくることを心より願っておりますので、重ねての御理解と御協力をお願いいたします。

また、御父母の皆様におかれましても、緊急事態宣言下で御不便な生活を余儀なくされていることと存じます。現在、本学教職員は、オンライン授業であっても、面接式授業と変わらぬ授業の質を担保できるようにするために、様々な準備に取り掛かっているところでございます。引き続き、皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。

最後に、麻布大学の教育・研究は「地球共生系~ヒトと動物と環境の共生をめざす」学びです。まさに今回の新型コロナウイルス感染症の人間社会での蔓延は、ヒトとそれを取り巻く環境との共生の中で起こっている禍です。
今回のことからも、地球上に暮らす人間、動物、環境の健康はひとつ(For one health)に繋がっていることがわかると思います。麻布大学に学ぶ者自身、この感染症を冷静に直視して、克服することが、この共生を身近に感じる学びだと思っています。
皆さんは、まず、自分自身で感染防御の行動を励行してください。麻布大学は、皆さんが登校できるようになったとき、元気な姿でこのキャンパスに来ていただくことを心待ちにしております。

共に、がんばろう!

令和2年4月27日
麻布大学長
浅利 昌男