麻布大学

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環境科学科が島根県美郷町で野外実習

生命・環境科学部 環境科学科は、2021年4月に島根県美郷町に開設した麻布大学フィールドワークセンター(センター長:生命・環境科学部 教授 江口祐輔)を拠点にした実習を、2022年9月5日~9日に実施しました。授業科目「生物多様性フィールドワーク演習(コーディネーター:生命・環境科学部 特任助教 新田梢)」の夏季集中実習として、今年は学生19名(学部学生18名、大学院生1名)が参加しました。

環境科学科では2年目になる今年の実習は、美郷町のフィールドで野生動物の調査や植物調査方法を学び、美郷バレー協定企業の協力による食肉加工の体験や住民の皆さまの協力による獣害対策の現場視察や交流などを実施し、学生は美郷町の自然と人の関わりについてより一層充実した体験を得ることができました。

美郷町での活動概要

9月6日(火)

  • 嘉戸隆町長よりフィールドワークセンターにて出迎えと歓迎のご挨拶をいただいた。
  • 野井地区の農家を訪問し、イノシシやサルから農家を守る侵入防止柵を視察し、野生動物の痕跡をもとに班ごとにセンサーカメラを設置した。農地周辺で植物調査を実施した。
  • タイガー株式会社(美郷バレー協定企業)の食肉解体処理施設で、イノシシの解体処理の過程の見学と作業の体験を行った。
  • フィールドワークセンター周辺で、イノシシの痕跡を観察し、センサーカメラを設置した。
島根県美郷町フィールドワーク実習

島根県美郷町フィールドワーク実習

9月7日(水)

  • 住民の方の週1の集りである「青空サロン市場」に参加し、食事をごちそうになりながら住民の方々と交流した。
  • 鳥獣害対策実証圃場(乙原サロン畑)で、農家が地域ぐるみで行う対策の現場を見学した。
  • 株式会社おおち山くじら(美郷バレー協定企業)で加工の過程を見学した。
  • 乙原公民館で婦人会のお話を伺い、イノシシ皮革クラフトの作業を見学した。
  • 都賀行地区にて、獣害対策現場の視察と水田周辺の植物調査を行った。
島根県美郷町フィールドワーク実習

島根県美郷町フィールドワーク実習

島根県美郷町フィールドワーク実習

島根県美郷町フィールドワーク実習

9月8日(木)

  • 回収したセンサーカメラのイノシシの映像を確認し、江口教授から野生動物の調査方法と野生動物の行動について学んだ。
  • 美郷町役場の安田亮課長から、美郷町の住民が主体の取り組みと麻布大学との美郷バレー構想について講義を受けた。
  • 6、7日に実施した植物調査の結果をまとめ、調査地を比較して環境や人との関係について気がついたことや美郷町での活動を通して感じたことを発表した。

本実習でお世話になりました島根県美郷町の皆様にお礼申し上げます。今後も本学はフィールドワークセンターを拠点に、地域と連携して教育・研究を進めていきます。

<昨年度の様子>

プレスリリース:麻布大学環境科学科が島根県美郷町で実習を開始