麻布大学

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獣医学部塚田教授の論文が哺乳類学の国際誌「Mammal Study」に掲載されました

麻布大学獣医学部動物応用科学科の塚田 英晴教授の論文が、哺乳類学の国際誌「Mammal Study」(2023年10月10日)に掲載されました。

「エキノコックス症の新たな流行地域における野犬とキツネの食性」
近年、人獣共通寄生虫症を引き起こすエキノコックスが愛知県知多半島の野犬で継続して確認され、日本における新規流行地になっています。本研究ではこの地域における野犬とキツネの食性を調べて比較しました。その結果、終宿主である野犬が中間宿主となりうる野ネズミを採食していなかったのに対し、エキノコックスの感染が確認されていないキツネが、野ネズミを採食していることが明らかになりました。新規流行地での中間宿主は依然として不明ですが、野ネズミを介してキツネにエキノコックス感染が広がることが懸念されます。

Food Habits of Feral Dogs and Red Foxes in a New Endemic Area of Echinococcus multilocularis