生命・環境科学部の学生主体ワークショップ「スマホ片手に生き物記録」を開催、1時間で250の生き物データを取得
11月24日(日)に、神奈川県立相模三川公園(海老名市)で「スマホ片手に生き物記録~iNaturalist(※1)で県立相模三川公園を世界につなげる」を開催しました。この事業は、麻布大学高大接続・社会連携プログラム開発センターの社会連携事業として、県立相模三川公園の指定管理者である(公財)神奈川県公園協会とサカタのタネグリーンサービス(株)と共同主催となり、生命・環境科学部の学生主体で企画・実施しました。
イベント当日は普段から相模三川公園を利用している地域住民、海老名市役所の職員、県内で自然観察指導員をしている方、またiNaturalistの愛好家など11人が参加しました。
まず、iNaturalistのユーザ登録をしてもらった参加者に対して、学生スタッフがマンツーマンでiNaturalistの使い方を伝えました。
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次に、ペアになって相模三川公園内の生き物観察とデータの投稿を行いました。1時間の自然観察で250の生き物観察のデータが投稿されました。最後に、観察記録をiNaturalist内の相模三川公園のプロジェクト(※2)の画面を投影しながら、参加者の生き物観察を振り返りました。
参加者からは、「公園の楽しみが増えた」「アプリの操作が簡単だった」「学生スタッフが親切だった」「先進的な情報の提供はありがたい」「散策は楽しくて、あっという間だった」などの感想が寄せられました。
今後、神奈川県公園協会は、麻布大学と協働してiNaturalistを活用した自然観察プログラムを相模三川公園以外の県立公園でも実施してゆきたいのとのことです。 麻布大学の学生スタッフは、生物観察記録とも連係しながら、麻布大学のプロジェクト(※3)に多くの学生・教職員に参加してもらい、観察記録を充実させてゆきます。
<関連情報>
(※1) iNaturalist:https://www.inaturalist.org
iNaturalistは、アメリカの非営利団体が運営する生物多様性の情報を共有し、自然について学ぶオンラインソーシャルネットワークです。スマートフォンのアプリケーションから動植物の写真や音声の観察記録を投稿すると、AIの支援を受けながらユーザ相互で種の同定を行います。2024年12月24日現在、830万のユーザが2億2220万以上の観察記録を投稿することで、50万以上の種を同定しています。 ユーザ相互の同定によって「研究用」グレードとして品質保証された観察記録は、地球規模生物多様性情報機構(Global Biodiversity Information Facilities =GBIF(https://www.gbif.org/ja/))にも登録されます。