麻布大学

卒業生メッセージ(ウェブ版)

一流の専門家からの学びを今に生かす


佐藤 悠人
株式会社鈴廣蒲鉾本店 経営管理チーム 総務部 人事担当 職長
2018年度卒業
2020年度 環境保健学研究科 環境保健科学専攻 博士前期課程修了/麻布大学附属高等学校出身

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 興味のある学問を専門的に学べることが大学の魅力ですが、私は麻布大学でその道のスペシャリストから直接ご指導いただいたことが非常によかったと実感しています。食品製造の原理から衛生管理まで幅広く学べたことが、歴史ある食品会社への就職につながりました。特にHACCPについては他大学に先駆けて学ぶことができ、食品会社に勤務する者にとっては大きなアドバンテージとなりました。今でこそHACCPは食品を扱う全事業者に対して完全義務化されましたが、私が HACCPを学んだ当時は日本国内の義務化に向けて議論が本格化し始めた時期でした。
教職課程も履修してよかったです。わかりやすく伝えるための知識が得られ、より良い教え方を模索する中でスキルが身につきました。携わる社内研修の企画・運営に、教職課程の学びが役立っています。

「見て学ぶ」ことを心掛けた研究活動

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 大学時代は「食品安全科学研究室」に所属し、国立の衛生研究所で研究する機会をいただきました。研究室の大テーマが食品を汚染する「カビ」とそのカビがつくり出す「カビ毒」で、それらにかかわる研究に大学院生時代まで没頭しました。その間は「見て学ぶ」ことを心掛けました。大学入学前に所属していた野球部での経験ですが、うまい選手をまねるように練習したことがそのまま自分流の学習方法になったのでしょう。研究室では尊敬する先生方の背中から学んでいました。
 主体性を持って学び続けるマインドは、社会人になっても当然必要です。未知の分野への挑戦は、新たな自分発見につながります。成長のベースには麻布での学びがあることを誇りに、この先も可能性の広がりを楽しんでいきます。