麻布大学『知的資産の"今"』をお伝えするニュースリリース 2019年6・7月号

2019.07.10

【１】＜新発見ハイライト＞（本学専任教員（共）著者、掲載誌）

『シカ肉中の食中毒の原因物質であるザルコシスティスおよびシガ毒素産生大腸菌の感染状況を調べるため、高感度かつ迅速簡易的に測定できるLAMPクロマト手法を開発した』
責任著者：川上泰
Sugita-Konishi, Y., Kobayashi, N., Takasaki, K., Kanno, T., Itoh, M., Riztyan, Futo, S., Asakura, H., Taira, K., Kawakami, Y.
Detection of Sarcocystis spp. and Shiga toxin-producing Escherichia coli in Japanese sika deer meat using a loop-mediated isothermal amplification-lateral flow strip
(2019) The Journal of veterinary medical science, 81 (4), pp. 586-592.
『免疫抑制を呈する複数の農薬の胎生期曝露が，成長後のアレルギー性気道炎症を悪化させる事をマウスモデルにて明らかにした』
責任著者：福山朋季
Tajiki-Nishino, R., Watanabe, Y., Fukuyama, T.
Effect of prenatal exposure to combined immunosuppressive agrochemicals in a mouse model of allergic airway inflammation
(2019) The Journal of veterinary medical science, 81 (4), pp. 541-544.
『犬の鼻腔上皮系腫瘍に対して切除、アクリジンオレンジ光線力学療法、篩骨照射を組み合わせることで生存期間延長が示唆された』
責任著者：川原井晋平
Maruo, T., Fukuyama, Y., Nagata, K., Yoshioka, C., Nishiyama, Y., Kawarai, S., Kayanuma, H., Onto, K., Nakayama, T.
Intraoperative acridine orange photodynamic therapy and cribriform electron-beam irradiation for canine intranasal carcinomas: 14 cases
(2019) Canadian Veterinary Journal, 60 (5), pp. 509-513.
『豚から発見した新規ポサウイルスを豚および種々の生物から見つかったポサウイルスと解析し、豚由来のポサウイルスは他の生物由来のウイルスとは別に豚の中で進化してきたウイルスであることを考察した』
責任著者：長井誠
Aoki, H., Sunaga, F., Ochiai, H., Masuda, T., Ito, M., Akagami, M., Naoi, Y., Sano, K., Katayama, Y., Omatsu, T., Oba, M., Sakaguchi, S., Furuya, T., Ouchi, Y., Shirai, J., Mizutani, T., Oka, T., Nagai, M.
Phylogenetic analysis of novel posaviruses detected in feces of Japanese pigs with posaviruses and posa-like viruses of vertebrates and invertebrates
(2019) Archives of Virology, .
『直腸腟瘻を伴った第3度会陰裂傷に対する改良型アーネス法の治療効果』
責任著者：佐藤礼一郎
Sato, R., Kamimura, N., Kaneko, K.
Surgical repair of third-degree perineal lacerations with rectovestibular fistulae in dairy cattle: a series of four cases (2010-2018)
(2019) The Journal of veterinary medical science, 81 (5), pp. 703-706.
『加齢によりイヌの腸内細菌叢は変動することが明らかとなった』
責任著者：内山淳平
Mizukami, K., Uchiyama, J., Igarashi, H., Murakami, H., Osumi, T., Shima, A., Ishiahra, G., Nasukawa, T., Une, Y., Sakaguchi, M.
Age-related analysis of the gut microbiome in a purebred dog colony
(2019) FEMS microbiology letters, 366 (8), .
『登攀性動物の侵入防止に役立つフィーダー線型電気柵を開発し、木登りするアライグマとニホンテンで防除効果を確認した』
責任著者：塚田英晴
Hideharu, T., Kaori, M., Yuka, S., Hiroyuki, Y., Kazushiro, K., Yutaka, M., Masato, M.
Effect of twin-lead type electric fence for deterring scansorial animals
European Journal of Wildlife Research (2019) 65:56

【２】私立大学研究ブランディング事業について

私立大学研究ブランディング事業『動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現～地球共生系「One Health」～』について、学長のリーダーシップの下、研究に取り組んでいます。
本学の私立大学研究ブランディング事業公式HPにて，研究の進捗状況を随時公開しておりますので，是非ご確認ください。

＜最近の更新はこちら＞
麻布大学私立大学研究ブランディング事業公式HP　NEWS & イベント

＜本学研究ブランディング事業の紹介動画ができました＞
麻布大学の取り組みとは？（YouTube）

＜【今月です！】7月29日国際シンポジウムを開催します＞
2019年7月29日（月）に本学で国際シンポジウムを開催します。
本事業に関して、本学教員の講演、世界的にも著名な先生方をお招きしてのご講演を予定しておりますので、ぜひご参加ください。（事前登録不要・入場無料）
詳しくは、下部のPDFをご確認ください。

【３】第1回ファーマラボEXPOアカデミックフォーラムに出展参加します

以下の日程で開催されます「第1回ファーマラボEXPOアカデミックフォーラム」に出展します。

会期	2019年7月3日（水）～7月5日（金） 10:00～18:00（最終日のみ17：00終了）
会場	東京ビッグサイト青海展示棟［アクセス（東京ビッグサイト　公式サイト‐青海展示棟へのアクセス）］

ファーマラボEXPO公式サイト
今回麻布大学では、

『糖脂質への介入による"疲れないT細胞"の作り方』
永根　大幹　講師（獣医学部　生化学研究室）
（発表日時：7月3日（水）10：45～11：15、会場：ACA-2）
『有害化学物質を見つけるレポーター細胞を使って環境へのリスクを予測する』
関本　征史　准教授（生命・環境科学部　環境衛生学研究室）
（発表日時：7月3日（水）13：45～14：15、会場：ACA-2）
『葉酸の抗アレルギー効果 -葉酸のサプリメントとしての新たな可能性-』
福山　朋季　講師（獣医学部　薬理学研究室）
（発表日時：7月4日（木）16：00～16：30、会場：ACA-3）

の3研究を御紹介させていただきます。
是非、本学ブースにお立ち寄りください。

本学では、産学官連携を積極的に推進しています。
また、『共同研究』、『受託研究』、『学術指導』、『技術相談』、『特許技術のライセンス』等も随時受け付けています。
些細なことでも、まずは是非一度ご連絡ください。