
心電図検定で快挙!臨床検査技術学科の学生が合格率100%を達成

2024年12月に実施された第10回心電図検定において、麻布大学臨床検査技術学科の2年生を中心とした40名が3級に、1年生20名が4級に挑戦し、いずれも合格率100%という快挙を達成しました(全国平均:3級74.7%、4級80.4%)。全国平均を大きく上回る結果となり、学生たちの努力が実を結んだ結果となりました。
学内でのサポート体制を強化
この成果の背景には、受験希望者を対象に9月から開講された臨床検査技術学科生理学研究室主催の心電図検定対策特別講座によるサポート体制があります。学生たちは心電図の基礎から丁寧に学び、互いに切磋琢磨しながら実力を高めていきました。
特に注目すべきは、2年生が一般臨床医や循環器病院勤務のメディカルプロフェッショナルを対象とした3級に挑戦し、全員が合格を果たした点です。これは非常に高いハードルであり、学生たちの努力の賜物です。さらに、心電図の基礎知識を学び始める前である1年生が特別講座に参加し挑戦した結果、こちらも全員が4級に合格という素晴らしい結果を収めました。これも、学生の高い学習意欲と、早期から専門的な学びを支える教育体制の成果を示しています。

昨年の合格者が1級、2級に合格
さらに、前年2年生の時に3級に合格した3年生が、今年は上級にチャレンジし、1級に1名、2級に1名が合格を成し遂げました。本学臨床検査技術学科の3年次の定期試験期間と心電図検定の受験日が近いため、受験者が限られましたが、受験した2名が共に合格を果たしました。
1級・2級は、心電図検定の中でも特に高度な知識と判読力が求められる難関資格であり、医療現場で即戦力として活躍できるレベルです。

心電図判読の知識は、国家試験だけでなく、実際の臨床現場でも必要不可欠なスキルです。この経験を通じて、学生たちは知識だけでなく、学び方や勉強の姿勢も身につけることができたのではないでしょうか。
今回の経験を通じて得た知識と自信は、今後の学業や臨床現場での実践において大きな力となるはずです。学生たちの今後のさらなる飛躍と、医療の現場での活躍に大いに期待しています。
<参考情報>
・心電図検定
心電図検定は日本不整脈心電学会が心電図にかかわる多くの知識を普及させ、我が国の医療の質の向上につながる活動を支援することを目的に行われている検定資格です。本学では1年生から受験を薦めており、合格者数および合格率は全国の臨床検査技師養成校の中でも極めて高い水準となっております。
日本不整脈診断学会 心電図検定
- 3級難易度(本学合格率100%、全国合格率74.7%)
心電図の基礎〜中等度の判読力を有するもの
対象:一般臨床医、循環器勤務メディカルプロフェッショナル - 4級難易度(本学合格率100%、全国合格率80.4%)
心電図の基礎的な判読力を有するもの
対象:循環器勤務数年のメディカルプロフェッショナル、心電図に興味のある医学生など