麻布大学

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環境科学科が座間高校で探究授業サポート、身近な観察記録を世界規模の生物多様性情報につなげる取組

麻布大学環境科学科の村山史世教授と学部4年次の遠藤華さんが、神奈川県立座間高等学校で行われた探究の授業に参加しました。

この授業では、1年生11名が相模原市立博物館の秋山幸也学芸員の指導のもと、身近な生きものの「ローカルな観察記録」がデジタルツールを活用することで「グローバルな生物多様性情報」の構築に貢献できることを実体験で学び、生物多様性研究を実践かつ「iNaturalist」にも詳しい村山教授と遠藤さんは技術的な面でのサポート役を担いました。

座間高校クラウドサイエンス

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探究の授業当日の様子

生徒たちは、遠藤さんら本学在学生が制作した「iNaturalist」解説動画を事前に視聴し授業に臨みました。

まずは、位置情報データを取得できるよう設定したスマートフォンのカメラで、高校周辺の生きものを観察・撮影しました。秋山学芸員が撮影のコツを的確に指導してくれたおかげで短時間に多くの動植物・菌類の写真を撮影できました。(YouTube「iNaturalist」解説動画

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教室に戻り、写真とその生きものの種名の提案をiNaturalistに投稿すると座間高校周辺の79件の観察記録が、即時に世界中の人々とネット上で共有されました。そのうち31件が、種名の提案に他のiNaturalistユーザーが同意した研究用グレードの観察記録※となりました。

座間高校クラウドサイエンス

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最後に、遠藤さんがパソコン上でiNaturalistを操作し、画面をマップ、写真、リスト、統計など表示を変えながら、様々な視点でこの日の観察記録を振り返りました。ローカルな観察記録の蓄積がグローバルな生物多様性情報に貢献していくことを視覚的に確認しました。

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授業に参加した生徒たちは、身近に多くの生きものが存在していること、そしてその観察記録がiNaturalistを通して世界規模の生物多様性情報につながることに興味を持った様子でした。

座間高等学校では今後もiNaturalistを活用して「四季の変化と生き物の変化」の探究に取り組んでいくそうです。

<用語解説>

研究グレードの観察記録※:
iNaturalistでは複数のユーザーが種名に同意した観察記録は、研究で活用できる品質が保障された研究用グレードの観察記録となります。研究用グレードの観察記録は、地球規模生物多様性情報機構(GBIF)のオカレンスデータ(生きものの時間的・空間的な発生分布を示す記録)に登録されます。

<関連情報>

環境科学科 教授 村山 史世

<参考情報>

相模原市立博物館の職員ブログ「座間高校でクラウドサイエンスの授業」1月22日

INaturalist