2026.06.11NEW獣医学部
【論文】2つの顔を持つ腫瘍 ― 診断ミスを防ぐ重要な発見
NEW獣医学部
2026.06.08
主な研究者:
獣医学部 講師 峰重 隆幸
この報告は、犬の口の中にできた「悪性黒色腫(メラノーマ)」というがんが、とても珍しい特徴を持っていた症例について説明しています。メラノーマは見た目や性質がさまざまで、診断が難しいことがあります。
この腫瘍には、ふつうのメラノーマ細胞と、「ラブドイド細胞」と呼ばれる特殊な形の細胞の2種類が混ざっていました。調べてみると、どちらの細胞も同じ腫瘍に由来することを示す共通した性質がありましたが、一部のラブドイド細胞はメラノーマの典型的な性質が見られず、代わりに筋肉に似た性質(筋肉様の特徴)を持っていました。
そのため、この腫瘍は一見すると「別の種類のがん」や「2つのがんが混ざったもの」のように見えてしまう可能性があります。しかし詳しい検査により、実際はメラノーマの一種で、特殊な変化をしたものだと明らかになりました。
この研究は、見た目だけで判断すると間違いやすいがんの例を示しており、正しい診断のためには詳しい検査が重要であることを教えてくれます。
論文タイトル:
Oral malignant melanoma with rhabdoid cell differentiation and myogenic features in a dog
論文掲載URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/88/4/88_25-0584/_article
DOI:
https://doi.org/10.1292/jvms.25-0584








