獣医学部 大倉教授 著「ポスト・コロナ時代のペットフレンドリーなコミュニティ」発刊のお知らせ
麻布大学獣医学部獣医保健看護学科 大倉 健宏教授が執筆した書籍「ポスト・コロナ時代のペットフレンドリーなコミュニティ」が新曜社から11月11日に発売されます。
~ ペットを中心とした、豊かで充実感ある地域社会の構築に向けて ~
コロナ禍を経た今、飼い主と飼い犬の関係やどう変化したのか。多数の調査結果を踏まえ、ペットフレンドリーなコミュニティの現在地を明らかにする。
<内容>
2019・20年の新型ウイルス流行を経て、大きな飼育実践の変化がみられた。ペットフレンドリーなコミュニティでは、ドッグパークという空間をつうじて、飼い主が出会い飼育知識を「タテの公共性」に基づいて、交換することがみられた。この関係は新型ウイルス流行によるドッグパーク閉鎖とステイホームのもとで壊れてしまった。しかしながら2021年以降、ポストコロナによる新たな条件のもとで、ペットフレンドリーなコミュニティは再生した。このことには見知らぬ同士をつなげるという、ペットのコンパニオンシップの最大のメリットが、発揮されていると考えられる。
<主要目次>
はじめに
1章 ペットフレンドリーなコミュニティ論――先行研究の整理と課題
1 社会学における動物研究
2 コミュニティの定義をめぐって
3 つながりの特性:飼い主どうし、飼い主と非飼い主
4 価値の特性:生活のアンカーとしてのペット
5 郊外論・生活様式論との接点
6 コミュニティ概念の外延
7 飼い犬と飼い主との関係と飼育実践
8 ポスト新型ウイルスのペットフレンドリーなコミュニティ
9 まとめ
2章 2021・22年代々木調査データ分析
1 調査の概要
2 回答者の属性など
3 飼育実践のことなり
4 飼育実践を支える諸要因と散歩
5 ペット友人とのコミュニケーション
6 飼育実践と意識
7 クロス集計結果
8 まとめ
3章 2023年代々木調査データ分析
1 調査の概要
2 回答者の属性等
3 飼育実践について
4 ペット友人との関係と悪い飼育マナー
5 飼育しやすいコミュニティのイメージ
6 歯周病ケアについて
7 クロス集計結果
8 まとめ
4章 2021・22年代々木調査データと2023年代々木調査データの比較
1 両調査の概要
2 回答者の属性等
3 飼育実践について
4 ペット友人とペットフレンドリーなコミュニティ
5 単純集計まとめ
6 クロス集計結果:飼育実践・飼育意識・ペット友人
7 感染について
8 説明変数の関係変化
9 飼い主・飼育実践・歯周病
10 飼い主の歯周病菌保持
11 変数別の相関関係変化の比較まとめ
12 まとめ
5章 第一次アメリカ調査データと調査データの比較にむけて
1 両調査の概要
2 調査フレームと質問項目について
3 単純集計結果に関する仮説
4 クロス集計結果についての仮説
5 まとめ
6章 第一次アメリカ調査データと2023年アメリカ調査データの比較
1 両調査の概要
2 調査実施態勢および回収票数
3 回答者の属性等
4 飼育実践について
5 散歩
6 ペット友人との関係
7 飼育実践と意識、歯周病とケア
8 単純集計まとめ
9 クロス集計結果
10 飼い犬と飼育
11 飼育実践を支える諸要因と散歩
12 ペット友人とのコミュニケーション
13 飼育知識、悪い飼育マナー
14 歯周病とケア
15 ペットフレンドリーなコミュニティと飼育に必要な施設
16 変数間の変化の類型化
7章 2023年アメリカ・2023年代々木調査データの比較
1 両調査の概要
2 回答者の属性等
3 飼育実践について
4 飼育実践を支える諸要因と散歩
5 ペット友人とのコミュニケーション
6 クロス集計結果の類型化
7 まとめ
8章 各データ比較とモデル化
1 調査結果の位置づけ
2 アメリカ調査:流行前とポスト新型ウイルス期における比較
3 代々木調査:新型ウイルス流行期とポスト新型ウイルス期比較
4 2023年代々木調査と2023年アメリカ調査結果の比較
5 関係変化についてのまとめ
6 関係変化のモデル化:タッキングモデルと凪モデル
9章 ジェントリフィケーションとペットフレンドリーなコミュニティ
1 ブルックリンの歴史
2 ジェントリフィケーションの定義と変遷
3 先行研究から
4 再開発手法
5 ジェントリフィケーション後の姿:結びあう契機と可能性
おわりに
引用文献 / 事項索引 / 人名索引
装幀―キヅキブックス
<関連情報>








