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(共同研究成果)犬皮膚細胞における独自セラミドの作用を解明 ―バリア機能改善につながる新知見―

麻布大学 獣医学部 薬理学研究室の福山朋季准教授は、ロート製薬株式会社と共同で、犬の皮膚に特化した研究を進めた結果、ロート製薬独自のセラミド「ナノ化発酵セラミドプラス」がセラミド合成関連遺伝子の発現を高め、抗炎症作用およびバリア機能改善を示唆する知見が得られました。さらに、グリチルリチン酸ジカリウムとの併用により、抗炎症効果が一層高まる傾向も確認されました。

本研究により、これまで人で確認できていた当社独自セラミドであるナノ化発酵セラミドプラスによるセラミド経路の遺伝子発現上昇および抗炎症作用が、犬の皮膚細胞においても確認されました。ナノ化発酵セラミドプラスは、犬においても、皮膚バリア機能の向上や炎症抑制において重要な役割を担うことが示唆されました。

今後は、犬における臨床応用の可能性をさらに探るとともに、犬種差や年齢差など多様な要因にも配慮し研究を深めてまいります。スキンケアの研究を通じて、科学的根拠に基づき動物の皮膚の健康に貢献し、人と動物の豊かな暮らしを支えていきたいと考えています。

研究成果の詳細は、ロート製薬株式会社のホームページからご確認ください。
犬皮膚細胞における独自セラミドの作用を解明

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獣医学部 薬理学研究室 准教授 福山朋季