麻布大学

生命・環境科学部

臨床検査技術学科MEDICAL TECHNOLOGY

生命科学や環境科学の立場から
最先端の研究を行う

研究室教員と近い距離で専門性の高い研究を行います。
研究テーマは自分の興味や関心に応じて選び、その成果を卒業論文にまとめます。

生化学研究室(氏名:松戸 美保)

講師:曽川 一幸
研究や実験を通して何かを追究していく
面白さを発見。
生化学研究室では「アルコールの生体に与える影響」「ネコ腎症の早期診断マーカーの探索」という研究テーマを軸に、学生自身が関心・興味を持ったテーマを選択し、さまざまな実験を行っていきます。実験により一つひとつデータを積み上げていく姿勢を大切にしながら、疾病の新たな検査法の確立や、血中タンパク質、腸内細菌叢の探索など、生化学に関する未知の領域を解明していきます。

現在、生化学研究室の曽川講師は、大きくふたつのテーマについて研究を行っています。ひとつは「アルコールの生体に与える影響」で、私が取り組んでいるのはこちらのテーマに関する研究です。適度のアルコール摂取は、動脈硬化を予防するはたらきがあるHDLの増加につながり、冠動脈疾患での死亡率を低下させますが、多量に摂取した場合には高血圧、脂質異常症、糖尿病、脂肪肝など、さまざまな生活習慣病の重大な危険因子になります。特に常習飲酒は、肝炎ウイルスと並ぶ肝臓病の主要な要因のひとつで、欧米においては肝臓病の約80%、日本では少なくとも約10~20%が、これに起因すると考えられています。こうしたアルコール性肝障害を防ぐ方法として、さまざまな研究が行われていますが、私が注目したのは腸内細菌叢の変化です。

ある論文によると、アルコールを摂取する人としない人とでは、腸内細菌の種類が異なるとされています。これを再確認することに加え、アルコール性肝障害の結果として特定の腸内細菌が発生したのか、あるいは特定の腸内細菌が原因でアルコール性肝障害が引き起こされたのか、その因果関係について明らかにしたいと考えました。具体的な研究方法としては、アルコールを4週間摂取させ、肝障害を発症させたラットの腸を採取し、その腸内細菌の変化を調査。さらに、4週間禁酒させ、肝臓が正常な状態に戻ったラットの腸を再び調べることで、その変化について確認していきます。現在のところ実験結果はまだ出ていませんが、検出された腸内細菌のデータを基に、食べ合わせによってアルコール性肝障害を防止、あるいは改善できる食品を見つけていければと考えています。

生化学研究室が掲げるもうひとつの研究テーマは「ネコ腎症の早期診断マーカーの探索」です。ネコの慢性腎臓病は、ネコの代表的な死因のひとつで、その死亡率は一般的に年齢とともに増加しており、臨床現場においても増加する傾向にあります。この疾病は発症後に発見された場合、完治することは難しいのですが、現在行われている血清クレアチニンと尿素窒素を基に分類していく検査では、早期腎症の段階での診断は困難といわざるをえません。そこで生化学研究室では、腎機能の異常を早期の段階で評価できる尿中タンパク質を探索し、新たな検査キットを構築することをめざして、さまざまな実験を行っています。

生理学研究室

教授:岩橋 和彦 准教授:吉原 英児
遺伝子と病気との関連性を研究を通して明らかにする
動物や人間の行動を支配する大脳の機能について研究する大脳生理学。 私たちの生理学研究室では、その中でも特に神経伝達物質に関連する遺伝子と精神疾患、病気になりやすい体質などとの関係を研究しています。そして、私たちが取り組んでいるのは、アルコール依存症の脆弱性にかかわる遺伝子の探索をテーマとした研究です。将来的には研究を通して、遺伝子解析によりその人の体質に合った医療を提供できるテーラーメ イド医療に貢献していきたいです。

微生物学研究室

教 授:古畑 勝則 講 師:石﨑 直人
身近に潜む微生物を調査し人体に及ぼす危害を防ぐ
身近にある食肉や水などから人体に害を及ぼす微生物を検出し、汚染状況を調べる研究を中心に取り組んでいます。具体的な研究テーマとしては、市販されている食肉から大腸菌を検出し、食中毒を引き起こす病原性を持っていないか分析しています(久保田)。また、サルモネラ菌を検出し、その汚染状況について調べています( 河 西 )。 微生物を扱う際には常に無菌状態を保たなければいけないのでいろいろ苦労もありますが、その分、実験が成功したときの喜びと達成感はひとしおです。

その他、各研究室の詳細は「ラボ×ナビ」をご覧ください。

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