獣医学専攻
獣医療から遺伝子工学まで、ますます広がる「人と動物」の専門領域。
幅広い分野で活躍する研究者を育成します。
学位授与
博士課程 (修業年限 4年)
博 士 (獣医学)
教育理念・目的
獣医学専攻では、動物とヒトの生命科学として、より高度な臨床獣医師や高度の専門性を有する職業人、研究者及び教育者を養成するため、問題解決能力、実践・実務能力を重視した教育研究体制を組織する。また、獣医学専攻では、ヒトの健康に寄与することも考慮し、主として、予防獣医学、遺伝子診断、遺伝性疾患、免疫治療、移植、感染症、臨床薬理、臨床中毒、臨床病理、病態病理及びバイオインフォマティクスなどの幅広い研究・教育を通して、より専門性の高い研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。
修了者の進路
地方公務員/国家公務員/公益研究機関/食品関係企業/製薬関連企業/動物病院/検査センター関連企業 ほか
※本専攻開設からこれまでの修了者の進路です。
専門分野
生体構造学 生体機能学 生体疾病制御学 生体機能制御学 獣医環境制御学 獣医環境科学
獣医診断治療学 応用動物科学
ディプロマ・ポリシー(卒業又は修了の認定に関する方針)
- 博士課程にあっては、所定の修業年限である4年以上在学し、必修20単位、選択10単位計30単位以上を修得し、必要な研究指導を受け、かつ博士論文を提出した者について行う学位論文の審査(ルーブリック評価)及び最終試験に合格した者に、博士(獣医学)の学位を与える。
- ただし、博士課程に3年以上在学し、定められた授業科目につき課程修了必要単位を修得し、かつ、特に優れた研究業績を上げ、指導教員を含む3人以上の本研究科教授会構成員が推薦し、博士論文を提出した者について行う学位論文の審査及び最終試験に合格した者には、修業年限の特例により博士(獣医学)の学位を与える。
- また、博士課程修了にあたっては、以下の水準に到達していることを目安とする。
- 幅広い視野に立った学識を有し、それぞれの専門領域における高度な学識(専門的知識と見識)並びに研究技術を習得している。さらに、その学識と研究技術に基づいて独自に課題を設定し、それを解決・展開できる能力を身に付けている。
- 必要に応じて他の研究者及び研究機関との連携を図ることができる能力を身に付けている。
- 研究成果を国際的に公表するために必要な英語でのプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力及び論文作成能力を身に付けている。
カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成及び実施に関する方針)
- 専門分野や専攻科目の枠を超えた幅広い学識を共通科目の講義により習得させる。
- 獣医学に関する専攻科目の専門的知識を、各専攻科目に配当された授業科目の講義、演習並びに実験・実習により習得させる。
- それぞれの指導教員との討論のもとで、自ら主体的に各分野の先端的な研究課題に取り組み、博士論文としてまとめる。これにより、課題解決方法、論理的思考、発展的な課題設定方法についてより深く学ばせる。
- 研究成果を学内の課程博士論文中間発表及び論文発表会で発表させるとともに、国内外の学会及び学術誌において発表することを支援する。これにより、日本語のみならず、英語を始めとする外国語でのプレゼンテーション及び質疑応答能力を養わせる。また、対外的な評価を受けることで、自己の研究能力を客観的に評価する機会を与える。
アドミッション・ポリシー(入学者の受入れに関する方針)
獣医学専攻博士課程では、より高度な専門性を持つ職業人、研究者及び教育者の養成を目指す。そのために次のような人物を求めている。
- 獣医学に関連する諸科学の基礎知識を持ち、かつ国際的な視点を持ち合わせている人
- 獣医学に関する新たな知識の創造及び新技術の開発に取り組み、それによって人類と動物の健康維持に貢献しようとする意識のある人
- 獣医学にとどまらず、新たな学際的な研究領域に対しても果敢に挑戦しようとする意欲を持っている人
上記3点の能力を通じて、獣医学における高度な専門性を持つ職業人、研究者及び教育者として社会に貢献できるようにする。