麻布大学

獣医学部

動物応用科学科ANIMAL SCIENCE AND BIOTECHNOLOGY

日本の獣医学系の大学では最多
獣医学部38の研究室

教員と学生との距離が近い密度の濃い教育により、高いスキルと思考力が養えるのも特徴です。

動物繁殖学研究室(氏名:上岡 正季)

教授:柏崎 直巳
繁殖の研究を通して日本の畜産に貢献していきたいです。
動物繁殖学研究室では、家畜や実験動物の繁殖を効率よくするため、動物の「繁殖のしくみ」について多様な視点から追究していきます。具体的なテーマとしては、ほ乳類の受精や着床メカニズムの解明のほか、精子、卵、胚の超低温保存、体外受精、ゲノム編集による遺伝子改変動物作出の研究。さらに、バイオテクノロジーや生殖工学技術を駆使して、新たな機能を持った動物をつくり出すことにもチャレンジしています。

私が取り組んでいる研究テーマは、マウスを用いた胚着床のメカニズムの解明です。妊娠のしくみのひとつである胚着床は、生殖において非常に重要な過程であり、卵巣から分泌されるホルモンによってコントロールされています。研究では、卵巣を摘出することでホルモンが分泌できないようにしたマウスを使用し、人為的にホルモンの量を調節することで、着床に必要なホルモンの量の検討、および着床にいたる期間について調べています。現在はまだ実験の途中ですが、最終的な目標としては、胚着床のメカニズムを解明し、家畜や実験動物、さらにはヒト生殖補助医療(不妊治療)における体外受精や顕微授精といった生殖補助技術の向上にも役立てられればと考えています。

この研究テーマを選んだ一番の理由は、日本の畜産に貢献したいという気持ちがあったためです。大学に入学した当初は、正直なところ動物にかかわる仕事に対して、漠然とした興味しか持っていませんでした。しかし、1・2年次に参加した牧場実習で、実際に畜産の仕事を体験したことをきっかけに、自分がいつも口にしている肉や牛乳といった畜産品を生産することに、大きな意義を感じるようになりました。そして、例えば酪農の場合、牛乳を効率よく生産するためには、牛を効率よく妊娠させることがとても重要になることも学びました。そこで家畜を繁殖させるために必要な、専門的な知識や技術を身につけたいと考えるようになり、動物繁殖学研究室への入室を希望しました。

実際に入室してみると、1・2年次に座学で学んだ精子凍結などの生殖工学技術について、より具体的な方法を学びながら、さらにこれらを用いて妊娠のメカニズムを解明していく研究ができることに、とても充実感を覚えています。動物繁殖に関する論文を読むようになり、それについて他の学生や先生方とディスカッションを行うことで、ひとつの結果をさまざまな観点から考察する楽しさも実感しました。他の学生が取り組んでいる、例えば受精卵についての研究を知ることにより、自分自身の研究を客観的な視点から眺められるようになったことも大きな収穫です。また、家畜の生産からヒトの生殖医療まで幅広い分野で活用できる、生殖補助技術についての知識や技術も身につけられるため、家畜人工授精師や胚培養士など、将来の進路選択肢が広げられるのも、動物繁殖学研究室ならではの魅力だと感じています。

動物行動管理学研究室

教 授:田中 智夫 教 授:植竹 勝治
人間も動物もお互いに幸せなより良い関係を実現していく
言葉を話すことができない動物の心や欲求を、その行動や表情などを観察・研究することで科学的に解明していくのが、動物行動管理学研究室です。対象とする動物は、牛や豚などの産業動物をはじめ、犬や猫などの伴侶動物、さらには動物園の展示動物や身近な野生動物まで、非常に幅広いのが特徴。研究を通して、動物たちが今よりもっと快適に暮らせる方法を見つけることで、動物とそれにかかわる人間の両者にとって、より良い環境づくりをめざしていきます。

野生動物学研究室

准教授:南 正人 准教授:塚田 英晴
野生動物の生態を解明し彼らとの共存・共生をめざす
野生動物を知り、彼らと共存・共生する社会をつくることが、野生動物学研究室の掲げる目標です。具体的な研究テーマは大きく分けてふたつあり、ひとつは、野生動物の行動や生活を調べてその生態を解明し、生物学に貢献すること(生態の解明)。もうひとつは、このような知見を生かして、共存や保全のために活用する研究で(保全への貢献)、野生動物による農業・畜産業などへの被害を防止する機器の開発、野生動物のマネージメントのしくみの提案などを行っていきます。

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