麻布大学

獣医学部

獣医学科VETERINARY MEDICINE

日本の獣医学系の大学では最多
獣医学部38の研究室

教員と学生との距離が近い密度の濃い教育により、高いスキルと思考力が養えるのも特徴です。

獣医放射線学研究室(氏名:岸 和寿)

教授:山田 一孝
臨床の最前線での経験が、研究にも生かされています。
病気を早く治すためにはより早期の診断が必要ですが、動物は病状を自分で訴えられないため、どうしても病気の発見が遅れてしまいます。獣医放射線学研究室では、X線、超音波、X線CT、MRIといった画像診断装置を利用し、身体の外からその内部を観察することで、動物に苦痛を与えることなく正常・異常の鑑別を行い、病気の早期発見に役立てる研究を行っています。

獣医放射線学研究室に所属する学生たちは画像診断のほかにも、カテーテルや胸腔鏡を使用した低侵襲治療、腫瘍に対する動注化学療法などの研究も行っています。その中でも私は、犬に対する新たながん治療法の確立を目標に、「悪性黒色腫に対するマイクロウェーブを用いた温熱療法(ハイパーサーミア)の臨床応用」をテーマとした研究に取り組んでいます。現在、犬のがんに対する治療法は、主に外科治療法、放射線治療法、化学療法の3本柱になっていますが、いずれもある程度のリスクや副作用が発生します。そこで副作用が少なく、犬にとっても飼い主の方にとっても負担が少ない温熱療法を、4本目の柱に加えられればと考え、マウスを用いた実験を行っています。

現在の研究室を選んだのは、がんの原因にもなり得る放射線が、病気の診断技術や治療にも役立つことに興味を持ったことがきっかけですが、学生のうちから獣医療の現場を体験できる、臨床の研究室だったことも理由に挙げられます。そもそも麻布大学へ進学しようと思ったのも、日本でもトップクラスの附属動物病院があり、そこで実際の診療に立ち会いながら学ぶことができると知ったからです。臨床の現場に携わりながら学ぶことは、学生時代にはなかなかできない経験です。さらに、実際の現場で求められている薬や技術といった臨床の現状を知ることは、将来、獣医師として小動物の診療を行う際に役立つだけでなく、産業動物の臨床医や、動物実験を行って新薬を開発する製薬会社の研究職、食の安心・安全を守る公務員などになる場合でも、大きく役立つと考えたからです。大学の授業で行われる動物を使った実習と、実際の臨床の現場で学ぶことの大きな違いは、そこに飼い主の方の気持ちが入る点です。

どこまでの治療を希望し、どうすれば満足していただけるのか。最高の治療だけでなく、そうした精神的な面でも満足感を与えることが、獣医師にとっての重要な役割であることを体感できるのは、机上の勉強では決して得られない学びだと感じています。また、体力的にも精神的にも、臨床の現場の厳しさについて身をもって体感することは、研究に取り組む姿勢だけでなく、自分の将来の仕事に向き合う上で貴重な経験になります。放射線についてとことん学べると同時に、そうした経験を積めることは、獣医放射線学研究室の大きな魅力だと思います。

衛生学第二研究室

教授:塚本 健司 助教:村上 裕信
感染症のメカニズムを解析し防疫対策の進化に貢献していく
鳥インフルエンザや牛白血病など、家畜衛生学的に重要な感染症の解析や、より実用的な検査方法を確立するための研究開発に取り組むのが衛生学第二研究室です。そのなかで私が研究テーマに選んだのが、鳥インフルエンザです。鳥インフルエンザの自然宿主であるカモから鶏にウィルスが伝播するメカニズムを解析するため、病原性の低いウィルスを人工的につくりだす技術を開発しています。これらの研究を通して、日本の防疫対策の進化に少しでも貢献できればと思います。

栄養学研究室

教授:勝俣 昌也 准教授:鈴木 武人
栄養が健康に与える影響について科学的な視点から検証を行う
牛や豚などの産業動物や、猫など伴侶動物の栄養について幅広く研究することで、栄養管理による生産性の向上や健康維持、病気予防を進め、社会に貢献していくことをめざすのが栄養学研究室です。その中で私たちが研究テーマに選んだのは、東南アジア諸地域で食べられている、テンペなどの発酵食品を製造するときに 用いられるクモノスカビです。これを培養し、水で抽出した物質をマウスに飲ませることで、大腸炎の症状をやわらげる効果があるかについて調べています。

その他、各研究室の詳細は「ラボ×ナビ」をご覧ください。

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