
石田 菜月
ISHIDA Natsuki
名古屋女子大学高等学校(現:名古屋葵大学高等学校)出身
比較毒性学研究室所属
動物愛護への思いを胸に入学した石田さんは、化学物質の生体影響を明らかにする研究を通じ、専門性を高めています。
標本を作製・染色し、観察を通して細胞や組織に起こる変化を解析
動物愛護から毒性学へーー
好奇心と挑戦心がつないだ学びの進化
犬を飼っていたことから動物に興味を持ち、動物保護団体での活動に役立つ知識を身につけたいと考えて、大学進学を希望しました。本学の動物応用科学科を選んだのは、動物愛護管理について学べる研究室の存在や、「応用動物心理学実習」で保護犬を迎え、実際に譲渡を行うプロセスを経験できることに強くひかれたからです。「動物を助けたい」という思いを実現するため、殺処分ゼロに向けた方法などを追究したいと考えていましたが、「動物繁殖学」の授業が自分の知的好奇心を大きく揺さぶりました。特にホルモンの作用機序の面白さを感じ、この分野を深く研究したいと考えるようになったのです。動物愛護という当初の目標から、科学的探究へと視野が大きく広がりました。
現在は比較毒性学研究室に所属し、生殖機能に有害な影響を及ぼす化学物質や医薬品のメカニズムを解き明かす研究を行っています。

薬物などの作用を動物モデルや細胞から解明
自身のスキルと論理的思考力が向上
私の研究テーマは、乳がんの予防薬が別の臓器でがんを発生させてしまうメカニズムを、動物モデルや細胞での解析を通じて調べることです。身近な化学物質や薬が生体にどのような影響を及ぼすのかということに関心を持ち、取り組んでいます。
研究を進める上で苦心したのは、まず手技を身につけることでした。切片作製や包埋といった作業には時間がかかり、やめたくなることもありましたが、逃げずに粘り強く続けました。その結果、以前よりも手早くこなせるようになり、先生に「きれいにできているね」と褒めていただけるまでになりました。また、論文を読み、知識が増えたことで、初めは呪文のように聞こえた先輩の発表も深く理解できるようになるなど、論理的思考力の成長も実感しています。卒業後は大学院に進学し、予防医学・衛生学分野の研究でさらに視野を広げたいと考えています。
私の研究をサポート
私の研究活動を活性化し、可能性を広げる「マイクロスコープ」
採取した検体を包埋・切片化して標本を作り、その標本をマイクロスコープで観察。これにより、薬の影響による細胞の異変やがんの発生状況を解析できます。パソコンのモニターに拡大画像を映し出すため、研究室のメンバーと画面を見ながら議論することも可能です。









