麻布大学

獣医学部

獣医学科VETERINARY MEDICINE

37もの研究室で
多様な分野の獣医学を学べる

教員と学生との距離が近い密度の濃い教育により、高いスキルと思考力が養えるのも特徴です。

衛生学第一研究室

河合一洋・篠塚康典先生
基礎から臨床、生産支援まで牛の乳房炎について包括的に研究
世界規模で大きな課題となっている 牛の乳房炎の治療と予防を中心に研究を展開。
牛の乳房炎は、乳房に微生物が侵入し、乳腺に定着して炎症を起こすことで発生しますが、その要因が多岐にわたることから治療や予防が難しい感染症です。また、乳牛がかかる疾病のなかでも最も大きな損害を与える疾病で、経済的損失は国内全体で年間800億円。酪農家にとっての経済的な損害や、良質の生乳生産という人類の食の問題という観点はもちろん、動物福祉という観点からも、その治療と予防は世界規模で大きな課題となっています。衛生学第一研究室では、大動物臨床歴20年以上を有する2名の教員のもと、その解決をめざしてさまざまな研究に取り組んでいます。

産業動物内科学研究室

恩田賢先生
動物が本来もっている優れた潜在能力を引き出す
斬新で新しく、常にユニークな研究で 動物と人間の暮らしをより豊かにしていく。
産業動物内科学研究室が行う研究のモットーは、斬新で新しく、常にユニークであること。獣医学の殻に閉じこもることなく、柔軟な発想で、時には少し非常識と思われることでも、決して恐れず研究に挑んでいく姿勢を大切にしています。主な研究対象となるのは、人類との1万年近い関係を経て、最も身近で多くの恵みを与えてくれる動物となった、牛や豚です。これらの産業動物がもっている優れた潜在能力を十分に引き出し、健康な動物の生産を通して、人間の暮らしを豊かにしていく研究を行っています。また、実際に動物を診療しながら、臨床の知識や経験を深めることと並行して、研究に必要な考え方やスキルを身につけられるのも、本研究室ならではの学びの特長です。

衛生学第二研究室

塚本健司先生
鶏にも人間にも脅威となる鳥インフルエンザと戦う
ワクチンを使った予防が難しい 鳥インフルエンザウイルスへの対策とは?
最近では冬になると、鳥インフルエンザが国内の養鶏場で発生したというニュースをよく耳にします。そもそも鳥インフルエンザウイルスは、自然界では野生のカモ類の中に保存されていますが、そもそもこのカモウイルスは家畜である鶏には感染しにくいことがわかっています。しかし、ウイルスが変異して鶏の体内で増殖する過程で馴化(適応)すると、鶏へ感染が急速に拡大し、周辺の農場へ瞬く間に広がり、大きな被害をもたらします。しかも、現在の技術では鳥インフルエンザウイルスをワクチンで予防することは困難です。もし発生した場合には、農場で飼育されている全ての鶏を殺処分する方法でしか拡散を防止できない。したがって、先ずはウイルスを確実に検出することが重要となります。そこで衛生学第二研究室では、世界の鳥インフルエンザウイルスの遺伝子情報をもとに、多様で変異しやすいウイルスをもれなく検出でき、しかも30分で結果が得られる、簡易な遺伝子検査法の開発に成功しています(特許の申請中)。この検査法を使えば、H5N1亜型ウイルスも以下に紹介するH7N9亜型ウイルスも検出できるのです。この検査法が普及すれば、本病の検査を多くの施設で実施できるため、ウイルスの早期摘発が可能になり、鳥インフルエンザの脅威を減らせると期待されています。この検査法を世界に普及させるために、企業や外部の研究機関と連携を取りながら、研究を進めています。

その他、各研究室の詳細は「ラボ×ナビ」をご覧ください。

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