2026.03.11NEW獣医学部
主な研究者:
獣医学部 講師 新井 佐知子
この研究は、PRP(多血小板血漿)と呼ばれる、自分の血液から作る成分が、関節の軟骨の傷を治す助けになるかを調べたものです。
PRPには、体の修復をうながす物質が多く含まれており、医療や獣医療で注目されています。実験では、生後56日のブタ6頭の後ろ足の関節に人工的に傷をつけ、そのうち3頭にはPRPを関節内に注射しました。その後、関節の軟骨を取り出して、顕微鏡で詳しく観察しました。その結果、PRPを注射したブタでは、新しくできた軟骨の細胞や修復中の部分が多く見られ、軟骨の厚さも平均で約387マイクロメートルと、注射していないブタ(約189マイクロメートル)よりも明らかに厚くなっていました。この差は、偶然ではないと判断されました。
この研究から、PRPは関節の軟骨修復を促進する可能性があることが示され、動物の足のトラブル治療や、将来の関節治療への応用が期待されています。
論文タイトル:
Therapeutic effects of platelet-rich plasma on cartilage in experimental swine models of leg weakness
論文掲載URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/88/1/88_25-0445/_article
DOI:
https://doi.org/10.1292/jvms.25-0445