2026.07.06NEW獣医学部
【論文】犬の前足の骨はどれくらい曲がっている?見えない個性を発見
NEW獣医学部
2026.07.06
主な研究者:
獣医学部 講師 大石元治
この研究は、ビーグル犬の前足にある「橈骨(とうこつ)」という骨の形の違いを、3D(立体)で詳しく調べたものです。橈骨の曲がり具合は、足の向きや関節の位置、体重のかかり方に影響するため、犬の歩き方や整形外科の診断にとても重要です。
研究者たちは19頭のビーグル犬の橈骨を3Dスキャナーで測定し、骨の各部分がどの方向に曲がっているかを解析しました。その結果、骨の中央部分で最も大きな曲がりが見られました。また、左右方向よりも前方向への曲がりが大きく、左右方向の曲がりは内側に向かう傾向があることが分かりました。
さらに統計解析を行うと、犬ごとの違いの多くは「骨の中央部分がどれだけ前に曲がっているか」と「骨の上半分から中央部分がどれだけ内側に曲がっているか」で説明できることが明らかになりました。
この研究は、同じビーグル犬でも橈骨の形には個体差があることを数値で示した初めての成果の一つです。将来的には、骨や関節の病気の診断精度向上や、手術計画の最適化、犬種ごとの骨格の特徴の理解に役立つことが期待されています。
論文タイトル:
Inter-Individual Variations in Radial Bowing in Beagles: Cranial and Medial Deviation Patterns
論文掲載URL:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ahe.70118
DOI:
https://doi.org/10.1111/ahe.70118








