2026.08.24NEW獣医学部
【論文】猫の肺に珍しい細菌感染?世界で初めて報告された病気の正体!
NEW獣医学部
2026.08.24
主な研究者:
獣医学部 講師 峰重 隆幸
「肺ボトリオミコーシス」は、細菌が肺の中でかたまりを作り、強い炎症を起こす非常に珍しい病気です。これまで猫で確認された報告はありませんでした。この研究では、長期間にわたって肺の病気が続き、ステロイド薬を使っても改善しなかった10歳のメス猫について調べました。
この猫では、肺の一部を手術で取り除く治療が行われました。取り出した肺を詳しく調べると、細菌の周りに特徴的な物質が集まった「細菌のかたまり」が見つかり、肺の組織が壊れて強い炎症を起こしていることが分かりました。さらに、組織に残っていた細菌の遺伝子を調べたところ、ブドウ球菌の仲間に近い細菌である可能性が高いことが分かりました。
この症例は、猫で初めて確認された肺ボトリオミコーシスの報告です。見つけることが難しい珍しい病気ですが、肺の組織を顕微鏡で観察する方法と、細菌の遺伝子を調べる方法を組み合わせることで、正確な診断につながることが示されました。今後、猫の治りにくい肺の病気を診断する際にも役立つと期待されます。
論文タイトル:
Pulmonary botryomycosis in a cat
論文掲載URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/88/7/88_26-0022/_article
DOI:
https://doi.org/10.1292/jvms.26-0022








