麻布大学

研究・産学官連携COOPERATION

【論文】犬の目の圧力を下げる新しい目薬?緑内障治療への一歩!

主な研究者:
獣医学部 助教 髙橋 広樹

犬の「緑内障」は、目の中の圧力(眼圧)が高くなり、視力を失うこともある病気です。この研究では、「オミデネパグ イソプロピル(OMDI)」という目薬が犬の眼圧を下げられるかを調べました。健康な犬5頭が参加し、片方の目にはOMDI、もう片方には薬の入っていない目薬を、1日1回、5日間使いました。

その結果、OMDIを1回だけ使った場合でも、眼圧が最大7.2 mmHg、約60%低下しました。5日間続けて使った場合には、もともとの眼圧と比べて平均4.8 mmHg(38.6%)、薬を使っていない反対側の目と比べると6.1 mmHg(44.3%)低下しました。

また、眼球の周りが赤くなる「結膜充血」は軽度~中程度に見られましたが、瞳孔が小さくなるような大きな変化はありませんでした。犬たちは薬をよく耐えられたとされています。

この結果から、OMDIは犬の眼圧をしっかり下げる可能性がある目薬だと考えられます。ただし、今回は健康な犬を対象とした短期間の研究です。実際に緑内障の犬の治療に使えるか、長期間安全に使用できるかについては、今後の研究が必要です。

論文タイトル:
Effects of Topical Omidenepag Isopropyl on Intraocular Pressure and Pupil Diameter in Normal Dogs

論文掲載URL:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/vop.70239

DOI:
https://doi.org/10.1111/vop.70239