2026.09.09NEW獣医学部
【論文】空気をきれいにすると喘息が楽になる?室内VOCとアレルギーの関係
NEW獣医学部
2026.09.09
主な研究者:
獣医学部 准教授 福山 朋季
この研究は、室内の空気に含まれる「VOC(揮発性有機化合物)」という目に見えない化学物質が、喘息や肺の炎症にどのような影響を与えるのかを調べたものです。VOCは多くの建物の中に存在していますが、健康への影響についてはまだ分からないことが多くあります。
研究者たちは、喘息や肺の炎症を起こしたマウスを使い、普通の空気で過ごした場合と、フィルターを使ってVOCを減らした空気で過ごした場合を比較しました。その結果、VOCを減らしたマウスでは、肺の炎症やアレルギーに関係する細胞や物質が少なくなり、肺の傷害も軽くなりました。また、喘息のマウスでは、VOCを減らすことに加えて抗アレルギー薬を使うと、炎症をさらに強く抑えることができました。
さらに、5つの動物病院の空気を調べたところ、VOCが検出され、場所によっては比較的高い濃度になっていました。この研究は、室内のVOCを減らすことが、喘息やアレルギーなどの病気を悪化させないための新しい対策になる可能性を示しています。今後、人や動物のいる環境でVOCを減らすことが本当に健康改善につながるのか、さらに研究する必要があります。
論文タイトル:
Indoor VOC Filtration Mitigates Pulmonary Inflammation in Murine Models of Allergic Asthma and LPS-Induced Acute Lung Injury
論文掲載URL:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1155/ina/7208888
DOI:
https://doi.org/10.1155/ina/7208888








