【論文】犬の塗り薬、何分つけておけばいい?薬が効き始める時間を調査
主な研究者:
獣医学部 教授 折戸 謙介
犬のアトピー性皮膚炎など、皮ふの炎症を治療するために「ステロイド」の塗り薬が使われます。しかし、薬を皮ふにつけてから、どのくらいの時間そのままにしておけば効果が出るのかは、犬ではよく分かっていませんでした。そこでこの研究では、「ジフルプレドナート」というステロイドの塗り薬を使い、効果が現れるまでの時間を調べました。
実験には6頭のビーグル犬が参加しました。体の横に薬を塗り、5分、10分、30分後に、皮ふに炎症を起こすヒスタミンという物質を注射しました。その後、特殊な光で皮ふの反応を観察し、炎症によって広がった血管の反応がどのくらい抑えられたかを調べました。
その結果、薬を塗ってからわずか5分後、10分後、30分後のいずれでも、薬を塗っていない場所より炎症反応が小さくなっていました。また、5分・10分・30分の間で効果の大きさに大きな違いはありませんでした。
つまり、この実験ではジフルプレドナートは犬の皮ふに塗って5分程度たった時点でも、すでに確認できる作用を示したことになります。ただし、今回は健康なビーグル犬6頭を使った実験で、実際の皮ふ病を治す効果や最適な塗布時間を直接調べたものではありません。今後、実際の皮膚病の犬で、薬を塗った後の適切な接触時間を調べることが重要です。
論文タイトル:
Time Required for Topical Difluprednate to Suppress the Intradermal Histamine-Induced Vascular Reaction in Dogs
論文掲載URL:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/vde.70122
DOI:
https://doi.org/10.1111/vde.70122








