【論文】食べる魚の種類で、長生きとの関係が変わるかも ―日本人約9万人・21年の追跡
主な研究者:
生命・環境科学部 教授 石原 淳子
魚には、体に良いとされる「n-3系脂肪酸」という成分が含まれています。この研究では、魚介類をどのくらい食べると死亡するリスクと関係するのか、またその種類によって違いがあるのかを調べました。日本人を対象とした大規模な追跡研究に参加した約9万1千人を対象に、1995~1998年の食事アンケートの結果と、その後の死亡原因などを調べました。
その結果、n-3系脂肪酸を多く含む魚をたくさん食べる女性では、全体として死亡するリスクや、脳の血管が詰まったり破れたりする「脳血管疾患」で死亡するリスクが低くなる傾向が見られ、さらに塩蔵食品を除いた魚介類の摂取量が多いほど、脳血管疾患死亡のリスクが低い傾向がありました。男性では、量が増えるほどリスクが低くなるという傾向はみられませんでしたが、同様の結果がみられました。
今回の研究から、摂取する魚の種類によって、死亡のリスクとの関連が異なる可能性が考えられました。ただし、追跡期間中の魚介類の摂取量の変化を考慮できておらず、また、幅広い生活習慣や食事の影響をできるだけ取り除くようにしましたが、それらの影響を完全に排除することはできていなかった可能性があります。そのため、今回の結果を確認するには今後さらなる研究が必要です。(国立がん研究センターの多目的コホート研究成果のページもご参照くださいhttps://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/9950.html)
論文タイトル:
Different Fish Types Are Differentially Associated with All-Cause and Cause-Specific Mortality in the Japan Public Health Center-Based Prospective Study
論文掲載URL:
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022316626004219?via%3Dihub
DOI:
https://doi.org/10.1016/j.tjnut.2026.101772








