麻布大学

ニュースNEWS

国際学術雑誌「Toxins」にて、麻布大学とユーグレナ社の共同研究による、ヤエヤマクロレラの摂取によるマイコトキシン吸収抑制に関する論文が掲載されました

2025年6月23日に、国際学術雑誌「Toxins」にて、麻布大学とユーグレナ社の共同研究の成果として、ヤエヤマクロレラの摂取によって複数のマイコトキシン*(デオキシニバレノール、オクラトキシンA)の吸収が抑制されることを報告した論文が掲載されました。

本論文では、ヤエヤマクロレラがこれらのマイコトキシンに対して吸着作用を示し、その摂取によりマウスの血漿および尿中へのマイコトキシンの移行が有意に低下することを確認しました。特にデオキシニバレノールとオクラトキシンAに対して明確な抑制効果が示された一方、フモニシンB1に対する効果は限定的でした。これらの結果から、ヤエヤマクロレラが特定のマイコトキシンと直接的に吸着することで吸収を阻害し、排出を促進する可能性が示唆されました。

今後も麻布大学は、ヤエヤマクロレラの機能性の解明を目指し、研究に取り組んでいきます。

*マイコトキシンとは、植物病原菌であるかびや貯蔵穀物などを汚染するかびが産生する化学物質で、人や家畜の健康に悪影響を及ぼす

詳細はこちら

<関連情報>

獣医学部獣医学科 福山 朋季

プレスリリース:ヤエヤマクロレラの摂取が、マイコトキシンの排出を促進することを 示す研究結果を確認しました