【論文】チーズは健康に良い?細胞を使って健康パワーを検証!
主な研究者:
獣医学部 准教授 竹田 志郎
チーズには、たんぱく質が分解されてできる「ペプチド」という小さな成分が含まれており、体に良い働きをすると言われています。この研究では、市販されている10種類のチーズ(特にナチュラルチーズ)に、炎症を抑えたり、細胞を酸化から守ったりする力があるのかを調べました。チーズから70%エタノールでペプチド成分を取り出し、免疫に関係する細胞に加えて、炎症を起こす物質による反応を調べました。
その結果、カマンベールとロックフォールの成分には、炎症に関係するIL-6の増加を抑える働きが見られました。特にカマンベールはその効果が強く、酸化を抑える力も10種類の中で最も高い結果でした。また、カマンベールの量を増やすほどIL-6が減り、炎症を起こす仕組みの一つである「NF-κB」という物質の働きも低下しました。
さらに成分を詳しく調べたところ、カゼインという乳たんぱく質からできた複数のペプチドが見つかりました。これらの成分が炎症や酸化を抑える働きに関係している可能性があります。ただし、今回は細胞を使った実験なので、実際にチーズを食べることで同じ効果が得られるかは、今後さらに研究する必要があります。
論文タイトル:
Bioactive potential of 70% ethanol extracts from different cheese products: LPS-stimulated macrophage cytokine response, radical-scavenging activity, and peptide characterization
論文掲載URL:
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0958694626002281?via%3Dihub
DOI:
https://doi.org/10.1016/j.idairyj.2026.106774








