2026.10.21NEW獣医学部
【論文】塗り薬はどこに塗る?犬の皮ふの場所による違いを発見!
NEW獣医学部
2026.10.21
主な研究者:
獣医学部 教授 折戸 謙介
犬の皮ふに塗った薬は、皮ふを通って体の中へ入っていきます。しかし、体のどこに塗るかによって、薬のしみこみ方が変わる可能性があります。そこでこの研究では、ビーグル犬6頭を対象に、背中、体の横、お腹の3か所で皮ふの構造にどのような違いがあるのかを調べました。
研究では、麻酔下の犬から皮ふの一部を採取し、顕微鏡などを使って、皮ふの表面にある細胞の厚さ、外側の「角質」の層の数、皮ふの中にある血管の密度を調べました。また、皮ふの毛穴の数も観察しました。
その結果、皮ふの厚さと角質の層の数は、体の場所による違いがほとんどありませんでした。一方、毛穴の数には大きな違いがあり、背中で最も多く、お腹で最も少なくなっていました。また、皮ふの中の血管は、お腹のほうが背中や体の横より多く見られました。
この結果から、犬では皮ふの厚さだけでなく、毛穴や血管の違いも、塗り薬が体に入っていく量に影響する可能性が考えられます。ただし、今回は皮ふの構造を調べた研究なので、実際の薬の吸収にどの程度影響するのかは、今後さらに調べる必要があります。
論文タイトル:
Skin structures associated with percutaneous drug penetration differ by body site in Beagles
論文掲載URL:
https://avmajournals.avma.org/view/journals/ajvr/87/8/ajvr.26.02.0078.xml
DOI:
https://doi.org/10.2460/ajvr.26.02.0078








