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「土はどうやって生まれるの?」淵野辺小児童が堆肥施設を見学

淵野辺小学校が堆肥施設を見学

2025年11月10日、淵野辺小学校の児童が麻布大学を訪問、堆肥施設を見学しました。淵野辺小学校では、本学の堆肥を活用した畑づくりを教育活動の一環として取り組んでおり、今回は土づくりの仕組みを学ぶための来校でした。

当日、児童たちは不織布白衣を着用し、施設入場前に全身をミスト消毒してから施設へ。これは、本学で飼育している多くの動物に病気を持ち込まないための大切な対策であることを、学びとして伝えられました。

堆肥になる材料、そして完成した堆肥を目の前にして、児童たちは担当職員の話に熱心に耳を傾けていましたが、あちこちから質問が湧き出るように飛び出し、それに対して担当職員が一つひとつ丁寧に答えていきました。

「堆肥は動物のふんや、動物たちの下に敷くオガ粉、木くずや食べ残したエサなどを混ぜて発酵させて作るんだよ」
「60~70℃に温度管理して、病原菌を死滅させるんだよ」

淵野辺小学校が
堆肥の元を見て興味津々

堆肥施設見学のあとは牛舎を外から見学。本物の牛を間近に見た児童たちは大喜びでした。

「この牛は何歳だと思う?」
「牛乳は一日にどれくらい出るかな?」

みなすっかりリラックスした表情となり、次へ向かう足取りも活き活きと軽快に感じられました。

淵野辺小学校が堆肥施設を見学
牛を見て大喜び

各施設を見学後には、できあがった堆肥の山から児童それぞれが持ち帰れるだけの土をビニール袋に詰めました。詰めたビニール袋を大事に抱えて見つめるうれしそうな表情がとても印象的でした。このあと持ち帰った土を使って冬野菜を育てる予定だそうです。

淵野辺小学校が堆肥施設を見学
一生懸命土を入れています
淵野辺小学校が堆肥施設を見学
うまく結べるかな

本学の堆肥施設は、昭和62年に竣工された動物の飼養管理に不可欠な施設で、飼育動物から出るふん尿や敷料を適切に処理し、堆肥として活用しています。教育・研究の面でも重要な役割を担い、学生が動物飼育や環境保全を学ぶための実践的な場にもなっています。

淵野辺小学校では、校舎改築工事に伴い畑がなくなり従来行っていた畑活動ができなくなってしまったそうですが、「また畑を作りたい!」という児童の強い要望が実り、新しい畑作りを開始。作る過程で「この土はどこから来ているの?」「堆肥はどうやって作るの?」という疑問が生まれたところから、今回の見学につながりました。

これまでも、動物のふれあい授業や郷土料理「かんこ焼き」復活支援などを通して交流を深めてきましたが、今後も子どもたちの健やかな成長の一助となれるよう、引き続き支援してまいります。

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